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第13章 樹の国ユグドマンモン探検偏
第345話 第五コロニー制圧!
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その後の階層も七階まで蜂がほとんどおらず、目立った動きもなくスムースに通過。
一階層に蜂が多かったのは、二階から七階に残っていた蜂たちが一階層に下りてきていたからなのかもしれない。
残っていたのは幼虫のお世話係くらいで、それも通りがけに退治。積極的に攻撃して来たわけではないので、少し心に咎めたが、デスキラービーである以上仕方ない。
相手が虫だと分かっているからこの対応を取れるが、これがもし亜人だった場合、私はきっと攻撃できず逃がしていただろう。
蛹も潰しつつ八階層まで来ると――
「うわぁ! 急に増えた!」
八階層に来て、突然ウジャっと出て来た。
これが女王を守る近衛蜂か。
見た目には働き蜂とそれほど違いが無い、大きさが少し大きい程度。
「みんな下がってください! 【風切りの刃】!」
横一文字に風の刃を放つ。
多数の蜂を切り裂いて向かい側まで飛んで行った。
「私が先導するので付いて来てください!」
「アルトラ殿がいると楽だな」
「俺たちは後方を警戒しておこう」
近衛蜂は大きい分攻撃力や耐久力が高いらしいが、私にとっては働き蜂と大して変わらない。
「【風切りの刃】! 【風切りの刃】! 【風切りの刃】!!」
狭い通路で的が大きいから、一発の魔法だけで多数の蜂を巻き込んで当たる当たる!
あっという間に倒して九階層へ。
そこに居たのは三匹の蜂。
「あれは親衛蜂だな。他より強いから注意しろ」
「【風切りの双刃】!」
私の放った風の刃が親衛蜂三匹を襲う。
三匹とも難なく切断。
「あ……」
「え、もう終わり?」
一発の【風切りの双刃】で親衛蜂を倒せてしまった。
「ず、随分簡単でしたね……」
「そ、そうだな……少し拍子抜けだ……じゃあ後は女王を倒して、このコロニーは制圧だ」
その後、卵を多数持った女王を倒し、私たちの担当する第五コロニーは制圧された。
女王を倒す際、隊員の一人に、
「アルトラ殿、出来るだけ傷が付かない方法で倒せませんか?」
「………………売るんですか?」
「ええ、まあ守護志士の運営資金にもなりますし」
多分、戦利品も彼らの給料に影響するんだろう。デスキラービーの駆除は命懸けの任務だし、それくらいのお願いなら叶えてあげよう。
ということで、風魔法で切り裂こうと思っていたのを変更して、水魔法で窒息させるようにして駆除。
女王の死骸は後々防腐処理されてオークションにかけられるらしい。卵持ちで、状態がかなり良いから高値が付くだろうとのこと。
女王単体でも体高二メートルあるのに、卵まで付いてて身体の長さは更に長くなっている。一体どこに飾っておくスペースがあるのか、庶民感覚の私にはこれを高い金出して買う人の気が知れない。
巣の内部に入ってからは私としても拍子抜けするほど簡単に事が進んだが、まあ特攻部隊員から死傷者が出なくて良かった。
あとは隠し渓谷中心にある九つ目の巣だけだ。
何も無ければ良いけど……何だか嫌な予感がする……
私の予感、結構当たるんだよなぁ……
「思ったよりも簡単でしたね!」
隊員の一人の言葉に、ルシガンが返答する。
「そうだな。今回はアルトラ殿のお蔭もあるかな。ただ、まだ中央の九個目のコロニーが残っている。今まで発生したデスキラービーのケースとは、巣の作り方が著しく違うから、第五部隊担当のようにすんなり制圧できれば良いが……」
ルシガンも何か予感を感じているらしく、発言に少し影がある。
◇
第五部隊がコロニーを制圧したことを、引き付け部隊を担ってくれているアランドラ隊長に連絡。
「こちら特攻部隊隊長ルシガンです。コロニー制圧しました!」
『そうか! ご苦労! 引き付け部隊の方もほぼ駆除は完了した。じゃあ一旦こちらに戻って来てくれ』
「了解。では帰投します。特攻部隊のみんな! 一旦戻って引き付け部隊と合流だ!」
「「「了解!」」」
◇
第五部隊の引き付け部隊と合流。
アランドラが司令官に連絡を入れている。
「第五部隊、コロニーの制圧を完了しました」
『ご苦労だった! では八部隊全てがコロニーを制圧し次第、九個目のコロニーの攻略を開始する。連絡があるまで待機していてくれ』
「了解しました」
引き付け部隊側へ戻った際に、分身体の記憶を自身に取り込む。
……
…………
………………おぉ……特攻部隊なんて比較にならないくらい激しい戦いだったらしい。
『特攻』なんて名前が付いてるからこっちの方が大変なのかと思ったけど、引き付け部隊の方がよほど大変な役割だったわ。
アランドラ隊長はわざわざ大変な方を買って出てくれたってわけか。
大変だったとは言え事前に血清が準備出来ていたため、死者は今のところいないようだ。
「みんな!」
アランドラ隊長の言葉に視線が集まる。
「他の七部隊が担当コロニーを制圧し次第、総員で第九コロニーの攻略にかかる。待機している間に食事や休息を済ませておいてくれ。とは言え、未だ敵地にいることは頭に入れて、警戒しつつ交代で食事や休息についてほしい」
「「「了解!」」」
その後二時間ほどしてから八部隊全てのコロニーが制圧されたと連絡が入り、更に二時間の休息を経てから作戦開始という話になった。
◇
「よし! では第九コロニー攻略開始だ! 渓谷の北側に駐屯している第三、第四、第五、第六部隊が引き付け役に任じられた。我々はデスキラービーを目いっぱい引き付け、少しでも南側の特攻部隊の負担を減らす! 第九コロニーに関しては蜘蛛の巣トラップは使えないから最初から総力戦になる。また、何か異質な魔力反応があるという報告も入っている。みんな十分に用心して駆除に当たってくれ!」
「「「おう!!」」」
「武運を祈る!」
◇
第一、第二と第三の隊長が強い力を持っているため、一と二が特攻部隊に、三が引き付け部隊に振り分けられた。
作戦の開始は各コロニー攻略時同様、各部隊まずは一斉にゴーレムを差し向ける。
が、巣に近付く前に爆散してしまった。
「うわあぁぁぁ!!」
「何だ! 何があったんだ!?」
「ゴーレムが爆破された! 岩石のつぶてが飛んで来る! 魔法でガードしろ!」
いち早く気付いた魔術師が咄嗟に土魔法で壁を作ってガード。これによる被害は軽微で済んだ。
なぜゴーレムが突然爆発したのか、この場の全員、何が起こったか理解できていなかった。
一階層に蜂が多かったのは、二階から七階に残っていた蜂たちが一階層に下りてきていたからなのかもしれない。
残っていたのは幼虫のお世話係くらいで、それも通りがけに退治。積極的に攻撃して来たわけではないので、少し心に咎めたが、デスキラービーである以上仕方ない。
相手が虫だと分かっているからこの対応を取れるが、これがもし亜人だった場合、私はきっと攻撃できず逃がしていただろう。
蛹も潰しつつ八階層まで来ると――
「うわぁ! 急に増えた!」
八階層に来て、突然ウジャっと出て来た。
これが女王を守る近衛蜂か。
見た目には働き蜂とそれほど違いが無い、大きさが少し大きい程度。
「みんな下がってください! 【風切りの刃】!」
横一文字に風の刃を放つ。
多数の蜂を切り裂いて向かい側まで飛んで行った。
「私が先導するので付いて来てください!」
「アルトラ殿がいると楽だな」
「俺たちは後方を警戒しておこう」
近衛蜂は大きい分攻撃力や耐久力が高いらしいが、私にとっては働き蜂と大して変わらない。
「【風切りの刃】! 【風切りの刃】! 【風切りの刃】!!」
狭い通路で的が大きいから、一発の魔法だけで多数の蜂を巻き込んで当たる当たる!
あっという間に倒して九階層へ。
そこに居たのは三匹の蜂。
「あれは親衛蜂だな。他より強いから注意しろ」
「【風切りの双刃】!」
私の放った風の刃が親衛蜂三匹を襲う。
三匹とも難なく切断。
「あ……」
「え、もう終わり?」
一発の【風切りの双刃】で親衛蜂を倒せてしまった。
「ず、随分簡単でしたね……」
「そ、そうだな……少し拍子抜けだ……じゃあ後は女王を倒して、このコロニーは制圧だ」
その後、卵を多数持った女王を倒し、私たちの担当する第五コロニーは制圧された。
女王を倒す際、隊員の一人に、
「アルトラ殿、出来るだけ傷が付かない方法で倒せませんか?」
「………………売るんですか?」
「ええ、まあ守護志士の運営資金にもなりますし」
多分、戦利品も彼らの給料に影響するんだろう。デスキラービーの駆除は命懸けの任務だし、それくらいのお願いなら叶えてあげよう。
ということで、風魔法で切り裂こうと思っていたのを変更して、水魔法で窒息させるようにして駆除。
女王の死骸は後々防腐処理されてオークションにかけられるらしい。卵持ちで、状態がかなり良いから高値が付くだろうとのこと。
女王単体でも体高二メートルあるのに、卵まで付いてて身体の長さは更に長くなっている。一体どこに飾っておくスペースがあるのか、庶民感覚の私にはこれを高い金出して買う人の気が知れない。
巣の内部に入ってからは私としても拍子抜けするほど簡単に事が進んだが、まあ特攻部隊員から死傷者が出なくて良かった。
あとは隠し渓谷中心にある九つ目の巣だけだ。
何も無ければ良いけど……何だか嫌な予感がする……
私の予感、結構当たるんだよなぁ……
「思ったよりも簡単でしたね!」
隊員の一人の言葉に、ルシガンが返答する。
「そうだな。今回はアルトラ殿のお蔭もあるかな。ただ、まだ中央の九個目のコロニーが残っている。今まで発生したデスキラービーのケースとは、巣の作り方が著しく違うから、第五部隊担当のようにすんなり制圧できれば良いが……」
ルシガンも何か予感を感じているらしく、発言に少し影がある。
◇
第五部隊がコロニーを制圧したことを、引き付け部隊を担ってくれているアランドラ隊長に連絡。
「こちら特攻部隊隊長ルシガンです。コロニー制圧しました!」
『そうか! ご苦労! 引き付け部隊の方もほぼ駆除は完了した。じゃあ一旦こちらに戻って来てくれ』
「了解。では帰投します。特攻部隊のみんな! 一旦戻って引き付け部隊と合流だ!」
「「「了解!」」」
◇
第五部隊の引き付け部隊と合流。
アランドラが司令官に連絡を入れている。
「第五部隊、コロニーの制圧を完了しました」
『ご苦労だった! では八部隊全てがコロニーを制圧し次第、九個目のコロニーの攻略を開始する。連絡があるまで待機していてくれ』
「了解しました」
引き付け部隊側へ戻った際に、分身体の記憶を自身に取り込む。
……
…………
………………おぉ……特攻部隊なんて比較にならないくらい激しい戦いだったらしい。
『特攻』なんて名前が付いてるからこっちの方が大変なのかと思ったけど、引き付け部隊の方がよほど大変な役割だったわ。
アランドラ隊長はわざわざ大変な方を買って出てくれたってわけか。
大変だったとは言え事前に血清が準備出来ていたため、死者は今のところいないようだ。
「みんな!」
アランドラ隊長の言葉に視線が集まる。
「他の七部隊が担当コロニーを制圧し次第、総員で第九コロニーの攻略にかかる。待機している間に食事や休息を済ませておいてくれ。とは言え、未だ敵地にいることは頭に入れて、警戒しつつ交代で食事や休息についてほしい」
「「「了解!」」」
その後二時間ほどしてから八部隊全てのコロニーが制圧されたと連絡が入り、更に二時間の休息を経てから作戦開始という話になった。
◇
「よし! では第九コロニー攻略開始だ! 渓谷の北側に駐屯している第三、第四、第五、第六部隊が引き付け役に任じられた。我々はデスキラービーを目いっぱい引き付け、少しでも南側の特攻部隊の負担を減らす! 第九コロニーに関しては蜘蛛の巣トラップは使えないから最初から総力戦になる。また、何か異質な魔力反応があるという報告も入っている。みんな十分に用心して駆除に当たってくれ!」
「「「おう!!」」」
「武運を祈る!」
◇
第一、第二と第三の隊長が強い力を持っているため、一と二が特攻部隊に、三が引き付け部隊に振り分けられた。
作戦の開始は各コロニー攻略時同様、各部隊まずは一斉にゴーレムを差し向ける。
が、巣に近付く前に爆散してしまった。
「うわあぁぁぁ!!」
「何だ! 何があったんだ!?」
「ゴーレムが爆破された! 岩石のつぶてが飛んで来る! 魔法でガードしろ!」
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