332 / 591
第13章 樹の国ユグドマンモン探検偏
第327話 高位精霊への昇華の瞬間
しおりを挟む
「トリニア殿! ブルーソーンの逮捕にご協力いただき、ありがとうございました!」
「いえ、わたくしではなく、あちらの方なのですが……」
「どちらの方ですか?」
「あの黒い服の方です」
「あ、あなたが!? その……随分と小さい方で……う~む……どう見てもドラゴンに勝てるとは思えませんが……」
いつも通り、初見では侮られる。
「見た目で判断してはいけませんよ」
「失礼いたしました! 改めて逮捕にご協力いただき、ありがとうございました!」
「凶悪犯って他にもいるんですか?」
「危険視されている者はあと三組ほどです。まあ、この広大な大森林内で活動しているので、滅多なことでは遭遇することは無いと思います。一応彼らにはナワバリにしている範囲があるので、この辺りで他の強盗団に遭遇する可能性は今後しばらくは低いと言えるでしょう。ブルーソーンが捕まったという情報が広まれば、勢力圏拡大に動くかもしれませんが」
そっか、じゃあ今後はあまり警戒しなくても済みそうかな。
「ブルーソーン強盗団はあれで全てですか?」
「いえいえいえいえ! ボスが捕まったというだけで末端まで含めれば恐らくあの数十倍いますよ! ここからは捕まった者たちに情報を吐かせつつ残党を潰す作業になると思います」
それもそうか、最大勢力の一つなのにたった二十人のわけがない。
じゃあ、引き続き襲われることも想定して警戒しながら進まないといけないってわけか。
「勢力圏内でも場所の分担はありますので、今後この辺りの脅威度は少しだけ下がると考えて良いかもしれません」
まあ、遭遇するかどうかは運もあるだろうし、警戒を怠らないように行こう。
事情聴取が終わった後の後処理は警察の方々に任せて、森小屋へ帰還した。
余談だけど――
戦闘が終わって、改めて考えると斬治癒丸を振るってみて一つ気付いたことがある。
それは――
『突き攻撃で刀が刺さったままにしておくのはヤバイ』
と言うこと。
敵の肩に刺さった時に泣き喚めいて、早く抜くよう懇願されたのを鑑みるに、どうやら傷が作られることとそれを治癒することを繰り返すため、刺さったままだと刺さった時の痛みを何度も繰り返し与え続けるらしい。
これが生物の重要器官、例えば脳や心臓などに刺さり続けた場合は、死んでしまう可能性が高い。
これからは突き攻撃を廃止して、斬り攻撃だけにしよう。
◇
「あ、お帰りなさい。お二人ともお疲れ様でした」
「いえ、わたくしは特に何も……」
「早かったッスね。てっきりこの森小屋でもう一泊かと思ったッスけど」
「まあ、森賊ボスの引き渡しだけだしね。じゃあ、エルフヴィレッジへ向けて出発しましょうか」
と、その前に――
「ねえ、ロクトス、ナナトス、さっき案内してくれた樹人にお礼を言いたいんだけど、どの方がそう?」
「え~と……あ、あれじゃないッスかね」
「……違うよ、あっちだろ……たしか……」
「え~……いやぁ、あの子だった気がするんスけど……」
まあ、見た目が似たような感じだし、どれがそうか分からなくても無理もない。私から見ても並ばせないと樹人の見分けつかないし。
トリニアさんに聞くのが早いか。
「…………トリニアさん、どの子か分かりますか?」
「はい、あちらの樹人ですね」
ロクトスとナナトスが言った者とは全然別の樹人を指し示す。
「ロク兄、全然違うじゃないッスか!」
「……お前が言ったのも違うだろ……」
案内してくれた樹人の元へ行き、お礼を伝える。
「さっきは私の部下を私のところへ送り届けていただいて、ありがとうございました。お蔭で助かりました」
表情が無いから声が届いてるかどうかも分からないけれど……一応お礼を言うことはできた。
その時、樹人が光を放ち出した。
「な、なにこれ!? トリニアさん!」
「これはまさか……下位精霊が高位精霊に昇華する現象でしょうか……わたくしも直接見るのは初めです!」
光が治まった後には、裸の女の子が!
急いで創成魔法で布を作って被せる。
「あれ? ここは? 私は……木の精霊……名前は……」
光を放った本人は突然の昇華で自我を持ったことに困惑しているらしい。
トリニアさん曰く、下位精霊だった頃の記憶はほとんど無いらしいから、彼女はここで新たに誕生した赤ちゃんに等しい存在ということになる。
トリニアさんが話しかける。
「あなたは今より下位精霊から高位精霊に昇華しました。ここからは高位精霊の仲間入りです。おめでとう」
「私……高位精霊になったんですね!」
急な展開。何で私がお礼をした直後に昇華が発生したんだろう?
「トリニアさん! なぜ突然こんな現象が?」
「下位精霊は亜人や高位精霊と接した時の経験の積み重ねで、高位精霊へと進化していくという話をしたのは覚えていますよね?」
「はい」
「この経験の積み重ねというのは、関わった様々な方から少しずつ魔力をいただいて累積させていくこととされています。恐らくですが、あなたが彼女にお礼を伝えたことにより、あなたの膨大な魔力が感謝の念となって、経験値……つまり彼女の魔力の累積量を急激に上昇させ、昇華に足る魔力を得たのではないかと思います」
「わ、私の所為ですか?」
「あなたの“お蔭”ですね。そしてまた一人高位精霊が誕生しました」
目の前で精霊の進化を目の当たりにするとは!
「あなたの名前は何と言うのですか?」
「リリーアと申します」
「ではリリーア、あなたは首都へ行って、トライアというわたくしの姉に指示を仰ぎなさい」
「はい」
「姉への手紙をしたためます。紙を作ることはできますか?」
「はい。ですが……それほど上手に作ることは……」
「構いません。あなたの精霊体で作った紙が必要なのです」
そう言われると、リリーアさんは自身の魔力で不格好ながら紙を作り出した。多少厚さのある書きにくそうな紙。
そこへ、なぜ手紙を出すことになったか、その経緯を書き記すトリニアさん。
「あなたが高位精霊に昇華した経緯をしたためておきました。この手紙をトライアに渡せば良きに計らってくれるはずです」
「ありがとうございます!」
「それと首都には綿や麻が採れる畑があります。あなたはまずそこの植物に乗り移って自身の精霊体から服を作りなさい。そのままでは裸で首都へ行くことになってしまいますから」
地図を取り出して、綿花畑と大麻草畑の場所を示す。
「この場所です。行けますか?」
「はい、大丈夫です」
「高位精霊への昇華というのはたまにあることなので、こういう時のために畑の近くに服を仕立ててくれる者が常駐しています。自分で服を仕立てられるのなら良いのですが、出来ない場合はその方にあなたの精霊体で作った素材で服を作ってもらいなさい」
「はい」
その後、リリーアさんは近くの植物を媒介にして花が散るように消え、後には私が創成魔法で作った布だけが残された。
「さて、アルトラ様、皆様、改めてエルフヴィレッジへ出発いたしましょう」
「いえ、わたくしではなく、あちらの方なのですが……」
「どちらの方ですか?」
「あの黒い服の方です」
「あ、あなたが!? その……随分と小さい方で……う~む……どう見てもドラゴンに勝てるとは思えませんが……」
いつも通り、初見では侮られる。
「見た目で判断してはいけませんよ」
「失礼いたしました! 改めて逮捕にご協力いただき、ありがとうございました!」
「凶悪犯って他にもいるんですか?」
「危険視されている者はあと三組ほどです。まあ、この広大な大森林内で活動しているので、滅多なことでは遭遇することは無いと思います。一応彼らにはナワバリにしている範囲があるので、この辺りで他の強盗団に遭遇する可能性は今後しばらくは低いと言えるでしょう。ブルーソーンが捕まったという情報が広まれば、勢力圏拡大に動くかもしれませんが」
そっか、じゃあ今後はあまり警戒しなくても済みそうかな。
「ブルーソーン強盗団はあれで全てですか?」
「いえいえいえいえ! ボスが捕まったというだけで末端まで含めれば恐らくあの数十倍いますよ! ここからは捕まった者たちに情報を吐かせつつ残党を潰す作業になると思います」
それもそうか、最大勢力の一つなのにたった二十人のわけがない。
じゃあ、引き続き襲われることも想定して警戒しながら進まないといけないってわけか。
「勢力圏内でも場所の分担はありますので、今後この辺りの脅威度は少しだけ下がると考えて良いかもしれません」
まあ、遭遇するかどうかは運もあるだろうし、警戒を怠らないように行こう。
事情聴取が終わった後の後処理は警察の方々に任せて、森小屋へ帰還した。
余談だけど――
戦闘が終わって、改めて考えると斬治癒丸を振るってみて一つ気付いたことがある。
それは――
『突き攻撃で刀が刺さったままにしておくのはヤバイ』
と言うこと。
敵の肩に刺さった時に泣き喚めいて、早く抜くよう懇願されたのを鑑みるに、どうやら傷が作られることとそれを治癒することを繰り返すため、刺さったままだと刺さった時の痛みを何度も繰り返し与え続けるらしい。
これが生物の重要器官、例えば脳や心臓などに刺さり続けた場合は、死んでしまう可能性が高い。
これからは突き攻撃を廃止して、斬り攻撃だけにしよう。
◇
「あ、お帰りなさい。お二人ともお疲れ様でした」
「いえ、わたくしは特に何も……」
「早かったッスね。てっきりこの森小屋でもう一泊かと思ったッスけど」
「まあ、森賊ボスの引き渡しだけだしね。じゃあ、エルフヴィレッジへ向けて出発しましょうか」
と、その前に――
「ねえ、ロクトス、ナナトス、さっき案内してくれた樹人にお礼を言いたいんだけど、どの方がそう?」
「え~と……あ、あれじゃないッスかね」
「……違うよ、あっちだろ……たしか……」
「え~……いやぁ、あの子だった気がするんスけど……」
まあ、見た目が似たような感じだし、どれがそうか分からなくても無理もない。私から見ても並ばせないと樹人の見分けつかないし。
トリニアさんに聞くのが早いか。
「…………トリニアさん、どの子か分かりますか?」
「はい、あちらの樹人ですね」
ロクトスとナナトスが言った者とは全然別の樹人を指し示す。
「ロク兄、全然違うじゃないッスか!」
「……お前が言ったのも違うだろ……」
案内してくれた樹人の元へ行き、お礼を伝える。
「さっきは私の部下を私のところへ送り届けていただいて、ありがとうございました。お蔭で助かりました」
表情が無いから声が届いてるかどうかも分からないけれど……一応お礼を言うことはできた。
その時、樹人が光を放ち出した。
「な、なにこれ!? トリニアさん!」
「これはまさか……下位精霊が高位精霊に昇華する現象でしょうか……わたくしも直接見るのは初めです!」
光が治まった後には、裸の女の子が!
急いで創成魔法で布を作って被せる。
「あれ? ここは? 私は……木の精霊……名前は……」
光を放った本人は突然の昇華で自我を持ったことに困惑しているらしい。
トリニアさん曰く、下位精霊だった頃の記憶はほとんど無いらしいから、彼女はここで新たに誕生した赤ちゃんに等しい存在ということになる。
トリニアさんが話しかける。
「あなたは今より下位精霊から高位精霊に昇華しました。ここからは高位精霊の仲間入りです。おめでとう」
「私……高位精霊になったんですね!」
急な展開。何で私がお礼をした直後に昇華が発生したんだろう?
「トリニアさん! なぜ突然こんな現象が?」
「下位精霊は亜人や高位精霊と接した時の経験の積み重ねで、高位精霊へと進化していくという話をしたのは覚えていますよね?」
「はい」
「この経験の積み重ねというのは、関わった様々な方から少しずつ魔力をいただいて累積させていくこととされています。恐らくですが、あなたが彼女にお礼を伝えたことにより、あなたの膨大な魔力が感謝の念となって、経験値……つまり彼女の魔力の累積量を急激に上昇させ、昇華に足る魔力を得たのではないかと思います」
「わ、私の所為ですか?」
「あなたの“お蔭”ですね。そしてまた一人高位精霊が誕生しました」
目の前で精霊の進化を目の当たりにするとは!
「あなたの名前は何と言うのですか?」
「リリーアと申します」
「ではリリーア、あなたは首都へ行って、トライアというわたくしの姉に指示を仰ぎなさい」
「はい」
「姉への手紙をしたためます。紙を作ることはできますか?」
「はい。ですが……それほど上手に作ることは……」
「構いません。あなたの精霊体で作った紙が必要なのです」
そう言われると、リリーアさんは自身の魔力で不格好ながら紙を作り出した。多少厚さのある書きにくそうな紙。
そこへ、なぜ手紙を出すことになったか、その経緯を書き記すトリニアさん。
「あなたが高位精霊に昇華した経緯をしたためておきました。この手紙をトライアに渡せば良きに計らってくれるはずです」
「ありがとうございます!」
「それと首都には綿や麻が採れる畑があります。あなたはまずそこの植物に乗り移って自身の精霊体から服を作りなさい。そのままでは裸で首都へ行くことになってしまいますから」
地図を取り出して、綿花畑と大麻草畑の場所を示す。
「この場所です。行けますか?」
「はい、大丈夫です」
「高位精霊への昇華というのはたまにあることなので、こういう時のために畑の近くに服を仕立ててくれる者が常駐しています。自分で服を仕立てられるのなら良いのですが、出来ない場合はその方にあなたの精霊体で作った素材で服を作ってもらいなさい」
「はい」
その後、リリーアさんは近くの植物を媒介にして花が散るように消え、後には私が創成魔法で作った布だけが残された。
「さて、アルトラ様、皆様、改めてエルフヴィレッジへ出発いたしましょう」
1
あなたにおすすめの小説
美化係の聖女様
しずもり
ファンタジー
毒親の仕打ち、親友と恋人の裏切り、人生最悪のどん底でやけ酒を煽り何を思ったのか深夜に突然掃除を始めたら床がドンドンって大きく鳴った。
ゴメン、五月蝿かった?
