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1438 用意した必殺
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眼球、口の中、耳の穴、魔道剣士隊が対アルバレスで考えた策は、鍛えようのない部分を狙う事だった。
鋼鉄の肉体と言っても、人体にはどうしても鍛えようの無い部分がある。
正面から斬りかかってダメージを与えられないとしても、アルバレスも人である以上突破口はある。
いたってシンプルな作戦だが、それしか無いとも言える。人体の弱点だけを狙い、それを徹底すれば必ず勝てる。ヴァージニアはそう信じていた。
弟のアラン・フィールディングは、この時のために鍛えた己の剣を、どうしても試したかったのだろう。
事前に決めた策を無視し、アルバレスの頭部に剣を叩き込んだ。
しかし話しに聞いていた以上の硬度を持つアルバレスにはまるで通じなかった。皮の一枚さえ切る事ができずに一撃で敗れてしまった。
だからこそヴァージニアは、より強く念を入れて急所を狙った。
部下の魔道剣士達に注意を引きつけさせ、絶好のタイミングでアルバレスの懐に飛び込み、そして目を貫いた。
そう、長剣迅雷でアルバレスの目を刺し貫いたはずだったのだ。
しかしまさか、眼球で剣を止められるとは夢にも思わなかった。
代名詞が鋼鉄の肉体なのだから、胸だろうと首だろうと、それが皮膚ならば異常な硬度も理解できる。
しかし眼球までもが剣を通さないとは、誰が想像できるだろう。アルバレスのダークブラウンの瞳は剣先を止めたまま、ヴァージニアをじっと見つめたのだ。
討ち取ったと確信していただけに驚きが大きく、ヴァージニアは一瞬だが動きを止めてしまった。
そしてその一瞬が命取りになった。
「あ・・・ぐぅ・・・う・・・」
ヴァージニアは首を掴まれながら体を持ち上げられていた。
アルバレスの太指が喉に食い込み、呼吸がままならない。気を抜けば飛びそうになる意識を、歯を喰いしばって留める。
筋力の差は比べるまでもない。アルバレスの太い腕はヴァージニアには、到底引き剥がす事ができない。そして分かっていた事だが、右手に握る迅雷で顔面を打とうと腕を打とうが、アルバレスはびくともしなかった。
兜は被っていないため頭部を守るものは無いが、そもそも顔面に斧をぶつけられも皮一枚切れないのだから、必要が無いのだろう。首から下の深紅の鎧は、師団長としての証として着用しているに過ぎない。
「ふん、無駄なあがきを・・・さぁ、もう気は済んだか?そろそろへし折ってやる」
「あ、ぐ・・・な、なめ・・・・」
「ん?なんだ?今更死ぬのが怖くなったか?」
微かに動いたヴァージニアの唇から、か細い声がもれる。
アルバレスはそれを命乞いととらえ笑った。
「・・・る、な・・・」
「あぁ?聞こえねぇぞ?遺言なら聞いてやるから、ハッキリ言ってみろ」
自分が絶対の強者という余裕から、アルバレスはヴァージニアの首を掴む力を僅かに緩めた。
その瞬間、ヴァージニアの青い瞳がギラリと光った。
「なめるな」
長剣迅雷の刃をアルバレスの首に向けて、目いっぱいの力で柄を握りしめる。
それは対アルバレスとして、ヴァージニアが用意した必殺の一撃。
迅雷の刃が柄から飛ばされた!
鋼鉄の肉体と言っても、人体にはどうしても鍛えようの無い部分がある。
正面から斬りかかってダメージを与えられないとしても、アルバレスも人である以上突破口はある。
いたってシンプルな作戦だが、それしか無いとも言える。人体の弱点だけを狙い、それを徹底すれば必ず勝てる。ヴァージニアはそう信じていた。
弟のアラン・フィールディングは、この時のために鍛えた己の剣を、どうしても試したかったのだろう。
事前に決めた策を無視し、アルバレスの頭部に剣を叩き込んだ。
しかし話しに聞いていた以上の硬度を持つアルバレスにはまるで通じなかった。皮の一枚さえ切る事ができずに一撃で敗れてしまった。
だからこそヴァージニアは、より強く念を入れて急所を狙った。
部下の魔道剣士達に注意を引きつけさせ、絶好のタイミングでアルバレスの懐に飛び込み、そして目を貫いた。
そう、長剣迅雷でアルバレスの目を刺し貫いたはずだったのだ。
しかしまさか、眼球で剣を止められるとは夢にも思わなかった。
代名詞が鋼鉄の肉体なのだから、胸だろうと首だろうと、それが皮膚ならば異常な硬度も理解できる。
しかし眼球までもが剣を通さないとは、誰が想像できるだろう。アルバレスのダークブラウンの瞳は剣先を止めたまま、ヴァージニアをじっと見つめたのだ。
討ち取ったと確信していただけに驚きが大きく、ヴァージニアは一瞬だが動きを止めてしまった。
そしてその一瞬が命取りになった。
「あ・・・ぐぅ・・・う・・・」
ヴァージニアは首を掴まれながら体を持ち上げられていた。
アルバレスの太指が喉に食い込み、呼吸がままならない。気を抜けば飛びそうになる意識を、歯を喰いしばって留める。
筋力の差は比べるまでもない。アルバレスの太い腕はヴァージニアには、到底引き剥がす事ができない。そして分かっていた事だが、右手に握る迅雷で顔面を打とうと腕を打とうが、アルバレスはびくともしなかった。
兜は被っていないため頭部を守るものは無いが、そもそも顔面に斧をぶつけられも皮一枚切れないのだから、必要が無いのだろう。首から下の深紅の鎧は、師団長としての証として着用しているに過ぎない。
「ふん、無駄なあがきを・・・さぁ、もう気は済んだか?そろそろへし折ってやる」
「あ、ぐ・・・な、なめ・・・・」
「ん?なんだ?今更死ぬのが怖くなったか?」
微かに動いたヴァージニアの唇から、か細い声がもれる。
アルバレスはそれを命乞いととらえ笑った。
「・・・る、な・・・」
「あぁ?聞こえねぇぞ?遺言なら聞いてやるから、ハッキリ言ってみろ」
自分が絶対の強者という余裕から、アルバレスはヴァージニアの首を掴む力を僅かに緩めた。
その瞬間、ヴァージニアの青い瞳がギラリと光った。
「なめるな」
長剣迅雷の刃をアルバレスの首に向けて、目いっぱいの力で柄を握りしめる。
それは対アルバレスとして、ヴァージニアが用意した必殺の一撃。
迅雷の刃が柄から飛ばされた!
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