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(第三部)第三章 囚われの王子を助けに行く姫
08 当たり前の日常
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地面で寝たせいで風邪をひいてしまった。
樹はあれからしばらく寝込んでいた。
行方不明者や病人を出してしまったサマーキャンプは、当然ながら途中で引き上げになった。行方不明の子供たちが見つかり、世間では「集団誘拐事件」とニュースになったそうだが、すぐに噂は下火になる。
一連の事件は異世界に関わる話だ。
傷口が自然治癒するように、世界には時空の歪みを回復する力がある。人々の間から自然と異世界に関連する記憶は消えていく。まるで何事もなかったかのように、事件は無かったことになった。
樹と共に事件の中心にいた朱里や武も、最初の頃こそ、冒険を思い出してはしゃいでいたようだが、段々実感がなくなってきているようだ。
おそらく一緒に冒険した級友も、最終的には記憶が無くなってしまうのだろう。
そして樹自身も。
寝込んでいる間、異世界の世界樹の元へ渡ることはできなかった。
回復して起き上がれるようになっても、夜に見る夢は普通の夢で、異世界には繋がらない。
流星の夜からずっと、目をつむっても世界樹の緑は現れなかった。
やっぱりな、と樹は思う。
この結末をどこかで予感していた。
きっかけは、最後の戦いで隕石龍に光の翅を傷付けられたことだろう。
翅を傷付けられたことで、精霊としての能力を発揮できなくなっているのだ。普通は宿っている植物の中で眠って傷を癒すのだが、地球にいる人間の樹にそれはできない。
日々を重ねるごとに、異世界は遠くなっていく。
あんなに鮮やかだった世界樹の記憶が、時間が流れるにつれてセピア色に褪せていった。
誰も世界樹のそびえ立つ異世界の事を知らない。 樹も世界樹に行けなくなった今、異世界が存在するという確証さえ持てなくなる。
このまま大人になってしまうのだろう。
そして、世界樹の精霊としての記憶もなくしてしまうのだ。
「アウルに、最後にお別れが言いたかったな」
樹は残暑厳しい青空を見上げて呟いた。
今日はサマーキャンプで一緒だった近藤武に誘われて、プールに行く予定だった。
サマーキャンプは事件で台無しになってしまったので、代わりにどこかに遊びに行きたいと武は主張した。日中の公園でキャッチボールしようという誘いは丁重に断った。汗を流して駆け回るなんて樹の柄じゃない。
水着やタオルの一式を持って、樹は待ち合わせの駅前へと歩いているところだった。
「兄ちゃん、一人言かよ。だっせえ」
ひねくれた二つ年下の弟が、耳ざとく樹の言葉を聞き付けて言う。
弟の青葉は生意気で、兄の樹にことあるごとに張り合ってくる。
本当は連れてきたくなかったのだが、両親に弟の面倒を見るように言われて、仕方なく同行させているのだ。
「今、僕を馬鹿にしたのは、この口か? この口なんだな!」
「ひゃおおお、あにきにょ、ばけ!!」
樹は弟のほっぺたを引っ張って苛めた。
しかし懲りない青葉はまだ文句を言っている。
「よっ、各務! 何やってるんだ」
「見て分からないか」
待ち合わせ場所から樹の姿を見つけて、武が寄ってくる。
樹は真面目な顔で答えた。
「兄弟喧嘩に決まってるだろ」
「むぐむがっ」
武は呆気にとられたが、すぐに顔を輝かせて言う。
「へえ、良いなー! 俺は一人っ子だから兄弟喧嘩とか憧れるんだ。これが兄弟喧嘩かー」
「……」
興味深そうに観察されて、樹は弟のほっぺたを引っ張る手を止めた。
黙りこんだ樹の代わりに静かに弟の青葉が発言する。
「兄ちゃん、この人、気持ち悪い」
青葉は思ったことを素直に言う性格だった。
年下の少年の感想にショックを受けた武は胸を押さえる。
「い、今のはグサッときたー」
「このくらいで傷付いてたら、弟は飼えないよ近藤」
