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第6章 アルトラの村役所長代理編
第140話 幽霊騒動
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家はもうボロボロね……大分年数が経ってるらしいから、あばら家……というよりは土と石で作られているから遺跡みたいな感じ。
床や壁がところどころ傷んでいる。風化して穴が開いているところも……
元々水分が少ない土地だったけど、ここ最近の環境の変化で水分を持ってしまって脆くなっているところがところどころにある。
玄関扉は私が来てからこの村で開発された物だから、玄関扉は元々無い。必然的に家の中の風化も激しくなっている。
「暗いわね……」
一歩中に入ってみると……
「うわっ」
風化した土埃が一瞬で舞う。これは、この一件が解決したら取り壊してしまった方が良いかもしれないわね……
この村の家の構造としては珍しく部屋が三つある。私が来る前の家は大体部屋が一つの家が多い。
「じゃあ、私とアリサはこっちの部屋を見るから、フレハルとレイアはあっちをお願い」
「「えっ!!?」」
フレアハルトとレイアが二人同時に驚きの声を上げた。
「何か問題でも?」
「いや……全員で見回れば良いのではないか?」
「そ、そうですよ! 三つしか部屋が無いんですから!」
それもそうか。
「じゃあこっちの部屋から調査しようか」
光魔法で家の中を照らす。
ワサッ……
大量の虫が一斉に移動した。
「「ギャアアァァァ!!!」」
ビクッ!
声の主はフレアハルトとレイア。
「なに!? どうしたの!?」
「黒い影が!!」
「沢山いるよっ!?」
「ただの虫よ!」
アリサと目を合わせると、『うちのご主人様がすみません』と言いたげな苦笑いが帰ってきた。
彼女だけは肝が据わってるらしい。
「特に何も無いわね……」
照らした直後に、虫が一斉に移動したのを見ただけだ……大地が冷えたり雨が降るようになって水分が増えた所為か、ゴ……と思われる虫まで住み着くようになってしまった……この家、土製で少しジメジメしてるから最適な環境なんだろう。
次の部屋へ行こう。
フレアハルトは私を、レイアはアリサを盾にして移動する。
「ちょ、ちょっと、何で私を盾にするの!」
「すまん! 嘘吐いた! 怖い!」
「その図体で私に隠れるなぁ!」
「私も怖いですぅ!」
「私だって怖いんだから!」
「我を見捨てないでくれアルトラ様~!」
「あんたいつも『様』付けないだろ!」
みんな軽くパニック状態。
この二人に比べたら、私の怖がり方はそれほど大したことはないらしいが、怖いものは怖い。
と言うか、RPGではゴーストより圧倒的に強いレッドドラゴンが、何でこんなに怖がってるんだ!
「あ、ちょっと! 早いよぉ~」
アリサが足早に次の部屋へ行こうとするところ、レイアが後ろにくっ付いているものだから、引きずられるように付いて行く形になった。
それにしてもアリサの肝の据わり具合が凄い。
「………………何もいないようですね?」
ホッ……何も……いない……
……わけがないんだけどなぁ……
この家の外へ漏れ出る黒い怨念のようなオーラ。何もいないんならアレは何だって話になる。
生前はあんな黒いモヤが見えたことないから、この身体ではくっきり見えてる分、怖さが増している。
『……オ……ド……サン…………オガ……サン……』
「誰か何か言った?」
三人全員が首を横に振る。
フレアハルトとレイアは顔が更に青くなる。
「フレハル、魔力感知で何とかならないの?」
既に無言で指さしている。微かに震えている?
「……も、もう……いる……」
指さした方向を見ると――
部屋の角に黒いモヤを纏った人のような塊が!
「「出たーーーー!!!」」
フレアハルトとレイアが一目散に逃げた!
私とアリサはその場で迎撃態勢を取る!
『……ウゥ……オドゥ……サン…………オガァ……サン…………カエッテ……キタ……ノ……?』
……
…………
………………
襲っては来ないな。
よく耳を澄ますと、「おとうさん」とか「おかあさん」とか聞こえるような気がする。
子供のゴーストなのか?
ここで両親がいなくなって死んだ子供の霊ってところか。
「お父さんとお母さんを探してるの?」
うめき声を上げながら頷く。会話は出来そうもないが、意思疎通くらいはできそうだ。
黒いモヤが纏わりつき過ぎて、元々どんな姿だったのか判別は付かないけど、攻撃してくる様子は無さそうね。
この黒モヤの未練の元は両親が見つからないことってところかな?
