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第三十六話 天文台の決戦ーその⑥
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ルカはヴィトが追いついてきたのを悟った。もう逃げられないだろう。
「マリアを狙おうとした事は許してやる……さっさと街を出ろッ!」
ヴィトは剣を構えて叫ぶ。
「バカか、貴様?このまま逃げたら、エドワード陛下にオレが殺されるんだ……お前だってそんなのイヤだろ?オレは陛下の世にも恐ろしい魔法で殺されちまうよ」
ルカは強がってはいたが、決して強い口調ではない。
「オレの知ったこっちゃあない」
ヴィトは剣の矛先を見せた。剣の鋭い先がキラリと光る。ルカはブルブルと震えたが、雷の剣を構え直しヴィトに挑む。
「忠告はした筈だ……」
ヴィトは突っ込んでくるルカの剣を防ごうとしたが、ルカは剣だけではなく雷の球も作り出していた。雷の球で目くらましをするつもりだろうか。
「喰らェェェェェェェェ~~!」
そんな激昂とともに放たれた雷の球はヴィトではなく、ルーシーに向いていた事が分かる。雷の球はヴィトに当たる前に雷の球は横にそれ、背後にいるルーシーに向かっていたのだから。
「……テメェはギャングでも、マフィアでもねぇ !ただの卑怯者のチンピラ以下のゴミ野郎だ !!」
ヴィトは口汚く煽ったが、ルカは容赦する事なくヴィトに剣同士の勝負を挑む。
(くっ、ルーシー頼む、雷の球を避けてくれ)
ヴィトはルーシーを見たが、ルーシーは雷の球を避けようしていたが、雷の球はルーシーを集中的に付け狙う。
「もう終わりなのか)
ヴィトは目を閉じようとしたが、その途中に凄まじい勢いで、ルーシーに迫っていた雷の球が別の雷の球にかき消されたのだ。
「なっ、一体誰が!?」
ルカが背後を振り向くと、そこには例の女王陛下が立っていた。
「卑怯者の平民めッ!フランソワ王国の女王マリア・ド・フランソワの優秀な騎士団長を無防備なところを狙うとは、身の程をわきまえなさいッ!」
そこにはルーシーが杖を構えて立っていた。
「何をしたんだ、貴様!?」
ルカの問いかけにマリアは鼻の穴を膨らませながら答えた。
「魔法よ、この田舎に来てからようやく魔法の腕を取り戻せたわ、雷魔法よ、あんたが今使っている剣と同じくらいの効力が保証されているのよ !!」
マリアはそう叫ぶと、ルカに向かって次々に雷の球を発射する。
「詰みだな、ルカ……」
ヴィトの剣の強さも更に増してくる。この状態で剣を弾き飛ばすのは不可能だ。ルカにはそう思われた。
「卑怯者めェェェェェェェェ~~!」
ルカの渾身の叫びが郊外の天文台の入り口で響く。だが誰一人同調するものはいない。
「自業自得だ……」
ルカの背中を二人の雷の球が襲う。ルカはまるで電気椅子に上がっているようだと感じた。そうして背中に更なるダメージを喰らい、背中を背に勢いよく地面の土の空気を吸う。
「ぐっ、うっ……」
ルカは地面に倒れながらもヴィトとルーシーとマリアに憎悪の目を向けていた。
「感じてるか?お前は罪深い……オレは何のために殺したと思う?」
ヴィトはルーシーに目配せすると、ルーシーから一丁の拳銃を受け取り、ルカに銃口を向け、そのままためらう事なく発砲する。
「オレはな、ファミリーのために敵を倒した。次に……」
ヴィトはルカの左足に銃弾を発砲する。
「先代のために敵を倒し」
続いてルカの腹に発砲する。
「仲間のために倒し」
ルカの脇腹に発砲する。この時点でルカのコーヒー色のアルマーニの高級スーツは所々に赤い色が混じっており、ルカの倒れている地面の上には少しばかり血が混じっている。
「そして、二人の女王陛下のために敵を倒すのさ、オレは騎士だからな」
ヴィトの銃口はルカの頭部を狙っていた。
「こっ、の……クソ野郎が」
ルカの遺言とも取れる言葉を聞き終わると、ヴィトはルカの頭部に向かった発射した。
ルカ・ミラノリアはその生涯を終えたのだ。そして次の瞬間にルカの剣も消滅してしまう。
「終わったんだ……ニューホーランドシティーはおれ達のものだ」
ヴィトはそう言い終わると、今までの疲れのためか、地面にペタリと座り込む。
「お疲れ様……ヴィト」
ルーシーは座っているヴィトの手をしっかりと握り締める。
「あぁ、喜べよ、ルーシーこの街はオレ達のものだよ、これで麻薬商売を撲滅し、ルカの奴が経営していた"マッサージ店"を潰し、子分達に今後カタギの店から金を脅し取るのはいかんと言えるんだ」
ヴィトは微笑を浮かべてはいたものの、その瞳からは涙がうっすらと流れているのは分かる。
「まるで、ギャングじゃないみたいだわ、裏稼業の仕事を殆どしないなんて……でも、それがわたし達らしいかもね」
ルーシーも目に涙を浮かばせながら言った。
「大丈夫だ。組合やギャンブルはこれまで通りさ、更に他のファミリーがやっていない他の事業に手を出そうぜ、レジャー施設やレストランの経営とか……服飾店を経営するとかさ、それでお前がモデルとして着るドレスを見て見たいからな」
「そんな事言って、あの子が嫉妬するわよ」
ルーシーは優しく微笑む。
「そうだな、あの子のこの世界でのドレス姿も見てみたい気がするな」
ヴィトがそう笑っていると、その女王様が駆けつけてくる。
「ヴィト大丈夫なの!?」
「あぁ、大丈夫さ……それより、あんたの王国はできたぜ、あの屋敷はあんたの宮殿で、この街はあんたのこの世界の王国さ」
その言葉にマリアは輝かせるような顔をヴィトに向ける。
「ありがとう、ヴィト……あなたを正式なわたしの騎士に任命するわ」
そう言うとマリアはヴィトの横に置いてある剣を両手で持ち上げ、女王としての厳格な顔を見せた。
「ヴィト・プロテッツオーネ、"カリーナ"・ルーシー・カヴァリエーレ……あなた達はフランソワ王国の騎士とフランソワ王国の騎士団長としてわたしを守る事を誓いますか?」
ルーシーはすでにマリアに集中的に向き合い、跪き。
ヴィトも重い腰を上げて起き上がり、それからマリアに向かって跪く。
「「誓います」」
二人の声が響き、二人は頭を下げ、恭しく二人で剣を受け取った。
それから、マリアは二人の首元にキスをした。
「あっ、あめりか式のやり方なんでしょ!?女王陛下からチューされるなんて、あんまりないんだからね、感謝しなさいよね !!」
その言葉に二人は顔を見合わせて笑った。
「マリアを狙おうとした事は許してやる……さっさと街を出ろッ!」
ヴィトは剣を構えて叫ぶ。
「バカか、貴様?このまま逃げたら、エドワード陛下にオレが殺されるんだ……お前だってそんなのイヤだろ?オレは陛下の世にも恐ろしい魔法で殺されちまうよ」
ルカは強がってはいたが、決して強い口調ではない。
「オレの知ったこっちゃあない」
ヴィトは剣の矛先を見せた。剣の鋭い先がキラリと光る。ルカはブルブルと震えたが、雷の剣を構え直しヴィトに挑む。
「忠告はした筈だ……」
ヴィトは突っ込んでくるルカの剣を防ごうとしたが、ルカは剣だけではなく雷の球も作り出していた。雷の球で目くらましをするつもりだろうか。
「喰らェェェェェェェェ~~!」
そんな激昂とともに放たれた雷の球はヴィトではなく、ルーシーに向いていた事が分かる。雷の球はヴィトに当たる前に雷の球は横にそれ、背後にいるルーシーに向かっていたのだから。
「……テメェはギャングでも、マフィアでもねぇ !ただの卑怯者のチンピラ以下のゴミ野郎だ !!」
ヴィトは口汚く煽ったが、ルカは容赦する事なくヴィトに剣同士の勝負を挑む。
(くっ、ルーシー頼む、雷の球を避けてくれ)
ヴィトはルーシーを見たが、ルーシーは雷の球を避けようしていたが、雷の球はルーシーを集中的に付け狙う。
「もう終わりなのか)
ヴィトは目を閉じようとしたが、その途中に凄まじい勢いで、ルーシーに迫っていた雷の球が別の雷の球にかき消されたのだ。
「なっ、一体誰が!?」
ルカが背後を振り向くと、そこには例の女王陛下が立っていた。
「卑怯者の平民めッ!フランソワ王国の女王マリア・ド・フランソワの優秀な騎士団長を無防備なところを狙うとは、身の程をわきまえなさいッ!」
そこにはルーシーが杖を構えて立っていた。
「何をしたんだ、貴様!?」
ルカの問いかけにマリアは鼻の穴を膨らませながら答えた。
