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第三部 トゥー・ワールド・ウォーズ
二大国大戦ーその④
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ヴィトはルーシーに連れられ、フランソワ王国の城下町へとたどり着く。
「ふう、参ったな……まぁ、遅くなった分もあるし、早めに戦線に行かないとな」
ヴィトはそう言っていたが、ルーシーにもたれかかっていたまま言っていたので、あまり説得力はない。
「無茶だわ、マリアに会う前にあなた休んだ方がいいんじゃあないの?」
ルーシーの言葉にヴィトは首を横に振る。
「いいや、そういう訳にもいかんさ、マリアはトミーやプイスと一緒に敵と戦ってんだ……オレらだけ休み訳にはいかんよ」
ヴィトは歩こうとしていたが、その足取りは不安定なものであった。
「ダメよ、本当に休んだ方がいいわ」
ルーシーの言葉を無視してヴィトは歩こうとしたが、無理がたたったのか、とうとう意識を失ってしまう。
ヴィトが目を覚ましたのは外の景色が明るくなってからだった。
「ヴィト !気が付いたのね !良かったわ !」
そう抱きついたのは、ルーシーではなくマリアだった。
「まっ……マリア !どうしてキミがこの宿屋に!?」
「わたしが頼んで来てもらったのよ、あなたうわ言でマリアの事ばかり呟いていたから……」
ルーシーの言葉に原因が分かったヴィトは安堵のため息を吐く。
「とにかく戦場に戻ろう?戦況はどうなっている?」
マリアは口ごもりながら答えた。
「奴らめ、この近くまで兵を進めていやがったのか……」
ヴィトは早くこの世界に来れなかった自分の不甲斐なさを感じ、右手の手のひらを握り締める。
「戦況は最悪だわ、とにかくあなたも来てちょうだい……」
ヴィトはマリアが直々に戦場に立ち、尚且つ最も戦況の激しい場所と言われている城下町近くの平原へと向かう。
ルーシーやオウも一緒だ。
「みんな安心して !ヴィトよ !それに騎士団長に、強力な助っ人もいるわ !」
ルーシーは現場の兵士や構成員たちを安心させるようにヴィトとルーシーとオウを大声で紹介する。
「ヴィト !無事ったのか!?来る途中に兵士に襲われたと聞いたが……」
ファミリーの副首領であり、同時に騎士団長代理でもあるトミー・ウィントは安心を求めるようにヴィトに握手のための手を差し伸べる。
「大丈夫さ、オレはこの通りピンピンしてるよ、ルーシーだって元気だし、三龍会のボスの一人だっている。オレたちはかなりパワーアップしたと言っても過言ではないな」
ヴィトは安心させるように言った。
「おお、そうか……マリアから聞いているだろうが、こちらの戦況は絶望的だぜ、あのエドワードとかいう奴はオレたちの世界でも見ないような、四つの足が出た兵器やら、エルフとかいう耳がとんがっている変な人種の奴らが来やがる……だから、オレたちは直接は出ていけない、この前線基地から銃を撃ち続けるだけなんだ……」
トミーはテントの側にある銃の入った箱に目をやる。
「確かに前に見た時と比べたら、少なくなっているな……」
ヴィトは前に運んだ時より少なくなっている箱を見つめる。
箱の中にあるトンプソン機関銃や散弾銃の数はギリギリ底が見えないくらいの量だ。
これだけで足りるのだろうか。
「よし、トミー交代しよう。あんたは輸入係だ。今後騎士団の指揮はルーシーが取る。あんたはオレたちの世界からトンプソンや散弾銃を持って来てくれ、繋がる場所は城下町の外れにある塹壕の近くさ、あそこで初めてギシュタルリアの兵士たちと遭遇したんだ」
トミーはヴィトの問いに賛同するように首を縦に動かし、ヴィトの指定した方向に戻る。
「今から騎士団の指揮を執るのはわたしよ、大丈夫よ、ギシュタルリアの進行は防いでみせるわ !」
ルーシーの言葉に応じるように各自が剣や銃を宙に上げる。
「うん……アイツらじゃあないのか?」
ヴィトは森をも超える大きさの4本足の怪物とも、巨大な兵器とも言えるような生物を目撃する。
