異世界に来ちゃったよ!?

いがむり

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第2章

(34)SA★RA★WA★RE★TA!!

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私、心配かけてたんだね。グライとスピーレに怒っちゃったけど、人のこと言えなくなっちゃった。私達、似た者同士だねー。

「ソフィア様、ポーションと神父様に1部屋お借りしましたのでそちらでおやすみになった方がいいと思います」

「わ、私、元気ですよ?」

「その傷で?」

ハンネス王子、後ろから痛いところを突かないで……

「行きます……はい」

ソフィアは肩を落としてマイルの後についていった。











ソフィアがマイルについていく少し前、グライとスピーレはメイドに用があると言って、別行動をとった。メイドは教会の最も奥にある部屋に隔離されていた。グライとスピーレは座っているメイドの前に立つ。そして、エリックが尋問した。

「ソフィアが言っていたが、誰の指示で実行したんだ?」

「誰の指示かは分かりません……ですが、殺さなければ身内の命はないと黒い手紙に書いてありました……ああ、ミシェル!ヤコフ!」

メイドは手袋をして隠していたが、手は小瓶に入れ替えるときに何度も液体が付いてしまったのだろう、皮膚がただれて目も当てられないものになっていた。

『((ソフィアが見れば、治そうとするだろうな))』

《((そうじゃな))》

『黒い手紙か……どれ、見てみるか』

「どうやって?」

スピーレはメイドの額に手をあてる。

『記憶を差し出し、我に見せよ。我の眼に映し、我の脳裏に映せ』

スピーレの脳裏に浮かんだのは、黒い封筒といくつかの赤い瓶。それから何度もあの液体で手がただれてしまい、手袋で隠す様子。そして、手紙の中身。

「反映の詠唱……」

「今では“リフレクション”じゃなかったか?」

精霊は単語だけで発動出来る省略魔法を好まない性格の者が多い。そのため、人間がかつて使っていた詠唱魔法を口伝えで覚えていった。人間は反対に簡単に発動出来る省略魔法を好む。発動威力はどうであれ、省略魔法の燃費の低さに勝るものがなかったからである。

《どうじゃ?》

『違うな……古代語は使われていない。それに堕天使の魔力は欠片も感じられなかった』

《むぅ……そうか》










「ではソフィア様、こちらにお座り下さい」

「はあい」

神父様にお部屋を借りて私はベッドに座る。

「では、このポーションをしっかりお飲みほしてください」

透明な瓶を受け取る。瓶の蓋をポンと開けて、飲む。

「苦い…………」

これは、飲みたくないと思っちゃう味だね……

「ちゃんと飲まないと治りませんよ?」

マイルさん……どこの子どもに言い聞かせているんですか……あ、私か。

「はあい」

ソフィアは一気に飲みほした。苦そうな顔をしながら。

「では、おやすみなさいませ」

「えっ!?私まだ眠くな───」

「おやすみなさいませ」

マイルさんはそのまま部屋を出ちゃった。あれは、怒ってたかも。

「怒らせちゃったかな…?」

〈奴なりの優しさだな〉

『まあ、ちょっとは怒ってたかもね』

『うんうん』

や、やっぱり。後でちゃんと謝らないと。それにお礼も!

〈今はとにかく寝るんだな〉

『そうよ?ちゃんと寝たら、ポーションが次第に効いてくるわ』

『ソフィア、ベッドに入って入って~』

「はあい、おやすみ~」

〈俺たちはここにいるからな〉

「うん!ありがとう」

オーヴィは床に寝て、エルブとアズルは椅子に座る……と思ったけど、ちょっとそこら辺にいるって。横になってたら、何だか眠くなってきたよ…………









〈寝たか…………〉

ソフィアの寝息が聞こえる。オーヴィはほっと息を吐く。

〈もし堕天使がここに来たら、今の俺の力で太刀打ち出来るのだろうか……〉

オーヴィは首を横にブンブン振る。

〈いいや、やるしかない。ソフィアを守るために〉

「みーつけた」

オーヴィは声のする方を見る。しかし、誰もいない。

〈……誰だ!!〉

「ここだよ~分かるかな?」

オーヴィは魔力感知をしようとするが、魔力がたまらなかった。

〈(どういうことだ…魔力感知出来ないぞ?!)〉

「あ、言い忘れてたよ。僕の周りにいると魔法使えないよ?」

〈くっ……ソフィア!!〉

オーヴィはソフィアを起こそうとするが、ソフィアは起きる様子もない。

〈ソフィア、起きろ!!〉

「起きないよ?ポーションの中にこっそり睡眠薬を入れたもん」

〈(くっ……いつの間に!)〉

「ということで、ファイアショット」

オーヴィはすんでのところでかわす。そして、

ウオォォォォン!

と叫んだ後で見えない相手に噛み付いた。

「痛っ!こいつっ!!」

奇跡的に歯が刺さったが、反撃をくらって深手を負ってしまった。

〈ぐぅっ…………!〉

「酷いよ~!噛み付くなんてぇ…もういい!ちょっと遊んであげようと思ったのに~」

すると、ソフィアが寝ているベッドの前に黒い翼が生えた黒髪の青年が現れた。

「君に会いたかった…………ソフィア」

〈堕天使……!!〉

堕天使はソフィアを抱き上げると扉が勝手に開き、外に出た。

『オーヴィ…………ソフィア!!』

『あなた誰!?ソフィアを放して!!』

「綺麗なおねーさんたちだね~」

『あら、ありがとう』

『アズル!そんなこと言ってる場合じゃないわ!!』

「あははっ、おもしろ~い!でも」

堕天使はソフィアに顔を近づける。

「ソフィアは渡さないよ?」

『アズル!水の結界よ!』

『うん!えいっ!』

アズルは堕天使を閉じ込めるように、厚い水で出来た結界を張る。

「う~ん、ちょっと張りが甘いんじゃない?」

堕天使がそう言うと結界が弾けた。

『私の結界が…簡単に弾けるなんて』

『風よ切り裂け、かの血肉を粉々にせよ!』

「弱い弱い───」

堕天使に向かってくるかまいたちのような風圧が50センチ手前で消えた。

『そんなっ!』

「ちょっとは期待してたのに~残念……はい、ウィンド」

『『きゃっ!!』』

2人は堕天使が放った風魔法で吹き飛ばされた。

「な、何事です……ソフィア様!!」

そこにマイルがやってきた。アルフとジャック、フィリップも一緒だった。

「堕天使!」

「どうして今なんすか!」

「ちぇっ、人間にばれるとか……はあ~」

堕天使は面倒くさそうな顔をする。

「戦いたくないし、リクエファクション」

マイル達の地面が液体のようになり、足が沈んでいった。

「なんすかこれ!?」

「ぬ、抜けない!」

「くっ……ソフィア様!」

『『『『『『ソフィア、ヲカエシテ!!』』』』』』

今度は光の精霊が集まってきた。

「黙れ!この下級精霊どもがっ!!」

堕天使が威圧で精霊や人間達をひるませる。すると……

「ま………って……も…いい…か……ら…」

ソフィアがうっすらと意識を取り戻した。

「ソフィア、起きたの?」

「もう……いいから…………ね?」

ソフィアが堕天使の手に触れると、堕天使は威圧を解いた。マイル達は息を整える。

「ん、分かったよ」

堕天使は翼を広げ、羽ばたかせる。

「じゃあね~ばいばーい」

そのまま、西へ飛んで行った。

《『ソフィア!!』》

やっとたどり着いたグライとスピーレ。しかし、既に飛んで行った後だった。

『オーヴィ!オーヴィ!!』

『起きて!!死んじゃダメよ!!』

エルブとアズルはオーヴィの元に駆け寄ると、オーヴィは浅い息を繰り返し、瀕死状態だった。

「よし、抜けた!」

「急いで国王に報告しろ!」

「はい!」

『急いで治癒魔法を!!』

《わしも手伝うぞ!!》

『『『『『手伝ウ!!』』』』』

『すまないな』

〈(ソフィア…………)〉








◇◆◇◆◇

今日、びっくりしました!

登録数が100になっててもう踊り出しちゃいましたよ。

閲覧してくださった皆様、本当にありがとうございます!(*´罒`*)

これからも投稿しますので、今後とも宜しくお願いしますm(_ _)m

ソフィアちゃんもお礼言ってくれる?

ソフィア「はい!お話見てくれて、ありがとうございます。これからも、作者さん“どもども”よろしくお願いします!!」

ソフィアちゃん“ともども”だよ。でも可愛いから許しちゃう!

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