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3章
30話 仕合後の
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仕合の後。
ナガレの知らない場所で3人の者達が一堂に会し、話し合いを始めていた。
一室にて顔を合わせるは私兵団長であるボルグ。
副私兵団長であるグレイスに、執事であるヴェインだ。
「でも、やっぱり可笑し過ぎやしませんかねえ?」
話題にあげられている事柄は先程の仕合の出来事。
誰よりもその異常さを知るがゆえにその事を訴えかけるグレイスの顔はあまり優れていない。
「アレを予告無しで避けるヤツなんてそうそういねえでしょうや。あっしが魔法使いと知ってたならまだ不可能じゃあないかもしれねえですが、知ってたとしても8歳になったばかりの坊ちゃんがアレを防ぐなんて無理極まれりってやつですぜ?」
「だと言うのに坊は難なく攻撃を予測し、防いだ、と」
「ええ。攻撃をいなす技術は一級品。見切りも、勘も、状況判断さえも。こうなったら最早、天才でなく異常者でしょうや」
仕える主人の嫡子を異常者とグレイスが形容する。
不遜すぎる態度であるが、理由あっての言動だった。
「間違いなく同世代じゃ敵無し。世の天才なんてもなあ霞む程に。で、だ。ヴェインさん、アンタ知ってるんじゃねえんですかい? 坊ちゃんの師匠とやらの人物を」
これをヴェインから聴きだす。
それが目的だった。
もちろん、興味本位な部分もあるが、ナガレが師事しているという人物が悪意をもってナガレを鍛えているという可能性もなきにしもあらず。
であるから、確証が求められた。
ナガレに。ひいては子爵家に悪意を持っていない人物だという確信が。それが子爵家の副私兵団長としての責務でもあった。
「私が、ですか。どうしてとお聞きしても?」
「アンタは坊ちゃんの側仕えだ。なら一番知ってそうなアンタに聞くのは間違ってないと思いやすが?」
「……そう、ですね。まあ、知ってますよ私は」
——なら!
と、グレイスが声を張り上げるが、ヴェインの返事は左右に顔を振るだけ。
「ですが、名前は言えません。こと貴族家においてはタブーのような存在の方ですから」
名前を表立って言う気はない。
その意思表明ではあるが、グレイスら私兵団としての責務上、譲れないのは見て取れた。
だから遠回しになら教えるという意思の表れでもあった。
「タブーだと?」
耳聡く聞き取ったボルグがグレイス変わって問いかける。
「ええ。例えば、やんごとなき事情で貴族を殺してしまい、貴族殺しと呼ばれるようになった人物、などですかね」
ここでボルグとグレイスの目の色が変わる。
貴族殺しを行うような者にロクなものはいない。
という事実と、貴族殺しを行い尚且つ相当に腕の立つ者。
しかも、魔法による不意打ちに近い攻撃すらも予見を可能とし、対処まで叩き込める人物。
そこまで条件が揃っていれば当てはまるのはごく僅か。
片手で事足りる程の人数だろう。
「後一つだけ聞かせろ」
「何でしょうか」
神妙な面持ち。
ボルグにとってはこれ以上ない程に重要な事なんだろう。
「坊が師事してるヤツは、『虎』か?」
先程上がった条件に一致する者達の大半は二つ名を持つ程に有名な人物が多い。
一人は『貪狼』
他者と一緒にいるところを殆ど見た事がないという事から『狼』などと呼ばれたりしているナガレの師匠。
ローレン=ヘクスティアだ。
そしてもう一人。
『暴虎』と呼ばれた一人の貴族殺しがいた。
その名の通り暴れる虎のような手のつけられない人物で、かつて最愛の者を貴族の不敬を買ったとして殺されて以来、貴族に対して底知れない憎悪を抱く貴族にとって畏怖すべき一人である。
かの者は貴族の不幸を好む。
何故貴族なんて下衆な者達が幸福に暮らしているのかと。
根っからの貴族嫌いな『虎』に師事しているならば何があっても引き離さねばならないと思うも、それは杞憂だったようで。
「いえ、『虎』ではありません。坊ちゃんが師事なさってる方は独りを好む、方です」
「『狼』の方か」
『虎』出ない事を知り、安堵するがそれも一瞬。
独りを好む『狼』が弟子を作るか? というごく当たり前の疑問が脳裏をよぎった。
だが、あの何でもありな『狼』ならばグレイスと正面からナガレが戦えた事に頷けたのも事実。
こと、この場においては納得が上回り、深く尋ねる事はやめにした。『虎』でないならば今すぐの対処は不必要だろう、と。
「だとよグレイス。あの『狼』から手解きを受けてるんじゃ納得するしかねえだろうよ。俺も長い事『武』に生きてきたが、『狼』ほど器用な人間を知らねえ」
あまり人前に『狼』が出てくることは無い。
ゆえに内情を、よく知られた噂の真偽を知る者は少ない。
「というと、噂の模倣ですかい?」
「あれは模倣じゃねえよ。そのままなんだ。一子相伝の秘術だろうと、アイツは見ただけで完全に動きをコピーしやがる。流石にオリジナルには勝てないだろうが、模倣なんてレベルじゃねえ。あの器用さは他の追随を許さねえだろうよ」
直に目にした事のあるボルグの言葉には力がこもっていた。
「あの無茶苦茶な野郎に師事してるってんならまあ俺は納得する。それに、なら尚更、シヴィスちゃんを坊の下に置いてきて正解だったって話だ」
「なんでそこでシヴィスちゃんが出てくるんで?」
「おいおい。考えても見ろ。坊はまだ8歳だぞ。戦う技術は変人の域だが、中身は幼子だ。お前が異常者と形容したがその通りだ。坊の域には誰も存在しない。理解者がいないんだよ。だから坊は孤立する。孤独になる。一番にそれを支えてやる存在が必要なんだよ。でないと坊は壊れちまう」
ボルグの言葉を聞いてやっと気が付いたのか、グレイスは申し訳なさそうに目を伏せた。
「幸い、アイツらは相性がいい。二人同じ場所に置いときゃ坊も壊れることは無いだろうよ」
「そうなんですかい? あっしはあまり坊ちゃんと関わりがないもんで……」
——そうだよなヴェインさん?