「お前らが言っていたのは、アレか?」
ヴィトの問いかけに全員が一斉に首を振る。
「そうさ、なぁ、ヴィト……『宇宙戦争』って言うH・G・ウェルズの小説があるだろ?その小説の中で書かれている宇宙人の攻撃兵器と同じなんだよ、4本足ですごく無機質なデザインで……」
戦場であるためか、いつものスーツスタイルではなく鎧を身につけている構成員の男がヴィトに震える声で伝える。
「状況は分かったよ、あの怪物はオレに任せろよ、そしてお前らはあの怪物と同時に迫って来る帝国軍をどうにかしろ」
男は首を縦に振り、全ての兵士に銃を装備するように命令した。
「よし、全員武器を構えなッ!臨戦態勢に入る……」
と、その時だった。ヴィトの目に懐かしい顔が目に映る。
「グラント……お前グラントか?」
ヴィトは近くで急いでグリースガンを手入れしている男もヴィトを懐かしそうに見つめる。
「ああ、お久しぶりです !相談役ッ!」
アンドレオ・グラントーーー彼はファミリーの構成員の一人であり、ファミリーの中ではヴィトやマルロに並ぶミラノリア・ファミリーとの抗争の功労者だった。
マウロ・"マルロ"・マルティーノが彼の抗争時の耳とするのならば、彼はヴィトの強力な剣であった。
そして、彼はその功績から、首領や相談役が屋敷を空けた際にも、屋敷を守るのに相応しい人物と評価され、常に戦いで屋敷を空ける時の見張りと言えば彼であった。
それだけではない、彼の功績は剣や拳銃で暴れ回るヴィトを支援し、周りのザコを片付けていく事だった。
彼が物陰でグリースガンを放つ事で、ヴィトは安心して暴れ回れたし、彼がいたからこそ、安心してカヴァリエーレの屋敷を空ける事ができた。
「懐かしいな、お前のグリースガンを再び見れるのは、本当に楽しみだよ」
「ええ、期待しておいてくださいよ、それよりも相談役……あの娘随分と成長しましたな、本当に最初に会った時とは比べものにならないくらいだ」
グラントはマリアを横目で見つめながら呟く。
(そうだな、マリアは本当に成長したよ、何より女王陛下としての自覚が出てきているよ……)
ヴィトは基地の中央で戦闘の準備をしているマリアを見つめながら思った。
「ふう、参ったな……まぁ、遅くなった分もあるし、早めに戦線に行かないとな」
ヴィトはそう言っていたが、ルーシーにもたれかかっていたまま言っていたので、あまり説得力はない。
「無茶だわ、マリアに会う前にあなた休んだ方がいいんじゃあないの?」
ルーシーの言葉にヴィトは首を横に振る。
「いいや、そういう訳にもいかんさ、マリアはトミーやプイスと一緒に敵と戦ってんだ……オレらだけ休み訳にはいかんよ」
ヴィトは歩こうとしていたが、その足取りは不安定なものであった。
「ダメよ、本当に休んだ方がいいわ」
ルーシーの言葉を無視してヴィトは歩こうとしたが、無理がたたったのか、とうとう意識を失ってしまう。
ヴィトが目を覚ましたのは外の景色が明るくなってからだった。
「ヴィト !気が付いたのね !良かったわ !」
そう抱きついたのは、ルーシーではなくマリアだった。
「まっ……マリア !どうしてキミがこの宿屋に!?」
「わたしが頼んで来てもらったのよ、あなたうわ言でマリアの事ばかり呟いていたから……」
ルーシーの言葉に原因が分かったヴィトは安堵のため息を吐く。
「とにかく戦場に戻ろう?戦況はどうなっている?」
マリアは口ごもりながら答えた。
「奴らめ、この近くまで兵を進めていやがったのか……」
ヴィトは早くこの世界に来れなかった自分の不甲斐なさを感じ、右手の手のひらを握り締める。
「戦況は最悪だわ、とにかくあなたも来てちょうだい……」
ヴィトはマリアが直々に戦場に立ち、尚且つ最も戦況の激しい場所と言われている城下町近くの平原へと向かう。
ルーシーやオウも一緒だ。
「みんな安心して !ヴィトよ !それに騎士団長に、強力な助っ人もいるわ !」
ルーシーは現場の兵士や構成員たちを安心させるようにヴィトとルーシーとオウを大声で紹介する。
「ヴィト !無事ったのか!?来る途中に兵士に襲われたと聞いたが……」
ファミリーの副首領であり、同時に騎士団長代理でもあるトミー・ウィントは安心を求めるようにヴィトに握手のための手を差し伸べる。
「大丈夫さ、オレはこの通りピンピンしてるよ、ルーシーだって元気だし、三龍会のボスの一人だっている。オレたちはかなりパワーアップしたと言っても過言ではないな」
ヴィトは安心させるように言った。
「おお、そうか……マリアから聞いているだろうが、こちらの戦況は絶望的だぜ、あのエドワードとかいう奴はオレたちの世界でも見ないような、四つの足が出た兵器やら、エルフとかいう耳がとんがっている変な人種の奴らが来やがる……だから、オレたちは直接は出ていけない、この前線基地から銃を撃ち続けるだけなんだ……」
トミーはテントの側にある銃の入った箱に目をやる。
「確かに前に見た時と比べたら、少なくなっているな……」
ヴィトは前に運んだ時より少なくなっている箱を見つめる。
箱の中にあるトンプソン機関銃や散弾銃の数はギリギリ底が見えないくらいの量だ。
これだけで足りるのだろうか。
「よし、トミー交代しよう。あんたは輸入係だ。今後騎士団の指揮はルーシーが取る。あんたはオレたちの世界からトンプソンや散弾銃を持って来てくれ、繋がる場所は城下町の外れにある塹壕の近くさ、あそこで初めてギシュタルリアの兵士たちと遭遇したんだ」
トミーはヴィトの問いに賛同するように首を縦に動かし、ヴィトの指定した方向に戻る。
「今から騎士団の指揮を執るのはわたしよ、大丈夫よ、ギシュタルリアの進行は防いでみせるわ !」
ルーシーの言葉に応じるように各自が剣や銃を宙に上げる。
「うん……アイツらじゃあないのか?」
ヴィトは森をも超える大きさの4本足の怪物とも、巨大な兵器とも言えるような生物を目撃する。
「お前らが言っていたのは、アレか?」
ヴィトの問いかけに全員が一斉に首を振る。
「そうさ、なぁ、ヴィト……『宇宙戦争』って言うH・G・ウェルズの小説があるだろ?その小説の中で書かれている宇宙人の攻撃兵器と同じなんだよ、4本足ですごく無機質なデザインで……」
戦場であるためか、いつものスーツスタイルではなく鎧を身につけている構成員の男がヴィトに震える声で伝える。
「状況は分かったよ、あの怪物はオレに任せろよ、そしてお前らはあの怪物と同時に迫って来る帝国軍をどうにかしろ」
男は首を縦に振り、全ての兵士に銃を装備するように命令した。
「よし、全員武器を構えなッ!臨戦態勢に入る……」
と、その時だった。ヴィトの目に懐かしい顔が目に映る。
「グラント……お前グラントか?」
ヴィトは近くで急いでグリースガンを手入れしている男もヴィトを懐かしそうに見つめる。
「ああ、お久しぶりです !相談役ッ!」
アンドレオ・グラントーーー彼はファミリーの構成員の一人であり、ファミリーの中ではヴィトやマルロに並ぶミラノリア・ファミリーとの抗争の功労者だった。
マウロ・"マルロ"・マルティーノが彼の抗争時の耳とするのならば、彼はヴィトの強力な剣であった。
そして、彼はその功績から、首領や相談役が屋敷を空けた際にも、屋敷を守るのに相応しい人物と評価され、常に戦いで屋敷を空ける時の見張りと言えば彼であった。
それだけではない、彼の功績は剣や拳銃で暴れ回るヴィトを支援し、周りのザコを片付けていく事だった。
彼が物陰でグリースガンを放つ事で、ヴィトは安心して暴れ回れたし、彼がいたからこそ、安心してカヴァリエーレの屋敷を空ける事ができた。
「懐かしいな、お前のグリースガンを再び見れるのは、本当に楽しみだよ」
「ええ、期待しておいてくださいよ、それよりも相談役……あの娘随分と成長しましたな、本当に最初に会った時とは比べものにならないくらいだ」
グラントはマリアを横目で見つめながら呟く。
(そうだな、マリアは本当に成長したよ、何より女王陛下としての自覚が出てきているよ……)
ヴィトは基地の中央で戦闘の準備をしているマリアを見つめながら思った。
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