「魔法よ、この田舎に来てからようやく魔法の腕を取り戻せたわ、雷魔法よ、あんたが今使っている剣と同じくらいの効力が保証されているのよ !!」
マリアはそう叫ぶと、ルカに向かって次々に雷の球を発射する。
「詰みだな、ルカ……」
ヴィトの剣の強さも更に増してくる。この状態で剣を弾き飛ばすのは不可能だ。ルカにはそう思われた。
「卑怯者めェェェェェェェェ~~!」
ルカの渾身の叫びが郊外の天文台の入り口で響く。だが誰一人同調するものはいない。
「自業自得だ……」
ルカの背中を二人の雷の球が襲う。ルカはまるで電気椅子に上がっているようだと感じた。そうして背中に更なるダメージを喰らい、背中を背に勢いよく地面の土の空気を吸う。
「ぐっ、うっ……」
ルカは地面に倒れながらもヴィトとルーシーとマリアに憎悪の目を向けていた。
「感じてるか?お前は罪深い……オレは何のために殺したと思う?」
ヴィトはルーシーに目配せすると、ルーシーから一丁の拳銃を受け取り、ルカに銃口を向け、そのままためらう事なく発砲する。
「オレはな、ファミリーのために敵を倒した。次に……」
ヴィトはルカの左足に銃弾を発砲する。
「先代のために敵を倒し」
続いてルカの腹に発砲する。
「仲間のために倒し」
ルカの脇腹に発砲する。この時点でルカのコーヒー色のアルマーニの高級スーツは所々に赤い色が混じっており、ルカの倒れている地面の上には少しばかり血が混じっている。
「そして、二人の女王陛下のために敵を倒すのさ、オレは騎士だからな」
ヴィトの銃口はルカの頭部を狙っていた。
「こっ、の……クソ野郎が」
ルカの遺言とも取れる言葉を聞き終わると、ヴィトはルカの頭部に向かった発射した。
ルカ・ミラノリアはその生涯を終えたのだ。そして次の瞬間にルカの剣も消滅してしまう。
「終わったんだ……ニューホーランドシティーはおれ達のものだ」
ヴィトはそう言い終わると、今までの疲れのためか、地面にペタリと座り込む。
「お疲れ様……ヴィト」
ルーシーは座っているヴィトの手をしっかりと握り締める。
「あぁ、喜べよ、ルーシーこの街はオレ達のものだよ、これで麻薬商売を撲滅し、ルカの奴が経営していた"マッサージ店"を潰し、子分達に今後カタギの店から金を脅し取るのはいかんと言えるんだ」
ヴィトは微笑を浮かべてはいたものの、その瞳からは涙がうっすらと流れているのは分かる。
「まるで、ギャングじゃないみたいだわ、裏稼業の仕事を殆どしないなんて……でも、それがわたし達らしいかもね」
ルーシーも目に涙を浮かばせながら言った。
「大丈夫だ。組合やギャンブルはこれまで通りさ、更に他のファミリーがやっていない他の事業に手を出そうぜ、レジャー施設やレストランの経営とか……服飾店を経営するとかさ、それでお前がモデルとして着るドレスを見て見たいからな」
「そんな事言って、あの子が嫉妬するわよ」
ルーシーは優しく微笑む。
「そうだな、あの子のこの世界でのドレス姿も見てみたい気がするな」
ヴィトがそう笑っていると、その女王様が駆けつけてくる。
「ヴィト大丈夫なの!?」
「あぁ、大丈夫さ……それより、あんたの王国はできたぜ、あの屋敷はあんたの宮殿で、この街はあんたのこの世界の王国さ」
その言葉にマリアは輝かせるような顔をヴィトに向ける。
「ありがとう、ヴィト……あなたを正式なわたしの騎士に任命するわ」
そう言うとマリアはヴィトの横に置いてある剣を両手で持ち上げ、女王としての厳格な顔を見せた。
「ヴィト・プロテッツオーネ、"カリーナ"・ルーシー・カヴァリエーレ……あなた達はフランソワ王国の騎士とフランソワ王国の騎士団長としてわたしを守る事を誓いますか?」
ルーシーはすでにマリアに集中的に向き合い、跪き。
ヴィトも重い腰を上げて起き上がり、それからマリアに向かって跪く。
「「誓います」」
二人の声が響き、二人は頭を下げ、恭しく二人で剣を受け取った。
それから、マリアは二人の首元にキスをした。
「あっ、あめりか式のやり方なんでしょ!?女王陛下からチューされるなんて、あんまりないんだからね、感謝しなさいよね !!」
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