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第3章
(58)インクレメントム②
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それからまた魔物が現れて、まだ運動出来てないからってナギトさん飛び出しちゃった。戻って来たときには、手にブラックパンサーの耳を5つ持って帰ってきたよ。
「お帰り~」
「ちょっと遅かったね?」
「いや~、ちょっと遊んでやろうかと思ったんだけどさ、あれは弱すぎ」
おんなじミスリルランクでも差があるんだね。
ランクと言えば、さっきネイリスさんが教えてくれたけど、レジーヌさんとミシェルさんはオリハルコンクラスなんだって!!かっこいい~!
「それにしても…血の匂いがするわね」
「俺じゃねーぞ!」
「分かってるわよ!そうじゃなくて」
ナギトは周囲をクンクン嗅ぐ。
「ここら辺、血生臭いな……」
そう言えばここでスフィンクさん達が戦ってなんとか勝てた所だったよね。あのときの匂いまだ抜けてなかったんだ……!
「ここで新人が魔物にあったのかしら?」
その言葉を聞いて、いつも首を突っ込まないベラが答えた。
「ここは午前中にスフィンクス様がブラックパンサーを討伐した場所でございます」
「……あの馬鹿ども!」
突然ナギトさんが怒りだしたよ!?
「ナギト、ソフィアがびっくりするでしょ!」
ネイリスがソフィアの耳を塞ぎながら叱る。しかし、ソフィアは聞こえていた。
「あの……こんなに匂いがしたら、他の魔物もやって来るんじゃ……?」
私がそう言うと、アーノルドさんが頭を撫でた。
「ああ。そうだぞ、ソフィア。これは冒険者の基本なんだが……あいつらもミスリルランクだよな?」
「呆れたわ……」
「これも報告に入れとかないとね」
温厚そうなミシェルさんだけど、今の笑顔は目が笑ってないよ……
「そうこうしてるうちに、ほら」
魔物の気配がしてきたよ……!これはたくさんいるかも!!
「あ~あ、来ちゃった」
「まっ!これくらいいないと運動にもならないけどな」
ミシェルさんとナギトさんが馬車を降りる。
「血の匂いに誘われて来たにしては多いな?」
「ざっと20体はいるんじゃないかしら?」
「2人が行くなら、私達が行かなくてもいいわね」
20体に対して2人だから1人10体……
「大丈夫かな……?」
「全然大丈夫よ、ソフィアちゃん。ナギトは、“小さい暴れ馬”って呼ばれてるの。これくらいの魔物じゃどうってこと無いわ!」
ネイリスさんは私にニッと笑いかける。
「ミシェルだって、基本は魔法で補助してくれてるけど魔力量も多いし、国の魔法使いより強いんだから!」
レジーヌも負けず劣らずミシェルを立てる。
「ネイリス、レジーヌも何張り合ってるんだよ」
2人が照れちゃった。レジーヌさんなんて顔が真っ赤になってるよ!
「あいつら本っ当単純だったな……あ?」
「まあ、肩慣らし程度にはなったんじゃないかな……?」
ナギトさんとミシェルさんも戻ってきたよ。
「どうした?ネイリス」
「レジーヌも顔真っ赤だけど?」
「「何でもないわよ!!」」
ナギトさんとミシェルさんはお互いよく分かっていないみたい。
「((それにしても、ここは和気あいあいとしててとっても楽しいね))」
『((私はハラハラよ~))』
エルブがこう言うとアズルは、
『((でもいつバレるのかと思うと、ワクワクしてくるわね…))』
それを聞いて、エルブがクスッと笑う。
『((それは……言えてるわね!))』
《((わしも此奴らならまだ安心じゃよ))》
グライ達も良さそう!私もここの人達なら楽しくなりそ───
《『『((!))』』》
「「「「「「!!」」」」」」
刹那、馬車の前から今までとは違った大きな魔力を感じた。
《((むっ……?))》
「……何だ、この気配」
「魔物ではないわね」
レイブンさん達の雰囲気も変わる。
「レジーヌはソフィアを頼む」
「分かったわ」
4人は勢いよく外へ飛び出した。
「((敵視しているんじゃなさそう。でも、アーノルドさん達と同じくらいの魔力があるかも……))」
「──お前何者?」
4人が相対して立っているのは、黒髪長髪の男性。
「……」
「何とか言ったらどうなの?」
何を言っても返事は無い。
「どうする?リーダー」
「……もう一度話しかけてみるか。お前ら、気ぃ抜くなよ」
アーノルドが一歩前に出る。
「なあ、そこをどいてくれないか」
すると、男が口を開いた。
『*****』
「は?」
男は言葉かどうかも分からない言語を発すると薄気味悪い笑みを浮かべて、
『*****』
と言い残して闇の渦を出現させ、その中に男が入ると消えていった。
「一体、何だったんだ?」
周囲を見て誰もいないことを確認すると馬車に戻る。
「お帰り~」
「お帰りなさい」
4人とも、少し不満そう。馬車が動き出すと
「なんかよく分かんねえ奴だったな」
「そうね。でもあの溢れ出る魔力は……尋常じゃない」
「それに何か言ってたけど、よく分からなかったよ」
それを聞いてレジーヌさんが、
「別の国の人間じゃないの?」
質問にアーノルドさんが答える。
「そうかもしれないな……それにしてもあの男の気持ち悪い笑み、絶対何かあるぞ」
『((私達も分からなかったわ?))』
《((わしも聞いたことがなかったのう))》
『((一体何語なのかしら?))』
皆があれこれ考えてる。私はその男の人の顔を見てないけど、声だけははっきり聞こえたの。低くておどろおどろしい声。それにあの言葉──
【『オモイダセ』】
分からないはずなのに、私にだけ分かった。どうして……?
「ソフィア?どうしたの?」
「いえ!何でもないですよ」
「……そう?とにかく、このこと報告した方がいいわね」
「そうだな。あ~やることも終わったし、暇だな~」
ナギトが両腕を上げて伸びをする。
「そうね~」
「僕達は一旦カズマの所に戻るよ」
「ああ、わかった」
カズマさんって誰かな?
「あの、カズマさんとは……?」
「カズマは、私達と同じ冒険者。しかもミシェルとレジーヌと同じオリハルコンクラスなの」
オリハルコンクラス!凄いなあ……
「──でも」
ミシェルさんが浮かない顔になっちゃった。
「今はね……床に伏せってるの。実はね」
「レジーヌ」
レジーヌの言葉をミシェルは遮る。しかし、レジーヌはミシェル肩に置いて首を横に振る。
「いいのよ。気休めかもしれないけど、ソフィアには聞いて欲しい」
「……そうだね」
「名前はカズマ・シードゥ。さっきも言ったけど3人しかいないオリハルコンクラスの1人よ。誰ともパーティを組まず、ギルドに登録した頃から超人的な強さでオリハルコンまで上り詰めた、本当に凄い奴なの」
「僕達も一緒に依頼を受けたこともあったけど、彼がオリハルコンになりたての当時ですら力量差を感じたよ」
2人をこんなに言わせるなんて……とっても強いんだね。
「でも3年前、突然カズマの依頼先でスタンピードが起こって……」
──スタンピードは通常よりはるかに多い魔物が発生することで周辺地域に甚大な被害が及ぼされるって、シスターが言ってた。
「どうなったんですか?」
「魔物はどうにか倒せたんだけど、彼本人が深い傷を負ってしまったんだ」
「ギルドに頼まれて私達が駆けつけたときには辺り一面血の海で、たくさんの魔物の骸とその中央に立ったまま気絶していたカズマがいたの」
「あれから3年……か」
2人の顔に再び陰りが見えた。するとアーノルドが、
「まだ目を覚まさないのか」
ミシェルが頷く。
「殆ど傷は癒えたんだ。後は目を覚ますだけなんだけどね……」
「カズマには友人と呼べる人は私達以外には誰一人いなかったみたいで、誰も世話をしたがらなかったの。それで、私達とギルマス、サブマスが交代で世話してるの」
「早く起きてくれるといいわね……」
「ええ……」
「……そうだね」
寝たきりで3年……傷は治ったけど意識が戻らない……自然治癒ができるのになんで?
「(気になる……)」
《((ソフィア……もしかして、行くのかのう?))》
「((どうかな?ちょっと気になってるけどね))」
『((さすがに私も気になるわ))』
『((そうね、私も気になるわね))』
「お帰り~」
「ちょっと遅かったね?」
「いや~、ちょっと遊んでやろうかと思ったんだけどさ、あれは弱すぎ」
おんなじミスリルランクでも差があるんだね。
ランクと言えば、さっきネイリスさんが教えてくれたけど、レジーヌさんとミシェルさんはオリハルコンクラスなんだって!!かっこいい~!
「それにしても…血の匂いがするわね」
「俺じゃねーぞ!」
「分かってるわよ!そうじゃなくて」
ナギトは周囲をクンクン嗅ぐ。
「ここら辺、血生臭いな……」
そう言えばここでスフィンクさん達が戦ってなんとか勝てた所だったよね。あのときの匂いまだ抜けてなかったんだ……!
「ここで新人が魔物にあったのかしら?」
その言葉を聞いて、いつも首を突っ込まないベラが答えた。
「ここは午前中にスフィンクス様がブラックパンサーを討伐した場所でございます」
「……あの馬鹿ども!」
突然ナギトさんが怒りだしたよ!?
「ナギト、ソフィアがびっくりするでしょ!」
ネイリスがソフィアの耳を塞ぎながら叱る。しかし、ソフィアは聞こえていた。
「あの……こんなに匂いがしたら、他の魔物もやって来るんじゃ……?」
私がそう言うと、アーノルドさんが頭を撫でた。
「ああ。そうだぞ、ソフィア。これは冒険者の基本なんだが……あいつらもミスリルランクだよな?」
「呆れたわ……」
「これも報告に入れとかないとね」
温厚そうなミシェルさんだけど、今の笑顔は目が笑ってないよ……
「そうこうしてるうちに、ほら」
魔物の気配がしてきたよ……!これはたくさんいるかも!!
「あ~あ、来ちゃった」
「まっ!これくらいいないと運動にもならないけどな」
ミシェルさんとナギトさんが馬車を降りる。
「血の匂いに誘われて来たにしては多いな?」
「ざっと20体はいるんじゃないかしら?」
「2人が行くなら、私達が行かなくてもいいわね」
20体に対して2人だから1人10体……
「大丈夫かな……?」
「全然大丈夫よ、ソフィアちゃん。ナギトは、“小さい暴れ馬”って呼ばれてるの。これくらいの魔物じゃどうってこと無いわ!」
ネイリスさんは私にニッと笑いかける。
「ミシェルだって、基本は魔法で補助してくれてるけど魔力量も多いし、国の魔法使いより強いんだから!」
レジーヌも負けず劣らずミシェルを立てる。
「ネイリス、レジーヌも何張り合ってるんだよ」
2人が照れちゃった。レジーヌさんなんて顔が真っ赤になってるよ!
「あいつら本っ当単純だったな……あ?」
「まあ、肩慣らし程度にはなったんじゃないかな……?」
ナギトさんとミシェルさんも戻ってきたよ。
「どうした?ネイリス」
「レジーヌも顔真っ赤だけど?」
「「何でもないわよ!!」」
ナギトさんとミシェルさんはお互いよく分かっていないみたい。
「((それにしても、ここは和気あいあいとしててとっても楽しいね))」
『((私はハラハラよ~))』
エルブがこう言うとアズルは、
『((でもいつバレるのかと思うと、ワクワクしてくるわね…))』
それを聞いて、エルブがクスッと笑う。
『((それは……言えてるわね!))』
《((わしも此奴らならまだ安心じゃよ))》
グライ達も良さそう!私もここの人達なら楽しくなりそ───
《『『((!))』』》
「「「「「「!!」」」」」」
刹那、馬車の前から今までとは違った大きな魔力を感じた。
《((むっ……?))》
「……何だ、この気配」
「魔物ではないわね」
レイブンさん達の雰囲気も変わる。
「レジーヌはソフィアを頼む」
「分かったわ」
4人は勢いよく外へ飛び出した。
「((敵視しているんじゃなさそう。でも、アーノルドさん達と同じくらいの魔力があるかも……))」
「──お前何者?」
4人が相対して立っているのは、黒髪長髪の男性。
「……」
「何とか言ったらどうなの?」
