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第12章 臨時会談編
第291話 中立地帯開放の取り決め その1(不可侵条約と中立地帯の交流について)
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ああ、遂にこの日が来てしまった……
◆
およそひと月前――
「アルトラ様、七大国会談運営委員より言付かっております」
「はい」
「今日よりおよそ四週間のちの三月三十日、世界の頂にて中立地帯開放の取り決めのための会議を開催されますことを、ここにお伝え致します。つきましては正装にてご参加ください」
「了解しました」
「護衛は前回同様二人まで付けることを許可されています」
「わかりました」
「それではわたくしはこれにて失礼致します」
「わざわざ伝えてくださりありがとうございました」
取り決め、か……
不安しかない。
◇
そして一ヶ月後の現在――
以前とは違い、私も円卓に座っていた。お付きの護衛は前回同様、カイベルとフレアハルト。
今回は中立地帯開放の取り決めのための臨時会談ということで、七大国全ての参加ではなく、以前の会談で中立地帯の開放に同意してもらった国だけに限られる。
参加国は、水の国、雷の国、樹の国、風の国、土の国の五ヵ国。
しかし……参加した五ヵ国中、水の国以外の四ヵ国が魔王代理という異例の事態。
「では皆様集まったようですし、改めて時計回りに自己紹介と致しましょう」
今回参加で唯一の魔王であるレヴィが音頭を取る。
「わたくしは水の国魔王のレヴィアタンと申します」
「雷の国の魔王代理ベレトと申します」
「樹の国魔王代理トライアです~」
「風の国魔王代理アスタロトと申します」
「土の国魔王代理マルファスと申す」
私の番が回って来た。
「ちゅ、中立地帯の領主アルトラです。本日はよろしくお願いします!」
私の席はレヴィの隣。参加国中唯一の魔王であるレヴィが手を回してくれたらしい。近くなら何かと相談し易い。
七大国会談と比較すると、二人が新顔。
マルファスという人は会談の時に土の国魔王の護衛として後ろに控えていたのを見た。ほとんど初絡み。
雷の国のベレトという人に関しては、雷の国で少し見かけたかなという朧気な記憶があるのみでほぼ初対面。ただ彼の護衛は前回と同じラッセルさんとエリザレアさんで面識あり。
しかし魔王会談のはずなのに、八割が代理とは……
「ラッセルさん、もう代理出席と知らされている樹・風・土の国は分かるとして、何で雷の国まで代理なんですか? アスモ……アスモデウス殿はどうしたんですか?」
「とある事情により、こちらにいらっしゃるベレトが魔王代理として出席することとなりました、全て我々に一任されています。空間魔法でここと繋げて、遠隔で参加することも考えましたが、長時間の会議は空間魔術師の負担が大きく、会談終了まで魔法の維持が難しいのではないかということで断念致しました」
「改めて、初めましてアルトラ殿、本日はよろしくお願いします」
「あ、はい、初めましてベレト殿、こちらこそよろしくお願いします!」
空間魔術師が他国より比較的多いと言われている雷の国ですら、空間魔法の長時間の維持は難しいのか……
何か不安がより一層濃くなった……
まあ、今回は最大の不安要素がいないからいくらか気が楽だけど。
◇
「皆様、お集まりいただきありがとうございます。前回会談同様、臨時会談でも司会進行を任せられました、カイムと申します。では自己紹介もお済みのようなので早速取り決めに移りたいと思いますが、アルトラ様から何か要求されることはありますか?」
要求?
新参の私が最初に言ってしまって良いのかな?
「新参の私が真っ先に発言してしまってよろしいのでしょうか?」
「もちろんです。そもそも中立地帯の取り決めをどうするかという会議ですので」
「ではお言葉に甘えまして発言させていただきます。まず確認しておきたいのは、わたくしの前会談に参加したことの目的は、我が町への不可侵条約と各国との交流です」
司会進行のカイムさんが答えてくれる。
「はい、不可侵条約については、中立地帯に各国大使が派遣される八月よりここにいる五大国に関しては成されているとみなします。これ以降は中立地帯が攻撃を受けた場合、この五大国が防衛に参加します」
防衛? アルトレリアが攻撃された時は五大国が来て守ってくれるってこと?
