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五大魔法
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「……平和だ」
『みゃー……』
別邸に軟禁されてから数日。私とミャーはとても平和な日々を過ごしていた。やっぱり親の機嫌に左右されない生活って素敵だわー。ぶたれない生活って最高ー。
食事については問題なし。毎日ミャーが厨房で食料を分けてもらってくるのでむしろ以前より健康的な食生活を送れていると思う。
ミャーが狩りをしてくれているのでタンパク質は問題ないし、足りない野菜系をもらっている感じだ。やはり子供の頃から栄養バランスは意識しないとね。
……でも、やはり私がミャーに育てられているのでは? 称号『ドラゴンの名付け親』とは一体……。ミャーが狩りをするたびに私も≪獲得経験値共有≫によって経験値を獲得しているらしく、今の私は何もしなくてもレベリングができているし……。
なんと私、屋敷から一歩も出ていないのにレベルが5から7に上がったのだ!
≪――スキル・なまけ者を獲得しました≫
頭の中にそんな声が。
ははーん? 子供に食糧確保を任せて食っちゃ寝している今の私、確かになまけ者ですねー? というか『ピッグ』って。この豚野郎が! って感じっすか?
「――このままじゃいけない!」
『みゃ!?』
勢いよく立ち上がる私と、そんな私にビックリするミャーだった。
「今はまだ戦えないけど! 少なくとも自分で食べる分は自分で狩れるようにならないと! そしていずれは冒険者になってお金も稼ぐ!」
『みゃ、みゃあ!』
感激の声を上げるミャーだった。……なんだか『無職の子供が就職宣言をしてくれた母親』っぽい感じがするのは気のせいかな? やっぱりミャーの方が育ての親っぽくない?
「よし! まずは……読書といきましょうか」
『……みゃー……』
感動を返せ、みたいな半眼をするミャーだった。
「ち、ちがうよ!? まずは戦えるよう攻撃魔法とか防御魔法を改めて勉強するだけだよ!?」
『みゃー?』
ほんとかなー? みたいな以下略。くっ、ここは疑いを晴らすためにも真面目に勉強しなければ!
というわけで地下室から持ってきておいた魔法の教本・攻撃魔法初級編をパラパラと捲っていく私。これまた最初に神話がどーとか書かれていたので飛ばして、実践的な内容から読み始める。
「え~っと、攻撃魔法の適正を調べるには、それぞれの初級魔法を使ってみればいい、か。単純だね」
魔法には火、水、土、風、雷の5大属性があるらしく、そこからさらに細分化するらしい。水魔法から氷魔法に、とか。土魔法から植物魔法に、みたいな感じで。
ちなみに各属性に含むまでもない、誰でも使える『軽い』魔法は生活魔法としてジャンル分けされているのだとか。
とりあえず、各属性の初級魔法を使ってみようかな。初級魔法は手のひらの上で発動する程度の規模だと書いてあるし、室内でも大丈夫なはず。
「え~っと……焔よ、燃えよ!」
呪文を唱えると手のひらで炎が燃え盛った。少なくとも炎魔法使いの才能はあるみたいだ。いいね、カッコイイ。
「あとは……風よ、来たれ!」
手のひらから風が吹き、私の前髪を揺らした。
「あれ風魔法も使えるんだ? え~っと、次は……土よ、我が願いを!」
私の手から土が盛り上がり、パラパラと床に落ちた。
なんだかもう確信を抱きながら水魔法の呪文を唱える。
「水よ、流れよ!」
やはりというか何というか。私の手から水が噴き出した。これで五大属性のうち、四つを使えることになるらしい。
「なんかもうここまで来たらパーフェクトを目指したいよね。――雷よ、轟け!」
――瞬間。
屋敷内に閃光が走った。今までとは比べものにならないほど強い反応だ。
「みぎゃあ!? 目が!? 目がぁあ!?」
予想外の眩しさに目がやられ、ゴロゴロと床を転がる私だった。
『みゃー……』
別邸に軟禁されてから数日。私とミャーはとても平和な日々を過ごしていた。やっぱり親の機嫌に左右されない生活って素敵だわー。ぶたれない生活って最高ー。
食事については問題なし。毎日ミャーが厨房で食料を分けてもらってくるのでむしろ以前より健康的な食生活を送れていると思う。
ミャーが狩りをしてくれているのでタンパク質は問題ないし、足りない野菜系をもらっている感じだ。やはり子供の頃から栄養バランスは意識しないとね。
……でも、やはり私がミャーに育てられているのでは? 称号『ドラゴンの名付け親』とは一体……。ミャーが狩りをするたびに私も≪獲得経験値共有≫によって経験値を獲得しているらしく、今の私は何もしなくてもレベリングができているし……。
なんと私、屋敷から一歩も出ていないのにレベルが5から7に上がったのだ!