何を言っても返事は無い。
「どうする?リーダー」
「……もう一度話しかけてみるか。お前ら、気ぃ抜くなよ」
アーノルドが一歩前に出る。
「なあ、そこをどいてくれないか」
すると、男が口を開いた。
『*****』
「は?」
男は言葉かどうかも分からない言語を発すると薄気味悪い笑みを浮かべて、
『*****』
と言い残して闇の渦を出現させ、その中に男が入ると消えていった。
「一体、何だったんだ?」
周囲を見て誰もいないことを確認すると馬車に戻る。
「お帰り~」
「お帰りなさい」
4人とも、少し不満そう。馬車が動き出すと
「なんかよく分かんねえ奴だったな」
「そうね。でもあの溢れ出る魔力は……尋常じゃない」
「それに何か言ってたけど、よく分からなかったよ」
それを聞いてレジーヌさんが、
「別の国の人間じゃないの?」
質問にアーノルドさんが答える。
「そうかもしれないな……それにしてもあの男の気持ち悪い笑み、絶対何かあるぞ」
『((私達も分からなかったわ?))』
《((わしも聞いたことがなかったのう))》
『((一体何語なのかしら?))』
皆があれこれ考えてる。私はその男の人の顔を見てないけど、声だけははっきり聞こえたの。低くておどろおどろしい声。それにあの言葉──
【『オモイダセ』】
分からないはずなのに、私にだけ分かった。どうして……?
「ソフィア?どうしたの?」
「いえ!何でもないですよ」
「……そう?とにかく、このこと報告した方がいいわね」
「そうだな。あ~やることも終わったし、暇だな~」
ナギトが両腕を上げて伸びをする。
「そうね~」
「僕達は一旦カズマの所に戻るよ」
「ああ、わかった」
カズマさんって誰かな?
「あの、カズマさんとは……?」
「カズマは、私達と同じ冒険者。しかもミシェルとレジーヌと同じオリハルコンクラスなの」
オリハルコンクラス!凄いなあ……
「──でも」
ミシェルさんが浮かない顔になっちゃった。
「今はね……床に伏せってるの。実はね」
「レジーヌ」
レジーヌの言葉をミシェルは遮る。しかし、レジーヌはミシェル肩に置いて首を横に振る。
「いいのよ。気休めかもしれないけど、ソフィアには聞いて欲しい」
「……そうだね」
「名前はカズマ・シードゥ。さっきも言ったけど3人しかいないオリハルコンクラスの1人よ。誰ともパーティを組まず、ギルドに登録した頃から超人的な強さでオリハルコンまで上り詰めた、本当に凄い奴なの」
「僕達も一緒に依頼を受けたこともあったけど、彼がオリハルコンになりたての当時ですら力量差を感じたよ」
2人をこんなに言わせるなんて……とっても強いんだね。
「でも3年前、突然カズマの依頼先でスタンピードが起こって……」
──スタンピードは通常よりはるかに多い魔物が発生することで周辺地域に甚大な被害が及ぼされるって、シスターが言ってた。
「どうなったんですか?」
「魔物はどうにか倒せたんだけど、彼本人が深い傷を負ってしまったんだ」
「ギルドに頼まれて私達が駆けつけたときには辺り一面血の海で、たくさんの魔物の骸とその中央に立ったまま気絶していたカズマがいたの」
「あれから3年……か」
2人の顔に再び陰りが見えた。するとアーノルドが、
「まだ目を覚まさないのか」
ミシェルが頷く。
「殆ど傷は癒えたんだ。後は目を覚ますだけなんだけどね……」
「カズマには友人と呼べる人は私達以外には誰一人いなかったみたいで、誰も世話をしたがらなかったの。それで、私達とギルマス、サブマスが交代で世話してるの」
「早く起きてくれるといいわね……」
「ええ……」
「……そうだね」
寝たきりで3年……傷は治ったけど意識が戻らない……自然治癒ができるのになんで?
「(気になる……)」
《((ソフィア……もしかして、行くのかのう?))》
「((どうかな?ちょっと気になってるけどね))」
『((さすがに私も気になるわ))』
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