「飼うって動物じゃあるまいし」
「甘いな、近藤……」
武は「可愛い弟」が現実は「制御不能な猛獣」と知って二重にショックを受けた。樹はそんな武を生暖かい目で眺める。
「早く行こうよ、兄ちゃん。いつまでも日光に当たってたら干からびちゃう」
「そうだな」
「……お前ら実は仲が良いだろ」
弟に急かされて樹はバックを背負い直す。
別に青葉と仲が悪い訳ではない。仲が良い兄弟だからこそ、仲良しアピールする必要は全くないのだ。ちなみに本気で喧嘩をすると、殴る蹴るが入るのでこんなに可愛いやり取りにならない。
武がじとっとした目で見てくるが、樹は無視して駅へと歩き出す。
こうして、合流した樹たちは連れ立ってプールに向かった。
時々、気になった場所に走って行ってしまう青葉の面倒を見つつ、三人で適当に遊ぶ。
予定よりも少し早い時間に、心配性の武の母親が迎えに来た。
「いつも武と遊んでくれてありがとう。ところで樹くん、うちに寄ってスイカを食べていかない? 余ってるのよ」
青葉がスイカと聞いて食べたそうにしたので、樹は武の母親の誘いに乗ることにした。
武の家でスイカをご馳走になる。
「……そういや、朱里に会ったか?」
樹は、顔いっぱいでスイカにかぶりつく弟の顔に付いたスイカの種が何となく気になっていた。手から腕に伝ったスイカの汁で、服が汚れそうだ。
級友の少女の話題を振ってきた武に、生返事をする。
「朱里ちゃんがどうしたの?」
「あいつ、真面目になってた……」
「は?」
「スカートはいて眼鏡かけて、なんか、お嬢さんみたいな」
「眼鏡……」
樹は自分の新品の眼鏡のふちを軽くなぞる。
後で詳しい事を聞かせて、と言っていた朱里の台詞を思い出した。あれから、まともに会っていないが……説明が面倒なのでこのまま放っておこう。
今はまだ異世界との別離に痛むこの心も、夏が終わる頃にはいくらか穏やかになっているはずだ。時間が全てを解決する。変わるものと、変わらないものを混ぜてバランスを取りながら、日々は少しずつ進んでいる。
ありふれた日常を、樹はこれからも生きていくのだ。
樹はあれからしばらく寝込んでいた。
行方不明者や病人を出してしまったサマーキャンプは、当然ながら途中で引き上げになった。行方不明の子供たちが見つかり、世間では「集団誘拐事件」とニュースになったそうだが、すぐに噂は下火になる。
一連の事件は異世界に関わる話だ。
傷口が自然治癒するように、世界には時空の歪みを回復する力がある。人々の間から自然と異世界に関連する記憶は消えていく。まるで何事もなかったかのように、事件は無かったことになった。
樹と共に事件の中心にいた朱里や武も、最初の頃こそ、冒険を思い出してはしゃいでいたようだが、段々実感がなくなってきているようだ。
おそらく一緒に冒険した級友も、最終的には記憶が無くなってしまうのだろう。
そして樹自身も。
寝込んでいる間、異世界の世界樹の元へ渡ることはできなかった。
回復して起き上がれるようになっても、夜に見る夢は普通の夢で、異世界には繋がらない。
流星の夜からずっと、目をつむっても世界樹の緑は現れなかった。
やっぱりな、と樹は思う。
この結末をどこかで予感していた。
きっかけは、最後の戦いで隕石龍に光の翅を傷付けられたことだろう。
翅を傷付けられたことで、精霊としての能力を発揮できなくなっているのだ。普通は宿っている植物の中で眠って傷を癒すのだが、地球にいる人間の樹にそれはできない。
日々を重ねるごとに、異世界は遠くなっていく。
あんなに鮮やかだった世界樹の記憶が、時間が流れるにつれてセピア色に褪せていった。
誰も世界樹のそびえ立つ異世界の事を知らない。 樹も世界樹に行けなくなった今、異世界が存在するという確証さえ持てなくなる。
このまま大人になってしまうのだろう。
そして、世界樹の精霊としての記憶もなくしてしまうのだ。
「アウルに、最後にお別れが言いたかったな」
