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第14章 アルトラルサンズ本格始動編
第364話 新しい建設作業員
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しかし、いざ現場の様子を見に来ると、明らかに知らない者が作業員に加わっている。
「あれ~? なぜかレッドドラゴンが五人いるんだけど……」
三人はフレアハルト、アリサ、レイアとして、あと二人は誰だ?
思えば三人のドラゴン形態って、ほとんど見たことがないから、どれが誰かわからん。
レッドドラゴンの男性と女性の違いは女性の方が体色が少し薄く、ピンクに近い赤だからそこで判断できる。ここに体色の薄いのが四人いるから、あの一人だけ居る一際濃い赤色のレッドドラゴンはフレアハルトってことになる。
「フレハル~! ご苦労様!」
「アルトラ! 何で一度作った川を壊さないとならぬのだ!?」
「ごめんね~、あの頃はダムのことなんて想定してなかったから……」
最初からダムありきで作っておくべきだった……無駄な労働を増やすハメに……
「それで、あ~~……え~と――」
ピンク色のレッドドラゴン四人を交互に見回してみるが、どれがアリサでどれがレイアでどれが新しい人なのか見分けが付かない。
「――アリサとレイア以外のこの二人は誰?」
ホントは『こっちの二人は誰?』と直接指名して聞きたかったところだけど、見分けが付かないから誰にも目線を合わさないようにして、ちょっと濁して聞いてみる。
「アルトラ様、私たちです」
二人が人型に変身した。
あ~、先日フレハルトのお願いで火山内部に行った時に外に遊びに行ってるって言ってたあの二人。多数のレッドドラゴンたちの中で、この二人だけ度々火山の外へ出てるって言ってたから印象に強く残ってる。 (第284話参照)
「リースヴュールと申します。リースとお呼びください」
「ルルヤフラムで~す。ルルヤと呼んでくださいね!」
リースはある程度落ち着いた子で、ルルヤは感情の起伏が激しい子という印象。
「よろしくね。別にあなたたちは様付けしたり畏まらなくても良いんだけど……」
「いえ! (フレアハルト)八世様や族長様よりお立場が上の方ですから! 様付けしないと後が怖いです!」
リースヴュールという子には私はどう見えてるのかしら?
「それにアルトラ様は、レッドドラゴン以外で唯一『聖炎耐火の儀』に耐え抜いた異種族とか!」
ああ、その話も伝わってるのね。 (第103話参照)
「……それで、二人はいつからここで作業を手伝ってるの?」
「たまたまフレアハルト様たちに見つけられてしまったんですよ~! 野原へ行って花の香りを嗅ぎながらお昼寝しようって思ってたのに~!」
ルルヤが憤慨している。我が強い子みたいだ。元王子にも物怖じせずに自己主張を通す。
「あ、この子いつもこんな感じなので気にしないでください。いつものように火山から出て野原へ行こうと空を飛んでいたら、お三方に見つかって、お手伝いに参加することになってしまいました」
『なってしまいました』という語尾を考えるとリースヴュールという子は自己主張は強くないけど、不満自体はあるみたいだ。
「ここに来たのは二人だけ?」
「そうですね。寒さ耐性を得て日が浅いので、まだ外へ出ようという考えの者は少ないです」
「それで、何日くらいここで働いてるの?」
「三日くらいです。ここの上空を飛んでたところ、フレアハルト様に『良いところで会った、川の方向を変えたいから手伝え』と……」
ああ、半ば無理矢理手伝わせたわけか。
「作業員はちゃんと居るし、無理して手伝うことはないのよ?」
「いえ、その後アリサ様に『お給金は出すので手伝っていただけませんか?』と正式にお願いされて」
あ、給料出るのはきちんと言ってあるのね。
何も言ってないなら、「ただ働きは許さないよ!」って“フレアハルトに”言うところだった……
短時間で川の形を変えられたのは、そういうわけだったのね。
「『お給金』ってのがどんなものか興味あるから手伝ってるわけですよ! それで『お給金』って何ですか~?」
「お金……って言ってもわからないか。う~ん……あなたたちの常識で言うところだと……金銀財宝?みたいなものかな。それを使って私たちの町で物を買えるの」
「え!? 金銀財宝ですか!? そんなの貰えるなんて! お給金楽しみにしてます!」
彼女は恐らく壮大な勘違いをしていると思う……訂正しておいた方が良いかな?
「それで、そのお給金はいつ貰えるんですか!?」
考えが早い!
「え~と……今五月に入ったばかりだから、あと二十五日後くらいかな?」
「そんなに待たなくちゃいけないんですか!?」
「そうだね。あと、お給金はあなたたちの住処へ持って行ったら燃えちゃうから、アルトレリアで管理してもらった方が良いかもね」
「え!? 持って帰れないんですか!? 金銀財宝なのに!?」
「……まあお給金は紙だから……」
「紙って何ですか!?」
そこからか……
そういえば初めてフレアハルトに会った時もこんな感じだったなぁ……トランプ程度で驚いてたっけ。 (第59話参照)
仕方ないのでお金の実物を見せる。
「これがお金だよ」
「これが金銀財宝!? ペラッペラじゃないですか! 全然光ってないじゃないですか~!!」
「これと引き換えに物を貰うのよ」
「……ガッカリです~……」
物凄く分かりやすく気分が沈んでしまった……
「でも、それを使ってこういうのを買うわけよ」
以前フレアハルトが持って行けと亜空間収納ポケット内に残っていたハンバーグ定食とオレンジジュースを出す。 (第282話参照)
時間経過の無い亜空間収納ポケット内に入っていたから、あれから何ヶ月か経っているにも関わらず、出来立てほやほやの状態。
「あ、それは! まだ持っておったのか」
「『まだ持っておったのか』って……預かったものだから勝手に処分はできないでしょ」
「では食べてもらって構わん。いや、今ちょうどお昼時だし、折角だから昼食に貰うか。現場監督のローレンスに許可貰って来る! 先に食べててよいぞ」
フレアハルトだけ席を外した。
「それ、確か私たちの町で燃えて炭になってた食べ物ですよね?」
「あんま美味しくないって聞いたけど……」
「あれはあの環境がダメだっただけだから。二人とも食べてみたら?」
渋々と言った具合にハンバーグを切って口に運ぶ。
パクッ
「「お~いし~!」」
「全然不味くないじゃないですか!」
「何でこれを美味しくないって言ったんだろうね」
「お金と引き換えにこれが貰えるんですか!?」
ルルヤのテンションが戻って来た。
「これだけじゃないけど、色んな物がこれと引き換えられるよ」
「やる気出ました! 二十五日後を目指してがんばります!」
やれやれ……理解してもらえて良かった。
もしかして、レッドドラゴンの誰かが外に出てくる度に、こうやってお金について教えないといけないのかしら?
まあ、それは今外に出て来てる彼ら・彼女らに任せようか……
しかし、フレアハルトのお蔭で、思いがけず戦力増強された。
これは想定していた工期も一年よりずっと早く終わるかもしれない。
「じゃあ、四人とも頑張ってお願いね! フレアハルトにもよろしく言っておいて」
あとは専門家たちに任せておこう。
「あれ~? なぜかレッドドラゴンが五人いるんだけど……」
三人はフレアハルト、アリサ、レイアとして、あと二人は誰だ?
思えば三人のドラゴン形態って、ほとんど見たことがないから、どれが誰かわからん。
レッドドラゴンの男性と女性の違いは女性の方が体色が少し薄く、ピンクに近い赤だからそこで判断できる。ここに体色の薄いのが四人いるから、あの一人だけ居る一際濃い赤色のレッドドラゴンはフレアハルトってことになる。
「フレハル~! ご苦労様!」
「アルトラ! 何で一度作った川を壊さないとならぬのだ!?」
「ごめんね~、あの頃はダムのことなんて想定してなかったから……」
最初からダムありきで作っておくべきだった……無駄な労働を増やすハメに……
「それで、あ~~……え~と――」
ピンク色のレッドドラゴン四人を交互に見回してみるが、どれがアリサでどれがレイアでどれが新しい人なのか見分けが付かない。
「――アリサとレイア以外のこの二人は誰?」
ホントは『こっちの二人は誰?』と直接指名して聞きたかったところだけど、見分けが付かないから誰にも目線を合わさないようにして、ちょっと濁して聞いてみる。
「アルトラ様、私たちです」
二人が人型に変身した。
あ~、先日フレハルトのお願いで火山内部に行った時に外に遊びに行ってるって言ってたあの二人。多数のレッドドラゴンたちの中で、この二人だけ度々火山の外へ出てるって言ってたから印象に強く残ってる。 (第284話参照)
「リースヴュールと申します。リースとお呼びください」
「ルルヤフラムで~す。ルルヤと呼んでくださいね!」
リースはある程度落ち着いた子で、ルルヤは感情の起伏が激しい子という印象。
「よろしくね。別にあなたたちは様付けしたり畏まらなくても良いんだけど……」
「いえ! (フレアハルト)八世様や族長様よりお立場が上の方ですから! 様付けしないと後が怖いです!」
リースヴュールという子には私はどう見えてるのかしら?