ってことは、私もこの五大国が攻撃されたら援軍の兵士を派遣しなきゃならないってことなのかしら……?
「あの……それについて確認しておきたいのですが、それは相互ですか? 例えば五大国のいずれかが攻撃を受けた場合も中立地帯が参戦しなければならないとか……」
「いえ、相互ではありません。というよりは中立地帯は戦争に参加されると困ります。前回会談で開放が決まったとは言え、その土地に関わらないという考えは世界中で根強いため、中立地帯の性質上どこか一方の国の肩を持つようなことになるのは避けたいからです。ですのでアルトラ様もどこか一国の肩を持つことなきよう重々承知していただきたいと思います」
「わ、わかりました」
戦争に参加しなくて良いと聞いてちょっと安心した。
が、中立地帯に対しての慣習の根強さは、数十年や数百年ではない。開放を決めた今更ながら下手したら国家間交流することすら、中々難しいかもしれない。下手をしたらしばらくの間は何の変化も起こらないことだってあり得る。
心情的には水の国や雷の国が襲撃された場合には肩を持ちたいところだが、それをしてはダメなんだろう。今後恒久的にどこかの国とどこかの国が争いにならないことを祈る!
「ただし、各国内に予期せぬ事態が発生した場合に救援を要請する場合があるかもしれません。この場合は要請を受け入れて構いません。それ以外の国家間の争いについては参戦されませんように」
ああ、これは以前、樹の国魔王代理が言っていた『魔王が暴走した時に救援を要請するかもしれません』っていうケースのことかな。 (第240話参照)
あと、エレアースモの博物館で聞いた、生物災害の対処とかも多分これに当たるんだろう。 (第271話参照)
「交流について何か要求されることはありますか?」
交流か……
治安が悪くなるのはなるべく避けたいところね。
「中立地帯開放にあたって、最も危惧していることは町の治安が悪くなることです。なるべくなら犯罪を犯した者を、特に殺人や強盗などの重犯罪を犯した者を国内に入れることは避けたいのはどこの国も同じだと思いますが、魔界にはその者が悪いことをしたということを知る方法があるのでしょうか? 例えば犯罪歴をまとめられていたりとか」
……
…………
………………
「…………犯罪歴を示すものは現在のところありません。アルトラ様が元々住んでいた地球ではどのように管理されていたのですか?」
「私のところはコンピューターで管理されていました。犯歴がある者は例え大金持ちであっても入国を認められなかったケースがあります」
「コンピューターですか……それは地球出身の亡者の方の得意分野なので、魔界ではまだそれほど広まってはいません」
確かに地球に伝わる神話や伝承では、悪魔が人間に様々な言語や知識、知恵を授けたという話はよくあるが、コンピューター分野を人間に伝えた悪魔や幻想生物の話は聞いたことが無い。
つまり魔界の住人はコンピューターに馴染みが無いのだ。
「私が把握している限りでは今最もコンピューター技術に明るい国は雷の国と水の国の二ヵ国、少し遅れて次点が土の国、この三ヵ国はドワーフが多く住むので機械方向の技術力が高くなっています。コンピューターとの相性が良いため、この三ヵ国は他の四ヵ国より大分進んでおります。その他の四ヵ国はそれよりも大分遅れていると認識しています。その分野については亡者の方々が魔界に持ち込むようになって初めて広がって来た技術ですので」
「そうですか……」
犯歴で入出国を管理するのは難しいか……
じゃあ、以前地獄の門に造ったアレを応用して、篩いにかけて『悪意を感知してその者を弾く』というような魔道具を作るか。もっとも……国内に入ってしまって、そこで初めて『悪いことをしよう』と考える者までは弾くことが出来ないかもしれないけど、それでも、やらないよりは随分マシな結果になるであろうと予測できる。
これは創成魔法で作るからこの場では黙っていた方が良いな。
「今後の治安を考えるなら、身分証明書にも犯歴を記すようにした方が良いと考えます」
「確かに……」
「どこの国も殺人や強盗・強奪をするような重犯罪者は入れたくないでしょうしね」
「それを理由に入国を拒否することも出来ますね」
「みなさん、各々の国で考えてみてはどうでしょうか?」
みな少々難しい顔で、私の言葉を飲み込んだ。
治安という部分に重きを置いて提案をしてみたが……さて、今後どうなるかな。
「とりあえず、現在は答えを出せるものではありませんし、各々国へ持ち帰ってみて、また後日考えるということにしましょうか」
治安については棚上げということになってしまった……私としてはかなり重要な部分だったのだが……突然この場で提案したところで、「はい、そうですね」となるわけがないから仕方がない。
「治安以外の制限については、特にございませんか?」
治安以外って何かある?
