建国のアルトラ ~魔界の天使 (?)の国造り奮闘譚~

ヒロノF

文字の大きさ
473 / 591
第17章 風の国ストムゼブブ『暴食』の大罪騒乱編

第464話 ヴァントウ巣穴殲滅作戦事後

しおりを挟む
 比較的軽傷だった兵士たちが、戦後処理に当たる。

「すまんが一人光魔術師をこちらに寄越してくれ。光源を増やしてほしい。薄暗くて細かいものが拾えん」

 光源が増やされ、改めて現場の惨状を目の当たりにする兵士たち。
 光が増やされた影響で見えてなかった物が見えるようになり、中には嘔吐する者も……

「うっ……酷いなこれは……身体の原型が無い者が結構いるぞ?」
「これは個人を特定するのは難しいかもしれないな……」
「ネームタグが残ってれば良いんだが……」
「このまま置いておくと獣に持って行かれてしまう。町の方々には悪いがヴァントウの町の広場を一時的な収容場所にさせてもらおう。収容場所を作っておいてくれ」
「了解」
「納体袋を持って来てくれ、とりあえず見えているものから回収していく」

   ◇

 また、別のところでは救護班が忙しく動き回る。

「重傷の方からこちらに来てください!」

 瀕死の重傷を負っている者にも回復が施される。
 アルトラ考案の【癒しの水球リジェネレート・スフィア】により、身体が上下に分断されるような即死級の大怪我でも生きてさえいれば回復する可能性が大幅に高まったためだ。
 魔法で急激な再生を促した場合、再生時に受けた時のダメージとほぼ同等の痛みをもう一度味わうことから、以前までなら即死級の大怪我は『もう一度痛みを味わう』という観点から回復した瞬間にショック死する可能性が高かったため、そのまま死なせてやるのが温情という風潮だった。

 ただし、この【癒しの水球リジェネレート・スフィア】は水・光・闇の三属性が必要なため、三つ全てを一人で賄える者はほとんどおらず、二人一組、あるいは三人一組で回復に当たる必要がある。
 ちなみに、『アルトラ考案』と書いたが、この魔法が出来た経緯はただの偶然の産物にしか過ぎない。たまたまゆっくり回復することを選んだだけである。 (編み出した経緯は第103話を、正式に確立した経緯は第133話を参照)

「マルク殿もこちらへ。脇腹、重傷を負ってますよね?」
「ああ……すまないが回復を頼む」

 服をたくし上げて脇腹を見せる。

「これは……木の精霊の方々には骨が無いんですか?」
「無いな。我々には骨が無いから骨折の痛みは分からないが……相当えぐられてしまった」

 木の精霊であるマルクには骨に当たるものは無いが、身体を構成している木の組織がえぐり取られ、風穴が開いた状態になっている。

「ち、血も出ないんですね……いや、よく見れば何か液体が……」
「樹液だな。怪我したところを治そうとするために樹液が分泌される」
「痛みは無いんですか?」
「物凄く痛いよ」
「それにしては落ち着いてますが……」
「訓練の賜物だな。魔力を帯びた攻撃では我々精霊でもダメージを受ける。ヒトと違って出血多量になることが無いから放っておいても死ぬことは無いと思うが再生にはそれ相応の時間がかかる。ずっと鋭い痛みが続いている、すまないが早めの施術をお願いしたい」
「了解しました」
「消化器官とかは大丈夫ですか?」
「まあ影響はしてるだろうな。今は腹が減ってはいない」
「内臓ってあるんですか?」
「ヒトが思い浮かべるような内臓ではないが、食人植物や食虫植物とは違って食べ物を消化するための器官は存在している」

   ◇

 マルクが回復施術を受けた矢先、通信兵から質問を受ける。

「マルク殿、他の場所への援軍はどうしますか?」
「もう援軍に行けるほどの余力は無いな……」
「そうですよね……カゼハナへ報告しなければならないので一応聞いたまでですが……」
「援軍に行ったところで、この満身創痍の軍では足手まといになるだけだろう。ボレアースとカゼハナの行く末は担当しているアルトラ殿とアスタロト殿に任せよう。カゼハナの司令本部へは『ヴァントウの巣穴の殲滅が完了した』との報告も送っておいてくれ」
「了解しました」
「ふぅ……ここまで厳しいジャイアントアント駆除は初めてだ……この分では他の場所も苦戦しているかもしれんな……」

