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2章
13話 厄介事
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焦るようにスタスタと早歩きを続けていた俺であったが、階段の位置する突き当たりにたどり着くや否、呆れながら足を止める。
「——おい、ヴェイン」
見覚えのある執事が一人、ちょうど廊下から死角になる場所で待機していた。ここからの距離であれば、俺とシヴィスのやり取りは十分眺める事が可能。
ヴェインは事を見ていたにもかかわらず、あえて放置し、見守っていたのだろう。感情を抑えきれず、無意識のうちに怒り口調となってしまった。
「なんでしょうか。坊ちゃん」
「お前、見てただろう。なんで割って入らなかった」
俺があからさまに機嫌が悪かった事は見て取れたはず。
何かしらシヴィスに害を与える可能性があったにもかかわらず、どうして割って入らなかったのか。
普段のヴェインならば慌てて俺を抑えていたような記憶なんだがと噛み合わない過去と今に疑念を抱く。
「私めの出番は必要なかったかと。現に、解決をしてるじゃありませんか。人というものは、時に間違い、時に互いにぶつかり合う事で成長するのです。ですので、あの場に私は必要ないと踏んだまでです」
慈愛にも似た笑みを向けてくる。
つまりヴェインは初めからこの結果になると信じて疑っていなかったという事だ。
「シヴィスの事、信頼してるんだな」
「いいえ。それは違います」
「なに?」
「シヴィスさんには期待はしていますが、信頼はしておりません。私が信頼しているのは他でも無い」
ことさらに言葉が区切られる。
「貴方ですよ、坊ちゃん」
その言葉は。
俺にとっては衝撃といってもいいものであった。
「私は坊ちゃんの執事です。執事が主を信頼せずしてどうするというのです。私の役目は割って入る事ではなく、坊ちゃんを信頼するという事だっただけの事」
それが当たり前というように、言葉に迷いは見られない。
「はっ、よく回る口だな」
「お褒めに預かり、光栄です」
「……皮肉のつもりだったんだがな」
「存じていますとも」
調子が狂う。
こんなに楽しそうに、笑みを浮かばせながら信頼しているなどと言われれば、孤独に長く身を置いていた『ナガレ』としてはこれ以上なく調子がおかしくなる。
「……もういい。シヴィスに怪我をさせてしまった。治療してやっておいてくれ」
「はい、勿論。あぁ、それと、旦那様がお呼びになられてます。一度書斎の方に顔を出せ、と」
頼んでおいた双剣でも手に入ったんだろうか。
いや、それにしては早すぎる。
ならば何故なのか。見当はつかないが、とりあえず返事を返す。
「分かった。なら、書斎の方に今から顔を出そう」
「ええ。それが宜しいかと」
「色々と手間を掛けさせる。申し訳ないな」
「いえいえ。それには及びません」
「……そうか」
ヴェインはどうしてか。
たしかに俺に信頼を寄せている。
一片の曇りもない信頼だ。その『真っ直ぐ』さが俺にとってどうしようもなく眩しい。
もう会話は済んだとばかりに背を向け、『真っ直ぐ』さから逃げるように書斎に向かって歩き出す。
「あぁ、クソッ。てめえら揃って眩しすぎるんだよクソッタレ」
俺のこころの中で、言葉が木霊した。
「それで、用とはなんでしょうか。父上」
所変わって親父さまの書斎。
椅子に腰掛ける親父さまの目の前には一通の手紙のようなモノが四つ折りに折り畳まれて放置されている。
「これを読んでみろ」
「は、はあ。拝見します」
へりくだった言葉遣いで受け答えし、指示された通り手紙を手に取る。
上から順に目を通し、見落としがないようにゆっくりと黙読。
1分ほどしてから手紙を目から離した。
「パーティーへの招待状、ですね」
社交辞令のようなものが8割。
御壮健でしょうか。といった目が滑るような言葉が長々と書き綴られており、本題を察するのに時間を要したが、つまりは「うちでパーティー開くから遊びに来いよ」という旨の手紙だった。
「ところで、この手紙の差出人は……?」
「レカント伯爵家だ」
どうだ? と言わんばかりのドヤ顔。
少しそれがウザったくもあったが、俺の脳内は冷静そのもの。
「レカント伯爵家ですか……」
伯爵家と言われれば。
すぐに思い浮かべてしまうのが『武の一門』として有名なレミューゼ伯爵家。
俺の計画に欠かせない存在だ。
レミューゼ伯爵家。レカント伯爵家。
一見すれば何も関係ないように見えてくる2家であるが、お互いの寄親に視点を向けた途端、そうも言ってられなくなる。
お互いに異なる寄親を持つ2家であるんだが、その組み合わせが絶望的に最悪。
犬猿の仲と有名なフィエフ公爵家とベソノワ公爵家なのだ。
フィエフ公爵家現当主は軍務卿として王宮勤務。
対してベソノワ公爵家現当主は、宰相閣下として王宮勤務している。意見の食い違いなど茶飯事。
そしてその影響は寄子にも及び、寄子同士もそれなりに仲が悪いらしい。
レミューゼ伯爵家が要らないとポイ捨てしたハーヴェン子爵家の嫡子がどんなやつなのか興味本位で見たくなったから、ちょっと顔出せよ。
という意味の手紙としか何故か思えない。
しかも、俺も同行しろみたいな文がちゃんと書かれてたし。
「どうした? 不満か?」
「いえ、そうでは無いんですが」
歯切れの悪い返答に若干機嫌が悪くなる。
だが、仕方ないだろう。
今まで殆ど接点のなかった伯爵家から、どういうワケか主催するパーティーに招待されるという奇妙としか思えない出来事だ。
勘繰るのも仕方ない、というより勘繰るのは当たり前だろう。
肝心の親父さまはレカント伯爵家は見る目があるとか言って有頂天で使い物にならない。
母上さまはどうせ着ていくドレスがとか今頃騒ぎ立ててるに違いない。
予想が正しければ、レカント伯爵家の目的は遠回しにアンタなんかと婚約はしないと盛大に本人のあずかり知らぬところでフラれた俺。海千山千の政治家に値踏みされると知っていて向かうバカがどこにいるというのか。
ここは穏便に断ろう。そうしよう。
「僕のような未熟者が付いていっても良いモノかと不安を感じてまして。なんなら——」
——置いていってくれても。
と口にする前に言葉を遮られる。
「はははは! 構わん構わん。ナガレは私の息子として相応しい毅然とした態度をとっておればいいのだ。なに、心配など無用だ。はははははっ!!」
「……そ、そうですね!! 肩の力を抜いて、僕なりに頑張りたいと思います!父上!」
「そうだ。それで良いのだ! で、肝心の日時なのだが、移動を考えると2日後には出る予定でな。忘れ物は無いように用意をしておいてくれ」
「はい!」
「質問があれば書斎を訪ねてくれればいい」
「分かりました! では、失礼します!」
機嫌の良い親父さまの笑顔を真似るように破顔していた俺はゆっくりとドアを閉め、書斎を後にする。
急に親父さまが飛び出てきても対応出来るように、笑みは浮かべておく。
1m、2m、3mと距離を取り、書斎からそれなりに遠ざかった事を確認してから俺は一人頭を抱えた。
「なに快く引き受けてんだ……! バカか僕は」
嗚呼、やっぱ断れなかった。
ここにきて弊害を被る。
この時ばかりは『ナガレ』の性格を恨んだ。
「はぁ……憂鬱だ」
確定してしまった憂鬱な未来に思いを馳せながら、俺は意気消沈しつつ食堂に向かうのだった。
「——おい、ヴェイン」
見覚えのある執事が一人、ちょうど廊下から死角になる場所で待機していた。ここからの距離であれば、俺とシヴィスのやり取りは十分眺める事が可能。
ヴェインは事を見ていたにもかかわらず、あえて放置し、見守っていたのだろう。感情を抑えきれず、無意識のうちに怒り口調となってしまった。
「なんでしょうか。坊ちゃん」
「お前、見てただろう。なんで割って入らなかった」
俺があからさまに機嫌が悪かった事は見て取れたはず。
何かしらシヴィスに害を与える可能性があったにもかかわらず、どうして割って入らなかったのか。
普段のヴェインならば慌てて俺を抑えていたような記憶なんだがと噛み合わない過去と今に疑念を抱く。
「私めの出番は必要なかったかと。現に、解決をしてるじゃありませんか。人というものは、時に間違い、時に互いにぶつかり合う事で成長するのです。ですので、あの場に私は必要ないと踏んだまでです」
慈愛にも似た笑みを向けてくる。
つまりヴェインは初めからこの結果になると信じて疑っていなかったという事だ。
「シヴィスの事、信頼してるんだな」
「いいえ。それは違います」
「なに?」
「シヴィスさんには期待はしていますが、信頼はしておりません。私が信頼しているのは他でも無い」
ことさらに言葉が区切られる。
「貴方ですよ、坊ちゃん」
その言葉は。
俺にとっては衝撃といってもいいものであった。
「私は坊ちゃんの執事です。執事が主を信頼せずしてどうするというのです。私の役目は割って入る事ではなく、坊ちゃんを信頼するという事だっただけの事」
それが当たり前というように、言葉に迷いは見られない。
「はっ、よく回る口だな」
「お褒めに預かり、光栄です」
「……皮肉のつもりだったんだがな」
「存じていますとも」
調子が狂う。
こんなに楽しそうに、笑みを浮かばせながら信頼しているなどと言われれば、孤独に長く身を置いていた『ナガレ』としてはこれ以上なく調子がおかしくなる。
「……もういい。シヴィスに怪我をさせてしまった。治療してやっておいてくれ」
「はい、勿論。あぁ、それと、旦那様がお呼びになられてます。一度書斎の方に顔を出せ、と」
頼んでおいた双剣でも手に入ったんだろうか。
いや、それにしては早すぎる。
ならば何故なのか。見当はつかないが、とりあえず返事を返す。
「分かった。なら、書斎の方に今から顔を出そう」
「ええ。それが宜しいかと」
「色々と手間を掛けさせる。申し訳ないな」
「いえいえ。それには及びません」
「……そうか」
ヴェインはどうしてか。
たしかに俺に信頼を寄せている。
一片の曇りもない信頼だ。その『真っ直ぐ』さが俺にとってどうしようもなく眩しい。
もう会話は済んだとばかりに背を向け、『真っ直ぐ』さから逃げるように書斎に向かって歩き出す。
「あぁ、クソッ。てめえら揃って眩しすぎるんだよクソッタレ」
俺のこころの中で、言葉が木霊した。
「それで、用とはなんでしょうか。父上」
所変わって親父さまの書斎。
椅子に腰掛ける親父さまの目の前には一通の手紙のようなモノが四つ折りに折り畳まれて放置されている。
「これを読んでみろ」
「は、はあ。拝見します」
へりくだった言葉遣いで受け答えし、指示された通り手紙を手に取る。
上から順に目を通し、見落としがないようにゆっくりと黙読。
1分ほどしてから手紙を目から離した。
「パーティーへの招待状、ですね」
社交辞令のようなものが8割。
御壮健でしょうか。といった目が滑るような言葉が長々と書き綴られており、本題を察するのに時間を要したが、つまりは「うちでパーティー開くから遊びに来いよ」という旨の手紙だった。
「ところで、この手紙の差出人は……?」
「レカント伯爵家だ」
どうだ? と言わんばかりのドヤ顔。
少しそれがウザったくもあったが、俺の脳内は冷静そのもの。
「レカント伯爵家ですか……」
伯爵家と言われれば。
すぐに思い浮かべてしまうのが『武の一門』として有名なレミューゼ伯爵家。
俺の計画に欠かせない存在だ。
レミューゼ伯爵家。レカント伯爵家。
一見すれば何も関係ないように見えてくる2家であるが、お互いの寄親に視点を向けた途端、そうも言ってられなくなる。
お互いに異なる寄親を持つ2家であるんだが、その組み合わせが絶望的に最悪。
犬猿の仲と有名なフィエフ公爵家とベソノワ公爵家なのだ。
フィエフ公爵家現当主は軍務卿として王宮勤務。
対してベソノワ公爵家現当主は、宰相閣下として王宮勤務している。意見の食い違いなど茶飯事。
そしてその影響は寄子にも及び、寄子同士もそれなりに仲が悪いらしい。
レミューゼ伯爵家が要らないとポイ捨てしたハーヴェン子爵家の嫡子がどんなやつなのか興味本位で見たくなったから、ちょっと顔出せよ。
という意味の手紙としか何故か思えない。
しかも、俺も同行しろみたいな文がちゃんと書かれてたし。
「どうした? 不満か?」
「いえ、そうでは無いんですが」
歯切れの悪い返答に若干機嫌が悪くなる。
だが、仕方ないだろう。
今まで殆ど接点のなかった伯爵家から、どういうワケか主催するパーティーに招待されるという奇妙としか思えない出来事だ。
勘繰るのも仕方ない、というより勘繰るのは当たり前だろう。
肝心の親父さまはレカント伯爵家は見る目があるとか言って有頂天で使い物にならない。
母上さまはどうせ着ていくドレスがとか今頃騒ぎ立ててるに違いない。
予想が正しければ、レカント伯爵家の目的は遠回しにアンタなんかと婚約はしないと盛大に本人のあずかり知らぬところでフラれた俺。海千山千の政治家に値踏みされると知っていて向かうバカがどこにいるというのか。
ここは穏便に断ろう。そうしよう。
「僕のような未熟者が付いていっても良いモノかと不安を感じてまして。なんなら——」
——置いていってくれても。
と口にする前に言葉を遮られる。
「はははは! 構わん構わん。ナガレは私の息子として相応しい毅然とした態度をとっておればいいのだ。なに、心配など無用だ。はははははっ!!」
「……そ、そうですね!! 肩の力を抜いて、僕なりに頑張りたいと思います!父上!」
「そうだ。それで良いのだ! で、肝心の日時なのだが、移動を考えると2日後には出る予定でな。忘れ物は無いように用意をしておいてくれ」
「はい!」
「質問があれば書斎を訪ねてくれればいい」
「分かりました! では、失礼します!」
機嫌の良い親父さまの笑顔を真似るように破顔していた俺はゆっくりとドアを閉め、書斎を後にする。
急に親父さまが飛び出てきても対応出来るように、笑みは浮かべておく。
1m、2m、3mと距離を取り、書斎からそれなりに遠ざかった事を確認してから俺は一人頭を抱えた。
「なに快く引き受けてんだ……! バカか僕は」
嗚呼、やっぱ断れなかった。
ここにきて弊害を被る。
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