137 / 159
第五部 晴天帰路
136 水面下に潜むもの
しおりを挟む
心菜たちとの通話を切って、俺は溜め息を付いた。
「あいつ、絶対に俺の言い付け無視して特攻するよなあ」
マナウを襲っている霧の災害は災厄魔だった。
世界を滅ぼすと言われている災厄魔が相手だ。念のため撤退するように心菜たちに指示した俺だったが、あいつらが大人しく撤退する訳がない。
恋人の猪突猛進具合は把握している。
なので、夜鳥には予備の武器も持たせた。
使わずに済めば、それに越したことはないのだが。
「カナメ殿は、マナウに行かないのか?」
サナトリスが聞いてくる。
俺とサナトリスは、時空神殿を脱出して、災厄の谷に戻っていた。
「もう一体の災厄魔が召喚されるのを防いだ後に、すぐにマナウに向かうさ。クロノアは、ネフライトに火の災厄魔を召喚すると言ったんだな」
「ああ。既に準備は整っているとも言っていた」
ネフライトは、クロノアが守護する国だ。
自分が守護する国に災厄魔を召喚するだなんて、何を考えてるんだ、あいつ。
「カナメ殿。これからネフライトに向かうのか?」
「いや。災厄の谷の底へ行く。災厄魔をネフライトに転送するための、対になる魔方陣がそこにあるはずだ。そっちを壊す方が手っ取り早い」
ネフライトの街を壊す方法も検討したが、関係ない人たちを巻き込むのは可哀想だからな。未来では勢いで壊しちゃったけど。できるなら被害を極力減らしたい。
「災厄の谷底か。いったいどんな場所なのだろうな」
「クロノアが鼻歌まじりに通うところなんだ。そんな危険な場所とは思えない」
谷底を覗きこむ。
「……」
暗くて底の見えない暗闇の中から、かすかに少女の歌声が聞こえた気がした。
一方、マナウでは心菜たちも谷底に降りているところだった。
縄ばしごを崖の上から垂らして、一人ずつ梯子を伝って谷川の淵に降りる。高低差の激しい土地で、今は霧で見通しがきかない。梯子の手配も含め、降りるのには数時間掛かった。
「綺麗な川ですね!」
心菜が弾んだ声を上げる。
水の色は澄んだエメラルドブルーで、水流に削られた岩肌は白く輝いている。
「水の温度は……」
真は手を突っ込む前に、まず落ちていた枯れ枝を水に突っ込んだ。魔界で探索していた頃に、呪いの掛かった泉や毒の川に出くわした事があったからだ。用心するに越したことはない。
「普通の水だと思いますよ。えいっ」
「心菜ちゃん?!」
警戒して、なかなか水に触れない面々にしびれを切らしたのか、心菜はブーツを脱いで素足でジャブジャブ水に入った。
「大丈夫?!」
「ほわ~、温かいです~。ぬくぬくです」
「へ?」
真は慌てて自分も手を水に浸してみた。
「本当だ。温かい……」
一緒に来たイロハが、水を手のひらですくって驚いた顔になった。
「疑念。翡翠川の水は、真夏でも凍えるほど冷たいというのに、この温かさは何だ?!」
心菜は、なおもジャブジャブと水の中を歩いている。
水深は膝たけほどの深さらしい。
途中で立ち止まった。
「温かい水が流れているところと、冷たい水が流れているところがあります」
「……上流にさかのぼってみるか」
イロハによれば、マナウの谷川は溺れるほど深い場所は少ないらしい。
川底の石は丸みを帯びているが、素足だと石で怪我をする恐れがある。
一行は靴が水に濡れるのは我慢して、温水を辿り、流れをさかのぼった。
しばらく行くと他の川と合流しているところもあったが、水温を確かめて温かい水の流れる方向に進んでいく。
「……ここが行き止まりだ」
そこは、垂直にそそりたつ壁がぐるりと円を描く場所だった。
エメラルドブルーだった水の色が、円の内側で暗色に変じている。
暗い色の場所は、水深がある場所だと一目で分かった。
コポコポと深淵から温水が沸きだしている。
上空からは重く冷たい空気が覆い被さっているようで、温水に接する暖かい空気と上空の冷たい空気の間で、白い霧が生じていた。
「ここが霧の発生する場所か? この丸い淵はなんだ?! 私が知らない場所があるなんて」
イロハが動揺している。
「……!」
真は、足元を流れる水から微妙に伝わってくる振動に眉をひそめた。
何か生き物の気配がする。
「下がって、イロハさん!」
心菜がイロハを引っ張って下がらせた。
その瞬間、暗い淵の水が盛り上がり、ぬらぬらした蛇の胴体のような影が見えた。水の上に現れたのは一部だけだが、数百歳の大樹の幹を思わせる胴回りだった。