「それにアルトラ様は、レッドドラゴン以外で唯一『聖炎耐火の儀』に耐え抜いた異種族とか!」
ああ、その話も伝わってるのね。 (第103話参照)
「……それで、二人はいつからここで作業を手伝ってるの?」
「たまたまフレアハルト様たちに見つけられてしまったんですよ~! 野原へ行って花の香りを嗅ぎながらお昼寝しようって思ってたのに~!」
ルルヤが憤慨している。我が強い子みたいだ。元王子にも物怖じせずに自己主張を通す。
「あ、この子いつもこんな感じなので気にしないでください。いつものように火山から出て野原へ行こうと空を飛んでいたら、お三方に見つかって、お手伝いに参加することになってしまいました」
『なってしまいました』という語尾を考えるとリースヴュールという子は自己主張は強くないけど、不満自体はあるみたいだ。
「ここに来たのは二人だけ?」
「そうですね。寒さ耐性を得て日が浅いので、まだ外へ出ようという考えの者は少ないです」
「それで、何日くらいここで働いてるの?」
「三日くらいです。ここの上空を飛んでたところ、フレアハルト様に『良いところで会った、川の方向を変えたいから手伝え』と……」
ああ、半ば無理矢理手伝わせたわけか。
「作業員はちゃんと居るし、無理して手伝うことはないのよ?」
「いえ、その後アリサ様に『お給金は出すので手伝っていただけませんか?』と正式にお願いされて」
あ、給料出るのはきちんと言ってあるのね。
何も言ってないなら、「ただ働きは許さないよ!」って“フレアハルトに”言うところだった……
短時間で川の形を変えられたのは、そういうわけだったのね。
「『お給金』ってのがどんなものか興味あるから手伝ってるわけですよ! それで『お給金』って何ですか~?」
「お金……って言ってもわからないか。う~ん……あなたたちの常識で言うところだと……金銀財宝?みたいなものかな。それを使って私たちの町で物を買えるの」
「え!? 金銀財宝ですか!? そんなの貰えるなんて! お給金楽しみにしてます!」
彼女は恐らく壮大な勘違いをしていると思う……訂正しておいた方が良いかな?
「それで、そのお給金はいつ貰えるんですか!?」
考えが早い!
「え~と……今五月に入ったばかりだから、あと二十五日後くらいかな?」
「そんなに待たなくちゃいけないんですか!?」
「そうだね。あと、お給金はあなたたちの住処へ持って行ったら燃えちゃうから、アルトレリアで管理してもらった方が良いかもね」
「え!? 持って帰れないんですか!? 金銀財宝なのに!?」
「……まあお給金は紙だから……」
「紙って何ですか!?」
そこからか……
そういえば初めてフレアハルトに会った時もこんな感じだったなぁ……トランプ程度で驚いてたっけ。 (第59話参照)
仕方ないのでお金の実物を見せる。
「これがお金だよ」
「これが金銀財宝!? ペラッペラじゃないですか! 全然光ってないじゃないですか~!!」
「これと引き換えに物を貰うのよ」
「……ガッカリです~……」
物凄く分かりやすく気分が沈んでしまった……
「でも、それを使ってこういうのを買うわけよ」
以前フレアハルトが持って行けと亜空間収納ポケット内に残っていたハンバーグ定食とオレンジジュースを出す。 (第282話参照)
時間経過の無い亜空間収納ポケット内に入っていたから、あれから何ヶ月か経っているにも関わらず、出来立てほやほやの状態。
「あ、それは! まだ持っておったのか」
「『まだ持っておったのか』って……預かったものだから勝手に処分はできないでしょ」
「では食べてもらって構わん。いや、今ちょうどお昼時だし、折角だから昼食に貰うか。現場監督のローレンスに許可貰って来る! 先に食べててよいぞ」
フレアハルトだけ席を外した。
「それ、確か私たちの町で燃えて炭になってた食べ物ですよね?」
「あんま美味しくないって聞いたけど……」
「あれはあの環境がダメだっただけだから。二人とも食べてみたら?」
渋々と言った具合にハンバーグを切って口に運ぶ。
パクッ
「「お~いし~!」」
「全然不味くないじゃないですか!」
「何でこれを美味しくないって言ったんだろうね」
「お金と引き換えにこれが貰えるんですか!?」
ルルヤのテンションが戻って来た。
「これだけじゃないけど、色んな物がこれと引き換えられるよ」
「やる気出ました! 二十五日後を目指してがんばります!」
やれやれ……理解してもらえて良かった。
もしかして、レッドドラゴンの誰かが外に出てくる度に、こうやってお金について教えないといけないのかしら?
まあ、それは今外に出て来てる彼ら・彼女らに任せようか……
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あとは専門家たちに任せておこう。
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