と、ヴェインに話をふる。
話の脱線を咎める者もいないため、このままナガレとシヴィスの話に切り替わった。
「ええ。そうですね。坊ちゃんの一番仲良い者は誰かと聞かれたらシヴィスさんと即答するぐらいには相性が良いと思います」
「しかもだぜ? 坊のやつ、シヴィスちゃんにはたまに甘えるんだよ。年上の母性ってやつにやられたんだろうなァ。いっつも尊大な感じにツンツンしてんだが、シヴィスちゃんに対してはたまに甘えが入るんだよ」
「え、本当ですかい? あの坊ちゃんが……」
「今は部屋で二人きりだからなー。もしかすると現在進行形で甘えてるかも知れねえぜ?」
どんどんヒートアップしていく。
そんな折、ヴェインが声を張り上げる。
「あの!」
ボルグとグレイスの視線を集める。
話を止めに入るのかと思いきや、
「実は、坊ちゃんの隣の空き部屋の壁に耳を澄ませば少しだけ声が聞こえるんですよ。……行って見ませんか?」
「……」
「……」
真面目なヴェインの言葉とは思えない言動にボルグとグレイスはお互いに顔を見合わせ、
「悪だねえ」
「悪趣味ですねえ」
ニヒルに笑う。
先の行動は決まったとばかりに腰をあげる。
数分後。
『甘い!!甘過ぎるんだよ胸焼けするわクソッタレえええええ!!』
と、絶叫するボルグのせいで事がバレ、お叱りを受けた事は屋敷中に広まった。
ナガレの知らない場所で3人の者達が一堂に会し、話し合いを始めていた。
一室にて顔を合わせるは私兵団長であるボルグ。
副私兵団長であるグレイスに、執事であるヴェインだ。
「でも、やっぱり可笑し過ぎやしませんかねえ?」
話題にあげられている事柄は先程の仕合の出来事。
誰よりもその異常さを知るがゆえにその事を訴えかけるグレイスの顔はあまり優れていない。
「アレを予告無しで避けるヤツなんてそうそういねえでしょうや。あっしが魔法使いと知ってたならまだ不可能じゃあないかもしれねえですが、知ってたとしても8歳になったばかりの坊ちゃんがアレを防ぐなんて無理極まれりってやつですぜ?」
「だと言うのに坊は難なく攻撃を予測し、防いだ、と」
「ええ。攻撃をいなす技術は一級品。見切りも、勘も、状況判断さえも。こうなったら最早、天才でなく異常者でしょうや」
仕える主人の嫡子を異常者とグレイスが形容する。
不遜すぎる態度であるが、理由あっての言動だった。
「間違いなく同世代じゃ敵無し。世の天才なんてもなあ霞む程に。で、だ。ヴェインさん、アンタ知ってるんじゃねえんですかい? 坊ちゃんの師匠とやらの人物を」
これをヴェインから聴きだす。
それが目的だった。
もちろん、興味本位な部分もあるが、ナガレが師事しているという人物が悪意をもってナガレを鍛えているという可能性もなきにしもあらず。
であるから、確証が求められた。
ナガレに。ひいては子爵家に悪意を持っていない人物だという確信が。それが子爵家の副私兵団長としての責務でもあった。
「私が、ですか。どうしてとお聞きしても?」
「アンタは坊ちゃんの側仕えだ。なら一番知ってそうなアンタに聞くのは間違ってないと思いやすが?」
「……そう、ですね。まあ、知ってますよ私は」
——なら!
と、グレイスが声を張り上げるが、ヴェインの返事は左右に顔を振るだけ。
「ですが、名前は言えません。こと貴族家においてはタブーのような存在の方ですから」
名前を表立って言う気はない。
その意思表明ではあるが、グレイスら私兵団としての責務上、譲れないのは見て取れた。
だから遠回しになら教えるという意思の表れでもあった。
「タブーだと?」
耳聡く聞き取ったボルグがグレイス変わって問いかける。
「ええ。例えば、やんごとなき事情で貴族を殺してしまい、貴族殺しと呼ばれるようになった人物、などですかね」
ここでボルグとグレイスの目の色が変わる。
貴族殺しを行うような者にロクなものはいない。
という事実と、貴族殺しを行い尚且つ相当に腕の立つ者。
しかも、魔法による不意打ちに近い攻撃すらも予見を可能とし、対処まで叩き込める人物。
そこまで条件が揃っていれば当てはまるのはごく僅か。
片手で事足りる程の人数だろう。
「後一つだけ聞かせろ」
「何でしょうか」
神妙な面持ち。
ボルグにとってはこれ以上ない程に重要な事なんだろう。
「坊が師事してるヤツは、『虎』か?」
先程上がった条件に一致する者達の大半は二つ名を持つ程に有名な人物が多い。
一人は『貪狼』
他者と一緒にいるところを殆ど見た事がないという事から『狼』などと呼ばれたりしているナガレの師匠。
ローレン=ヘクスティアだ。
そしてもう一人。
『暴虎』と呼ばれた一人の貴族殺しがいた。
その名の通り暴れる虎のような手のつけられない人物で、かつて最愛の者を貴族の不敬を買ったとして殺されて以来、貴族に対して底知れない憎悪を抱く貴族にとって畏怖すべき一人である。
かの者は貴族の不幸を好む。
何故貴族なんて下衆な者達が幸福に暮らしているのかと。
根っからの貴族嫌いな『虎』に師事しているならば何があっても引き離さねばならないと思うも、それは杞憂だったようで。
「いえ、『虎』ではありません。坊ちゃんが師事なさってる方は独りを好む、方です」
「『狼』の方か」
『虎』出ない事を知り、安堵するがそれも一瞬。
独りを好む『狼』が弟子を作るか? というごく当たり前の疑問が脳裏をよぎった。
だが、あの何でもありな『狼』ならばグレイスと正面からナガレが戦えた事に頷けたのも事実。
こと、この場においては納得が上回り、深く尋ねる事はやめにした。『虎』でないならば今すぐの対処は不必要だろう、と。
「だとよグレイス。あの『狼』から手解きを受けてるんじゃ納得するしかねえだろうよ。俺も長い事『武』に生きてきたが、『狼』ほど器用な人間を知らねえ」
あまり人前に『狼』が出てくることは無い。
ゆえに内情を、よく知られた噂の真偽を知る者は少ない。
「というと、噂の模倣ですかい?」
「あれは模倣じゃねえよ。そのままなんだ。一子相伝の秘術だろうと、アイツは見ただけで完全に動きをコピーしやがる。流石にオリジナルには勝てないだろうが、模倣なんてレベルじゃねえ。あの器用さは他の追随を許さねえだろうよ」
直に目にした事のあるボルグの言葉には力がこもっていた。
「あの無茶苦茶な野郎に師事してるってんならまあ俺は納得する。それに、なら尚更、シヴィスちゃんを坊の下に置いてきて正解だったって話だ」
「なんでそこでシヴィスちゃんが出てくるんで?」
「おいおい。考えても見ろ。坊はまだ8歳だぞ。戦う技術は変人の域だが、中身は幼子だ。お前が異常者と形容したがその通りだ。坊の域には誰も存在しない。理解者がいないんだよ。だから坊は孤立する。孤独になる。一番にそれを支えてやる存在が必要なんだよ。でないと坊は壊れちまう」
ボルグの言葉を聞いてやっと気が付いたのか、グレイスは申し訳なさそうに目を伏せた。
「幸い、アイツらは相性がいい。二人同じ場所に置いときゃ坊も壊れることは無いだろうよ」
「そうなんですかい? あっしはあまり坊ちゃんと関わりがないもんで……」
——そうだよなヴェインさん?
と、ヴェインに話をふる。
話の脱線を咎める者もいないため、このままナガレとシヴィスの話に切り替わった。
「ええ。そうですね。坊ちゃんの一番仲良い者は誰かと聞かれたらシヴィスさんと即答するぐらいには相性が良いと思います」
「しかもだぜ? 坊のやつ、シヴィスちゃんにはたまに甘えるんだよ。年上の母性ってやつにやられたんだろうなァ。いっつも尊大な感じにツンツンしてんだが、シヴィスちゃんに対してはたまに甘えが入るんだよ」
「え、本当ですかい? あの坊ちゃんが……」
「今は部屋で二人きりだからなー。もしかすると現在進行形で甘えてるかも知れねえぜ?」
どんどんヒートアップしていく。
そんな折、ヴェインが声を張り上げる。
「あの!」
ボルグとグレイスの視線を集める。
話を止めに入るのかと思いきや、
「実は、坊ちゃんの隣の空き部屋の壁に耳を澄ませば少しだけ声が聞こえるんですよ。……行って見ませんか?」
「……」
「……」
真面目なヴェインの言葉とは思えない言動にボルグとグレイスはお互いに顔を見合わせ、
「悪だねえ」
「悪趣味ですねえ」
ニヒルに笑う。
先の行動は決まったとばかりに腰をあげる。
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