209 / 591
第8章 通貨制度構築編
第206話 お年玉と参拝
しおりを挟む
「ところで、小耳に挟んだんスけど、新年明けると『お年玉』とかいう子供達がテンション上がるイベントがあるとか」
「えっ!? 誰に聞いたの!?」
ナナトスがリナさんを指さす。
「あ、言っちゃまずかったですか? アクアリヴィアでは大分昔に亡者の方が広めて、既に定着しているので。私も上の兄の子や親戚の子にあげてましたよ」
ややこしいことになった……まだ通貨が無いのにお年玉とは……
今年はまだあげるべきお金が無いからスルーする予定でいたんだけど……
「わかった。ナナトスとカンナーにお年玉をあげるわ」
と言いつつ、その辺で丸い石ころを拾う。
「手を出して」
「手を?」
「なんスか?」
二人が両手を差し出す。
「はい、お年玉」
と言いながら、今拾った石ころを二人の手に落とす。日本の大人がやる定番ギャグだ。
「え? えっ? これがお年玉ッスか? なんも嬉しくないッスけど……これのどこにテンション上がるんスか?」
「ナナトス待って! アルトラ様がやったことなんだからきっと何か意味があるんだよ!」
「フフ……それ、私も子供の頃やられましたよ」
リナさんは経験済みか……アクアリヴィアには相当日本の文化が浸透しているらしいわね。
「カンナーごめんね~、これに意味は無いのよ。本当はお金をあげるところなんだけどね。残念ながら年内に通貨制度間に合わなかったから……」
「今の俺ッチたちじゃ、お金貰っても嬉しいかどうか想像すらつかないんスけど……」
「それは通貨制度が始まってみればわかるよ。凄く嬉しいと感じると思うから」
「そうなんスか? じゃあ通貨制度始まったら改めてお年玉くださいッス!」
「え゛っ!? マジ?」
「はいッス、そうしたらありがたみが分かるじゃないッスか!」
想定外の返しが返って来た……
「わかったよ、あなたたちが覚えてて、私のところに貰いに来たならあげる」
「絶対ッスよ!」
「期待してます!」
う~ん、正月以外にお年玉あげるって、妙な約束をしてしまったわ。
ひとしきりやり取りをした後、後ろから声をかけられた。
「アルトラ、明けましておめでとう。今年もよろしく頼むぞ」
「皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します」
「みんな、明けましておめでとう! 今年もよろしくね!」
振り返ると……丸い体型の人が三人。
誰だこの三人……?
「申し訳ないんだけど、あなたたち誰?」
「我、我」
この町で一人称『我』って言うのは一人しかいない。
「フレハル? 凄い格好ね……」
フレアハルトとお付きの二人らしい。
「今日は出て来れたのね。寒さで引っ込んだままかと思ったけど」
「昨日の寒さよりは大分マシだったから仕方なくだがな。初詣に来て何か祈願しろと回覧板で回ってくるから」
「いや、義務ってわけじゃないけど……」
「そうなのか? ではすぐ帰って寝るか」
「いや、ここまで来たんならお願いしていきなよ。それにしても凄く着膨れしてるね……」
三人ともしこたま着込んでいる。
「何枚重ね着してるの?」
「わからん、数えておらん。十着から二十着の間ではないかと思うが……これでもまだ寒い。あと……締め付けられて苦しい」
着物組とは別の苦しさを味わってるわけか……
頭まで覆ってしまって、声を聞かないと最早誰だかわからない……
「ときにアルトラ、お主の故郷には『お年玉』なる民衆が高揚する行事があると聞いたが」
フレアハルトも小耳に挟んでいたか!
リナさんを見る。
「わ、私じゃないですよ!」
両手を振って否定された。
と言うことは、リナさんから聞いたナナトスからの又聞きってことかな。
「わかった、手出して」
「手を? 何だ?」
「はい、お年玉」
と言いつつ、ナナトスたちにやったことと同じことをする。
「それ、さっき俺ッチたちにもやったじゃないッスか……」
「? これが何だ? 何の意味があるのだ? これをされて我は何をすれば良いのだ?」
「玉を落とすから落とし玉」
「で?」
「それだけ」
「嬉しくないぞ!? 何でこれに高揚するのだ!?」
「まあこれがお年玉ってのは冗談なんだけど、残念ながら貰えるのは子供だけで、大人は貰うよりあげる側なのよ。だからフレハルはあげる側。高揚するどころかあげるのが好きじゃない人は意気消沈するかも」
私は親戚の子にあげるのとか、割と楽しみだったから良かったけど。
「なにぃ!? そう……だったのか……それで本当はお年玉とは何だ?」
「私の故郷では『お金をあげること』ってのが常識かな。この町にはまだお金が無いから……あなたの場合は……う~ん、金とか? 金なら大分蓄えてるでしょ?」
「金だと!? ず、随分太っ腹なことをしておるのだな、お主の故郷の者たちは」
金はちょっと言い過ぎかな……?
「まあ、金はちょっと言い過ぎちゃったかもしれないけど、多少貴重なものってところかな。子供以外なら部下にあげたりもするから、良い機会だしアリサやレイアに金でもあげたら?」
「……うむ、そうだな。たまには労うのも悪くないな」
その時、リーヴァントが臼と杵を担いで表通りに出て来た。
もうすぐ餅つきが始まるみたいだ。
「本来のお年玉が、もうすぐ始まるよ」
「どういうことッスか?」
由来についてカイベルが説明してくれる。
「本来のお年玉というのはお餅のことなのです。元々は歳神様にお供えした丸い餅を家長が家族や奉公人にお下がりとして配ったことに由来します。配られる餅が『“歳”神様の“魂”が込められた餅』であるということから『御歳魂』と言われ、のちに『お年玉』と書かれるようになったということです。その他にも丸い餅だったため、それを『玉』に見立てて『お年玉』とされたなど、場所や発生時期によって違った話があります」
「ってことは、お年玉ってその餅ってやつのことッスか? それで今リーヴァントさんはその餅とかいうのを作る準備をしてるんスか?」
「そうです。当時、お餅は貴重なものであったため、それを配られた方々は大層喜んだようですよ」
「じゃあ俺ッチたちも初めて食べるから楽しみッス!」
「まだ少し時間があるみたいだし、先に参拝してこようか」
神社には出店などの出店もお願いしておいた。普通は出店の許可をするものだと思うけど、許可するも何も店を出そうという発想すら出来ない状態だから、各料理人にこちらからお願いするより他は無い。
「ナナトス、真ん中は歩いちゃいけないんだゾ!」
「何でッスか?」
「神様の通り道だからダ!」
腰に手を当ててドヤ顔で答えるリディア。
「へぇ~、そうなんだ!」
「リディアちゃん、よく知ってますね」
「フフンッ♪」
そこは私に聞いたとか、そういう返しは無いんだな……
途中の手水舎で、両手と口を清める。
「あ、一応作法があるから、私と同じ順番でやって」
柄杓に水を汲み、左手、右手と清め、口をすすぐ。最後に柄杓の柄を清める。
「手洗うのにも作法があるんスか? めんどいッスね!」
「文句は神様に言って」
もっとも……トロル神は私が無理矢理創作して名付けた新興の神様だけど……
境内は石畳は何とか敷いてもらったが、まだ玉砂利などで整備されておらず、茶色い土床の状態。
石畳を歩き、社に着いた。
「じゃあ、参拝の仕方も説明するね。まずこの上から垂れ下がった綱を振って鈴を鳴らす。神様に気付いてもらえるように大きく振ると良いらしいよ。そして二回お辞儀。次に二回拍手、その後手を合わせてお祈りする。最後に深くお辞儀。お祈りの際に神様へのご挨拶だったり、今年の抱負だったり、お願いだったりをする」
「作法だらけッスね……」
「文句は神様に」
「もしかして、最初の鳥居くぐる時も作法が必要だったんスか?」
その口ぶりからすると素通りして来たんだな。
まあ、日本人だってテレビでやってくれなきゃ知らない作法だしね。かく言う私も全部テレビで知った知識だし。
「リディアが鳴らして良いカ?」
「良いよ」
まだ、綱も鈴もあまり立派ではないが、ガシャガシャガシャと鳴らす。
「おぉ! 良いナ、コレ!」
「さ、鳴らしたらお参り」
全員で手を合わせる。
賽銭箱も一応作ってもらったものの、通貨制度が間に合わなかった現状では入れるものは何も無い。
通貨が存在しないため、賽銭箱が何のために置いてあるか説明することすらできない。なにせ「お金を神様に捧げて願い事を言うのよ」なんて言ったところで、現物のお金が目の前に無いのだからどうやって捧げたら良いかがわからない。
そのため、みんな参拝後、社の真ん中にドカッと置かれた賽銭箱を見て「あれは何なんだろう?」という顔をしながらその場を後にする。最早ただの置物と化している。
私だけでもお賽銭しておくか。ウォル通貨で良いかしら? お金には違いないし。
チャリンッ
五ウォルを賽銭箱に投げ入れた。
「あ、今何投げたんダ?」
「え? お金だけど……」
「あの中に投げ入れるのカ? リディアもやりたイ!」
「じゃあ、俺っちも!」
「我も!」
「じゃあ、私たちもやって良いですか?」
「えぇ……」
結局のところ、同行してた全員が「投げたい!」と言うので、全員に少額のウォル通貨を渡した。
リナさんは自分で出したものの、文化とは違い建物が必要な神社は、流石アクアリヴィアにも存在せず、この風習までは知らないらしい。
まあ、これで賽銭箱の意味を知ってもらえるなら良いか。
「じゃあ、みんなもう一回お参りして」
「え? 何でッスか?」
「本来はお賽銭あげてからお参りするものだから」
全員でもう一度お参りする。
社務所付近に戻ってみるものの、初めてやるためか準備に手こずっているようで、もう少しかかりそうだ。
「えっ!? 誰に聞いたの!?」
ナナトスがリナさんを指さす。
「あ、言っちゃまずかったですか? アクアリヴィアでは大分昔に亡者の方が広めて、既に定着しているので。私も上の兄の子や親戚の子にあげてましたよ」
ややこしいことになった……まだ通貨が無いのにお年玉とは……
今年はまだあげるべきお金が無いからスルーする予定でいたんだけど……
「わかった。ナナトスとカンナーにお年玉をあげるわ」
と言いつつ、その辺で丸い石ころを拾う。
「手を出して」
「手を?」
「なんスか?」
二人が両手を差し出す。
「はい、お年玉」
と言いながら、今拾った石ころを二人の手に落とす。日本の大人がやる定番ギャグだ。
「え? えっ? これがお年玉ッスか? なんも嬉しくないッスけど……これのどこにテンション上がるんスか?」
「ナナトス待って! アルトラ様がやったことなんだからきっと何か意味があるんだよ!」
「フフ……それ、私も子供の頃やられましたよ」
リナさんは経験済みか……アクアリヴィアには相当日本の文化が浸透しているらしいわね。
「カンナーごめんね~、これに意味は無いのよ。本当はお金をあげるところなんだけどね。残念ながら年内に通貨制度間に合わなかったから……」
「今の俺ッチたちじゃ、お金貰っても嬉しいかどうか想像すらつかないんスけど……」
「それは通貨制度が始まってみればわかるよ。凄く嬉しいと感じると思うから」
「そうなんスか? じゃあ通貨制度始まったら改めてお年玉くださいッス!」
「え゛っ!? マジ?」
「はいッス、そうしたらありがたみが分かるじゃないッスか!」
想定外の返しが返って来た……
「わかったよ、あなたたちが覚えてて、私のところに貰いに来たならあげる」
「絶対ッスよ!」
「期待してます!」
う~ん、正月以外にお年玉あげるって、妙な約束をしてしまったわ。
ひとしきりやり取りをした後、後ろから声をかけられた。
「アルトラ、明けましておめでとう。今年もよろしく頼むぞ」
「皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します」
「みんな、明けましておめでとう! 今年もよろしくね!」
振り返ると……丸い体型の人が三人。
誰だこの三人……?
「申し訳ないんだけど、あなたたち誰?」
「我、我」
この町で一人称『我』って言うのは一人しかいない。
「フレハル? 凄い格好ね……」
フレアハルトとお付きの二人らしい。
「今日は出て来れたのね。寒さで引っ込んだままかと思ったけど」
「昨日の寒さよりは大分マシだったから仕方なくだがな。初詣に来て何か祈願しろと回覧板で回ってくるから」
「いや、義務ってわけじゃないけど……」
「そうなのか? ではすぐ帰って寝るか」
「いや、ここまで来たんならお願いしていきなよ。それにしても凄く着膨れしてるね……」
三人ともしこたま着込んでいる。
「何枚重ね着してるの?」
「わからん、数えておらん。十着から二十着の間ではないかと思うが……これでもまだ寒い。あと……締め付けられて苦しい」
着物組とは別の苦しさを味わってるわけか……
頭まで覆ってしまって、声を聞かないと最早誰だかわからない……
「ときにアルトラ、お主の故郷には『お年玉』なる民衆が高揚する行事があると聞いたが」
フレアハルトも小耳に挟んでいたか!
リナさんを見る。
「わ、私じゃないですよ!」
両手を振って否定された。
と言うことは、リナさんから聞いたナナトスからの又聞きってことかな。
「わかった、手出して」
「手を? 何だ?」
「はい、お年玉」
と言いつつ、ナナトスたちにやったことと同じことをする。
「それ、さっき俺ッチたちにもやったじゃないッスか……」
「? これが何だ? 何の意味があるのだ? これをされて我は何をすれば良いのだ?」
「玉を落とすから落とし玉」
「で?」
「それだけ」
「嬉しくないぞ!? 何でこれに高揚するのだ!?」
「まあこれがお年玉ってのは冗談なんだけど、残念ながら貰えるのは子供だけで、大人は貰うよりあげる側なのよ。だからフレハルはあげる側。高揚するどころかあげるのが好きじゃない人は意気消沈するかも」
私は親戚の子にあげるのとか、割と楽しみだったから良かったけど。
「なにぃ!? そう……だったのか……それで本当はお年玉とは何だ?」
「私の故郷では『お金をあげること』ってのが常識かな。この町にはまだお金が無いから……あなたの場合は……う~ん、金とか? 金なら大分蓄えてるでしょ?」
「金だと!? ず、随分太っ腹なことをしておるのだな、お主の故郷の者たちは」
金はちょっと言い過ぎかな……?
「まあ、金はちょっと言い過ぎちゃったかもしれないけど、多少貴重なものってところかな。子供以外なら部下にあげたりもするから、良い機会だしアリサやレイアに金でもあげたら?」
「……うむ、そうだな。たまには労うのも悪くないな」
その時、リーヴァントが臼と杵を担いで表通りに出て来た。
もうすぐ餅つきが始まるみたいだ。
「本来のお年玉が、もうすぐ始まるよ」
「どういうことッスか?」
由来についてカイベルが説明してくれる。
「本来のお年玉というのはお餅のことなのです。元々は歳神様にお供えした丸い餅を家長が家族や奉公人にお下がりとして配ったことに由来します。配られる餅が『“歳”神様の“魂”が込められた餅』であるということから『御歳魂』と言われ、のちに『お年玉』と書かれるようになったということです。その他にも丸い餅だったため、それを『玉』に見立てて『お年玉』とされたなど、場所や発生時期によって違った話があります」
「ってことは、お年玉ってその餅ってやつのことッスか? それで今リーヴァントさんはその餅とかいうのを作る準備をしてるんスか?」
「そうです。当時、お餅は貴重なものであったため、それを配られた方々は大層喜んだようですよ」
「じゃあ俺ッチたちも初めて食べるから楽しみッス!」
「まだ少し時間があるみたいだし、先に参拝してこようか」
神社には出店などの出店もお願いしておいた。普通は出店の許可をするものだと思うけど、許可するも何も店を出そうという発想すら出来ない状態だから、各料理人にこちらからお願いするより他は無い。
「ナナトス、真ん中は歩いちゃいけないんだゾ!」
「何でッスか?」
「神様の通り道だからダ!」
腰に手を当ててドヤ顔で答えるリディア。
「へぇ~、そうなんだ!」
「リディアちゃん、よく知ってますね」
「フフンッ♪」
そこは私に聞いたとか、そういう返しは無いんだな……
途中の手水舎で、両手と口を清める。
「あ、一応作法があるから、私と同じ順番でやって」
柄杓に水を汲み、左手、右手と清め、口をすすぐ。最後に柄杓の柄を清める。
「手洗うのにも作法があるんスか? めんどいッスね!」
「文句は神様に言って」
もっとも……トロル神は私が無理矢理創作して名付けた新興の神様だけど……
境内は石畳は何とか敷いてもらったが、まだ玉砂利などで整備されておらず、茶色い土床の状態。
石畳を歩き、社に着いた。
「じゃあ、参拝の仕方も説明するね。まずこの上から垂れ下がった綱を振って鈴を鳴らす。神様に気付いてもらえるように大きく振ると良いらしいよ。そして二回お辞儀。次に二回拍手、その後手を合わせてお祈りする。最後に深くお辞儀。お祈りの際に神様へのご挨拶だったり、今年の抱負だったり、お願いだったりをする」
「作法だらけッスね……」
「文句は神様に」
「もしかして、最初の鳥居くぐる時も作法が必要だったんスか?」
その口ぶりからすると素通りして来たんだな。
まあ、日本人だってテレビでやってくれなきゃ知らない作法だしね。かく言う私も全部テレビで知った知識だし。
「リディアが鳴らして良いカ?」
「良いよ」
まだ、綱も鈴もあまり立派ではないが、ガシャガシャガシャと鳴らす。
「おぉ! 良いナ、コレ!」
「さ、鳴らしたらお参り」
全員で手を合わせる。
賽銭箱も一応作ってもらったものの、通貨制度が間に合わなかった現状では入れるものは何も無い。
通貨が存在しないため、賽銭箱が何のために置いてあるか説明することすらできない。なにせ「お金を神様に捧げて願い事を言うのよ」なんて言ったところで、現物のお金が目の前に無いのだからどうやって捧げたら良いかがわからない。
そのため、みんな参拝後、社の真ん中にドカッと置かれた賽銭箱を見て「あれは何なんだろう?」という顔をしながらその場を後にする。最早ただの置物と化している。
私だけでもお賽銭しておくか。ウォル通貨で良いかしら? お金には違いないし。
チャリンッ
五ウォルを賽銭箱に投げ入れた。
「あ、今何投げたんダ?」
「え? お金だけど……」
「あの中に投げ入れるのカ? リディアもやりたイ!」
「じゃあ、俺っちも!」
「我も!」
「じゃあ、私たちもやって良いですか?」
「えぇ……」
結局のところ、同行してた全員が「投げたい!」と言うので、全員に少額のウォル通貨を渡した。
リナさんは自分で出したものの、文化とは違い建物が必要な神社は、流石アクアリヴィアにも存在せず、この風習までは知らないらしい。
まあ、これで賽銭箱の意味を知ってもらえるなら良いか。
「じゃあ、みんなもう一回お参りして」
「え? 何でッスか?」
「本来はお賽銭あげてからお参りするものだから」
全員でもう一度お参りする。
社務所付近に戻ってみるものの、初めてやるためか準備に手こずっているようで、もう少しかかりそうだ。
1
あなたにおすすめの小説
美化係の聖女様
しずもり
ファンタジー
毒親の仕打ち、親友と恋人の裏切り、人生最悪のどん底でやけ酒を煽り何を思ったのか深夜に突然掃除を始めたら床がドンドンって大きく鳴った。
ゴメン、五月蝿かった?