両親が見つかれば成仏してくれるかもしれない。
後ろを振り向くと逃げて行った二人が、家の外側からこちらを窺い見ている。
続けて唯一逃げなかったアリサの方を見ると――
苦笑い。今度は『しょうがないですねぇ』という顔をしている。
「フレハル!」
「ハイッ!!」
恐怖の所為か、返事がおかしい。
「ちょっと手伝ってほしいから中入って来てくれる?」
「それは出来ん! こ、怖い!」
くっ、この男は……
「じゃあ、そこからでも良いから手伝って。この子の魔力って感じられる?」
「も、元々の魔力属性は薄くなり過ぎていて何なのかわからないが、い、今は闇の魔力だな」
「じゃあ個人の魔力波長って、属性が変わってもわかるものなの?」
「まあ、おおよそは」
「この子の魔力から、これと似たような波長を持つ魔力を見つけられない?」
「お主は難しいことをさせるな……」
「両親が見つかったらもしかしたら成仏してくれるかもしれないから、何とかお願い!」
「やったことはないが……やってみよう」
……
…………
………………
「…………微かに……それに似たものは見つけた、村の外だ。結構遠いぞ」
床や壁がところどころ傷んでいる。風化して穴が開いているところも……
元々水分が少ない土地だったけど、ここ最近の環境の変化で水分を持ってしまって脆くなっているところがところどころにある。
玄関扉は私が来てからこの村で開発された物だから、玄関扉は元々無い。必然的に家の中の風化も激しくなっている。
「暗いわね……」
一歩中に入ってみると……
「うわっ」
風化した土埃が一瞬で舞う。これは、この一件が解決したら取り壊してしまった方が良いかもしれないわね……
この村の家の構造としては珍しく部屋が三つある。私が来る前の家は大体部屋が一つの家が多い。
「じゃあ、私とアリサはこっちの部屋を見るから、フレハルとレイアはあっちをお願い」
「「えっ!!?」」
フレアハルトとレイアが二人同時に驚きの声を上げた。
「何か問題でも?」
「いや……全員で見回れば良いのではないか?」
「そ、そうですよ! 三つしか部屋が無いんですから!」
それもそうか。
「じゃあこっちの部屋から調査しようか」
光魔法で家の中を照らす。
ワサッ……
大量の虫が一斉に移動した。
「「ギャアアァァァ!!!」」
ビクッ!
声の主はフレアハルトとレイア。
「なに!? どうしたの!?」
「黒い影が!!」
「沢山いるよっ!?」
「ただの虫よ!」
アリサと目を合わせると、『うちのご主人様がすみません』と言いたげな苦笑いが帰ってきた。
彼女だけは肝が据わってるらしい。
「特に何も無いわね……」
照らした直後に、虫が一斉に移動したのを見ただけだ……大地が冷えたり雨が降るようになって水分が増えた所為か、ゴ……と思われる虫まで住み着くようになってしまった……この家、土製で少しジメジメしてるから最適な環境なんだろう。
次の部屋へ行こう。
フレアハルトは私を、レイアはアリサを盾にして移動する。
「ちょ、ちょっと、何で私を盾にするの!」
「すまん! 嘘吐いた! 怖い!」
「その図体で私に隠れるなぁ!」
「私も怖いですぅ!」
「私だって怖いんだから!」
「我を見捨てないでくれアルトラ様~!」
「あんたいつも『様』付けないだろ!」
みんな軽くパニック状態。
この二人に比べたら、私の怖がり方はそれほど大したことはないらしいが、怖いものは怖い。
と言うか、RPGではゴーストより圧倒的に強いレッドドラゴンが、何でこんなに怖がってるんだ!
「あ、ちょっと! 早いよぉ~」
アリサが足早に次の部屋へ行こうとするところ、レイアが後ろにくっ付いているものだから、引きずられるように付いて行く形になった。
それにしてもアリサの肝の据わり具合が凄い。
「………………何もいないようですね?」
ホッ……何も……いない……
……わけがないんだけどなぁ……
この家の外へ漏れ出る黒い怨念のようなオーラ。何もいないんならアレは何だって話になる。
生前はあんな黒いモヤが見えたことないから、この身体ではくっきり見えてる分、怖さが増している。
『……オ……ド……サン…………オガ……サン……』
「誰か何か言った?」
三人全員が首を横に振る。
フレアハルトとレイアは顔が更に青くなる。
「フレハル、魔力感知で何とかならないの?」
既に無言で指さしている。微かに震えている?
「……も、もう……いる……」
指さした方向を見ると――
部屋の角に黒いモヤを纏った人のような塊が!
「「出たーーーー!!!」」
フレアハルトとレイアが一目散に逃げた!
私とアリサはその場で迎撃態勢を取る!
『……ウゥ……オドゥ……サン…………オガァ……サン…………カエッテ……キタ……ノ……?』
……
…………
………………
襲っては来ないな。
よく耳を澄ますと、「おとうさん」とか「おかあさん」とか聞こえるような気がする。
子供のゴーストなのか?
ここで両親がいなくなって死んだ子供の霊ってところか。
「お父さんとお母さんを探してるの?」
うめき声を上げながら頷く。会話は出来そうもないが、意思疎通くらいはできそうだ。
黒いモヤが纏わりつき過ぎて、元々どんな姿だったのか判別は付かないけど、攻撃してくる様子は無さそうね。
この黒モヤの未練の元は両親が見つからないことってところかな?
両親が見つかれば成仏してくれるかもしれない。
後ろを振り向くと逃げて行った二人が、家の外側からこちらを窺い見ている。
続けて唯一逃げなかったアリサの方を見ると――
苦笑い。今度は『しょうがないですねぇ』という顔をしている。
「フレハル!」
「ハイッ!!」
恐怖の所為か、返事がおかしい。
「ちょっと手伝ってほしいから中入って来てくれる?」
「それは出来ん! こ、怖い!」
くっ、この男は……
「じゃあ、そこからでも良いから手伝って。この子の魔力って感じられる?」
「も、元々の魔力属性は薄くなり過ぎていて何なのかわからないが、い、今は闇の魔力だな」
「じゃあ個人の魔力波長って、属性が変わってもわかるものなの?」
「まあ、おおよそは」
「この子の魔力から、これと似たような波長を持つ魔力を見つけられない?」
「お主は難しいことをさせるな……」
「両親が見つかったらもしかしたら成仏してくれるかもしれないから、何とかお願い!」
「やったことはないが……やってみよう」
……
…………
………………
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