犯罪は犯していないからと言って、傍若無人 (※)な振舞いをされるのは困るよね……
(※傍若無人:他人の目を気にせず勝手気ままに振舞うこと)
一応そこら辺は主張しておいた方が良いかな?
「特に制限は設けていません。中立地帯に来てくださる限りは、中立地帯のルールに従ってくれさえすれば言うことはありません」
ルールか……そろそろ法律まで考える必要が出て来たわけか。
こっちの分野は全くと言って良いほど知識が無いからどうして良いか分からないな……またカイベルに丸投げかな……
現在は自警団による治安維持部隊がいるけど、今後は警察とかも設置する必要に駆られるってことなのかな……
「わたくしの出身国では、『郷に入っては郷に従え』という諺があります。これは『現地には現地のルールがあるのだから、自分が異なる価値観を持っていてもそこの価値観に合う行動を取りなさい』という意味があります。現地を利用するには、そこに合った行動や振舞いを取ってもらえれば、文句はありません。移住などもルールを守って生活してくれるなら、特別制限は設けません」
「と言うことは移住も認めると言うことでよろしいですか?」
「はい、それによって国が活性化するのは望むところであります」
◆
およそひと月前――
「アルトラ様、七大国会談運営委員より言付かっております」
「はい」
「今日よりおよそ四週間のちの三月三十日、世界の頂にて中立地帯開放の取り決めのための会議を開催されますことを、ここにお伝え致します。つきましては正装にてご参加ください」
「了解しました」
「護衛は前回同様二人まで付けることを許可されています」
「わかりました」
「それではわたくしはこれにて失礼致します」
「わざわざ伝えてくださりありがとうございました」
取り決め、か……
不安しかない。
◇
そして一ヶ月後の現在――
以前とは違い、私も円卓に座っていた。お付きの護衛は前回同様、カイベルとフレアハルト。
今回は中立地帯開放の取り決めのための臨時会談ということで、七大国全ての参加ではなく、以前の会談で中立地帯の開放に同意してもらった国だけに限られる。
参加国は、水の国、雷の国、樹の国、風の国、土の国の五ヵ国。
しかし……参加した五ヵ国中、水の国以外の四ヵ国が魔王代理という異例の事態。
「では皆様集まったようですし、改めて時計回りに自己紹介と致しましょう」
今回参加で唯一の魔王であるレヴィが音頭を取る。
「わたくしは水の国魔王のレヴィアタンと申します」
「雷の国の魔王代理ベレトと申します」
「樹の国魔王代理トライアです~」
「風の国魔王代理アスタロトと申します」
「土の国魔王代理マルファスと申す」
私の番が回って来た。
「ちゅ、中立地帯の領主アルトラです。本日はよろしくお願いします!」
私の席はレヴィの隣。参加国中唯一の魔王であるレヴィが手を回してくれたらしい。近くなら何かと相談し易い。
七大国会談と比較すると、二人が新顔。
マルファスという人は会談の時に土の国魔王の護衛として後ろに控えていたのを見た。ほとんど初絡み。
雷の国のベレトという人に関しては、雷の国で少し見かけたかなという朧気な記憶があるのみでほぼ初対面。ただ彼の護衛は前回と同じラッセルさんとエリザレアさんで面識あり。