掃除は止めにしよう、そう思った瞬間、床に現れた円のようなものが光りだした。
気づいたらゴミと掃除道具と一緒に何故か森の中。
地面には気を失う前に見た円が直径3メートルぐらいの大きさで光ってる。
何コレ、どうすればいい?
一方、魔王復活の兆しに聖女を召喚した王城では召喚された筈の聖女の姿が見当たらない。
召喚した手応えはあったものの目の前の床に描かれた魔法陣には誰も居ない。
もしかして召喚先を間違えた?
魔力の残滓で聖女が召喚された場所に辿り着いてみれば聖女はおらず。
それでも魔王復活は待ってはくれない。
それならば聖女を探しながら魔王討伐の旅へ見切り発車で旅する第二王子一行。
「もしかしたら聖女様はいきなり召喚された事にお怒りなのかも知れない、、、、。」
「いや、もしかしたら健気な聖女様は我らの足手まといにならぬ様に一人で浄化の旅をしているのかも知れません。」
「己の使命を理解し果敢に試練に立ち向かう聖女様を早く見つけださねばなりません。」
「もしかして聖女様、自分が聖女って気づいて無いんじゃない?」
「「「・・・・・・・・。」」」
何だかよく分からない状況下で主人公が聖女の自覚が無いまま『異世界に来てしまった理由』を探してフラリと旅をする。
ここ、結構汚れていません?ちょっと掃除しますから待ってて下さいね。掃除好きの聖女は無自覚浄化の旅になっている事にいつ気付くのか?
そして聖女を追って旅する第二王子一行と果たして出会う事はあるのか!?
魔王はどこに?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
不定期更新になります。
主人公は自分が聖女だとは気づいていません。
恋愛要素薄めです。
なんちゃって異世界の独自設定になります。
誤字脱字は見つけ次第修正する予定です。
R指定は無しの予定です。
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!
胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。
主に5大国家から成り立つ大陸である。
この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。
この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。
かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。
※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!)
※1話当たり、1200~2000文字前後です。
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
アトハ
ファンタジー
【短いあらすじ】
普通を勘違いした魔界育ちの少女が、王都に旅立ちうっかり無双してしまう話(前世は病院少女なので、本人は「超健康な身体すごい!!」と無邪気に喜んでます)
【まじめなあらすじ】
主人公のフィアナは、前世では一生を病院で過ごした病弱少女であったが……、
「健康な身体って凄い! 神さま、ありがとう!(ドラゴンをワンパンしながら)」
転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。
魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。
友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、
「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」
「「「違う、そうじゃない!!」」」
これは魔界で育った超健康な少女が、うっかり無双してしまうお話である。
※他サイトにも投稿中
※旧タイトル
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
ヒロイン? 玉の輿? 興味ありませんわ! お嬢様はお仕事がしたい様です。
彩世幻夜
ファンタジー
「働きもせずぐうたら三昧なんてつまんないわ!」
お嬢様はご不満の様です。
海に面した豊かな国。その港から船で一泊二日の距離にある少々大きな離島を領地に持つとある伯爵家。
名前こそ辺境伯だが、両親も現当主の祖父母夫妻も王都から戻って来ない。
使用人と領民しか居ない田舎の島ですくすく育った精霊姫に、『玉の輿』と羨まれる様な縁談が持ち込まれるが……。
王道中の王道の俺様王子様と地元民のイケメンと。そして隠された王子と。
乙女ゲームのヒロインとして生まれながら、その役を拒否するお嬢様が選ぶのは果たして誰だ?
※5/4完結しました。
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる