建国のアルトラ ~魔界の天使 (?)の国造り奮闘譚~

ヒロノF

文字の大きさ
13 / 591
第1章 灼熱の火山地帯冷却編

第12話 燃える木、凍てつく木、潤いの木

しおりを挟む
 さて、植物に必要な光も出来たところで、今日の本題に戻る。

 再び、樹魔法と火魔法を組み合わせて、自ら燃える芽を作ってみる。
 が、やはりダメだ。
 そもそも樹魔法と火魔法の相性が悪過ぎる。
 自分から燃えていて、尚且つ燃え尽きもしない木は、自然の摂理にも反してるから作れないんだ。

「………………」

 少し思い付いたことがある。
 樹魔法と火魔法、そしてその繋ぎに創成魔法を使ったらどうだろう?
 早速思い付いたことを実行してみた。
 樹魔法と火魔法に創成魔法を組み合わせて、自ら燃える芽をイメージして作ってみる。
 すると――

 今度は見事に燃える芽が出来た!
 水をエネルギー源とせず、熱をエネルギー源とするように作ってみた。これなら推定四百五十度の外気熱をエネルギーにして成長出来るはずだ。
 さっき時間魔法を使ってみたところ危ないということがわかったので、無闇やたらに使うのを止めて、樹魔法を使って成長を促すことにする。さっきは失敗したけど、今度は光もあるからいけるはずだ。
 燃える芽を樹魔法で成長促進させ実が実る大きさまで大きくする。今度はちゃんと成木まで成長してくれた。
 燃えてるさまが赤い葉を生い茂らせた木のようだ。まるで動く紅葉のようで美しい。

「わぁ……凄く綺麗!! ………………でも……きっと近くにいるだけで地獄ね……」

 風が……! 上昇気流が凄い、火耐性があって私には感じられないけど多分放射熱も凄いことになってるはずだ。

「あ、そうだ温度計でも作ってみよう」

 千度まで耐えられる温度計を……と思ったけど、念のため千五百度まで耐えられる温度計を作ってみた。

「放射熱は、と」

 木からちょっと離れたところにいるのに七百六十三度……人間なら一瞬で焼け死んでる……
 多分、普段の外気温 (推定四百五十度)も手伝ってのこの温度だと思うけど……

「き……木の中心温度は?」

 千三百九十度……この温度計がぶっ壊れる……
 ケルベロスがあんなに遠くにいる……この熱さは口から炎を吐く地獄の番犬も耐えられないのか?

 はッ!!
 ケルベロスがあんな遠くにいるってことは……我が家は大丈夫か!?
 急いで我が家を見る。
 ヤバい……成木になって数十秒しか経ってないのに炎が壁を伝っている!
 急いで壁伝いに水魔法でバリアを張る。
 危うく延焼するところだった。

「フゥ…とりあえずこれで大丈夫かな」

 フッと思った、これって酸素はどうなってるのかしら?
 これだけ激しく炎を上げてれば、周囲の酸素をごっそり持っていって、この辺り無酸素状態になっててもおかしくないはずだけど……
 私が無酸素で大丈夫なのか、この木が酸素を出し続けているのか。
 酸素が無いと火が消えるはずだから、この木がそれ相応の酸素を出し続けているってことになるのかな?
 だとしたら物凄い酸素量を排出していることになる。

「すごい! この木は光合成さえ可能な環境なら、酸素の生成・燃焼、二酸化酸素の吸収を全部一つの木でやってるんだ!」

 だから何だとしか言えないが……

 燃える木をよ~く目を凝らして見ると実が成ってる……
 こんな燃える木でも、果実が成るのか……
 自分で作っておきながら、不思議な……いや、不思議通り越して不可思議な木だ。
 折角実ったから収穫してみる。
 木の実自体が炎を放っている……

「フフッ……これは明らかにダメだ……」

 思わず、『バカみたいな木だな』と頭の中で思ってしまい、失笑が漏れた。

「一応、無駄だと思うけど味も見ておこうかな」

 木の実の殻を剥いて中身を取り出す。
 炎に完全耐性があるので、味見しようと口に含んでみる。
 水分が全くなく、カッチカチで歯ごたえは抜群。極限まで水分を飛ばされ、クルミを十倍も百倍も硬くしたような食感だ。人間だった頃ならきっと噛み切れないどころか、歯が砕けてるだろう。
 味は……

「美味しくないわね……」

 カラカラだから味が濃縮されてるかと思ったけど、ほとんど味は無い。甘いイメージを入れ忘れたかな?
 以外なことに焦げや炭の味はしない。
 まあ、甘かったとしても、実が燃えてたら私以外は食べられないけどね。
 暴動や武装闘争があった時には火炎瓶の代用には出来そうだ。
 考えるまでもなく、処分することにした。
 火を噴く植物だから、水で枯れるように作っておいた。大量に水をかけて処分。
 大地が熱いから植物が生えなくて困っているのに、更に熱い木を作ってたら本末転倒だ。
 燃える木を処分したら、ケルベロスがしれっと所定の位置に戻って来た。

 超々灼熱に耐えられるからと言って、燃えてる木を作ってもダメだということがわかった。
 まず、この木に誰も近寄れないし……収穫以前の問題だ。
 そして極めつけは実すら燃えてるから、仮に収穫できても誰も食べられない。

「まさに『誰得?』な木ね……」

 次は逆に、樹属性と氷属性、創成魔法を組み合わせて、凍った芽を作ってみる。
 火がダメなら氷の木だ!
 樹魔法で成長……させようとしたが、成木になる前に燃え尽きた。
 マイナスって、絶対零度でもマイナス二百七十三.一五度にしかならないんだものね……推定四百五十度の温度には耐えられないか……

 最後に、樹属性と水属性、創成魔法を組み合わせて、常に潤った芽を作ってみる。
 これでダメならもう打つ手無し!
 樹魔法で成長促進させる。
 常に水を出す木なら大地も潤うかもしれない。
 木はぐんぐん成長していく。

「お! これは成功じゃない?」

 そう思ったのも一瞬で、あっという間に木の中の大量の水分が沸騰し、蒸発。大量の水蒸気で霧が発生。辺り一面見えなくなる。
 木が燃えないところは成功だけど、霧が濃くなり過ぎて何も見えない。
 顔の前に手をかざしてみた。恐らく目の前、五から十センチほどのところに手があるはずだが、自分の手すら見えない……

「これもダメか……」

 常に水を出し続けるため火では枯れさせることが出来ない。そのためもしものために、雷など強い電気が流れると水が一時的に止まるように作っておいた。
 そこまでは良いのだが、霧が濃すぎて、発生源である木がどこにあるかわからない。
 ここまで大量の霧は想定してなかった。

「クオォン! クオォン!」
 「アオォン! アオォン!」
  「ウォオォン! ウォオォン!」

 急に霧が発生したからか、ケルベロスが吠え始めた。
 口が三つあるからうるさいのなんの……
 多分この犬にとっては初めての経験なんだろう、心配そうな声である。


   ◇


 しばらく、木を探して霧の中をウロつく。
 木の目の前に居たはずなのにどこにあるのかわからない。
 大した大きさの広場でもないのに中々見つからない。
 探し回っている間、ずっと犬の声がしてる。


   ◇


 ピトッ

 何かにぶつかった。表面を触ると手が濡れる。この地獄の門前広場に水気みずけはこの木以外に無い。
 ということは――

「あぁ……やっと見つけた……」

 雷魔法で直接電気を流して、一時的に水を止める。
 残った霧は、風魔法で吹き飛ばす。
 あ、これ先にやっておけば一瞬でも木が見える時間が作れたな。
 よく見たら、足元が灰とすすと土だらけ……というか泥まみれかな。大量の霧の水分を土が吸って泥と化していた。それだけ駆けずり回ったのか。
 処分した潤いの木を見てみるとこちらも果実が成っている。
 一応味見してみた。

「うん! 甘くてジューシーで美味しい!」

 今度はちゃんと甘さと共に、更に私の好きな梨を明確にイメージして作ったため味は絶品だった。
 でも、残念ながら霧が凄く発生するから水が止まっている間に泣く泣く火炎で焼却……しようと思ったがもったいないので時間魔法で苗の状態まで戻した。

「あぁ……この木は使えないのが勿体ないな……果実も美味しかったし……ハァ……ここに植物って生えないのかな?」

 地面が冷えたら使えるかもしれないし、一応凍てつく木と潤いの木の苗だけは残しておこう。
 ただし燃える木テメーはダメだ。

「………………ん? 地面が冷えたら? ………………そうだ! 逆転の発想だ! 地面が熱いなら冷やしてしまえば良いんだ!」

 周囲には七つの活火山。全てが常に噴火しているような状態。
 これらを鎮めれば大地も冷えてくれるはず!
 とりあえず、今あるありったけの魔力を使って雨を降らせてみることにした。
 今日はあれこれやって気疲れしたので、早めに風呂に入って就寝した。





 その日の夜。
 日本には『かねの成る木』という言葉がある。まあ多くは良い意味では使わないんだけど……
 樹魔法を使って、とある実が成るように明確にイメージし、その実になるであろう芽を作ってみる。
 樹魔法で成長させ、成木になった。
 その木の付けた実は……一万円札だ!
 実を付けると一円玉から徐々に成長して行き、完熟すると最終的に一万円札になる。
 ちょっと実りが悪い実は千円札とか五千円札になった。
 お金のナンバーも全部違う、個体差というやつだろう。

「やった! 完璧だ! かねの成る木が出来た! これで大金持ちだ!」

 ………………
 …………
 ……

 夢だった…… 
 今魔界にいるから人間界のお金なんか使えんし……
 ちょっと虚しい朝だった……
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

美化係の聖女様

しずもり
ファンタジー
毒親の仕打ち、親友と恋人の裏切り、人生最悪のどん底でやけ酒を煽り何を思ったのか深夜に突然掃除を始めたら床がドンドンって大きく鳴った。 ゴメン、五月蝿かった? 掃除は止めにしよう、そう思った瞬間、床に現れた円のようなものが光りだした。 気づいたらゴミと掃除道具と一緒に何故か森の中。 地面には気を失う前に見た円が直径3メートルぐらいの大きさで光ってる。 何コレ、どうすればいい? 一方、魔王復活の兆しに聖女を召喚した王城では召喚された筈の聖女の姿が見当たらない。 召喚した手応えはあったものの目の前の床に描かれた魔法陣には誰も居ない。 もしかして召喚先を間違えた? 魔力の残滓で聖女が召喚された場所に辿り着いてみれば聖女はおらず。 それでも魔王復活は待ってはくれない。 それならば聖女を探しながら魔王討伐の旅へ見切り発車で旅する第二王子一行。 「もしかしたら聖女様はいきなり召喚された事にお怒りなのかも知れない、、、、。」 「いや、もしかしたら健気な聖女様は我らの足手まといにならぬ様に一人で浄化の旅をしているのかも知れません。」 「己の使命を理解し果敢に試練に立ち向かう聖女様を早く見つけださねばなりません。」 「もしかして聖女様、自分が聖女って気づいて無いんじゃない?」 「「「・・・・・・・・。」」」 何だかよく分からない状況下で主人公が聖女の自覚が無いまま『異世界に来てしまった理由』を探してフラリと旅をする。 ここ、結構汚れていません?ちょっと掃除しますから待ってて下さいね。掃除好きの聖女は無自覚浄化の旅になっている事にいつ気付くのか? そして聖女を追って旅する第二王子一行と果たして出会う事はあるのか!? 魔王はどこに? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 不定期更新になります。 主人公は自分が聖女だとは気づいていません。 恋愛要素薄めです。 なんちゃって異世界の独自設定になります。 誤字脱字は見つけ次第修正する予定です。 R指定は無しの予定です。

銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。 左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。 この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。 しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。 彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。 その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。 遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。 様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。

【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!

胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。  主に5大国家から成り立つ大陸である。  この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。  この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。 かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。 ※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!) ※1話当たり、1200~2000文字前後です。

目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・ 転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。 そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。 <script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>

【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません

ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。 文化が違う? 慣れてます。 命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。 NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。 いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。 スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。 今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。 「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」 ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。 そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。

精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。 魔力があっても普通の魔法が使えない俺。 そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ! 因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。 任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。 極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ! そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。 そんなある日転機が訪れる。 いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。 昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。 そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。 精霊曰く御礼だってさ。 どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。 何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ? どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。 俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。 そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。 そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。 ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。 そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。 そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ? 何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。 因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。 流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。 俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。 因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?

病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~

アトハ
ファンタジー
【短いあらすじ】 普通を勘違いした魔界育ちの少女が、王都に旅立ちうっかり無双してしまう話(前世は病院少女なので、本人は「超健康な身体すごい!!」と無邪気に喜んでます) 【まじめなあらすじ】  主人公のフィアナは、前世では一生を病院で過ごした病弱少女であったが……、 「健康な身体って凄い! 神さま、ありがとう!(ドラゴンをワンパンしながら)」  転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。  魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。  友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、 「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」 「「「違う、そうじゃない!!」」」  これは魔界で育った超健康な少女が、うっかり無双してしまうお話である。 ※他サイトにも投稿中 ※旧タイトル 病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~

ヒロイン? 玉の輿? 興味ありませんわ! お嬢様はお仕事がしたい様です。

彩世幻夜
ファンタジー
「働きもせずぐうたら三昧なんてつまんないわ!」 お嬢様はご不満の様です。 海に面した豊かな国。その港から船で一泊二日の距離にある少々大きな離島を領地に持つとある伯爵家。 名前こそ辺境伯だが、両親も現当主の祖父母夫妻も王都から戻って来ない。 使用人と領民しか居ない田舎の島ですくすく育った精霊姫に、『玉の輿』と羨まれる様な縁談が持ち込まれるが……。 王道中の王道の俺様王子様と地元民のイケメンと。そして隠された王子と。 乙女ゲームのヒロインとして生まれながら、その役を拒否するお嬢様が選ぶのは果たして誰だ? ※5/4完結しました。 新作 【あやかしたちのとまり木の日常】 連載開始しました

処理中です...