そいつは、真たちに気付いていないように、元通り水に潜って姿を消した。
「……一旦戻ろう」
相手は手の届かない水の下にいる。
それに枢の言葉を信じるなら、神の力も届かない災厄魔という怪物かもしれないのだ。
真たちは簡単な調査を終わらせると、その場を後にした。
一行は拠点にしているイロハの邸宅に戻り、濡れた服を着替えた。
イロハは落ち込んでいる。
「あんな魔物がマナウにいたのに、私は気付かなかった……」
「そもそも、なんでホルスの神器で霧を払えると思ったんだ?」
真は気になっていた事を聞いてみる。
「それはクロノアがそう言っていたから……」
「いや、クロノアは敵じゃん。騙されてるんじゃ」
「ハッ……言われてみると」
なぜ気付かない。
ここに来て真にも、イロハの天然具合が分かってきた。
なんだかズレている。
一生懸命だけど真面目すぎて空回っている。
「では、倒しに行きましょう!」
「ちょっと待て」
目をキラキラ輝かせる心菜に、真は待ったを掛けた。
「枢っちに、止めとけって言われただろーーっ!」
「制止すなわち逝けということなのだと、心菜は理解しました。武士道といふは死ぬ事と見つけたり……」
「違うーーっ」
枢が聞いていたら「心菜それは違う。原文は死ぬ覚悟で奉公しろと書いてあるだけで、死ねと言ってない」と反論しただろう。
だがここに枢はいないし、心菜の暴走を止められる者もいない。
「感謝! 共に戦ってくれるか!」
イロハも喜んでいる。
収拾が付かなくなってきた。
「だいたい、水の下にいる相手をどうやって引きずり出すんだよ」
真は苦々しく、能天気な二人の盲点を指摘する。
戦おうにも、敵は相当、深い場所に潜っていそうだった。
「僕が手を貸そうか」
その時、大地の頭からピョコンと白いウサギが顔を出した。
ウサギは海神スサノオの変化した姿だ。
「僕は、誘惑の盃というスキルを持っているんだ。敵を酒の匂いで誘き出すスキルだよ」
「よーし、スサノオさんのスキルで引きずり出して、一気に叩きましょう!」
「えいえいおー」
リーシャンが心菜の肩の上で調子を合わせる。
真は猛烈に嫌な予感がした。
「俺だけ戦線離脱……って訳には、いかないよな、やっぱ」
「あいつ、絶対に俺の言い付け無視して特攻するよなあ」
マナウを襲っている霧の災害は災厄魔だった。
世界を滅ぼすと言われている災厄魔が相手だ。念のため撤退するように心菜たちに指示した俺だったが、あいつらが大人しく撤退する訳がない。
恋人の猪突猛進具合は把握している。
なので、夜鳥には予備の武器も持たせた。
使わずに済めば、それに越したことはないのだが。
「カナメ殿は、マナウに行かないのか?」
サナトリスが聞いてくる。
俺とサナトリスは、時空神殿を脱出して、災厄の谷に戻っていた。
「もう一体の災厄魔が召喚されるのを防いだ後に、すぐにマナウに向かうさ。クロノアは、ネフライトに火の災厄魔を召喚すると言ったんだな」
「ああ。既に準備は整っているとも言っていた」
ネフライトは、クロノアが守護する国だ。
自分が守護する国に災厄魔を召喚するだなんて、何を考えてるんだ、あいつ。
「カナメ殿。これからネフライトに向かうのか?」
「いや。災厄の谷の底へ行く。災厄魔をネフライトに転送するための、対になる魔方陣がそこにあるはずだ。そっちを壊す方が手っ取り早い」
ネフライトの街を壊す方法も検討したが、関係ない人たちを巻き込むのは可哀想だからな。未来では勢いで壊しちゃったけど。できるなら被害を極力減らしたい。
「災厄の谷底か。いったいどんな場所なのだろうな」
「クロノアが鼻歌まじりに通うところなんだ。そんな危険な場所とは思えない」
谷底を覗きこむ。
「……」
暗くて底の見えない暗闇の中から、かすかに少女の歌声が聞こえた気がした。
一方、マナウでは心菜たちも谷底に降りているところだった。
縄ばしごを崖の上から垂らして、一人ずつ梯子を伝って谷川の淵に降りる。高低差の激しい土地で、今は霧で見通しがきかない。梯子の手配も含め、降りるのには数時間掛かった。
「綺麗な川ですね!」
心菜が弾んだ声を上げる。
水の色は澄んだエメラルドブルーで、水流に削られた岩肌は白く輝いている。
「水の温度は……」
真は手を突っ込む前に、まず落ちていた枯れ枝を水に突っ込んだ。魔界で探索していた頃に、呪いの掛かった泉や毒の川に出くわした事があったからだ。用心するに越したことはない。
「普通の水だと思いますよ。えいっ」
「心菜ちゃん?!」
警戒して、なかなか水に触れない面々にしびれを切らしたのか、心菜はブーツを脱いで素足でジャブジャブ水に入った。
「大丈夫?!」
「ほわ~、温かいです~。ぬくぬくです」
「へ?」
真は慌てて自分も手を水に浸してみた。
「本当だ。温かい……」
一緒に来たイロハが、水を手のひらですくって驚いた顔になった。
「疑念。翡翠川の水は、真夏でも凍えるほど冷たいというのに、この温かさは何だ?!」
心菜は、なおもジャブジャブと水の中を歩いている。
水深は膝たけほどの深さらしい。
途中で立ち止まった。
「温かい水が流れているところと、冷たい水が流れているところがあります」
「……上流にさかのぼってみるか」
イロハによれば、マナウの谷川は溺れるほど深い場所は少ないらしい。
川底の石は丸みを帯びているが、素足だと石で怪我をする恐れがある。
一行は靴が水に濡れるのは我慢して、温水を辿り、流れをさかのぼった。
しばらく行くと他の川と合流しているところもあったが、水温を確かめて温かい水の流れる方向に進んでいく。
「……ここが行き止まりだ」
そこは、垂直にそそりたつ壁がぐるりと円を描く場所だった。
エメラルドブルーだった水の色が、円の内側で暗色に変じている。
暗い色の場所は、水深がある場所だと一目で分かった。
コポコポと深淵から温水が沸きだしている。
上空からは重く冷たい空気が覆い被さっているようで、温水に接する暖かい空気と上空の冷たい空気の間で、白い霧が生じていた。
「ここが霧の発生する場所か? この丸い淵はなんだ?! 私が知らない場所があるなんて」
イロハが動揺している。
「……!」
真は、足元を流れる水から微妙に伝わってくる振動に眉をひそめた。
何か生き物の気配がする。
「下がって、イロハさん!」
心菜がイロハを引っ張って下がらせた。
その瞬間、暗い淵の水が盛り上がり、ぬらぬらした蛇の胴体のような影が見えた。水の上に現れたのは一部だけだが、数百歳の大樹の幹を思わせる胴回りだった。
そいつは、真たちに気付いていないように、元通り水に潜って姿を消した。
「……一旦戻ろう」
相手は手の届かない水の下にいる。
それに枢の言葉を信じるなら、神の力も届かない災厄魔という怪物かもしれないのだ。
真たちは簡単な調査を終わらせると、その場を後にした。
一行は拠点にしているイロハの邸宅に戻り、濡れた服を着替えた。
イロハは落ち込んでいる。
「あんな魔物がマナウにいたのに、私は気付かなかった……」
「そもそも、なんでホルスの神器で霧を払えると思ったんだ?」
真は気になっていた事を聞いてみる。
「それはクロノアがそう言っていたから……」
「いや、クロノアは敵じゃん。騙されてるんじゃ」
「ハッ……言われてみると」
なぜ気付かない。
ここに来て真にも、イロハの天然具合が分かってきた。
なんだかズレている。
一生懸命だけど真面目すぎて空回っている。
「では、倒しに行きましょう!」
「ちょっと待て」
目をキラキラ輝かせる心菜に、真は待ったを掛けた。
「枢っちに、止めとけって言われただろーーっ!」
「制止すなわち逝けということなのだと、心菜は理解しました。武士道といふは死ぬ事と見つけたり……」
「違うーーっ」
枢が聞いていたら「心菜それは違う。原文は死ぬ覚悟で奉公しろと書いてあるだけで、死ねと言ってない」と反論しただろう。
だがここに枢はいないし、心菜の暴走を止められる者もいない。
「感謝! 共に戦ってくれるか!」
イロハも喜んでいる。
収拾が付かなくなってきた。
「だいたい、水の下にいる相手をどうやって引きずり出すんだよ」
真は苦々しく、能天気な二人の盲点を指摘する。
戦おうにも、敵は相当、深い場所に潜っていそうだった。
「僕が手を貸そうか」
その時、大地の頭からピョコンと白いウサギが顔を出した。
ウサギは海神スサノオの変化した姿だ。
「僕は、誘惑の盃というスキルを持っているんだ。敵を酒の匂いで誘き出すスキルだよ」
「よーし、スサノオさんのスキルで引きずり出して、一気に叩きましょう!」
「えいえいおー」
リーシャンが心菜の肩の上で調子を合わせる。
真は猛烈に嫌な予感がした。
「俺だけ戦線離脱……って訳には、いかないよな、やっぱ」
43
あなたにおすすめの小説
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる