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第1章
(3)ある日森の中、出会った。①
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「うーん……」
私は陽の光が差し込んで目が覚めた。
「おはよ!」
昨日の声が聞こえた方に挨拶したけど返ってこない。……なんで?どこかにもう行っちゃったのかな……。ハンモッグは既に地面スレスレまで下がってた。なんかお姫様みたいな気持ち。
「あいがちょ」
足元にあったはずのあの青い草も見当たらない。また一人ぼっちになっちゃったけど、これからどうしよう……。
「……………うん!きめちゃ!」
歩いてみよう!誰かに会えるかもしれないし、人がいなくても、どこかの町にたどり着くかもしれないしね。
「れっちゅごー!」
でも、ここ森だしどっちに行けばいいのかなあ?
「ねーね、どっちにいっちゃりゃいいのかにゃ?」
私はハンモッグがあった木に話しかける。傍から見れば、誰もないところに話しかけている変人だけど。
すると、ざわざわと木が揺れだして一本の枝が落ちてきた。これって落ちている方に行けってことかな?
「わかっちゃ!ありあちょ‼」
私は枝が示した方向に歩き出した。でもよたよたするから中々慣れないなあ。
その頃、森から800キロ離れた場所の上空では…。
《あのじじい……わしを扱き使いよって》
一羽のグリフォンが高速で森に向かっていた。
《よりにもよって弟の長就任の宴の最中に呼ぶやつがどこにおるか……!》
そう、このグリフォンは山奥に暮らすグリフォンの元長。
《『子どもを転生させたから暫くお守をしてくんない?』じゃと……‼急に言われても困るわ‼》
このグリフォン、かつては神の御五柱の倦族だったこともあって、神々とは長い仲である。
《子守は別に良いとして……どういう風の吹き回しじゃ?あのじじい》
宴の最中に突然降臨したのはアビラスという五柱の中でも最も面倒くさがりのひねくれ者。神らしさの欠片も無かったと言っても良い程だった。
《まあ、あの性格が治ったんなら御柱も喜ばしいことじゃがな…》
暫くして森の中央の上空あたりに着いた。しかし、それらしき子どもも目印も感じられない。
《どういうことじゃ?確かベルフラワーが咲いているとか言っておったが、全く感じられんぞ?》
このグリフォンの巨体では森の中に入って探すわけにはいかず、途方にくれていた。
《…そうじゃ!奴に頼もう》
グリフォンは大きく息を吸って、
ピギャァァァァァァァァァァ!
と森全体に響き渡るように鳴いた。
耳を澄ましていると、
ウオォォォォォォォォォォン‼
と吠え返してきた。
声が聞こえる方に近づいて開けた丘の上に降り立つ。
《おーい!ここにおるぞーい》
<声がデカ過ぎなんだよ‼古鳥が‼>
と威勢のいい声が聞こえてきた。
《すまんのお、お主だってこうでもせんと出てこぬではないか?》
森の奥から大狼がでてきた。一見灰色に見えるが光に当たると銀色に輝いている。
<お前が森に来ていることぐらい感じとったわ!>
《あ、念話ですれば良かったのお》
大狼はガクッと頭をうなだれる。
<………で?ここに何の用だ?>
《ああ、子どもを探して欲しいんじゃ。あのじじいが急に言い出してのお》
<…はあ、あのアビラス様か。分かった>
《すまんのお、それでその子どもの周りにベルフラワ―が咲いているはずなんじゃが…》
大狼の耳がぴんと立つ。
<それは昨日だぞ?>
グリフォンの口があんぐり開く。
《しまった……では、今咲いておらぬではないか》
<咲いていた場所ならわかるぞ>
《おお!では頼む。恐らくたくさん咲いておったはずじゃからの》
ウォン!と大狼は吠えると森の中へと入っていった。
《奴は森の主じゃ、森のことは分かっておろうが…》
グリフォンは大狼が入った森の方をじっと見つめていた。
《神が落とした子ども。大狼ならすぐに気付くはずじゃが、さっきの様子だと知らなかったようじゃ》
《早く見つかると良いのじゃが……》
私は陽の光が差し込んで目が覚めた。
「おはよ!」
昨日の声が聞こえた方に挨拶したけど返ってこない。……なんで?どこかにもう行っちゃったのかな……。ハンモッグは既に地面スレスレまで下がってた。なんかお姫様みたいな気持ち。
「あいがちょ」
足元にあったはずのあの青い草も見当たらない。また一人ぼっちになっちゃったけど、これからどうしよう……。
「……………うん!きめちゃ!」
歩いてみよう!誰かに会えるかもしれないし、人がいなくても、どこかの町にたどり着くかもしれないしね。
「れっちゅごー!」
でも、ここ森だしどっちに行けばいいのかなあ?
「ねーね、どっちにいっちゃりゃいいのかにゃ?」
私はハンモッグがあった木に話しかける。傍から見れば、誰もないところに話しかけている変人だけど。
すると、ざわざわと木が揺れだして一本の枝が落ちてきた。これって落ちている方に行けってことかな?
「わかっちゃ!ありあちょ‼」
私は枝が示した方向に歩き出した。でもよたよたするから中々慣れないなあ。
その頃、森から800キロ離れた場所の上空では…。
《あのじじい……わしを扱き使いよって》
一羽のグリフォンが高速で森に向かっていた。
《よりにもよって弟の長就任の宴の最中に呼ぶやつがどこにおるか……!》
そう、このグリフォンは山奥に暮らすグリフォンの元長。
《『子どもを転生させたから暫くお守をしてくんない?』じゃと……‼急に言われても困るわ‼》
このグリフォン、かつては神の御五柱の倦族だったこともあって、神々とは長い仲である。
《子守は別に良いとして……どういう風の吹き回しじゃ?あのじじい》
宴の最中に突然降臨したのはアビラスという五柱の中でも最も面倒くさがりのひねくれ者。神らしさの欠片も無かったと言っても良い程だった。
《まあ、あの性格が治ったんなら御柱も喜ばしいことじゃがな…》
暫くして森の中央の上空あたりに着いた。しかし、それらしき子どもも目印も感じられない。
《どういうことじゃ?確かベルフラワーが咲いているとか言っておったが、全く感じられんぞ?》
このグリフォンの巨体では森の中に入って探すわけにはいかず、途方にくれていた。
《…そうじゃ!奴に頼もう》
グリフォンは大きく息を吸って、
ピギャァァァァァァァァァァ!
と森全体に響き渡るように鳴いた。
耳を澄ましていると、
ウオォォォォォォォォォォン‼
と吠え返してきた。
声が聞こえる方に近づいて開けた丘の上に降り立つ。
《おーい!ここにおるぞーい》
<声がデカ過ぎなんだよ‼古鳥が‼>
と威勢のいい声が聞こえてきた。
《すまんのお、お主だってこうでもせんと出てこぬではないか?》
森の奥から大狼がでてきた。一見灰色に見えるが光に当たると銀色に輝いている。
<お前が森に来ていることぐらい感じとったわ!>
《あ、念話ですれば良かったのお》
大狼はガクッと頭をうなだれる。
<………で?ここに何の用だ?>
《ああ、子どもを探して欲しいんじゃ。あのじじいが急に言い出してのお》
<…はあ、あのアビラス様か。分かった>
《すまんのお、それでその子どもの周りにベルフラワ―が咲いているはずなんじゃが…》
大狼の耳がぴんと立つ。
<それは昨日だぞ?>
グリフォンの口があんぐり開く。
《しまった……では、今咲いておらぬではないか》
<咲いていた場所ならわかるぞ>
《おお!では頼む。恐らくたくさん咲いておったはずじゃからの》
ウォン!と大狼は吠えると森の中へと入っていった。
《奴は森の主じゃ、森のことは分かっておろうが…》
グリフォンは大狼が入った森の方をじっと見つめていた。
《神が落とした子ども。大狼ならすぐに気付くはずじゃが、さっきの様子だと知らなかったようじゃ》
《早く見つかると良いのじゃが……》
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