異世界に来ちゃったよ!?

いがむり

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第4章

(67)馬車の中でお話しよう!

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ソフィア一行は馬車の中で色んな話をしていた。

「それにしても、レイブンさんとマイルさんが従兄弟だったなんて!」

ソフィアは目を輝かせた。

「そうそう!マイル様は騎士団の中でも相当の実力者で、アーノルドはしがない冒険者だもの」

ネイリスの言葉に肩を落とすアーノルド。

「しがない……」

あ……レイブンさんしょげちゃった。

「そんなことはありません。アーノルドはいくつもあるギルドの中でもベイフロー公国一有名な冒険者パーティーの創始者であり、リーダーでもあります。今でも誇らしいですよ」

マイルは、すかさず慰める。

「そうですよ!レイブンさんとても頼りがいがあるし、かっこいいよ!」

「そ、そうか?」

「そうだよ!」

レイブンさん、やっと元に戻ったよ。

「……あっ、そういえば」

とミシェルさんが思い出したように話し出したよ。

「ナギト、さっきウィルソンさんを見て、“隠密部隊”って言っていたけど……?」

「ああ!国王には覆面の護衛部隊がいるってギルドの噂で聞いて、一度でもいいから手合わせして欲しいって思ってたんだ!」

ナギトは鼻息荒く話し続ける。

「でも、なんでウィルソンさんがそうだと分かったんだ?」

レイブンさんと同じこと思ったよ。

「いや、少し前に騎士団の模擬試合があっただろ?」

あ、私の護衛を決めたあの時だね。(47~51話参照)

「あの試合でまあ、少しの間だったが……今までの騎士達とは戦い方が少し違ったからな。いや、何ていうかー全然違うけど似せたって方が合ってるのか?」

ナギトさんがジェイコブさんの方を見るとジェイコブさんは頷いたよ。

「……合ってる。俺達は、正式な……騎士じゃない」

「噂だと、色んなところからやって来たらしいじゃん?」

ジェイコブさんはまた頷く。

「あまり……情報は言えない」

「まあ、そうだよな」

「隠密部隊だものね」

アーノルドとレジーヌがナギトを見る。

「……わ、悪かったな」

ジェイコブは首を横に振る。

「国家機密、だから……仕方ない」






しばらくすると、ジェイコブさんの話からいつの間にか私の話になってたよ。

「ソフィアって、なんにでもなれるわよね?」

「そうそう、目とか髪の色が変えられるし、名前まで違ったら一瞬分からなくなるかも」

それでも“一瞬”なんだね……

「あ、あの教会の時は大人っぽかったよな?」

「あ~!あのときは魔力の影響で体が成長したんだよね……」

それを聞いたミシェルが首を傾ける。

「それって精霊みたいだね」

「うん、暖かくてふわふわして、不思議な感じだったよ」

レジーヌさんとネイリスさんは体を震わせて、なんかいけないこと言っちゃったかな……って思ったら、

「「大人のソフィア!?」」

「う、うん」

「この可愛さが大人になったら……天使!!」

「心臓を射抜かれてしまうわ……!」

なんかネイリスさんとレジーヌさん、男のシスターと同じ雰囲気になってる……えっと、他のシスターが言うには“オタク”だったかな?

「今はその姿になれないのか?」

「うーん、どうかな?」

「「見てみたいわ!!」」

2人の圧がすごいよ……

「や、やってみるね」

私は目を瞑る。頭の中でファクトリーにいた頃の私を思い出そうとするけど、

「(あんまり自分の姿をしっかり見てなかったから、イメージしづらいよ……それにどうやって姿を変えるのかな?)」

「うーん、いまいち……」

「焦ることはないからな」

レイブンさんはそう言って私の頭を撫でる。

「そうね、急かしてしまったわ」

「ごめん、ソフィア」

2人はソフィアに謝る。ソフィアは首を横に振って、

「私も出来るかなと思っただけだから、全然大丈夫!」

「ソフィア……」

『やっぱり、今のソフィアが一番ね!』

話に割り込むようにエルブが顔を出す。

『そ~よ、可愛いソフィアが一番!!』

そんなに言われると照れちゃうよ……

「えへへ、ありがとう。エルブ、アズル」






「マイルさん」

「はい」

ソフィアはマイルに前から考えていた疑問を話す。

「ザリシア国に着いて、推薦状をそのまま渡すと、恐らく真っ直ぐ王城へ向かうことになると思うんです。それって、国のことあまり分かんないんじゃないかなって思って……」

「ですが、国王にお話すれば考慮してもらえるでしょう。あまりお気になさらなくてもよいのでは?」

「そうなんだけど……」

マイルとソフィアの話を聞いていたインクレメントム。アーノルドがソフィアの本意に気づいた。

「なあ、マイル。貴族がギルドで冒険者をしているか?」

「それは、珍しいですね。国外は分かりませんがベイフロー公国ではまず前例がありません」

「だろ?だから国王達貴族はギルドにあまり重要視しないし、案内や紹介もしない」

マイルがまだソフィアの真意にたどり着いていないのでレジーヌが話を加える。

「そうね。それに他の令息や令嬢と関わりを持てば、それこそソフィアが窮屈に感じるんじゃないかしら」

「なるほど……」

「私、冒険者ギルドに行きたいです!これからどんなことがあるか分からないですし、皆さんに任せてばかりで体を鈍らせてしまっては、本当の緊急時に動けないかもしれないですし……」

マイルさんは少し考えて、

「分かりました。しかし、国を出る前に必ず国王に謁見しないといけません。よろしいですね?」

「はい!」

インクレメントム達もソフィアと共に喜んだ。

「では、どのように国に入りましょうか?」

「冒険者のペンダントがあるけど、あのペンダントって国外でも使えるのかな……?」

「ああ!身分証にもなるから、俺たちにとって必要だぞ。失くしたらどこの誰か、わからないだろ?」

「そっか!」



「マイルさん達は騎士団……と言う訳にもいきませんし、どうなさるのですか?」

「俺は……あるから、問題ない」

ジェイコブさんは首から下げた冒険者ペンダントを見せてくれたよ。

「ミスリルなんだ!私の1ランク上だね」

でも、今のジェイコブさんの強さならオリハルコンでもいいような気がする……

「俺は、次の国でギルドに登録しましょうか」

マイルの言葉にアーノルドが賛成する。

「それがいいだろうな」



「あと、冒険者になるなら敬語は無しだぜ!」

「この口調はいつも通りなのですが……」

「冒険者が敬語使ってると、浮いて見えるかもしれないわ」

「実際あまり見たことないしね」

レジーヌとミシェルの言葉に頷くネイリス。

「敬語使われてると、気を使わせてる感じがしてくるわね」

今なら真面目すぎるマイルさんを治せるチャンスかも。

「マイルさん、レッツチャレンジですよ!」

「分かり……分かった。ぎこちないかもしれま……しれないが、よろしく頼むよ」

……マイルドなマイルさん、だね!

「何か面白えな!冒険の仲間って感じで」

ナギトが笑いながら、言った言葉にソフィアが、

「私にとっては皆が“冒険の仲間”だよ!」

と笑顔で返した。

『私も!』

『私もそうよ!』

《わしもじゃ!》

エルブとアズル、そしてグライも加わる。
すると今までそっぽを向いていたフォルンがソフィアの近くに来た。

「……僕も」

ソフィアは笑顔で頷いた。

「やっぱりソフィア達は仲良しね!」

「これからが楽しみだ!」

ネイリスとアーノルドの言葉を待ってか待たずか、ベラの声が聞こえた。

「皆様、ザリシア国が見えて参りました」

荷台から皆が外を覗いた。ベラは咳払いをして、

「皆様、危のうございます」

「「「「「「「『『は、はい……』』」」」」」」」

それから、ベラさんも冒険者ギルドに登録することになったよ。ベラさん、メイドになってからシェラさんに戦い方を色々教わってたんだって!だから、あんまりエリックさんの家でも会えなかったんだね!

「(ベラさんもマイルさんも冒険者になるなんて、一緒にいられる時間が増えた気がして、ほっとする……)」


◇◆◇◆◇

間に合わなかった……

けどあけましておめでとうございます!

今年も!ソフィア共々よろしくお願いします!

ソフィア「あけましておめでとうございます!昨年もお話しを見てくださってありがとうございました!今年も作者さんと一緒に頑張っていきます。なので、よろしくお願いします!」

ソフィアちゃん今年も可愛いよぉおぉお!
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