≪――スキル・なまけ者を獲得しました≫
頭の中にそんな声が。
ははーん? 子供に食糧確保を任せて食っちゃ寝している今の私、確かになまけ者ですねー? というか『ピッグ』って。この豚野郎が! って感じっすか?
「――このままじゃいけない!」
『みゃ!?』
勢いよく立ち上がる私と、そんな私にビックリするミャーだった。
「今はまだ戦えないけど! 少なくとも自分で食べる分は自分で狩れるようにならないと! そしていずれは冒険者になってお金も稼ぐ!」
『みゃ、みゃあ!』
感激の声を上げるミャーだった。……なんだか『無職の子供が就職宣言をしてくれた母親』っぽい感じがするのは気のせいかな? やっぱりミャーの方が育ての親っぽくない?
「よし! まずは……読書といきましょうか」
『……みゃー……』
感動を返せ、みたいな半眼をするミャーだった。
「ち、ちがうよ!? まずは戦えるよう攻撃魔法とか防御魔法を改めて勉強するだけだよ!?」
『みゃー?』
ほんとかなー? みたいな以下略。くっ、ここは疑いを晴らすためにも真面目に勉強しなければ!
というわけで地下室から持ってきておいた魔法の教本・攻撃魔法初級編をパラパラと捲っていく私。これまた最初に神話がどーとか書かれていたので飛ばして、実践的な内容から読み始める。
「え~っと、攻撃魔法の適正を調べるには、それぞれの初級魔法を使ってみればいい、か。単純だね」
魔法には火、水、土、風、雷の5大属性があるらしく、そこからさらに細分化するらしい。水魔法から氷魔法に、とか。土魔法から植物魔法に、みたいな感じで。
ちなみに各属性に含むまでもない、誰でも使える『軽い』魔法は生活魔法としてジャンル分けされているのだとか。
とりあえず、各属性の初級魔法を使ってみようかな。初級魔法は手のひらの上で発動する程度の規模だと書いてあるし、室内でも大丈夫なはず。
「え~っと……焔よ、燃えよ!」
呪文を唱えると手のひらで炎が燃え盛った。少なくとも炎魔法使いの才能はあるみたいだ。いいね、カッコイイ。
「あとは……風よ、来たれ!」
手のひらから風が吹き、私の前髪を揺らした。
「あれ風魔法も使えるんだ? え~っと、次は……土よ、我が願いを!」
私の手から土が盛り上がり、パラパラと床に落ちた。
なんだかもう確信を抱きながら水魔法の呪文を唱える。
「水よ、流れよ!」
やはりというか何というか。私の手から水が噴き出した。これで五大属性のうち、四つを使えることになるらしい。
「なんかもうここまで来たらパーフェクトを目指したいよね。――雷よ、轟け!」
――瞬間。
屋敷内に閃光が走った。今までとは比べものにならないほど強い反応だ。
「みぎゃあ!? 目が!? 目がぁあ!?」
予想外の眩しさに目がやられ、ゴロゴロと床を転がる私だった。
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