 そしてマルクが独り言のように呟く。

「しかし、アレはそのまま残っているのだな……身体の内部は燃えていたのに、外骨格はすすけた程度で済むとは……一体どんな生体組織で出来ているのだ……」

 目線の先には先ほどまで戦っていた銀色のアリの立ち往生した姿。
 その近くで子供のようにはしゃぐフリアマギアが居た。

「見てくださいよ皆さん! この銀色のアリの外骨格! 中身だけ燃え尽きて外側だけ綺麗に残ってますよ! しかも立ったままだなんて! カッコイイ!」
「は、はぁ……そうですね……」
「今まで殺し合いしてた相手なのに……」

 もはや疲れ過ぎて、そんなことどうでも良いと思うエリザレア、ラッセルたちとは対照的にハイテンションで外骨格の周りをうろつくフリアマギア。

「惜しむらくは、左側の顔壊しちゃったことですねぇ……どうにか壊さないで中身だけ燃やせれば良かったんですけど……」
「そこを壊さないときっともっと死人が出てますよ」
「くぅ~~……壊すと美しい姿じゃなくなり、壊さないと勝てなかった、ジレンマですね……」
「害虫である以上仕方なかったのでは?」
「こんなに金属質で美しいのに害虫だなんて……ところで、これって持って行って研究しても良いですかね?」
「まあそんなの興味あるのはあなたくらいでしょうし、好きにしたら良いんじゃないですかね?」

 近くに座って項垂うなだれていたエリザレアが雑に応答。

「やったー、雷の国の総隊長にも許可取れましたし、じゃあこれはもう私のものです! 誰にも渡しませんよ!?」
「いや、残念だが樹の国の総隊長として、それは許可できない」

 回復施術を受けながらマルクが異を唱える。

「ム! な、何でですか!?」
「珍しいアリの外骨格だからな。オークションにかけて今回の報奨金や戦死者の賞恤金しょうじゅつきん (※)に充てる。それに恐らく今後の貴重な資料にもなり得る。多分また博物館行きだ」
   (※賞恤金しょうじゅつきん:本作二回目の登場。公務員に危険任務で死亡したり傷害を負ったりした時に、弔意やお見舞いの意味で支払われるお金だそうです)

「それならオークションの落札額と同等の金額用意しますよ!」
「そう言うなら君もオークションに参加して堂々と落札したら良い」
「うっ……それもそうか。開催される日取りを絶対教えてくださいよ! 貴重な研究資料なんですから!」
「だがフリアマギア、数億じゃ済まんと思うぞ? 希少性に加えて、造形美もあるし」
「お! マルク殿にもこれの造形美が分かるんですか?」
「少しはな。蒐集家コレクターやマニアならもっと価値を見出すだろう」
「数十億くらいなら今まで稼いだ貯金をはたけば何とか……」
「そんなにしてまで欲しいものか……?」

 研究のことしか頭に無いフリアマギアには、この謎の素材である外骨格は是が非でも欲しい。

「だって、これが何の薬品で壊れたのか気になるじゃないですか! ああ~~……薬品を三つに分けて一つ一つ別の弾丸にするべきでした……」
「そんなことしたら二発目以降は対策されてたかもしれないだろ……まあ、再びコイツが現れた時のために研究しておいた方が良いのは確かかもしれないが……」
「え? じゃあ……貰って良いんですか!?」
「ダメだと言っただろ……だが、左顔面の壊れたところなら少しだけ持って行っても良い」
「え~……それだけですか~……?」
「文句があるならオークションに出品されたのをきちんと買ったら良いさ。それなら誰も文句を言わん。今回働いてくれた兵士のこともあるから、全部フリアマギアが持って行くのは許可できない」
「分かりましたよ……左側全面持ってくくらいは良いですよね? 左顔面は面積なんてほとんど残ってないですし」
「ああ」
「ですが……問題はどうやって切り取ったら良いのかってことなんですよね……普通の刃物じゃ傷つかないですし……」
「さっきソイツを撃ち抜いた薬品を使ったら良いだろ。すぐに研究結果が出るじゃないか」
「すぐ出る研究結果なんて面白くないですよ。それにもしかしたら薬品以外に外的要因があるかもしれませんし。例えば壊すのに雷の衝撃が必要だったとか」
「まあどうでも良いから、左顔面だけなら好きにしろ」
「じゃあ、とりあえず内側の燃えカスとすすを綺麗にしてしまおうかな」

 一部とは言え銀色の外骨格を貰えることになり、ご機嫌なフリアマギアにラッセルが訊ねる。

「そういえば、作戦前に話してもらえなかった手袋型の魔道具を作った用途って何だったのですか?」
「あ~……子供の頃に傷を作った友人がいましてね。私たちは光魔法がそれほど得意な種族というわけではないので回復魔法が使える者がいなかったんですよ。結構深い傷だったので『塗り薬の効果を十倍にしたら良いんじゃないか』と思ってこの魔道具を考案しました。子供ながら浅はかな考えではありましたが……」
「それで、実際に治りが早くなったんですか?」
「まあ……傷の治りは早くなったとは思います。薬を塗って二時間後くらいにはもうほとんど傷が塞がっていたので。しかし同時に毒のような性質まで帯びてしまって、その友人は一日二日腹痛で寝込んでしまいました。薬も過ぎれば毒になるってやつですね。よくよく考えれば無闇に使うと危ないってことで今まで封印しておいたんですが……こんなところで役立つ日が来るとは思いませんでしたね」
「逆に考えると、その日の出来事が無ければ、今回のアリを倒すことはできなかったかもしれませんね。ところで……外骨格に入れてるその液体は何ですか?」

 先ほどから外骨格に流し入れている液体が気になって再び質問するラッセル。

「ああ、これはすすを食べてくれるバクテリアを溶いた水ですよ。炭まで行ってしまうと硬すぎて食べてくれませんけど。すすや灰程度なら除去してくれます。燃えカスにこれを付着させるだけで徐々に徐々に綺麗にしてくれるんですよ。仕事柄燃え残ったものに遭遇することも多いので常に少量携帯しているんです」
「へ、へぇ~……そんなのあるんですね……」
「オークションにかけるにしても綺麗にしておくに越したことはないですから」

   ◇

 フリアマギアたちが雑談に興じる中、巣穴内部を調査していた兵士から中の様子がマルクに報告される。

「マルク隊長、巣穴内部にもヒトのものと見られる遺体があるようですが……いかがいたしますか?」
「恐らくヴァントウの町の住民と、我々が到着する前に働きアリによって巣穴に連れ込まれたアーヴェルムの第一陣の兵士たちだろうな。状態は?」
「レッドドラゴン八人もの炎で焼かれていますからね……全ての遺体が原型を留めていません。一番マシと思われる状態でも炭化しているような状態でして……酷いのになると骨までほぼ灰になっているものも……装備していたと見られる鎧も高熱でドロドロに溶けていて、恐らく個人特定は不可能かと」
「そうか……やむを得なかったこととは言え、ご遺体には可哀想なことをしたな……ではアーヴェルムに連絡を取って、適切に埋葬しよう。出来る限り見つけてやってくれ。国の方で回収を望むのであればお返しする」
「了解しました」
「あ、いや、ちょっと待ってくれ! フリアマギア! ちょっと来てもらえるか?」

 エリザレア、ラッセルらと雑談していたフリアマギアを呼び寄せる。

「何でしょうか?」
「君が開発した魔力紋というのは遺体を判別することができるのか?」
「できますよ。しかし炭化まで行ってしまった遺体は不可能に近いです。そういう遺体は個人を特定できる魔力が残っていないことがほとんどですし。骨があまり損壊していなければそれを取り出すことで可能だと思いますが……ただ、個人特定をするにはそれに加えて比較のために、それが誰のものであるかか確定している身体の一部が必要です。例えば髪の毛とか爪とか。それに魔力が少しでも残っていなければなりません」
「そうか……では今回の巣穴内部の遺体は特定がほぼ不可能ということだな……君、引き留めてすまなかったな。引き続き遺体の回収を急いでくれ」
「了解しました」

 こうしてしばらくの間戦後処理は続けられる。
 ジャイアントアント駆除の報は、アーヴェルム国の国家機関へも伝えられ、ヴァントウの町民へも避難命令が解除されたことが伝わる。
 町民も徐々に戻って来ることだろう。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

美化係の聖女様

しずもり
ファンタジー
毒親の仕打ち、親友と恋人の裏切り、人生最悪のどん底でやけ酒を煽り何を思ったのか深夜に突然掃除を始めたら床がドンドンって大きく鳴った。 ゴメン、五月蝿かった? 掃除は止めにしよう、そう思った瞬間、床に現れた円のようなものが光りだした。 気づいたらゴミと掃除道具と一緒に何故か森の中。 地面には気を失う前に見た円が直径3メートルぐらいの大きさで光ってる。 何コレ、どうすればいい? 一方、魔王復活の兆しに聖女を召喚した王城では召喚された筈の聖女の姿が見当たらない。 召喚した手応えはあったものの目の前の床に描かれた魔法陣には誰も居ない。 もしかして召喚先を間違えた? 魔力の残滓で聖女が召喚された場所に辿り着いてみれば聖女はおらず。 それでも魔王復活は待ってはくれない。 それならば聖女を探しながら魔王討伐の旅へ見切り発車で旅する第二王子一行。 「もしかしたら聖女様はいきなり召喚された事にお怒りなのかも知れない、、、、。」 「いや、もしかしたら健気な聖女様は我らの足手まといにならぬ様に一人で浄化の旅をしているのかも知れません。」 「己の使命を理解し果敢に試練に立ち向かう聖女様を早く見つけださねばなりません。」 「もしかして聖女様、自分が聖女って気づいて無いんじゃない?」 「「「・・・・・・・・。」」」 何だかよく分からない状況下で主人公が聖女の自覚が無いまま『異世界に来てしまった理由』を探してフラリと旅をする。 ここ、結構汚れていません?ちょっと掃除しますから待ってて下さいね。掃除好きの聖女は無自覚浄化の旅になっている事にいつ気付くのか? そして聖女を追って旅する第二王子一行と果たして出会う事はあるのか!? 魔王はどこに? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 不定期更新になります。 主人公は自分が聖女だとは気づいていません。 恋愛要素薄めです。 なんちゃって異世界の独自設定になります。 誤字脱字は見つけ次第修正する予定です。 R指定は無しの予定です。

【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!

胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。  主に5大国家から成り立つ大陸である。  この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。  この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。 かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。 ※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!) ※1話当たり、1200~2000文字前後です。

銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。 左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。 この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。 しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。 彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。 その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。 遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。 様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。

目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・ 転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。 そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。 <script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>

精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。 魔力があっても普通の魔法が使えない俺。 そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ! 因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。 任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。 極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ! そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。 そんなある日転機が訪れる。 いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。 昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。 そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。 精霊曰く御礼だってさ。 どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。 何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ? どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。 俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。 そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。 そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。 ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。 そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。 そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ? 何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。 因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。 流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。 俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。 因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?

悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます

水姫
ファンタジー
ある日突然、「悪役令嬢!」って言われたらどうしますか? 私は、逃げます! えっ?途中退場はなし? 無理です!私には務まりません! 悪役令嬢と言われた少女は虚弱過ぎて途中退場をお望みのようです。 一話一話は短めにして、毎日投稿を目指します。お付き合い頂けると嬉しいです。

病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~

アトハ
ファンタジー
【短いあらすじ】 普通を勘違いした魔界育ちの少女が、王都に旅立ちうっかり無双してしまう話(前世は病院少女なので、本人は「超健康な身体すごい!!」と無邪気に喜んでます) 【まじめなあらすじ】  主人公のフィアナは、前世では一生を病院で過ごした病弱少女であったが……、 「健康な身体って凄い! 神さま、ありがとう!(ドラゴンをワンパンしながら)」  転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。  魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。  友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、 「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」 「「「違う、そうじゃない!!」」」  これは魔界で育った超健康な少女が、うっかり無双してしまうお話である。 ※他サイトにも投稿中 ※旧タイトル 病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~

【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません

ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。 文化が違う? 慣れてます。 命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。 NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。 いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。 スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。 今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。 「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」 ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。 そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。

処理中です...