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スキルゲット
しおりを挟むこの階層の魔物を全て駆逐したあと。
私は最初に倒した魔物――姿を消していた犬っぽい存在を観察していた。
見た目は犬というか、狐というか……。とにかく、四本足の獣だ。
なんだか犬っぽい見た目をしていると倒すのも少し可哀想になってくるけど……攻撃してくるんだからしょうがないよね。
千里眼――今は進化したので千里の果てを知る者よか。そのスキルを使って倒しまくったので、草原には同じ魔物の死体がたくさん転がっていた。
「とりあえず、魔石を回収しようかな?」
さすがに犬っぽい魔物を食べる勇気はない私である。
『みゃ!』
ミャーが魔石をほじくり出してくれたので、浄化してから食べてみる。舐め舐め。ころころ。舐め舐め。
≪――スキル・隠蔽工作を獲得しました≫
頭の上からそんな声が。
隠蔽工作?
ステータス画面でスキルの詳細を確認。……ふんふん? 自分の名前とかの情報を隠せるスキルか。この魔物の特性からして身体を透明にできるんじゃないかと思ったけど、ちょっと違ったみたい。スキルが進化すればそれもできるようになるのかな?
あ、でも、これを使いこなせれば自分の職業とかスキルを隠せるのかな?
相手が鑑定眼持ちだと私が持っている『闇魔法』とか、私の職業(?)である『悪役幼女』やら見透かされてしまうかもしれないからね。
特に闇魔法は呪いや重力操作、死霊魔術、精神支配とかができるみたいだし。家名(名字)が知られると貴族身分だとバレてしまう。平穏無事な生活を目指すならレベルを上げておいた方がいいスキルだ。
魔物のいなくなった階層を周りながら、犬っぽい魔物の魔石を集めていく。すると、植物っぽい魔物の死骸というか焼け残りが目に入った。
「……ん? なんか、膨らんでる?」
根っこに近い部分が瘤のようになっていた。
まだいい感じにくすぶっているので、近くに落ちてた木の棒で植物っぽいものを突いてみると……魔石を発見した。
「植物にも魔石ってあるんだ?」
風魔法で冷やしてから、食べてみる。
≪――スキル・射手を獲得しました≫
「お? 新しいスキルっぽい」
早速確認してみると、命中率が上昇するスキルっぽかった。
「遠距離攻撃で倒せば痛い目に遭わなくて済むからね。これのレベルも上げようか」
『みゃ!』
というわけで。
ミャーと協力して犬っぽい魔物と植物っぽい魔物の魔石を集める私たちだった。
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