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魔王の譚
作戦会議
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2時間前
クレータ街 フリードリヒ邸宅
「ああ、ちょっと打ち合わせだけしておくか」
そそくさとウルサンに向かおうとする面々を俺は呼び止める。
「なんだよ?打ち合わせって」
カールが不機嫌になる。顔には『せっかく準備も終わってこれから出発しようって時に……』と書いてある。いつもそうだ。こいつは行動を邪魔されるのをひどく嫌う。が、考えなしなので情報共有だけはしっかりとしておきたい。なんせ相手が相手だからな。
「現時点でカルロスについてわかってることを情報共有しておこうと思ってな」
「カルロス?」
カールが素っ頓狂な声を上げる。
「ウルサンで暴れてるのはアルマンじゃねぇのかよ?」
「ハルマンだよ。話聞いてねぇのか?ったく。で、あんたは首謀者はカルロスだと踏んでるってことか?」
カールと違ってオットーは察しがよくて助かる。
「ああ、十中八九そうだろうな。おそらく奴と一戦交えることになるのは確実だ。で、奴の能力も含めて、今俺が分かってることをお前たちにも知っておいてもらいたいと思ってな」
「ならどうする?また会議室か?」
「いや。道すがらで構わんから、オットー、カール、ヨハンは俺の部下からカルロスについての話を聞いてくれ。で、サトシとエリザはちょっと頼みがあるんでこっちに来てくれ」
すると、セフィ〇スを調べていた部下が俺の横に並ぶ。
「御呼びでしょうか?」
「ああ、カールたちにカルロスについての情報を伝えてくれ。で、カールには、可能な限り要点のみを簡潔に、わかりやすく説明しろ。あいつは難しい話になると聞いてるふりをしてごまかすからな。オットーとヨハンには詳細に説明しておけ」
「承知しました」
部下は恭しく一礼すると、カールたちのもとへと速足で向かう。
その様子を見ていたサトシが感心したように言う。
「カールさんの事、良くご存じなんですね。それもスキルですか?」
「いや。経験だ」
「カールさんとはそんなに親しいんですか?」
「昔はな」
「昔?」
「まあ、それはいいってことだ。で、サトシ、エリザ。お前たちには頼みがある」
「なんでしょう?」
サトシとエリザは少々緊張しているようだ。そんな大した頼みではないんだがな。
「サトシ。「業の指輪」貸してくれねぇか?」
「ああ、あれですか。いいですけど何に使うんです?役に立たないっすよ。たぶん」
「あれの全能の逆説、どこまで熟練度上げられる?」
「今は☆三つですね。それが限度でした。「極」までは無理でしたね。でも、屑スキルっすよ。「極」になると化けるのかもしれませんけど……」
「いや。それでいい。で、エリザについてなんだが……」
「なんです。そんな改まって……なんだかとんでもないことを頼まれそうでちょっと怖いんですけど……」
「そうでもないさ。エリザに何かしてもらうってわけじゃねぇんだ。お前さんの容姿をコピーさせてくんない?」
「コピー?」
エリザはぴんと来ていないような表情で固まってしまう。
「複製だ。お前のそっくりさんを作らせてもらいたい」
「ああ、ドッペルゲンガーを作ればいいんですか?」
「いや。お前が作るんじゃねぇんだ。俺が作る」
「ドッペルゲンガーをですか?」
「いや。ドッペルゲンガーだと相手に幻覚を見せてるだけだからな。それじゃ意味がねぇんだよ。だから、俺の部下をお前に似せた姿かたちにする」
「そんなことできるんですか?」
エリザは半信半疑の様子だ。無理もない。
「でも、なんでそんなことするんです?」
サトシがもっともな質問を投げかけてくる。カールを含めオットーたちも騙されることがこの作戦の肝だからな。
「お前たちには、俺達と別行動をしてもらおうと思ってる」
「別行動ですか?どこに行けば?」
「そうだな。最初は奴から感知されないようにここにいてもらいたい」
「私たち二人共ですか?」
「ああ、で、俺たちは偽物のエリザを連れてウルサンに行く」
「なんで本物のエリザさんを連れて行かないんです?」
「カルロスのスキルについて話したろ?あれを聞いてどう思った?」
俺の問いにサトシははっきりとした口調で答える。
「フリードリヒさんやカールさんの体を奪われると詰みますね」
そりゃそうだ。
「まあ、おそらく大丈夫じゃないかな」
「なんでです?」
「お前たち戦った時、誰も入れ替わらなかったろ?」
「まあ、確かにそうですけど。どちらかといえば入れ替わるまでもなく勝つ自信があったんじゃないですか?」
「目の前に「創造主(クリエイター)」持ちがいるのにか?」
「あ、ああ。まあ。確かに」
「おそらく能力的な問題だろう。それを加味すれば、俺、カール、サトシ。この三人はスナッチされることはないんじゃないか」
「となると……」
サトシは視線をエリザへと向ける。
「そうですか。足手まとい……ってことですか」
エリザは悲しそうな顔をして視線を床に落とす。
「いや。そういうことじゃない。可能性の問題だ」
「でも、「スナッチ」の危険性からすればエリザさんだけじゃなくて、オットーさんやヨハンさんも同じじゃないですか?」
「ああ、お前の言うとおりだ。が、あいつらと入れ替わることは無ぇと思うぜ」
「なんでです?」
「ヨハンについては何とも言えんが、オットーと入れ替わった場合、カールは躊躇なく真っ二つにすると思うな。日頃の憂さ晴らしに」
エリザとサトシの表情が何とも言えないものになっている。そのさまが容易に想像できたんだろう。「ああ~」と、納得とも憐憫ともとれる声が漏れている。
「それに対して、エリザ。お前が乗っ取られた場合、カールはお前を斬れない」
「そ、そんなことないんじゃないですか?」
と、口ではそんなことを言っているが、エリザはまんざらでもない表情である。
「たしかに、カールさんはためらうでしょうね」
「え、いや。そうですか?ためらってくれますかね?私の事心配してくれるでしょうか?」
なんだかエリザがめんどくさい感じになって来たので、話を進めることにする。
「少なくとも、このメンツで「スナッチ」されると厄介なのはエリザ。お前だ。で、できればその護衛をサトシに頼みたい」
「俺ですか?できますかね?」
「大丈夫だ」
エリザの表情が『護衛ならカールが』という雰囲気になっているが、ここはバッサリ切っておこう。
「カールに期待するなよ。あいつに護衛は無理だ」
「な!?なっ!なんでですか!?いや。なぜそれが!?」
エリザもカールに似て来たな。なんだかなぁ。
「あいつは考えて行動することができん。反射神経で生きてるタイプだ。護衛なんて奴の対極にある仕事だよ」
それにはエリザも思うところがあったのか、やむ形無しといった様子でサトシに会釈する。
「すいません。護衛をよろしくお願いします」
「あ、はい。お役に立てるように努力します」
「まあ、基本的には護衛と言ってもほぼほぼここにいてもらうんだけどな」
「じゃあ、留守番ですか?それこそ留守番するんなら、オットーさんたちもこっちにいたほうが安全じゃないんですか?」
「いや。俺とカールが町から出たとなればこの町の戦力は激減だ。俺の部下達ももかなりの手練れぞろいでだけどな。奴がここの存在を知っているならこっちを襲う可能委もある。そうなると敬語対象としてオットーやヨハンが加わるとお前さんでも厳しいだろう。それにサトシには頼みたい仕事がある」
「どんな仕事です?」
またサトシが難しそうな顔をする。
「そんな嫌な顔するな。お前にとっちゃ大したことないだろうけど、お前にしかできない仕事だ。それと、これからの計画についても情報共有しておこうか」
「「はい!」」
「いい返事だ。
まず、エリザのそっくりさんを連れて二人を除いた残りでウルサンの街に行く。そこのどこかにカルロスがいるはずだ。今は誰と入れ替わってるかわからんからな」
「どうやって入れ替わるんです?」
「体に触れないと入れ替われないようだ。とりあえずは、手が触れる範囲に人がいない状況なら心配ないだろう。
で、エリザのそっくりさんを囮として使う」
「いくら囮として使うにしても、カールさんに事情を説明してないと同じじゃないですか?フリードリヒさんが囮に攻撃するときにカールさんが激高しますよ?」
「激高するでしょうか?」
「エリザ……心配の方向性がおかしくねぇか?」
「へ?あ、すいません」
「そこで「業の指輪」が要るんだ」
「あ、囮につけておくってことですか!?」
「そうだ。奴が囮に入り込んだら、その先はスキルが使えないからな。捕まえたも同然だ。後は能力値のガチンコ勝負になるってことだ。そうなれば俺とカールが居れば問題ない。まあ、カールが暴走しなければって話だがな」
「でも、それじゃやっぱり皆さんに詳細を説明しておいた方が……」
「オットーやヨハンは察しがいいからな。言っても言わなくてもそつなくこなしてくれるだろうよ。だが、カールはだめだ。言えば途端にぼろが出る。迫真の演技ってのが奴にはできない。知らせないのが一番だ」
「そうですか……」
エリザはなんだか不満なようだが、お前にとってもそっちの方がいいと思うよ。とは言わないでおこう。
「でだ、一応カルロスが囮にかかったらお前たちに念話を飛ばすから、ウルサンの上空にでも転移してきてくれ。囮にかかってくれさえすれば奴はスキルが使えないからな。魔力感知もできないはずだ」
「あ、でもそうすると囮のエリザさんは魔術使えませんよ?」
「それは大丈夫だ。俺がそれらしくエフェクト込みで対応するよ」
「なるほど。で、俺はいったい何を?」
「俺が合図したタイミングでカルロスを捕縛してほしい。超合金(イモータライト)で指一つ動かせないように」
「ああ、そんなことですか。わかりました」
「お前は超合金(イモータライト)瞬時に出せるか?」
「囮を無傷で……となると、コンマ数秒必要でしょうね。多少ケガしてもいいなら……ミリ秒オーダーで行けると思います」
バケモンだな。こいつ。
「十分だ。それじゃあこの作戦で頼む」
クレータ街 フリードリヒ邸宅
「ああ、ちょっと打ち合わせだけしておくか」
そそくさとウルサンに向かおうとする面々を俺は呼び止める。
「なんだよ?打ち合わせって」
カールが不機嫌になる。顔には『せっかく準備も終わってこれから出発しようって時に……』と書いてある。いつもそうだ。こいつは行動を邪魔されるのをひどく嫌う。が、考えなしなので情報共有だけはしっかりとしておきたい。なんせ相手が相手だからな。
「現時点でカルロスについてわかってることを情報共有しておこうと思ってな」
「カルロス?」
カールが素っ頓狂な声を上げる。
「ウルサンで暴れてるのはアルマンじゃねぇのかよ?」
「ハルマンだよ。話聞いてねぇのか?ったく。で、あんたは首謀者はカルロスだと踏んでるってことか?」
カールと違ってオットーは察しがよくて助かる。
「ああ、十中八九そうだろうな。おそらく奴と一戦交えることになるのは確実だ。で、奴の能力も含めて、今俺が分かってることをお前たちにも知っておいてもらいたいと思ってな」
「ならどうする?また会議室か?」
「いや。道すがらで構わんから、オットー、カール、ヨハンは俺の部下からカルロスについての話を聞いてくれ。で、サトシとエリザはちょっと頼みがあるんでこっちに来てくれ」
すると、セフィ〇スを調べていた部下が俺の横に並ぶ。
「御呼びでしょうか?」
「ああ、カールたちにカルロスについての情報を伝えてくれ。で、カールには、可能な限り要点のみを簡潔に、わかりやすく説明しろ。あいつは難しい話になると聞いてるふりをしてごまかすからな。オットーとヨハンには詳細に説明しておけ」
「承知しました」
部下は恭しく一礼すると、カールたちのもとへと速足で向かう。
その様子を見ていたサトシが感心したように言う。
「カールさんの事、良くご存じなんですね。それもスキルですか?」
「いや。経験だ」
「カールさんとはそんなに親しいんですか?」
「昔はな」
「昔?」
「まあ、それはいいってことだ。で、サトシ、エリザ。お前たちには頼みがある」
「なんでしょう?」
サトシとエリザは少々緊張しているようだ。そんな大した頼みではないんだがな。
「サトシ。「業の指輪」貸してくれねぇか?」
「ああ、あれですか。いいですけど何に使うんです?役に立たないっすよ。たぶん」
「あれの全能の逆説、どこまで熟練度上げられる?」
「今は☆三つですね。それが限度でした。「極」までは無理でしたね。でも、屑スキルっすよ。「極」になると化けるのかもしれませんけど……」
「いや。それでいい。で、エリザについてなんだが……」
「なんです。そんな改まって……なんだかとんでもないことを頼まれそうでちょっと怖いんですけど……」
「そうでもないさ。エリザに何かしてもらうってわけじゃねぇんだ。お前さんの容姿をコピーさせてくんない?」
「コピー?」
エリザはぴんと来ていないような表情で固まってしまう。
「複製だ。お前のそっくりさんを作らせてもらいたい」
「ああ、ドッペルゲンガーを作ればいいんですか?」
「いや。お前が作るんじゃねぇんだ。俺が作る」
「ドッペルゲンガーをですか?」
「いや。ドッペルゲンガーだと相手に幻覚を見せてるだけだからな。それじゃ意味がねぇんだよ。だから、俺の部下をお前に似せた姿かたちにする」
「そんなことできるんですか?」
エリザは半信半疑の様子だ。無理もない。
「でも、なんでそんなことするんです?」
サトシがもっともな質問を投げかけてくる。カールを含めオットーたちも騙されることがこの作戦の肝だからな。
「お前たちには、俺達と別行動をしてもらおうと思ってる」
「別行動ですか?どこに行けば?」
「そうだな。最初は奴から感知されないようにここにいてもらいたい」
「私たち二人共ですか?」
「ああ、で、俺たちは偽物のエリザを連れてウルサンに行く」
「なんで本物のエリザさんを連れて行かないんです?」
「カルロスのスキルについて話したろ?あれを聞いてどう思った?」
俺の問いにサトシははっきりとした口調で答える。
「フリードリヒさんやカールさんの体を奪われると詰みますね」
そりゃそうだ。
「まあ、おそらく大丈夫じゃないかな」
「なんでです?」
「お前たち戦った時、誰も入れ替わらなかったろ?」
「まあ、確かにそうですけど。どちらかといえば入れ替わるまでもなく勝つ自信があったんじゃないですか?」
「目の前に「創造主(クリエイター)」持ちがいるのにか?」
「あ、ああ。まあ。確かに」
「おそらく能力的な問題だろう。それを加味すれば、俺、カール、サトシ。この三人はスナッチされることはないんじゃないか」
「となると……」
サトシは視線をエリザへと向ける。
「そうですか。足手まとい……ってことですか」
エリザは悲しそうな顔をして視線を床に落とす。
「いや。そういうことじゃない。可能性の問題だ」
「でも、「スナッチ」の危険性からすればエリザさんだけじゃなくて、オットーさんやヨハンさんも同じじゃないですか?」
「ああ、お前の言うとおりだ。が、あいつらと入れ替わることは無ぇと思うぜ」
「なんでです?」
「ヨハンについては何とも言えんが、オットーと入れ替わった場合、カールは躊躇なく真っ二つにすると思うな。日頃の憂さ晴らしに」
エリザとサトシの表情が何とも言えないものになっている。そのさまが容易に想像できたんだろう。「ああ~」と、納得とも憐憫ともとれる声が漏れている。
「それに対して、エリザ。お前が乗っ取られた場合、カールはお前を斬れない」
「そ、そんなことないんじゃないですか?」
と、口ではそんなことを言っているが、エリザはまんざらでもない表情である。
「たしかに、カールさんはためらうでしょうね」
「え、いや。そうですか?ためらってくれますかね?私の事心配してくれるでしょうか?」
なんだかエリザがめんどくさい感じになって来たので、話を進めることにする。
「少なくとも、このメンツで「スナッチ」されると厄介なのはエリザ。お前だ。で、できればその護衛をサトシに頼みたい」
「俺ですか?できますかね?」
「大丈夫だ」
エリザの表情が『護衛ならカールが』という雰囲気になっているが、ここはバッサリ切っておこう。
「カールに期待するなよ。あいつに護衛は無理だ」
「な!?なっ!なんでですか!?いや。なぜそれが!?」
エリザもカールに似て来たな。なんだかなぁ。
「あいつは考えて行動することができん。反射神経で生きてるタイプだ。護衛なんて奴の対極にある仕事だよ」
それにはエリザも思うところがあったのか、やむ形無しといった様子でサトシに会釈する。
「すいません。護衛をよろしくお願いします」
「あ、はい。お役に立てるように努力します」
「まあ、基本的には護衛と言ってもほぼほぼここにいてもらうんだけどな」
「じゃあ、留守番ですか?それこそ留守番するんなら、オットーさんたちもこっちにいたほうが安全じゃないんですか?」
「いや。俺とカールが町から出たとなればこの町の戦力は激減だ。俺の部下達ももかなりの手練れぞろいでだけどな。奴がここの存在を知っているならこっちを襲う可能委もある。そうなると敬語対象としてオットーやヨハンが加わるとお前さんでも厳しいだろう。それにサトシには頼みたい仕事がある」
「どんな仕事です?」
またサトシが難しそうな顔をする。
「そんな嫌な顔するな。お前にとっちゃ大したことないだろうけど、お前にしかできない仕事だ。それと、これからの計画についても情報共有しておこうか」
「「はい!」」
「いい返事だ。
まず、エリザのそっくりさんを連れて二人を除いた残りでウルサンの街に行く。そこのどこかにカルロスがいるはずだ。今は誰と入れ替わってるかわからんからな」
「どうやって入れ替わるんです?」
「体に触れないと入れ替われないようだ。とりあえずは、手が触れる範囲に人がいない状況なら心配ないだろう。
で、エリザのそっくりさんを囮として使う」
「いくら囮として使うにしても、カールさんに事情を説明してないと同じじゃないですか?フリードリヒさんが囮に攻撃するときにカールさんが激高しますよ?」
「激高するでしょうか?」
「エリザ……心配の方向性がおかしくねぇか?」
「へ?あ、すいません」
「そこで「業の指輪」が要るんだ」
「あ、囮につけておくってことですか!?」
「そうだ。奴が囮に入り込んだら、その先はスキルが使えないからな。捕まえたも同然だ。後は能力値のガチンコ勝負になるってことだ。そうなれば俺とカールが居れば問題ない。まあ、カールが暴走しなければって話だがな」
「でも、それじゃやっぱり皆さんに詳細を説明しておいた方が……」
「オットーやヨハンは察しがいいからな。言っても言わなくてもそつなくこなしてくれるだろうよ。だが、カールはだめだ。言えば途端にぼろが出る。迫真の演技ってのが奴にはできない。知らせないのが一番だ」
「そうですか……」
エリザはなんだか不満なようだが、お前にとってもそっちの方がいいと思うよ。とは言わないでおこう。
「でだ、一応カルロスが囮にかかったらお前たちに念話を飛ばすから、ウルサンの上空にでも転移してきてくれ。囮にかかってくれさえすれば奴はスキルが使えないからな。魔力感知もできないはずだ」
「あ、でもそうすると囮のエリザさんは魔術使えませんよ?」
「それは大丈夫だ。俺がそれらしくエフェクト込みで対応するよ」
「なるほど。で、俺はいったい何を?」
「俺が合図したタイミングでカルロスを捕縛してほしい。超合金(イモータライト)で指一つ動かせないように」
「ああ、そんなことですか。わかりました」
「お前は超合金(イモータライト)瞬時に出せるか?」
「囮を無傷で……となると、コンマ数秒必要でしょうね。多少ケガしてもいいなら……ミリ秒オーダーで行けると思います」
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