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カウンセリングと……
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詩奈が学校を休み、病院でリハビリするようになってから3日目。
理学療法士とリハビリを2時間した後、母親より一回りほど若い作業療法士の女性、板見 真香にカウンセリングしてもらっていた。
「 詩奈さん、今、リハビリ終えて、右足首の様子はいかがですか? 痛みとか違和感が有りますか?」
「大丈夫です。新しい松葉杖も使い慣れて来ました」
学校よりも病院の方がリハビリはきついものの、気持ち的には、かなり楽に思える 詩奈。
「登校するのは、まだ気持ち早かったでしょうか?」
「私は、自分の怪我の事ばかりしか頭に無くて、周りの気持ちなんて考えて無かったから、甘かったんです。怪我をしている生徒には、周りは親切にしてくれるものだと勝手に思い違いしてたので……」
「そうですか? 私達の感覚でも、 詩奈さんと同じように、期待しますよ。怪我をしていると、周りは気を遣って助けてくれる事を」
筆記する手を止め、 真香が 相槌を打った。
「でも実際は、私って、何の役にも立たないクラスのお荷物でしかなくて、2日がかりで、その事に気付かされました……」
俯きがちになり、こもるような声の詩奈。
「思春期って複雑な年頃だから、中には困った事に、つい自分達と違う人を仲間外れにしたり、集団で攻撃してくるような事も有るのよね……そういうクラスメイト達の中で、 詩奈さんは、どう思いました?」
「こんな何にも出来ない自分が、情けなくて、すぐに家に戻りたくなりましたけど……」
「けど……?」
少し 躊躇ったが、 真香の親身になってくれそうな眼差しを見て、ゆっくりと話し出した。
「私に反感を持っている人達の方が多いですが、親以外にも、少ないけど、私の味方をしてくれる人達もいて……」
「それは、学校の生徒達の中にいるんですか?」
学校内かどうかによって、 詩奈にとっての味方の度合いが異なり、確認する 真香。
「生徒達の中にいます。1人は同じクラスで、1人は違うクラスです。彼らの1人が、私の怪我の原因を作ったので、よくお見舞いに来てくれたんです……でも、2人とも学校内で人気者の男子達だから……」
その最後の一言で、おおよその状況把握が出来た 真香。
「なるほど……それは、 詩奈さんにやっかみが集中しても無理は無いかも知れないですね。詩奈さん、女子の友達はクラスにいますか?」
真香に尋ねられて、ビクッとなった 詩奈。
小学校からの友達と思っていた 芽里は、手の平を返したように 詩奈を陥れている主犯となっている事は、3日前の言動からハッキリしている。
「クラス内に1人、他のクラスにも1人、小学5年生から仲良しの女友達がいましたが、入院中にお見舞いに来てくれた時から、その男子達との事が有って、仲 違いした状態なんです」
「そのお友達も、その男子達に好意を抱いている感じですか?」
詩奈の話の内容から、 真香が指摘して来た。
「そうです。だから、私が抜け駆けしたように思われていて……」
「 詩奈さんも、もしかして、その男子達のどちらかが好きなんですか?」
真香に尋ねられ、ここで自分の気持ちを隠したら、その後のカウンセリングもスムーズに進まないと思い、恥ずかしかったが正直に気持ちを伝えた。
「はい……でも、私の方がずっと前から好きだったんです」
今後のカウンセリングを考え、友人達との口論の原因も伝えた。
「 詩奈さんの方が、その男子を好きになるのは先だったけど、女友達に伝えたのは、タイミング悪くて後出しのようになったのが、その女友達にしてみると、まず気に入らなかったのですね」
詩奈の言葉足らずの説明でも、 真香が上手く汲み取っていた。
「そうなんです。最初に『私も』って言っていたら、こんな事にならなかったのかも知れないんですけど、その時は、なんかもう友達2人で盛り上がっていて、加わりにくかったのと、私達が想ったところで、相手の男子は、ただ遠目で見てる程度の存在と思っていたので……」
「まさか、怪我を通じて、意中の男子に急接近出来るなんて思いもしないですからね。世の中って、本当に分からないものですね!」
真香が、 詩奈の気持ちに共感しながら、溜め息をついた。
「ホントに、怪我のおかげで、遠い存在だった人と普通に話せる時が出来て、怪我にさえ感謝したい気持ちだったんです!」
そう話す 詩奈は、今まで 真香が目にした 詩奈の表情の中で、最も輝いて見えていた。
「その怪我が無かったら、ずっと遠目で見続ける時間が続いていたかも知れなかったのに、そんなに一緒にいられるようになったら、舞い上がってしまいますね! それが女友達にとっては、鼻に付いたのかも知れないですね」
「2人の前では、そういう舞い上がった気持ちを出来るだけ見せないようにしていたつもりだったんです。でも、私を部外者のような扱いにして4人で話し出したり、女友達が私抜きの4人で映画に行こうって、男子達を誘い出したりしてきて……」
それまで 恵麻や 芽里に対し、不信感を抱く事など一度も無く、仲良しの友達と思っていたのが、入院をきっかけに、2人の嫌な面が目に付くようになった出来事を思い出し、言葉を呑んだ 詩奈。
「 詩奈さんの病室で、女友達が、 詩奈さん抜きの4人で映画に行くなんて話を持ち掛けて来たのですか?」
「もしも、あの時、男子達が女友達の話に乗って4人で映画に行っていたとしたら、今よりもっと哀しい気持ちになっていたと思うんです。だから、男子達がその誘いを断ってくれた時は、心底嬉しかった! 例え、その事で、女友達を失ってしまったとしても……」
「こんな事言うのは失礼かも知れないですけど、その女友達は、あまり 詩奈さんの事を考えて行動してくれているような、良い友達では無かったと思います。都合良い時だけ仲良くして、辛い時に寄り添えないのなら、友達としては失格です!」
キッパリと言い切った 真香。
「私も、友達に対して、ずっとモヤモヤが続いていたんです。これは、私のワガママなのか分からなかったので……だから、そう言ってもらえて、私の中ではスッキリしました!」
「その女子達を敵に回しても、男子達の取った言動は正しいです! 彼らは 詩奈さんの気持ちを第一に考えて行動出来ているので、信頼して、大丈夫! こんな風に、 詩奈さんには、味方となってくれる男子達がいます! 私も、及ばずながら、足首の件でも、心の面でも、いつでも何でも相談に乗りますから、頼って下さい!」
足を怪我しただけでも、思春期の女子には大変だというのに、イジメにまで遭っている 詩奈を懸命に励まそうとした 真香。
映画の件の直後、母に話すと、 詩奈に共感してくれた事で、慰められたのを思い出した。
そして、それから1か月ほど経過した今、また、その時の出来事を作業療法士の 真香に話し、彼女も自分に同調してくれている。
真香は、 恵麻や 芽里やクラスメート達の刃物のように心を切り刻む罵声ではなく、母や 瑞輝や 凌空のように、暖かい言葉で 詩奈を包み込んでくれている。
初対面でも信頼出来る人柄というのが伝わり、尻込みする事も無く話せた。
話しているうちに、固まっていた心が軽くなり、自分1人じゃなく、共感してくれる人達が何人もいる事で、例え、圧倒的多数の敵がいたとしても、大丈夫な気がして来た。
作業療法士である 真香から、適切な助言を得られた事で、 詩奈の心は、どんなにか救われた。
身内の目線ゆえに庇ってくれようとする母の共感のみならば、芽里や 恵麻、クラスメイト達に抱いている不信感が、自身のエゴが招いた結果なのかと疑問が残るままだった。
理学療法士とリハビリを2時間した後、母親より一回りほど若い作業療法士の女性、板見 真香にカウンセリングしてもらっていた。
「 詩奈さん、今、リハビリ終えて、右足首の様子はいかがですか? 痛みとか違和感が有りますか?」
「大丈夫です。新しい松葉杖も使い慣れて来ました」
学校よりも病院の方がリハビリはきついものの、気持ち的には、かなり楽に思える 詩奈。
「登校するのは、まだ気持ち早かったでしょうか?」
「私は、自分の怪我の事ばかりしか頭に無くて、周りの気持ちなんて考えて無かったから、甘かったんです。怪我をしている生徒には、周りは親切にしてくれるものだと勝手に思い違いしてたので……」
「そうですか? 私達の感覚でも、 詩奈さんと同じように、期待しますよ。怪我をしていると、周りは気を遣って助けてくれる事を」
筆記する手を止め、 真香が 相槌を打った。
「でも実際は、私って、何の役にも立たないクラスのお荷物でしかなくて、2日がかりで、その事に気付かされました……」
俯きがちになり、こもるような声の詩奈。
「思春期って複雑な年頃だから、中には困った事に、つい自分達と違う人を仲間外れにしたり、集団で攻撃してくるような事も有るのよね……そういうクラスメイト達の中で、 詩奈さんは、どう思いました?」
「こんな何にも出来ない自分が、情けなくて、すぐに家に戻りたくなりましたけど……」
「けど……?」
少し 躊躇ったが、 真香の親身になってくれそうな眼差しを見て、ゆっくりと話し出した。
「私に反感を持っている人達の方が多いですが、親以外にも、少ないけど、私の味方をしてくれる人達もいて……」
「それは、学校の生徒達の中にいるんですか?」
学校内かどうかによって、 詩奈にとっての味方の度合いが異なり、確認する 真香。
「生徒達の中にいます。1人は同じクラスで、1人は違うクラスです。彼らの1人が、私の怪我の原因を作ったので、よくお見舞いに来てくれたんです……でも、2人とも学校内で人気者の男子達だから……」
その最後の一言で、おおよその状況把握が出来た 真香。
「なるほど……それは、 詩奈さんにやっかみが集中しても無理は無いかも知れないですね。詩奈さん、女子の友達はクラスにいますか?」
真香に尋ねられて、ビクッとなった 詩奈。
小学校からの友達と思っていた 芽里は、手の平を返したように 詩奈を陥れている主犯となっている事は、3日前の言動からハッキリしている。
「クラス内に1人、他のクラスにも1人、小学5年生から仲良しの女友達がいましたが、入院中にお見舞いに来てくれた時から、その男子達との事が有って、仲 違いした状態なんです」
「そのお友達も、その男子達に好意を抱いている感じですか?」
詩奈の話の内容から、 真香が指摘して来た。
「そうです。だから、私が抜け駆けしたように思われていて……」
「 詩奈さんも、もしかして、その男子達のどちらかが好きなんですか?」
真香に尋ねられ、ここで自分の気持ちを隠したら、その後のカウンセリングもスムーズに進まないと思い、恥ずかしかったが正直に気持ちを伝えた。
「はい……でも、私の方がずっと前から好きだったんです」
今後のカウンセリングを考え、友人達との口論の原因も伝えた。
「 詩奈さんの方が、その男子を好きになるのは先だったけど、女友達に伝えたのは、タイミング悪くて後出しのようになったのが、その女友達にしてみると、まず気に入らなかったのですね」
詩奈の言葉足らずの説明でも、 真香が上手く汲み取っていた。
「そうなんです。最初に『私も』って言っていたら、こんな事にならなかったのかも知れないんですけど、その時は、なんかもう友達2人で盛り上がっていて、加わりにくかったのと、私達が想ったところで、相手の男子は、ただ遠目で見てる程度の存在と思っていたので……」
「まさか、怪我を通じて、意中の男子に急接近出来るなんて思いもしないですからね。世の中って、本当に分からないものですね!」
真香が、 詩奈の気持ちに共感しながら、溜め息をついた。
「ホントに、怪我のおかげで、遠い存在だった人と普通に話せる時が出来て、怪我にさえ感謝したい気持ちだったんです!」
そう話す 詩奈は、今まで 真香が目にした 詩奈の表情の中で、最も輝いて見えていた。
「その怪我が無かったら、ずっと遠目で見続ける時間が続いていたかも知れなかったのに、そんなに一緒にいられるようになったら、舞い上がってしまいますね! それが女友達にとっては、鼻に付いたのかも知れないですね」
「2人の前では、そういう舞い上がった気持ちを出来るだけ見せないようにしていたつもりだったんです。でも、私を部外者のような扱いにして4人で話し出したり、女友達が私抜きの4人で映画に行こうって、男子達を誘い出したりしてきて……」
それまで 恵麻や 芽里に対し、不信感を抱く事など一度も無く、仲良しの友達と思っていたのが、入院をきっかけに、2人の嫌な面が目に付くようになった出来事を思い出し、言葉を呑んだ 詩奈。
「 詩奈さんの病室で、女友達が、 詩奈さん抜きの4人で映画に行くなんて話を持ち掛けて来たのですか?」
「もしも、あの時、男子達が女友達の話に乗って4人で映画に行っていたとしたら、今よりもっと哀しい気持ちになっていたと思うんです。だから、男子達がその誘いを断ってくれた時は、心底嬉しかった! 例え、その事で、女友達を失ってしまったとしても……」
「こんな事言うのは失礼かも知れないですけど、その女友達は、あまり 詩奈さんの事を考えて行動してくれているような、良い友達では無かったと思います。都合良い時だけ仲良くして、辛い時に寄り添えないのなら、友達としては失格です!」
キッパリと言い切った 真香。
「私も、友達に対して、ずっとモヤモヤが続いていたんです。これは、私のワガママなのか分からなかったので……だから、そう言ってもらえて、私の中ではスッキリしました!」
「その女子達を敵に回しても、男子達の取った言動は正しいです! 彼らは 詩奈さんの気持ちを第一に考えて行動出来ているので、信頼して、大丈夫! こんな風に、 詩奈さんには、味方となってくれる男子達がいます! 私も、及ばずながら、足首の件でも、心の面でも、いつでも何でも相談に乗りますから、頼って下さい!」
足を怪我しただけでも、思春期の女子には大変だというのに、イジメにまで遭っている 詩奈を懸命に励まそうとした 真香。
映画の件の直後、母に話すと、 詩奈に共感してくれた事で、慰められたのを思い出した。
そして、それから1か月ほど経過した今、また、その時の出来事を作業療法士の 真香に話し、彼女も自分に同調してくれている。
真香は、 恵麻や 芽里やクラスメート達の刃物のように心を切り刻む罵声ではなく、母や 瑞輝や 凌空のように、暖かい言葉で 詩奈を包み込んでくれている。
初対面でも信頼出来る人柄というのが伝わり、尻込みする事も無く話せた。
話しているうちに、固まっていた心が軽くなり、自分1人じゃなく、共感してくれる人達が何人もいる事で、例え、圧倒的多数の敵がいたとしても、大丈夫な気がして来た。
作業療法士である 真香から、適切な助言を得られた事で、 詩奈の心は、どんなにか救われた。
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