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2章
11話 纒い
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——ついてきなよ。
そう言われ、踵を返す師匠の背中を追いかける。
どうにも、俺の返答は満足のいくものであったらしく、『貪狼』として指導をしてくれるようだ。
身体は特別製。大概の技術は一見しただけで9割がた模倣を可能とし、惜しみなく技術を盗み、貪るゆえに『貪狼』
天才なんて呼ばれる相手に勝てると豪語出来たのも、師匠の存在が大きい。かの『貪狼』ならば、俺でも上手く扱える技術の一つや二つ持ち得るだろうという確信染みていた予測。
もし、技術を教えて貰えなくとも、最悪相手の慢心を突き、勝負を制す腹積もりであったがやはり、保険は多い方が安心する。
「一つ、話をしようか」
歩きながら、後ろを振り返る事なく。
追従する俺に対して言い放ってくる。
「ナガレは魔法というものはどういうモノか、正しく理解してるかい?」
所詮は文献の受け売り。
師匠からの問いに答えるならば、その知識はあってないようなものだろう。ゆえに
「いや、正しくは理解出来ていない」
否、と答える。
「魔法とは事象への干渉。魔法師と呼ばれる者は皆、その干渉能力が高い者達だ。ここで重要となってくる事は魔法という神秘を起こす源となるモノ。オレは魔力と呼んでいるが、それは誰しもに宿っているという事。干渉能力が低いだけで、魔法の根源たる魔力を持っていない者はいない、という事だ」
「それがどうした?」
魔法を使えるように指導でもしてくれるのかと一瞬思うが、話を聞く限りそうでは無いらしい。
「思わないかい? 魔法師は魔力を使ってるのに、なんでオレ達は使わないのか。せっかく持っているというのに使わないのは勿体ない、ってね」
要するに、魔法は使えないだろうが、折角の魔力を有効活用する気はないか? と言いたいのだ。
「だが、どうやってそれを……」
「だが、じゃない。だからこそのオレだろう?」
それもそうかと思い、途中でこれ以上口を挟むのは野暮と判断して噤む。
「昔、一人の老人がいてね。徒手空拳では右に出る者はいないとまで言わせしめた武人だったよ」
在りし日に思いを馳せる。
「拳を振るえば岩を砕き、蹴りを放てば地面を割った。そんな逸話を残した老人だ。オレは是非とも一戦交えたいと思ってしまってね。老人と手合わせをしたんだが、これがまた異常と形容してもなお異常過ぎる老人でねえ」
——丁度いいか。
と、足を止める。
眼前には直径1m程の、道の端に寄せられた岩が立ちふさがっていた。
「その老人はなんと、魔力を身体に纒い、身体能力を爆発的に上昇させる事でその異常を体現していたんだよ」
ギュゥと拳を作る。
内包された魔力を身体に循環。巡らせ、身体の動きを向上。
本来の魔力と思しき紫の靄が師匠の身体に纏わりつき始め
はぁ——。
一息。
「これを目に焼き付けるんだナガレ」
繰り出された正拳一突き。
バガァンッ!と破裂音が響くと同時、目の前に放置されていた岩が粉々に弾け飛ぶ。
「……っ」
絶句。
流石に、思うように言葉が出てこない。
親近感のある拳による一突きが岩を破壊したという事実に目を見開く。
「魔力による身体強化。老人はこの技術を『纒い』と呼んでいた。身体を介す事で干渉能力の薄い者でも魔力を使用する事が可能になると言っていた。そして『纒い』の真骨頂は身体強化全般に及ぶ事。速度、パワー、反射神経全てが底上げされる。今のナガレにはこれが一番必要だろう?」
『纒い』と言われる技術。
たしかに魅力的であるが、魔力を纒う以前に、魔力というものを上手く感じれないが大丈夫なのか。
身体に流れる血を感じろと言われたところで不可能なように、また魔力を感じ取り、纒うという行為も一筋縄ではいかないだろう。
不安を表情に出してしまっていたのか、あっけらかんと笑われる。
「そう深刻視しなくていいよ。魔力を感じる方法は荒療治だが、ちゃんと存在する。オレが問題視してるのはその後。『纒い』は少しばかり身体の負担が大きい。それが心配なだけさ」
「ところで、その荒療治の方法は?」
「内容は明かせないけど、三日ほど泊りがけで時間を貰いたい。それをあの執事に言っておいてくれるかな」
それだけ時間がかかる方法なのか。
はたまた連続して行わなければ意味のない方法なのか。
恐らくは後者だろう。
「ああ、分かった」
「で、『纒い』に関しては明日から行うとして」
——さて、と。
向き直り、意味深な笑みを見せてきた。
「折角の師弟関係なんだ。お互いを知る為にもここは師弟問答でもしようか?」
疎らに点在していた小ぶりの岩に腰を下ろし、師匠はそうのたまう。
俺はこの言葉に対して返答は愚か、ほおをピクつかせ、苦笑いするくらいしか出来なかった。
「実のところオレはナガレに興味が尽きない。貶しているわけではないが、ハッキリ言ってナガレは異常者だ。生きた年数と精神的な年齢が噛み合っていない。だが、そんな事は瑣末な事さ」
師匠は。
ローレン=ヘクスティアという男は既に気づいているのだろうか。
俺が『ナガレ』であって「ナガレ」ではない事を。
「さて、ナガレ=ハーヴェン。オレはお前の
————こころを切開しよう」
逃げるに逃げれない状況を前に、俺はその場に立ち止まる事しか出来なかった。
そしてここに、師弟問答が開始される——。
「まず始めに核心に迫ろうか。ナガレは孤独が怖いと言った。であるならば——」
——そこまでして恐れる孤独とは何だい?
その問い掛けは。
たしかに核心を突いていた。
俺という「ナガレ」に対してではない。
『ナガレ』であったものに対する問い掛けであった。
孤独とは闇。
どこにも光は存在せず、ただ闇がそこには広がっているだけ。
色を持たない、人から疎外された空間。
——オレから見て、ナガレは強い。そうまでしてどうして恐れる?
ただ怖いから。
上辺だけでいいならどうにか取り繕える。
だけど本質までは変えれない。退路を塞がれる事が耐えられない。だからやはり僕は孤独を恐れてしまう。
——質問を変えよう。ナガレを動かしているものは?
偽善心。憐れみ。同情。罪悪感。気分。
それらを引括めた感情によるもの。
——それは本当に?
嘘偽りは存在しない。
——であるならば、この行為の先に、何がある?
満足感、もしくは達成感を得ることが出来る。
——ナガレの利益はどこにある?
罪の意識が払拭される。
そしてそれが同情してしまったアイツへの手向けとなる。僕にとってはそれがどんな事よりも大事な利だ。
——釣り合いが取れていないと思うけど?
相手にとって僕の利が小さかろうが、全ては僕が判断する事。
他人の意見の介入なぞ、決して認めやしない。
それに。
この生を僕はまやかしと信じて疑っていない。
まやかしの生で実利を受け取って何になる?
いつか必ずこの手から取り零すと知って尚、手に入れたいと思うものなぞ存在しない。
——そうか。ああ、やっぱりナガレは
悲しい人だ。
「————っ」
内面に向かっていた意識が戻る。
「不思議に思ってたんだよ。ナガレが強くなろうと思うこころは理解出来た。強くなろうとする意思も見て取れる。だけど——」
悲しそうに、無情にも言い放つ。
「ナガレには、必死に生きようと生にしがみつくこころが感じられない。どこか達観している。自分の生をまるで外から眺めているような。そしてそれは最早人間ではない。機械だ。戦士に、いや人間に最も重要なものが欠落している。ゆえにこうして場を設けた」
ちゃんと生きようとしてる。
このままではダメだと思った。
だから領民の生活改善に手を伸ばした。
これらの行動は俺が生きようとしたからこその行動のはずだ。
なのに師匠は生にしがみついていないと言う。
よく分からない、どういう意味なのかがよく分からない。
「こころの何処かで、もういいやと思ってしまってるんだよ。戦うにあたって最も必要なものが、例え腕をもがれようと必死に生を掴み取る執念深さだ。ナガレにはそれがない」
本質は元々の『ナガレ』が。
現在進行形で進む生に関しては俺が主導権を握っているといったところか。
本質のあり方を変える事は出来る出来ない以前に、変えようとさえ思えなかった。
そして生に関して。
確かに、俺はどこかで甘く見ていたのかもしれない。
この生はどうせ、まやかしなのだと。
いつかは自分の手からこぼれ落ちる偽りの現実なのだと。
だから、出来る限り、楽しみ。
同情し、憐れみ、絆されてやろう。
だがそこに生きる執念は存在しない。
死にたくないと思っても、死んでしまったらまあ仕方ないか。
といった楽観視した部分が存在している。
それが致命的だと師匠は指摘したのだ。
「今すぐに変えろ、というわけじゃないさ。考えっていうものは早々変わるもんじゃない。だけど、頭にだけは入れて置いて欲しい。理解してるのと理解していないのでは話が違ってくるからね」
んっ、と足に力を込め、ローレンが立ち上がる。
「今日はここまでだ。精々悩め? 若人よ」
言葉を最後に、その場から立ち去っていく。
そこには一人、立ち尽くす俺が残される事となった——。
そう言われ、踵を返す師匠の背中を追いかける。
どうにも、俺の返答は満足のいくものであったらしく、『貪狼』として指導をしてくれるようだ。
身体は特別製。大概の技術は一見しただけで9割がた模倣を可能とし、惜しみなく技術を盗み、貪るゆえに『貪狼』
天才なんて呼ばれる相手に勝てると豪語出来たのも、師匠の存在が大きい。かの『貪狼』ならば、俺でも上手く扱える技術の一つや二つ持ち得るだろうという確信染みていた予測。
もし、技術を教えて貰えなくとも、最悪相手の慢心を突き、勝負を制す腹積もりであったがやはり、保険は多い方が安心する。
「一つ、話をしようか」
歩きながら、後ろを振り返る事なく。
追従する俺に対して言い放ってくる。
「ナガレは魔法というものはどういうモノか、正しく理解してるかい?」
所詮は文献の受け売り。
師匠からの問いに答えるならば、その知識はあってないようなものだろう。ゆえに
「いや、正しくは理解出来ていない」
否、と答える。
「魔法とは事象への干渉。魔法師と呼ばれる者は皆、その干渉能力が高い者達だ。ここで重要となってくる事は魔法という神秘を起こす源となるモノ。オレは魔力と呼んでいるが、それは誰しもに宿っているという事。干渉能力が低いだけで、魔法の根源たる魔力を持っていない者はいない、という事だ」
「それがどうした?」
魔法を使えるように指導でもしてくれるのかと一瞬思うが、話を聞く限りそうでは無いらしい。
「思わないかい? 魔法師は魔力を使ってるのに、なんでオレ達は使わないのか。せっかく持っているというのに使わないのは勿体ない、ってね」
要するに、魔法は使えないだろうが、折角の魔力を有効活用する気はないか? と言いたいのだ。
「だが、どうやってそれを……」
「だが、じゃない。だからこそのオレだろう?」
それもそうかと思い、途中でこれ以上口を挟むのは野暮と判断して噤む。
「昔、一人の老人がいてね。徒手空拳では右に出る者はいないとまで言わせしめた武人だったよ」
在りし日に思いを馳せる。
「拳を振るえば岩を砕き、蹴りを放てば地面を割った。そんな逸話を残した老人だ。オレは是非とも一戦交えたいと思ってしまってね。老人と手合わせをしたんだが、これがまた異常と形容してもなお異常過ぎる老人でねえ」
——丁度いいか。
と、足を止める。
眼前には直径1m程の、道の端に寄せられた岩が立ちふさがっていた。
「その老人はなんと、魔力を身体に纒い、身体能力を爆発的に上昇させる事でその異常を体現していたんだよ」
ギュゥと拳を作る。
内包された魔力を身体に循環。巡らせ、身体の動きを向上。
本来の魔力と思しき紫の靄が師匠の身体に纏わりつき始め
はぁ——。
一息。
「これを目に焼き付けるんだナガレ」
繰り出された正拳一突き。
バガァンッ!と破裂音が響くと同時、目の前に放置されていた岩が粉々に弾け飛ぶ。
「……っ」
絶句。
流石に、思うように言葉が出てこない。
親近感のある拳による一突きが岩を破壊したという事実に目を見開く。
「魔力による身体強化。老人はこの技術を『纒い』と呼んでいた。身体を介す事で干渉能力の薄い者でも魔力を使用する事が可能になると言っていた。そして『纒い』の真骨頂は身体強化全般に及ぶ事。速度、パワー、反射神経全てが底上げされる。今のナガレにはこれが一番必要だろう?」
『纒い』と言われる技術。
たしかに魅力的であるが、魔力を纒う以前に、魔力というものを上手く感じれないが大丈夫なのか。
身体に流れる血を感じろと言われたところで不可能なように、また魔力を感じ取り、纒うという行為も一筋縄ではいかないだろう。
不安を表情に出してしまっていたのか、あっけらかんと笑われる。
「そう深刻視しなくていいよ。魔力を感じる方法は荒療治だが、ちゃんと存在する。オレが問題視してるのはその後。『纒い』は少しばかり身体の負担が大きい。それが心配なだけさ」
「ところで、その荒療治の方法は?」
「内容は明かせないけど、三日ほど泊りがけで時間を貰いたい。それをあの執事に言っておいてくれるかな」
それだけ時間がかかる方法なのか。
はたまた連続して行わなければ意味のない方法なのか。
恐らくは後者だろう。
「ああ、分かった」
「で、『纒い』に関しては明日から行うとして」
——さて、と。
向き直り、意味深な笑みを見せてきた。
「折角の師弟関係なんだ。お互いを知る為にもここは師弟問答でもしようか?」
疎らに点在していた小ぶりの岩に腰を下ろし、師匠はそうのたまう。
俺はこの言葉に対して返答は愚か、ほおをピクつかせ、苦笑いするくらいしか出来なかった。
「実のところオレはナガレに興味が尽きない。貶しているわけではないが、ハッキリ言ってナガレは異常者だ。生きた年数と精神的な年齢が噛み合っていない。だが、そんな事は瑣末な事さ」
師匠は。
ローレン=ヘクスティアという男は既に気づいているのだろうか。
俺が『ナガレ』であって「ナガレ」ではない事を。
「さて、ナガレ=ハーヴェン。オレはお前の
————こころを切開しよう」
逃げるに逃げれない状況を前に、俺はその場に立ち止まる事しか出来なかった。
そしてここに、師弟問答が開始される——。
「まず始めに核心に迫ろうか。ナガレは孤独が怖いと言った。であるならば——」
——そこまでして恐れる孤独とは何だい?
その問い掛けは。
たしかに核心を突いていた。
俺という「ナガレ」に対してではない。
『ナガレ』であったものに対する問い掛けであった。
孤独とは闇。
どこにも光は存在せず、ただ闇がそこには広がっているだけ。
色を持たない、人から疎外された空間。
——オレから見て、ナガレは強い。そうまでしてどうして恐れる?
ただ怖いから。
上辺だけでいいならどうにか取り繕える。
だけど本質までは変えれない。退路を塞がれる事が耐えられない。だからやはり僕は孤独を恐れてしまう。
——質問を変えよう。ナガレを動かしているものは?
偽善心。憐れみ。同情。罪悪感。気分。
それらを引括めた感情によるもの。
——それは本当に?
嘘偽りは存在しない。
——であるならば、この行為の先に、何がある?
満足感、もしくは達成感を得ることが出来る。
——ナガレの利益はどこにある?
罪の意識が払拭される。
そしてそれが同情してしまったアイツへの手向けとなる。僕にとってはそれがどんな事よりも大事な利だ。
——釣り合いが取れていないと思うけど?
相手にとって僕の利が小さかろうが、全ては僕が判断する事。
他人の意見の介入なぞ、決して認めやしない。
それに。
この生を僕はまやかしと信じて疑っていない。
まやかしの生で実利を受け取って何になる?
いつか必ずこの手から取り零すと知って尚、手に入れたいと思うものなぞ存在しない。
——そうか。ああ、やっぱりナガレは
悲しい人だ。
「————っ」
内面に向かっていた意識が戻る。
「不思議に思ってたんだよ。ナガレが強くなろうと思うこころは理解出来た。強くなろうとする意思も見て取れる。だけど——」
悲しそうに、無情にも言い放つ。
「ナガレには、必死に生きようと生にしがみつくこころが感じられない。どこか達観している。自分の生をまるで外から眺めているような。そしてそれは最早人間ではない。機械だ。戦士に、いや人間に最も重要なものが欠落している。ゆえにこうして場を設けた」
ちゃんと生きようとしてる。
このままではダメだと思った。
だから領民の生活改善に手を伸ばした。
これらの行動は俺が生きようとしたからこその行動のはずだ。
なのに師匠は生にしがみついていないと言う。
よく分からない、どういう意味なのかがよく分からない。
「こころの何処かで、もういいやと思ってしまってるんだよ。戦うにあたって最も必要なものが、例え腕をもがれようと必死に生を掴み取る執念深さだ。ナガレにはそれがない」
本質は元々の『ナガレ』が。
現在進行形で進む生に関しては俺が主導権を握っているといったところか。
本質のあり方を変える事は出来る出来ない以前に、変えようとさえ思えなかった。
そして生に関して。
確かに、俺はどこかで甘く見ていたのかもしれない。
この生はどうせ、まやかしなのだと。
いつかは自分の手からこぼれ落ちる偽りの現実なのだと。
だから、出来る限り、楽しみ。
同情し、憐れみ、絆されてやろう。
だがそこに生きる執念は存在しない。
死にたくないと思っても、死んでしまったらまあ仕方ないか。
といった楽観視した部分が存在している。
それが致命的だと師匠は指摘したのだ。
「今すぐに変えろ、というわけじゃないさ。考えっていうものは早々変わるもんじゃない。だけど、頭にだけは入れて置いて欲しい。理解してるのと理解していないのでは話が違ってくるからね」
んっ、と足に力を込め、ローレンが立ち上がる。
「今日はここまでだ。精々悩め? 若人よ」
言葉を最後に、その場から立ち去っていく。
そこには一人、立ち尽くす俺が残される事となった——。
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