樹は残暑厳しい青空を見上げて呟いた。
今日はサマーキャンプで一緒だった近藤武に誘われて、プールに行く予定だった。
サマーキャンプは事件で台無しになってしまったので、代わりにどこかに遊びに行きたいと武は主張した。日中の公園でキャッチボールしようという誘いは丁重に断った。汗を流して駆け回るなんて樹の柄じゃない。
水着やタオルの一式を持って、樹は待ち合わせの駅前へと歩いているところだった。
「兄ちゃん、一人言かよ。だっせえ」
ひねくれた二つ年下の弟が、耳ざとく樹の言葉を聞き付けて言う。
弟の青葉は生意気で、兄の樹にことあるごとに張り合ってくる。
本当は連れてきたくなかったのだが、両親に弟の面倒を見るように言われて、仕方なく同行させているのだ。
「今、僕を馬鹿にしたのは、この口か? この口なんだな!」
「ひゃおおお、あにきにょ、ばけ!!」
樹は弟のほっぺたを引っ張って苛めた。
しかし懲りない青葉はまだ文句を言っている。
「よっ、各務! 何やってるんだ」
「見て分からないか」
待ち合わせ場所から樹の姿を見つけて、武が寄ってくる。
樹は真面目な顔で答えた。
「兄弟喧嘩に決まってるだろ」
「むぐむがっ」
武は呆気にとられたが、すぐに顔を輝かせて言う。
「へえ、良いなー! 俺は一人っ子だから兄弟喧嘩とか憧れるんだ。これが兄弟喧嘩かー」
「……」
興味深そうに観察されて、樹は弟のほっぺたを引っ張る手を止めた。
黙りこんだ樹の代わりに静かに弟の青葉が発言する。
「兄ちゃん、この人、気持ち悪い」
青葉は思ったことを素直に言う性格だった。
年下の少年の感想にショックを受けた武は胸を押さえる。
「い、今のはグサッときたー」
「このくらいで傷付いてたら、弟は飼えないよ近藤」
「飼うって動物じゃあるまいし」
「甘いな、近藤……」
武は「可愛い弟」が現実は「制御不能な猛獣」と知って二重にショックを受けた。樹はそんな武を生暖かい目で眺める。
「早く行こうよ、兄ちゃん。いつまでも日光に当たってたら干からびちゃう」
「そうだな」
「……お前ら実は仲が良いだろ」
弟に急かされて樹はバックを背負い直す。
別に青葉と仲が悪い訳ではない。仲が良い兄弟だからこそ、仲良しアピールする必要は全くないのだ。ちなみに本気で喧嘩をすると、殴る蹴るが入るのでこんなに可愛いやり取りにならない。
武がじとっとした目で見てくるが、樹は無視して駅へと歩き出す。
こうして、合流した樹たちは連れ立ってプールに向かった。
時々、気になった場所に走って行ってしまう青葉の面倒を見つつ、三人で適当に遊ぶ。
予定よりも少し早い時間に、心配性の武の母親が迎えに来た。
「いつも武と遊んでくれてありがとう。ところで樹くん、うちに寄ってスイカを食べていかない? 余ってるのよ」
青葉がスイカと聞いて食べたそうにしたので、樹は武の母親の誘いに乗ることにした。
武の家でスイカをご馳走になる。
「……そういや、朱里に会ったか?」
樹は、顔いっぱいでスイカにかぶりつく弟の顔に付いたスイカの種が何となく気になっていた。手から腕に伝ったスイカの汁で、服が汚れそうだ。
級友の少女の話題を振ってきた武に、生返事をする。
「朱里ちゃんがどうしたの?」
「あいつ、真面目になってた……」
「は?」
「スカートはいて眼鏡かけて、なんか、お嬢さんみたいな」
「眼鏡……」
樹は自分の新品の眼鏡のふちを軽くなぞる。
後で詳しい事を聞かせて、と言っていた朱里の台詞を思い出した。あれから、まともに会っていないが……説明が面倒なのでこのまま放っておこう。
今はまだ異世界との別離に痛むこの心も、夏が終わる頃にはいくらか穏やかになっているはずだ。時間が全てを解決する。変わるものと、変わらないものを混ぜてバランスを取りながら、日々は少しずつ進んでいる。
ありふれた日常を、樹はこれからも生きていくのだ。
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