掃除は止めにしよう、そう思った瞬間、床に現れた円のようなものが光りだした。
気づいたらゴミと掃除道具と一緒に何故か森の中。
地面には気を失う前に見た円が直径3メートルぐらいの大きさで光ってる。
何コレ、どうすればいい?
一方、魔王復活の兆しに聖女を召喚した王城では召喚された筈の聖女の姿が見当たらない。
召喚した手応えはあったものの目の前の床に描かれた魔法陣には誰も居ない。
もしかして召喚先を間違えた?
魔力の残滓で聖女が召喚された場所に辿り着いてみれば聖女はおらず。
それでも魔王復活は待ってはくれない。
それならば聖女を探しながら魔王討伐の旅へ見切り発車で旅する第二王子一行。
「もしかしたら聖女様はいきなり召喚された事にお怒りなのかも知れない、、、、。」
「いや、もしかしたら健気な聖女様は我らの足手まといにならぬ様に一人で浄化の旅をしているのかも知れません。」
「己の使命を理解し果敢に試練に立ち向かう聖女様を早く見つけださねばなりません。」
「もしかして聖女様、自分が聖女って気づいて無いんじゃない?」
「「「・・・・・・・・。」」」
何だかよく分からない状況下で主人公が聖女の自覚が無いまま『異世界に来てしまった理由』を探してフラリと旅をする。
ここ、結構汚れていません?ちょっと掃除しますから待ってて下さいね。掃除好きの聖女は無自覚浄化の旅になっている事にいつ気付くのか?
そして聖女を追って旅する第二王子一行と果たして出会う事はあるのか!?
魔王はどこに?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
不定期更新になります。
主人公は自分が聖女だとは気づいていません。
恋愛要素薄めです。
なんちゃって異世界の独自設定になります。
誤字脱字は見つけ次第修正する予定です。
R指定は無しの予定です。
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!
胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。
主に5大国家から成り立つ大陸である。
この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。
この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。
かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。
※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!)
※1話当たり、1200~2000文字前後です。
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
アトハ
ファンタジー
【短いあらすじ】
普通を勘違いした魔界育ちの少女が、王都に旅立ちうっかり無双してしまう話(前世は病院少女なので、本人は「超健康な身体すごい!!」と無邪気に喜んでます)
【まじめなあらすじ】
主人公のフィアナは、前世では一生を病院で過ごした病弱少女であったが……、
「健康な身体って凄い! 神さま、ありがとう!(ドラゴンをワンパンしながら)」
転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。
魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。
友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、
「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」
「「「違う、そうじゃない!!」」」
これは魔界で育った超健康な少女が、うっかり無双してしまうお話である。
※他サイトにも投稿中
※旧タイトル
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
ヒロイン? 玉の輿? 興味ありませんわ! お嬢様はお仕事がしたい様です。
彩世幻夜
ファンタジー
「働きもせずぐうたら三昧なんてつまんないわ!」
お嬢様はご不満の様です。
海に面した豊かな国。その港から船で一泊二日の距離にある少々大きな離島を領地に持つとある伯爵家。
名前こそ辺境伯だが、両親も現当主の祖父母夫妻も王都から戻って来ない。
使用人と領民しか居ない田舎の島ですくすく育った精霊姫に、『玉の輿』と羨まれる様な縁談が持ち込まれるが……。
王道中の王道の俺様王子様と地元民のイケメンと。そして隠された王子と。
乙女ゲームのヒロインとして生まれながら、その役を拒否するお嬢様が選ぶのは果たして誰だ?
※5/4完結しました。
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる