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第11章 雷の国エレアースモ探訪編
第268話 エレアースモ国立博物館探訪 その1(“亜人”という呼称の成り立ち)
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「リディア、朝ごはんの時間よ、早く起きて」
「ウ~ン……もうちょっと寝ル……」
イカなんだから海ではほとんど寝ないはずなんだけど……外敵がいない私の家に居候しているから安心し切っているのか、実は寝起きがかなり悪い。
高位種族って最早亜人のカテゴリに入れた方が正解な気がするわ。
「今日は博物館行くんだから早く起きなさいよ!」
布団を奪って転がす。
「あト、十分……」
その後何とか叩き起こして、朝食をいただいた後、エミリーさんと合流してチェックアウト。
◇
エレアースモ国立博物館に着き、どこぞの神殿のような外観の柱の脇を通って、受付にて入館チケットを購入。
今回は以前のリナさんにおんぶにだっこだった水族館とは違い、自腹で払うことができる! なにせ今の私には五千万エレノルがあるからね!
博物館に入った直後のリディアの一声が――
「おお~! これが博物館カ~」
興味無さそうに付いて来てはいたが、いざ入ってみると興味をそそられる物もあるらしい。
エントランスは広めに取られた空間。
入ってすぐの部屋には『亜人史』が展示されていた。
「え~となになに? 『“亜人”という呼称の成り立ちについて』? “亜人”と呼ぶようになったのは冥陰暦八千九百年から九千年頃に亡者によって伝えられてからという説が有力。それ以前は種族固有の名前で呼ばれていた、か」
と、魔界文字で書かれている。冥陰暦って何だろう?
(なお、漢字で書かれた部分はアルトラの想像や補完)
「カイベル、『冥陰暦』ってなに?」
「現在の冥球での西暦のようなものです。七つの大罪が天球から追放され冥球に堕ちて、闇の帳により太陽が無くなった時に、『次はいつ太陽が出るか』と日数を数え始めたのをきっかけに始まったものです。太陽が無くなる以前を便宜的には『冥陽暦』と呼称してはいますが、それ以前の歴史を記すものがほぼ皆無なため、あまり意味を成さない言葉となっています」
「じゃあ今は冥陰暦何年なの?」
「九千九百九十三年です」
「ってことは、『亜人』と呼び始めたのは千年くらい前ってわけか…………と言うか、一万年近くこの冥球には太陽が出てないのね……」
なっがい時間……気が遠くなるわ……
太陽無くなって最初の頃の人の苦労を考えると想像するに余りある。
本館説明によると現在亜人とされている種族は、
ゴブリン族 (ホブゴブリン、ゴブリンロード、ゴブリンエンペラー)
トロル族 (トロルリーダー、トロルキング)
オーク族 (デミオーク、オークキング)
オーガ族 (バーサオーガ、ブレイブオーガ)
タウロス族 (ケンタウロス、ミノタウロス、アルデバラン)
コボルト族 (ネコボルト)
獣人族 (ウェアラビット、ウェアウルフ、ウェアタイガーなどなど)
・
・
・
マーマン族 (マーメイド)
サハギン族 (サハギンチーフ、サハギンプリンス)
・
・
・
ヘルヘヴン族 (ホワイトヘルヘヴン)
デュラハン族
・
・
・
巨人族 (サイクロプス、タイタン、ヘカトンケイルなどなど)
小人族 (コロポックル、ブラウニーなどなど)
・
・
・
ドワーフ族 (ハーフドワーフ、ダークドワーフ)
エルフ族 (ハーフエルフ、ダークエルフ)
ドワルフ族
ニンゲン族 (モウジャ)
などと、多種多様な種族が羅列されたプレートがある。
()内は多分亜種の種族名、かな?
トロル族ってアルトレリアとは別にいるのね。じゃあアルトレリアの彼らは本来何族に当たるのかしら?
意外なのはデュラハン族が亜人扱いされてるところ。デュラハンというのは私の知っている伝説では、自分の首を片手に持って首の無い馬に乗って現れるとされている。首が外れる種族って、どう考えてもアンデッドじゃないかと思うんだけど、デュラハンはアンデッドには当たらないらしい。
区別されている証拠にスケルトンやゾンビなど、百パーセントアンデッドと思われるものがここには書かれていない。
この亜人史の部屋には、亜人を絵で表したものがあるが、いくつかの種族は模して作られた人形が置いてあったりする。
中には石像として象られているものもあり、その説明には『古代の地層から出土した』と書いてある。
石像については、マーマン・マーメイド族、ヘルヘヴン族 (天使)、エルフ族など、一般的に端正な見た目と知られている種族の石像が多い。
ただ……残念ながら部位が欠損しているものが多いみたいだ。五体完璧なものはほとんど無い。
「アルトラアルトラ! 首が置いてあるゾ! 首チョンパ! 首チョンパ!」
「そ、そうだね……」
首チョンパって言葉が好きなのは人間だけではないらしい。
リディアが注目した石像は、端正なエルフと思われる男性の石像。身体の左側は砕けてしまったのか辛うじて左肩の始まりが残ってるくらいで、ほぼ右肩のみの胸像。
勇ましい表情と右肩の角度から考えて指導者のように何かを指さして命令しているかのようなポーズだったのではないかと想像できる。
そのまま置かれると左へ転がってしまうため、断面に合うように加工された台座の上に飾られている。
「あ、あっちには首無いのがあル! 体チョンパだナ! こっちにある首の身体かナァ~?」
いやぁ……違うでしょ多分。こっちは一応肩まであるけど、あっちは頭と片腕が無いし。
「くっ付けたら合体しないかナ?」
くっ付けたら肩が二つになっちゃうよ……と言うかこっちのエルフっぽい胸像は多分男性で、あっちの体チョンパは胸があるから女性だよ。
体チョンパの像は、翼があるところを見るとヘルヘヴン族か……あるいは天使を象ったものかもしれない。
胸の前で両手を組んで祈りのポーズのように見える。左腕は手首から先が肩まで欠損していて、右手に左手だけくっ付いて空中に浮いている状態。
腕さえ無ければどことなく『サモトラケのニケ』に似ている……気がする。
まあ、天使の像だから頭と腕が無ければみんなそう見えるか。
「あそこにあるドワーフみたいなのは身体に丸い穴開いてるけド……ああいうデザインなのかナ?」
リディアが別の方向を向いて指差した方向を見ると、左胸とお腹辺りにきれ~いな風穴が二つ開いたダンディーな髭のドワーフの銅像が……
磨いたように綺麗にまん丸な風穴。これって……多分空間魔法の痕跡ね……
下のプレートを見ると、この街の礎を築いた建築の祖らしい。身体に二つも穴が開いてしまって酷い有様だ……まだ修復が間に合ってないのだと思われる。
「ああ……あれは多分この前来た時の空間魔法災害で開いた穴ね……」
「銅像にこんな綺麗な穴が開くのカ? 移動ぐらいでしか使ったことないけド、空間魔法って恐ろしいんだナ……」
首チョンパも体チョンパもしてない立派な銅像なのに、人間や亜人なら内蔵ぶちまけてるような風穴が開いてしまって……気の毒……
よく見たら尖った片耳も途中から綺麗に球状に削り取られている。
◇
次の部屋に展示されているのは『魔人史』。魔王である七つの大罪もここに含まれるらしい。
『魔人』の始まりは、七つの大罪が天球から冥球へと堕とされた時に、一緒に堕とされてきた元・天使たちがその祖先となるらしい。
現在は天使の輪を持つ者は一人もおらず、姿もヘルヘヴン族に受け継がれた程度と伝承されている。
七つの大罪の能力についても知れるかも、と思い今後何があるかわからないから予習しておこうかと期待したのだが……能力について詳しいことは全く書かれていなかった。
そりゃそうか、ある意味各国の国家機密をこんなところに書くわけがない。弱点を晒すようなものだしね。
彼ら七つの大罪が現れて一万年の間に分かっていることもあるのだろうが、暗黙の了解というか、国同士の礼儀と言うか、能力については伏せられているのだろう。
「あ、アスモに似た像があるゾ!」
本当だ。
少し高い台座に乗せられた、アスモらしき銅像。
下のプレートを見ると魔界文字で、
第二百十二代エレアースモ女王:イクシア・ヘルヘヴン・オルバリー
冥陰暦九千九百二十三年即位
と書いてある。
「それは“似ている”ではなく、現アスモデウス様を象った銅像ですよ」
と、エミリーさん。
アスモって元々の名前はイクシア・オルバリーって言うのか。
「え~と現在冥陰暦九千九百九十三年だから、女王即位が二十三年ってことは………………七十年ま、えぇっ!?」
アスモって七十年女王やってるの!?
「現アスモデウス様は、私が生まれるよりずっと前から女王の座に就いていますので、私よりも随分年上ですよ」
「エミリーさんは何歳なの?」
「二十七です」
「ホント!? 私と同い年だ!」
「え!? そうなんですか!? 奇遇ですね! 私はてっきりまだ十代そこそこかと……随分おさな……お若く見えるのですね」
今、「幼く」って言いかけて言い直した!
しかしアスモの女王在位期間が七十年だとすると年齢はいくつなのかしら? そして転生する前の私は一体いくつで亡くなったのか……
このコーナーに展示されていたのは、魔人とされるものたちの種族名くらい。
代表的なものでは、ソロモンの七十二の悪魔の名前が羅列されたプレートがあった。
しかし秘密が多いのか、かなり小さめのコーナーに収まっていた。残念……
◇
次の部屋はかなり視界が広まり、古代の遺物展、魔道具展、死体展、生物展、植物展、精霊展などが目に入った。行った方向によって展示物が変わるらしい。
ここからどこへ行こうかという話に。
「リディア、どこへ行きたい?」
「ウ~ン……もうちょっと寝ル……」
イカなんだから海ではほとんど寝ないはずなんだけど……外敵がいない私の家に居候しているから安心し切っているのか、実は寝起きがかなり悪い。
高位種族って最早亜人のカテゴリに入れた方が正解な気がするわ。
「今日は博物館行くんだから早く起きなさいよ!」
布団を奪って転がす。
「あト、十分……」
その後何とか叩き起こして、朝食をいただいた後、エミリーさんと合流してチェックアウト。
◇
エレアースモ国立博物館に着き、どこぞの神殿のような外観の柱の脇を通って、受付にて入館チケットを購入。
今回は以前のリナさんにおんぶにだっこだった水族館とは違い、自腹で払うことができる! なにせ今の私には五千万エレノルがあるからね!
博物館に入った直後のリディアの一声が――
「おお~! これが博物館カ~」
興味無さそうに付いて来てはいたが、いざ入ってみると興味をそそられる物もあるらしい。
エントランスは広めに取られた空間。
入ってすぐの部屋には『亜人史』が展示されていた。
「え~となになに? 『“亜人”という呼称の成り立ちについて』? “亜人”と呼ぶようになったのは冥陰暦八千九百年から九千年頃に亡者によって伝えられてからという説が有力。それ以前は種族固有の名前で呼ばれていた、か」
と、魔界文字で書かれている。冥陰暦って何だろう?
(なお、漢字で書かれた部分はアルトラの想像や補完)
「カイベル、『冥陰暦』ってなに?」
「現在の冥球での西暦のようなものです。七つの大罪が天球から追放され冥球に堕ちて、闇の帳により太陽が無くなった時に、『次はいつ太陽が出るか』と日数を数え始めたのをきっかけに始まったものです。太陽が無くなる以前を便宜的には『冥陽暦』と呼称してはいますが、それ以前の歴史を記すものがほぼ皆無なため、あまり意味を成さない言葉となっています」
「じゃあ今は冥陰暦何年なの?」
「九千九百九十三年です」
「ってことは、『亜人』と呼び始めたのは千年くらい前ってわけか…………と言うか、一万年近くこの冥球には太陽が出てないのね……」
なっがい時間……気が遠くなるわ……
太陽無くなって最初の頃の人の苦労を考えると想像するに余りある。
本館説明によると現在亜人とされている種族は、
ゴブリン族 (ホブゴブリン、ゴブリンロード、ゴブリンエンペラー)
トロル族 (トロルリーダー、トロルキング)
オーク族 (デミオーク、オークキング)
オーガ族 (バーサオーガ、ブレイブオーガ)
タウロス族 (ケンタウロス、ミノタウロス、アルデバラン)
コボルト族 (ネコボルト)
獣人族 (ウェアラビット、ウェアウルフ、ウェアタイガーなどなど)
・
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マーマン族 (マーメイド)
サハギン族 (サハギンチーフ、サハギンプリンス)
・
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ヘルヘヴン族 (ホワイトヘルヘヴン)
デュラハン族
・
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巨人族 (サイクロプス、タイタン、ヘカトンケイルなどなど)
小人族 (コロポックル、ブラウニーなどなど)
・
・
・
ドワーフ族 (ハーフドワーフ、ダークドワーフ)
エルフ族 (ハーフエルフ、ダークエルフ)
ドワルフ族
ニンゲン族 (モウジャ)
などと、多種多様な種族が羅列されたプレートがある。
()内は多分亜種の種族名、かな?
トロル族ってアルトレリアとは別にいるのね。じゃあアルトレリアの彼らは本来何族に当たるのかしら?
意外なのはデュラハン族が亜人扱いされてるところ。デュラハンというのは私の知っている伝説では、自分の首を片手に持って首の無い馬に乗って現れるとされている。首が外れる種族って、どう考えてもアンデッドじゃないかと思うんだけど、デュラハンはアンデッドには当たらないらしい。
区別されている証拠にスケルトンやゾンビなど、百パーセントアンデッドと思われるものがここには書かれていない。
この亜人史の部屋には、亜人を絵で表したものがあるが、いくつかの種族は模して作られた人形が置いてあったりする。
中には石像として象られているものもあり、その説明には『古代の地層から出土した』と書いてある。
石像については、マーマン・マーメイド族、ヘルヘヴン族 (天使)、エルフ族など、一般的に端正な見た目と知られている種族の石像が多い。
ただ……残念ながら部位が欠損しているものが多いみたいだ。五体完璧なものはほとんど無い。
「アルトラアルトラ! 首が置いてあるゾ! 首チョンパ! 首チョンパ!」
「そ、そうだね……」
首チョンパって言葉が好きなのは人間だけではないらしい。
リディアが注目した石像は、端正なエルフと思われる男性の石像。身体の左側は砕けてしまったのか辛うじて左肩の始まりが残ってるくらいで、ほぼ右肩のみの胸像。
勇ましい表情と右肩の角度から考えて指導者のように何かを指さして命令しているかのようなポーズだったのではないかと想像できる。
そのまま置かれると左へ転がってしまうため、断面に合うように加工された台座の上に飾られている。
「あ、あっちには首無いのがあル! 体チョンパだナ! こっちにある首の身体かナァ~?」
いやぁ……違うでしょ多分。こっちは一応肩まであるけど、あっちは頭と片腕が無いし。
「くっ付けたら合体しないかナ?」
くっ付けたら肩が二つになっちゃうよ……と言うかこっちのエルフっぽい胸像は多分男性で、あっちの体チョンパは胸があるから女性だよ。
体チョンパの像は、翼があるところを見るとヘルヘヴン族か……あるいは天使を象ったものかもしれない。
胸の前で両手を組んで祈りのポーズのように見える。左腕は手首から先が肩まで欠損していて、右手に左手だけくっ付いて空中に浮いている状態。
腕さえ無ければどことなく『サモトラケのニケ』に似ている……気がする。
まあ、天使の像だから頭と腕が無ければみんなそう見えるか。
「あそこにあるドワーフみたいなのは身体に丸い穴開いてるけド……ああいうデザインなのかナ?」
リディアが別の方向を向いて指差した方向を見ると、左胸とお腹辺りにきれ~いな風穴が二つ開いたダンディーな髭のドワーフの銅像が……
磨いたように綺麗にまん丸な風穴。これって……多分空間魔法の痕跡ね……
下のプレートを見ると、この街の礎を築いた建築の祖らしい。身体に二つも穴が開いてしまって酷い有様だ……まだ修復が間に合ってないのだと思われる。
「ああ……あれは多分この前来た時の空間魔法災害で開いた穴ね……」
「銅像にこんな綺麗な穴が開くのカ? 移動ぐらいでしか使ったことないけド、空間魔法って恐ろしいんだナ……」
首チョンパも体チョンパもしてない立派な銅像なのに、人間や亜人なら内蔵ぶちまけてるような風穴が開いてしまって……気の毒……
よく見たら尖った片耳も途中から綺麗に球状に削り取られている。
◇
次の部屋に展示されているのは『魔人史』。魔王である七つの大罪もここに含まれるらしい。
『魔人』の始まりは、七つの大罪が天球から冥球へと堕とされた時に、一緒に堕とされてきた元・天使たちがその祖先となるらしい。
現在は天使の輪を持つ者は一人もおらず、姿もヘルヘヴン族に受け継がれた程度と伝承されている。
七つの大罪の能力についても知れるかも、と思い今後何があるかわからないから予習しておこうかと期待したのだが……能力について詳しいことは全く書かれていなかった。
そりゃそうか、ある意味各国の国家機密をこんなところに書くわけがない。弱点を晒すようなものだしね。
彼ら七つの大罪が現れて一万年の間に分かっていることもあるのだろうが、暗黙の了解というか、国同士の礼儀と言うか、能力については伏せられているのだろう。
「あ、アスモに似た像があるゾ!」
本当だ。
少し高い台座に乗せられた、アスモらしき銅像。
下のプレートを見ると魔界文字で、
第二百十二代エレアースモ女王:イクシア・ヘルヘヴン・オルバリー
冥陰暦九千九百二十三年即位
と書いてある。
「それは“似ている”ではなく、現アスモデウス様を象った銅像ですよ」
と、エミリーさん。
アスモって元々の名前はイクシア・オルバリーって言うのか。
「え~と現在冥陰暦九千九百九十三年だから、女王即位が二十三年ってことは………………七十年ま、えぇっ!?」
アスモって七十年女王やってるの!?
「現アスモデウス様は、私が生まれるよりずっと前から女王の座に就いていますので、私よりも随分年上ですよ」
「エミリーさんは何歳なの?」
「二十七です」
「ホント!? 私と同い年だ!」
「え!? そうなんですか!? 奇遇ですね! 私はてっきりまだ十代そこそこかと……随分おさな……お若く見えるのですね」
今、「幼く」って言いかけて言い直した!
しかしアスモの女王在位期間が七十年だとすると年齢はいくつなのかしら? そして転生する前の私は一体いくつで亡くなったのか……
このコーナーに展示されていたのは、魔人とされるものたちの種族名くらい。
代表的なものでは、ソロモンの七十二の悪魔の名前が羅列されたプレートがあった。
しかし秘密が多いのか、かなり小さめのコーナーに収まっていた。残念……
◇
次の部屋はかなり視界が広まり、古代の遺物展、魔道具展、死体展、生物展、植物展、精霊展などが目に入った。行った方向によって展示物が変わるらしい。
ここからどこへ行こうかという話に。
「リディア、どこへ行きたい?」
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転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。
魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。
友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、
「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」
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