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3章
20話 前編!
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白く澄んだ世界。
それはどこまでも果てしなく。
それは酷く奇妙な空間。
作り物めいた世界は、何故だか俺に安心感を与える。
透き通る幻想じみた世界の住人は一人であり二人。
「やあ。初めまして、だね」
水滴が滴り落ち、波紋するように声が脳内に溶け込んでくる。
どこまでも自然に。当たり前に。
まるで自分の声を耳にしているかのような。
「この白く透き通った世界が僕の世界さ。何色にでもなれる世界だ。理想を抱き、その理想を体現せんと色を濃く、この白い世界に上塗りする。だけど僕は半端者だった。臆病者だった。ついに完全に自分を塗りつぶすことが出来なかった」
声に宿る感情は無力感。そして諦念。
「でも、君なら。僕なら上手くやれると信じてる。ナガレ」
立ち尽くしていた俺は振り返る。
声の主を探すように。
そして振り返った先にいた者は、俺が一番見知った人間。
とても弱くて、それでいて馬鹿で。
孤独に震え、威勢だけは立派な一人の少年。
「……おいおい。なんの冗談だ? これは」
ナガレ=ハーヴェンその者が儚げに笑みを浮かべてこちらを見つめていた。
「目に見えているもの全てが事実さ。僕はいわば造られた存在。ナガレがこころの裡と向き合う為だけに造られた存在だよ」
俺の中の記憶は師匠が何かをした。
そこで止まっている。
気づいたらこの世界にいたわけだ。
ここは精神世界のようなものだろうか。
「僕は死ぬ事を。孤独を恐れて君に託し、押し付けた身だ。出来る事なら無償で君の力になってあげたい。そう思うけど、生憎とこの身は造られたものでね。頭の中に誰かの思惑が組み込まれてる」
だから無償で力になる事は出来ない、と。
言外にそう言ってくる。
恐らく師匠が何かしたのだろう。
心当たりがあるので言及する気にはならない。
「ナガレの心の裡を知り、どう感じるかなんて個々人の自由だ。でも——」
言葉が途切れる。
口にしかけた言葉を反芻し、苦笑い。
「狡い言葉だけど許して欲しい。でも、君にだけは。哀れんでくれていい。愚かしいと罵ってくれていい。バカと思ってくれていい。ただ、否定だけはしないでくれ」
——僕の感情を。僕のこころを。
俺ではないナガレが手を伸ばしてくる。
「どうか。どうか、君の進む先に幸福があらん事を」
「はっ、その言葉はどうかと思うぞ」
神父にでも毒されたかのような口上を述べるナガレに向けて、俺は嘲笑った。
「君じゃない。ナガレだ。お前も含め、ナガレだろうが。なら、手前を除外するのは不吉だろうが」
「そう、だね。そうだ、たしかに。なら——」
僕達の進む先に、幸福があらん事を。
その言葉を最後に、視界が、風景が、世界が変わる。
変動し、映る世界はかつての記憶。
深く、深くに沈んだナガレの根源。
厳重に鍵をかけられていた幼き日の記憶が容赦なく襲い掛かる。
そして、白く透き通った世界は侵食された——。
濃くなっていく同調性。
閉ざされていた記憶の底。
その原点となっていたのは、
(……成る程。これが異常に孤独に怯える理由か)
————一人の傭兵。その者の死に様。
記憶に根付く彼は血に沈み、ナガレは恐怖に怯えていた。
「坊主。いいか。てめえは貴族だ。貴族は人の上に立つ者の別称でもある。だからこそ、いついかなる時も気丈に振る舞わねえとならねえ。税が俺たち民衆の義務とするなら、坊主の義務は弱味をひたすら隠し、周囲の人間を不安がらせないようにする事だ」
「おまえの言うこといちいち難しいんだよ」
「かあああ! てめえ普段から良いもん食ってんだろォ?! その代償だ代償! 良いから俺の話聞いとけって! 今から滅茶苦茶いい話してやっからよ」
ドレッドヘアの男が幼き日のナガレに向かって熱弁を振るう。
歳は30前だろうか。4歳程度のナガレに向かって話す事ではないと男も知っていながらも、話を続けていた。
ガタンとその間にも世界が揺れる。
馬車の中での出来事らしい。
「良いか。お前が貴族であり続けるのなら、まず虚勢を張れ! とは言っても意味がわかんねえか。なあ坊主。領民が貴族に一番求めてるものはなんだと思う?」
「豊かな暮らしじゃないの?」
「浅はか!! そいつは40点ぐれえの答えだな」
「……じゃあ良い領主とか?」
「おっ、良い線突いてくるじゃねえの。具体的にどんな領主よ?」
「税収を少なくしてくれる領主?」
「くははッ! まあ確かに間違っちゃいねえが……そいつは違う」
ひたすら答えを否定してくる男に対し、ナガレの苛立ちが高まる。
「じゃあどんな奴なんだよ」
「それはだな、頼れる領主だ。領民は領主を慕って税を渡してるわけじゃねえ。『もしも』の時に守ってくれよという意味を込めて税を渡してんだ。アイツらは安心が欲しいんたよ。たとえ暴君だろうと、ちゃんと守ってくれんなら領民からしてみれば良い領主になるんだ。いざという時に守ってくれねえ領主を領民は求めてねえ」
——良いか坊主。
「だから弱味を見せるな。弱気になるな。高々盗賊の一団程度でよォ」
馬車にて遠出をしていた最中。
ナガレ達は盗賊と思える一団に襲われていた。
本当の事を言うならば、一団程度の人数ではなく、その倍。いや、4倍程の人数であるがあえて一団と口にした。
父であるアハト=ハーヴェンは最悪の事態に備え、後継であるナガレとは別の馬車に移っている。
現当主と後継の二人共が死ぬ、もしくは捕まる事態だけは避けねばならないというアハトの英断であった。
「弱気になってないし……」
「くくくっ、んな身体震わせといて嘘が通じるかよ」
ブァーカと軽口をたたいてくる。
弱気になってない。
嘘だ。怖くないはずがない。
刃物を振りかざし、身柄を寄越せと猛り吼える盗賊がナガレはどうしようもなく怖かった。
乗っている馬車も、ところどころ鏃で裂けている。
なんとかなるだろと開き直っている男の考えが信じられなかった。
「坊主は子供だから。そんな言い訳は現実じゃ通用しねえ。子供だろうが、大人だろうが、女だろうが、容赦はねえ。それが現実だ。子供という事実に逃げるな。弱気は全ておし殺せ」
モノ言わせぬ迫力に身がすくみ、どもるナガレの瞳を男はジッと見つめる。そんな中、後方から呻き声が上がった。
嘆きであり、悲痛であり、それらを引っくるめた叫び声。
「……ひっ」
金臭い異臭が離れた場所にまで届く。
顔を堪らず顰めるナガレの胸倉を男が掴んだ。
「坊主。上に立つものってのは人の死で感傷的になってはダメだ。だが、そいつの死に様を忘れる事は許されねえ。今は意味が分からねえかもしれんが、いつか分かる。貴族として生きると決意したのなら、その時はまた改めて俺の言葉を思い出せよ」
掴んだまま、御者をしていた者にナガレを引き渡す。
「このまま逃げてもいつか追い付かれる。盗賊共、この日を狙ってやがったのか、手際が良すぎる上に人数が多過ぎる。ここで馬車を囮に坊主だけ逃す」
馬車に乗り込んでいた傭兵達は男の言葉に頷く。
彼らもその事を悟っていたんだろう。
「ま、待って! 待てって! お前達はどうするんだよ! いっしょに逃げればいいじゃん!」
「おうおう。いっちょ前に俺らの心配かぁ? くははっ。餓鬼に心配される程俺らもヤワじゃねえ。が、」
御者に身体を掴まれたまま叫ぶも、男に逃げる気配はない。
「そのこころ。その抱いた感情を忘れるな。人の心ってのはいつだって己を助ける道を照らしてくれるんだぜ?」
「だから、むずかしすぎんだよ、お前の言葉……」
「悪りぃ悪りぃ。性分なんだ。許してくれえや」
男の表情に影がさす。
あまり時間はないと言外に御者だった者に言ってるのだ。
「御者をやってたんなら分かるだろう? この坊主をハーヴェン子爵邸まで送り届けてやってくれえや。アンタが一番適任なんだ。いろんな意味でよ」
——悪く思うな。
男の手がナガレに向けられ
「『——“眠れ”』」
急に眠気が湧き出し、身体を支配する。
何をされたのか理解できぬまま。
ゆっくりと意識を手放した。
それはどこまでも果てしなく。
それは酷く奇妙な空間。
作り物めいた世界は、何故だか俺に安心感を与える。
透き通る幻想じみた世界の住人は一人であり二人。
「やあ。初めまして、だね」
水滴が滴り落ち、波紋するように声が脳内に溶け込んでくる。
どこまでも自然に。当たり前に。
まるで自分の声を耳にしているかのような。
「この白く透き通った世界が僕の世界さ。何色にでもなれる世界だ。理想を抱き、その理想を体現せんと色を濃く、この白い世界に上塗りする。だけど僕は半端者だった。臆病者だった。ついに完全に自分を塗りつぶすことが出来なかった」
声に宿る感情は無力感。そして諦念。
「でも、君なら。僕なら上手くやれると信じてる。ナガレ」
立ち尽くしていた俺は振り返る。
声の主を探すように。
そして振り返った先にいた者は、俺が一番見知った人間。
とても弱くて、それでいて馬鹿で。
孤独に震え、威勢だけは立派な一人の少年。
「……おいおい。なんの冗談だ? これは」
ナガレ=ハーヴェンその者が儚げに笑みを浮かべてこちらを見つめていた。
「目に見えているもの全てが事実さ。僕はいわば造られた存在。ナガレがこころの裡と向き合う為だけに造られた存在だよ」
俺の中の記憶は師匠が何かをした。
そこで止まっている。
気づいたらこの世界にいたわけだ。
ここは精神世界のようなものだろうか。
「僕は死ぬ事を。孤独を恐れて君に託し、押し付けた身だ。出来る事なら無償で君の力になってあげたい。そう思うけど、生憎とこの身は造られたものでね。頭の中に誰かの思惑が組み込まれてる」
だから無償で力になる事は出来ない、と。
言外にそう言ってくる。
恐らく師匠が何かしたのだろう。
心当たりがあるので言及する気にはならない。
「ナガレの心の裡を知り、どう感じるかなんて個々人の自由だ。でも——」
言葉が途切れる。
口にしかけた言葉を反芻し、苦笑い。
「狡い言葉だけど許して欲しい。でも、君にだけは。哀れんでくれていい。愚かしいと罵ってくれていい。バカと思ってくれていい。ただ、否定だけはしないでくれ」
——僕の感情を。僕のこころを。
俺ではないナガレが手を伸ばしてくる。
「どうか。どうか、君の進む先に幸福があらん事を」
「はっ、その言葉はどうかと思うぞ」
神父にでも毒されたかのような口上を述べるナガレに向けて、俺は嘲笑った。
「君じゃない。ナガレだ。お前も含め、ナガレだろうが。なら、手前を除外するのは不吉だろうが」
「そう、だね。そうだ、たしかに。なら——」
僕達の進む先に、幸福があらん事を。
その言葉を最後に、視界が、風景が、世界が変わる。
変動し、映る世界はかつての記憶。
深く、深くに沈んだナガレの根源。
厳重に鍵をかけられていた幼き日の記憶が容赦なく襲い掛かる。
そして、白く透き通った世界は侵食された——。
濃くなっていく同調性。
閉ざされていた記憶の底。
その原点となっていたのは、
(……成る程。これが異常に孤独に怯える理由か)
————一人の傭兵。その者の死に様。
記憶に根付く彼は血に沈み、ナガレは恐怖に怯えていた。
「坊主。いいか。てめえは貴族だ。貴族は人の上に立つ者の別称でもある。だからこそ、いついかなる時も気丈に振る舞わねえとならねえ。税が俺たち民衆の義務とするなら、坊主の義務は弱味をひたすら隠し、周囲の人間を不安がらせないようにする事だ」
「おまえの言うこといちいち難しいんだよ」
「かあああ! てめえ普段から良いもん食ってんだろォ?! その代償だ代償! 良いから俺の話聞いとけって! 今から滅茶苦茶いい話してやっからよ」
ドレッドヘアの男が幼き日のナガレに向かって熱弁を振るう。
歳は30前だろうか。4歳程度のナガレに向かって話す事ではないと男も知っていながらも、話を続けていた。
ガタンとその間にも世界が揺れる。
馬車の中での出来事らしい。
「良いか。お前が貴族であり続けるのなら、まず虚勢を張れ! とは言っても意味がわかんねえか。なあ坊主。領民が貴族に一番求めてるものはなんだと思う?」
「豊かな暮らしじゃないの?」
「浅はか!! そいつは40点ぐれえの答えだな」
「……じゃあ良い領主とか?」
「おっ、良い線突いてくるじゃねえの。具体的にどんな領主よ?」
「税収を少なくしてくれる領主?」
「くははッ! まあ確かに間違っちゃいねえが……そいつは違う」
ひたすら答えを否定してくる男に対し、ナガレの苛立ちが高まる。
「じゃあどんな奴なんだよ」
「それはだな、頼れる領主だ。領民は領主を慕って税を渡してるわけじゃねえ。『もしも』の時に守ってくれよという意味を込めて税を渡してんだ。アイツらは安心が欲しいんたよ。たとえ暴君だろうと、ちゃんと守ってくれんなら領民からしてみれば良い領主になるんだ。いざという時に守ってくれねえ領主を領民は求めてねえ」
——良いか坊主。
「だから弱味を見せるな。弱気になるな。高々盗賊の一団程度でよォ」
馬車にて遠出をしていた最中。
ナガレ達は盗賊と思える一団に襲われていた。
本当の事を言うならば、一団程度の人数ではなく、その倍。いや、4倍程の人数であるがあえて一団と口にした。
父であるアハト=ハーヴェンは最悪の事態に備え、後継であるナガレとは別の馬車に移っている。
現当主と後継の二人共が死ぬ、もしくは捕まる事態だけは避けねばならないというアハトの英断であった。
「弱気になってないし……」
「くくくっ、んな身体震わせといて嘘が通じるかよ」
ブァーカと軽口をたたいてくる。
弱気になってない。
嘘だ。怖くないはずがない。
刃物を振りかざし、身柄を寄越せと猛り吼える盗賊がナガレはどうしようもなく怖かった。
乗っている馬車も、ところどころ鏃で裂けている。
なんとかなるだろと開き直っている男の考えが信じられなかった。
「坊主は子供だから。そんな言い訳は現実じゃ通用しねえ。子供だろうが、大人だろうが、女だろうが、容赦はねえ。それが現実だ。子供という事実に逃げるな。弱気は全ておし殺せ」
モノ言わせぬ迫力に身がすくみ、どもるナガレの瞳を男はジッと見つめる。そんな中、後方から呻き声が上がった。
嘆きであり、悲痛であり、それらを引っくるめた叫び声。
「……ひっ」
金臭い異臭が離れた場所にまで届く。
顔を堪らず顰めるナガレの胸倉を男が掴んだ。
「坊主。上に立つものってのは人の死で感傷的になってはダメだ。だが、そいつの死に様を忘れる事は許されねえ。今は意味が分からねえかもしれんが、いつか分かる。貴族として生きると決意したのなら、その時はまた改めて俺の言葉を思い出せよ」
掴んだまま、御者をしていた者にナガレを引き渡す。
「このまま逃げてもいつか追い付かれる。盗賊共、この日を狙ってやがったのか、手際が良すぎる上に人数が多過ぎる。ここで馬車を囮に坊主だけ逃す」
馬車に乗り込んでいた傭兵達は男の言葉に頷く。
彼らもその事を悟っていたんだろう。
「ま、待って! 待てって! お前達はどうするんだよ! いっしょに逃げればいいじゃん!」
「おうおう。いっちょ前に俺らの心配かぁ? くははっ。餓鬼に心配される程俺らもヤワじゃねえ。が、」
御者に身体を掴まれたまま叫ぶも、男に逃げる気配はない。
「そのこころ。その抱いた感情を忘れるな。人の心ってのはいつだって己を助ける道を照らしてくれるんだぜ?」
「だから、むずかしすぎんだよ、お前の言葉……」
「悪りぃ悪りぃ。性分なんだ。許してくれえや」
男の表情に影がさす。
あまり時間はないと言外に御者だった者に言ってるのだ。
「御者をやってたんなら分かるだろう? この坊主をハーヴェン子爵邸まで送り届けてやってくれえや。アンタが一番適任なんだ。いろんな意味でよ」
——悪く思うな。
男の手がナガレに向けられ
「『——“眠れ”』」
急に眠気が湧き出し、身体を支配する。
何をされたのか理解できぬまま。
ゆっくりと意識を手放した。
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