しかし魔王会談のはずなのに、八割が代理とは……
「ラッセルさん、もう代理出席と知らされている樹・風・土の国は分かるとして、何で雷の国まで代理なんですか? アスモ……アスモデウス殿はどうしたんですか?」
「とある事情により、こちらにいらっしゃるベレトが魔王代理として出席することとなりました、全て我々に一任されています。空間魔法でここと繋げて、遠隔で参加することも考えましたが、長時間の会議は空間魔術師の負担が大きく、会談終了まで魔法の維持が難しいのではないかということで断念致しました」
「改めて、初めましてアルトラ殿、本日はよろしくお願いします」
「あ、はい、初めましてベレト殿、こちらこそよろしくお願いします!」
空間魔術師が他国より比較的多いと言われている雷の国ですら、空間魔法の長時間の維持は難しいのか……
何か不安がより一層濃くなった……
まあ、今回は最大の不安要素がいないからいくらか気が楽だけど。
◇
「皆様、お集まりいただきありがとうございます。前回会談同様、臨時会談でも司会進行を任せられました、カイムと申します。では自己紹介もお済みのようなので早速取り決めに移りたいと思いますが、アルトラ様から何か要求されることはありますか?」
要求?
新参の私が最初に言ってしまって良いのかな?
「新参の私が真っ先に発言してしまってよろしいのでしょうか?」
「もちろんです。そもそも中立地帯の取り決めをどうするかという会議ですので」
「ではお言葉に甘えまして発言させていただきます。まず確認しておきたいのは、わたくしの前会談に参加したことの目的は、我が町への不可侵条約と各国との交流です」
司会進行のカイムさんが答えてくれる。
「はい、不可侵条約については、中立地帯に各国大使が派遣される八月よりここにいる五大国に関しては成されているとみなします。これ以降は中立地帯が攻撃を受けた場合、この五大国が防衛に参加します」
防衛? アルトレリアが攻撃された時は五大国が来て守ってくれるってこと?
ってことは、私もこの五大国が攻撃されたら援軍の兵士を派遣しなきゃならないってことなのかしら……?
「あの……それについて確認しておきたいのですが、それは相互ですか? 例えば五大国のいずれかが攻撃を受けた場合も中立地帯が参戦しなければならないとか……」
「いえ、相互ではありません。というよりは中立地帯は戦争に参加されると困ります。前回会談で開放が決まったとは言え、その土地に関わらないという考えは世界中で根強いため、中立地帯の性質上どこか一方の国の肩を持つようなことになるのは避けたいからです。ですのでアルトラ様もどこか一国の肩を持つことなきよう重々承知していただきたいと思います」
「わ、わかりました」
戦争に参加しなくて良いと聞いてちょっと安心した。
が、中立地帯に対しての慣習の根強さは、数十年や数百年ではない。開放を決めた今更ながら下手したら国家間交流することすら、中々難しいかもしれない。下手をしたらしばらくの間は何の変化も起こらないことだってあり得る。
心情的には水の国や雷の国が襲撃された場合には肩を持ちたいところだが、それをしてはダメなんだろう。今後恒久的にどこかの国とどこかの国が争いにならないことを祈る!
「ただし、各国内に予期せぬ事態が発生した場合に救援を要請する場合があるかもしれません。この場合は要請を受け入れて構いません。それ以外の国家間の争いについては参戦されませんように」
ああ、これは以前、樹の国魔王代理が言っていた『魔王が暴走した時に救援を要請するかもしれません』っていうケースのことかな。 (第240話参照)
あと、エレアースモの博物館で聞いた、生物災害の対処とかも多分これに当たるんだろう。 (第271話参照)
「交流について何か要求されることはありますか?」
交流か……
治安が悪くなるのはなるべく避けたいところね。
「中立地帯開放にあたって、最も危惧していることは町の治安が悪くなることです。なるべくなら犯罪を犯した者を、特に殺人や強盗などの重犯罪を犯した者を国内に入れることは避けたいのはどこの国も同じだと思いますが、魔界にはその者が悪いことをしたということを知る方法があるのでしょうか? 例えば犯罪歴をまとめられていたりとか」
……
…………
………………
「…………犯罪歴を示すものは現在のところありません。アルトラ様が元々住んでいた地球ではどのように管理されていたのですか?」
「私のところはコンピューターで管理されていました。犯歴がある者は例え大金持ちであっても入国を認められなかったケースがあります」
「コンピューターですか……それは地球出身の亡者の方の得意分野なので、魔界ではまだそれほど広まってはいません」
確かに地球に伝わる神話や伝承では、悪魔が人間に様々な言語や知識、知恵を授けたという話はよくあるが、コンピューター分野を人間に伝えた悪魔や幻想生物の話は聞いたことが無い。
つまり魔界の住人はコンピューターに馴染みが無いのだ。
「私が把握している限りでは今最もコンピューター技術に明るい国は雷の国と水の国の二ヵ国、少し遅れて次点が土の国、この三ヵ国はドワーフが多く住むので機械方向の技術力が高くなっています。コンピューターとの相性が良いため、この三ヵ国は他の四ヵ国より大分進んでおります。その他の四ヵ国はそれよりも大分遅れていると認識しています。その分野については亡者の方々が魔界に持ち込むようになって初めて広がって来た技術ですので」
「そうですか……」
犯歴で入出国を管理するのは難しいか……
じゃあ、以前地獄の門に造ったアレを応用して、篩いにかけて『悪意を感知してその者を弾く』というような魔道具を作るか。もっとも……国内に入ってしまって、そこで初めて『悪いことをしよう』と考える者までは弾くことが出来ないかもしれないけど、それでも、やらないよりは随分マシな結果になるであろうと予測できる。
これは創成魔法で作るからこの場では黙っていた方が良いな。
「今後の治安を考えるなら、身分証明書にも犯歴を記すようにした方が良いと考えます」
「確かに……」
「どこの国も殺人や強盗・強奪をするような重犯罪者は入れたくないでしょうしね」
「それを理由に入国を拒否することも出来ますね」
「みなさん、各々の国で考えてみてはどうでしょうか?」
みな少々難しい顔で、私の言葉を飲み込んだ。
治安という部分に重きを置いて提案をしてみたが……さて、今後どうなるかな。
「とりあえず、現在は答えを出せるものではありませんし、各々国へ持ち帰ってみて、また後日考えるということにしましょうか」
治安については棚上げということになってしまった……私としてはかなり重要な部分だったのだが……突然この場で提案したところで、「はい、そうですね」となるわけがないから仕方がない。
「治安以外の制限については、特にございませんか?」
治安以外って何かある?
犯罪は犯していないからと言って、傍若無人 (※)な振舞いをされるのは困るよね……
(※傍若無人:他人の目を気にせず勝手気ままに振舞うこと)
一応そこら辺は主張しておいた方が良いかな?
「特に制限は設けていません。中立地帯に来てくださる限りは、中立地帯のルールに従ってくれさえすれば言うことはありません」
ルールか……そろそろ法律まで考える必要が出て来たわけか。
こっちの分野は全くと言って良いほど知識が無いからどうして良いか分からないな……またカイベルに丸投げかな……
現在は自警団による治安維持部隊がいるけど、今後は警察とかも設置する必要に駆られるってことなのかな……
「わたくしの出身国では、『郷に入っては郷に従え』という諺があります。これは『現地には現地のルールがあるのだから、自分が異なる価値観を持っていてもそこの価値観に合う行動を取りなさい』という意味があります。現地を利用するには、そこに合った行動や振舞いを取ってもらえれば、文句はありません。移住などもルールを守って生活してくれるなら、特別制限は設けません」
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