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第三部 トゥー・ワールド・ウォーズ
二大国大戦ーその11
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エドワードは一旦ヴィトから剣を離し、それから自らの剣に雷をくっつけた。
「ふふふ、これが何だか分かるかね?これは余の雷魔法さ、この雷はルカに教えた魔法の何倍も強力な魔法でね、余の得意魔法の一つなのさッ!」
エドワードは剣全体を雷で覆ったものをヴィトに振る 。
「やろッ!」
ヴィトは自らの剣でエドワードの雷の剣を防いだが、剣と剣が合わさっている状態でもエドワードの雷がこちらに伝わるかのようだった。
「ふふふふ、お前の剣はそうやって金色に光らせるだけなのか?もっと魔法が出せるだろ?余に見せてみろッ!」
エドワードの挑発とも取れる言葉に動じることもなく、ヴィトはエドワードとエドワードのサーベルを自分の剣から引き離すとひたすらに剣を振り続けた。
エドワードはその一つ一つを受け止めながら、ヴィトの別の魔法が出てくることを願ったのだが、どうもそれは期待はずれだったらしい、ヴィトは剣を黄金に輝かせる以外は取り柄はなさそうだ。
(ふん、奴の得意な事はそれだけか、これ以上期待するのは酷だな……)
エドワードはそう考えると、自らの剣を今度は炎で覆い、ヴィトに突撃する。
「くっ、この野郎ッ!」
ヴィトは自らの剣を横に振ってエドワードを倒そうとしたのだが、エドワードをそれを難なく回避し、ヴィトに向かって一直線に剣を振り下ろしたのだ。
「くっ、危なかったぜ……」
ヴィトはチリチリと弱火で、まるで踊っているように燃えている甲板を見つめながら呟く。
一歩間違えれば、あの炎で焼かれていたのだ。
自分の反射神経にヴィトは感謝した。
「ふふふ、安堵するのはまだ早いぞ、お前には、まだまだ責め苦を負わさねば、余の気がすまぬのでな」
エドワードのサディストを思わせる言葉にヴィトは思わず絶句したが、ヴィトは怯んでばかりではないられないとばかりに、黄金に輝かせた剣をエドワードに振り上げる。
「おっと、やはり弱いな……お前の剣には威力がないッ!」
エドワードは必死のヴィトを嘲笑うかのように、ヴィトの脇腹に蹴りを入れる。
「うぐっ……」
ヴィトはエドワードの蹴りの前に敗北し、船の端にまで叩きつけられてしまう。
落ちそうなところを、ヴィトは船の柵に助けられる。
「お前も諦めたらどうだ?諦めれば楽になるぞ、ルカの時にしろ、エリザベスが進行してきた時にしろ、お前はどうして諦めんのだ?何か理由でもあるのか?」
ヴィトはエドワードの問いかけに答えない。
その代わりに頭の中でかつての弟分であるポーリー・ロールズの事を思い出した。
(ポーリーは、オレの可愛い弟分だった。アイツは素直で明るくて元気な奴だった。だからこそ、オレはポーリーには死んでほしくないとばかりに、オレがファミリーに入った直後にも、ファミリーの仕事を求めるポーリーには簡単な仕事しか任せなかった。そして時期がくれば、ポーリーをファミリーから離して、カタギの仕事を任せる筈だった……)
だが、ポーリーは死んでしまった。他ならぬアメリカ政府の手によって。
全てはヴィトがファミリーに入団して一年後の話だった。
「みんな、こっちを見てくれッ!」
ヴィトが初めてファミリーの構成員に紹介したのは、1951年のドメニコの誕生日の事だった。
「オレの弟分のポーリー・ロールズだよ、みんな仲良くしてやってくれ」
その言葉にイースターを祝うために揃っていたファミリーの馴染みのメンバーが、一斉にポーリーの方に向く。
「オレはマイケル・ヤングだ。みんなマイクって呼んでるよ」
マイケルは席から立ち上がり、ポーリーに握手を求め、ポーリーもそれに応じる。
「それから、マイクの隣に座っていたのが、パット……パット・クリスプキーだ。ほら、ポーリー。挨拶しな」
ポーリーはパットに頭を下げる。
「それから、コッチはオレの頼れる相棒のアントニオ・グラント……強い奴でな、『三国志』に例えると呂布かもしれねえぜ、それくらい頼りになるし強いんだ」
ヴィトの言葉にグラントは照れ臭そうに頸を触っている。
「お待たせ、ケーキよ、重かったわ……運んで来る途中に何回ため息を吐いたか、分からないくらい」
ルーシーがラム酒漬けのケーキを運んできた。
「ねえ、兄貴……この可愛い人は?」
ポーリーの言葉にヴィトは苦笑しながら、答える。
「時期にファミリーのボスになる、次の世代の我らがボス、カリーナ・ルーシー・カヴァリエーレさ、挨拶しな」
ヴィトの言葉に答え、ポーリーはルーシーがテーブルにケーキを置くのと同時に、ルーシーの手を取り、その手の甲に口づけをする。
「うふふ、可愛い子ね、ヴィト」
「だろ、オレの可愛い弟分なんだ」
その時だった。ニュースで朝鮮戦争の状況を伝えるニュースが流れた。
「戦争は酷くなるばかりだな」
マイケルの言葉にパットは口を挟む。
「だな、韓国軍は劣勢だそうだ。北朝鮮は中国やソビエトの後押しもあるしな……」
「だけど、六月に政府が介入を決めてから、段々と有利になっているらしいけど」
ルーシーの言葉にヴィトは眉をひそめる。
「戦争の話なんか辞めてくれ、白けちまう」
ヴィトの言葉にポーリーは反発するように言った。
「どうしてだよ、みんな国のために戦ったんだ……オレらはそれに答えるべきだよ」
「おい、正気か?オレらは国に潰されるかもしれねえんだぞッ!」
「それとこれとは話は別さ」
ポーリーはヴィトの言葉を一蹴する。
「オレは今朝軍に志願したんだ……国のために戦いたいんだ……」
それを聞いた瞬間にヴィトは見たこともないくらいの修羅の顔でポーリーを殴りつけた。
「テメェ !何で勝手にそんな事をしたんだッ!オレはお前が戦争に行かなくても済むように色々と工作を……」
「それが嫌だっていったんだよ !アンタに何が分かるんだッ!オレは国のために戦って……」
その言葉を聞いた瞬間にヴィトはポーリーに馬乗りになっていた。
そして、拳を振るおうとした時だった。
「辞めなさいッ!ケンカは良くないわ……」
ルーシーに止められるも、ヴィトはその拳を止めようとはしなかった。
「お願いッ!マイケルッ!パット来てッ!」
ルーシーの言葉に二人が慌てて駆けつけた。
「ふふふ、これが何だか分かるかね?これは余の雷魔法さ、この雷はルカに教えた魔法の何倍も強力な魔法でね、余の得意魔法の一つなのさッ!」
エドワードは剣全体を雷で覆ったものをヴィトに振る 。
「やろッ!」
ヴィトは自らの剣でエドワードの雷の剣を防いだが、剣と剣が合わさっている状態でもエドワードの雷がこちらに伝わるかのようだった。
「ふふふふ、お前の剣はそうやって金色に光らせるだけなのか?もっと魔法が出せるだろ?余に見せてみろッ!」
エドワードの挑発とも取れる言葉に動じることもなく、ヴィトはエドワードとエドワードのサーベルを自分の剣から引き離すとひたすらに剣を振り続けた。
エドワードはその一つ一つを受け止めながら、ヴィトの別の魔法が出てくることを願ったのだが、どうもそれは期待はずれだったらしい、ヴィトは剣を黄金に輝かせる以外は取り柄はなさそうだ。
(ふん、奴の得意な事はそれだけか、これ以上期待するのは酷だな……)
エドワードはそう考えると、自らの剣を今度は炎で覆い、ヴィトに突撃する。
「くっ、この野郎ッ!」
ヴィトは自らの剣を横に振ってエドワードを倒そうとしたのだが、エドワードをそれを難なく回避し、ヴィトに向かって一直線に剣を振り下ろしたのだ。
「くっ、危なかったぜ……」
ヴィトはチリチリと弱火で、まるで踊っているように燃えている甲板を見つめながら呟く。
一歩間違えれば、あの炎で焼かれていたのだ。
自分の反射神経にヴィトは感謝した。
「ふふふ、安堵するのはまだ早いぞ、お前には、まだまだ責め苦を負わさねば、余の気がすまぬのでな」
エドワードのサディストを思わせる言葉にヴィトは思わず絶句したが、ヴィトは怯んでばかりではないられないとばかりに、黄金に輝かせた剣をエドワードに振り上げる。
「おっと、やはり弱いな……お前の剣には威力がないッ!」
エドワードは必死のヴィトを嘲笑うかのように、ヴィトの脇腹に蹴りを入れる。
「うぐっ……」
ヴィトはエドワードの蹴りの前に敗北し、船の端にまで叩きつけられてしまう。
落ちそうなところを、ヴィトは船の柵に助けられる。
「お前も諦めたらどうだ?諦めれば楽になるぞ、ルカの時にしろ、エリザベスが進行してきた時にしろ、お前はどうして諦めんのだ?何か理由でもあるのか?」
ヴィトはエドワードの問いかけに答えない。
その代わりに頭の中でかつての弟分であるポーリー・ロールズの事を思い出した。
(ポーリーは、オレの可愛い弟分だった。アイツは素直で明るくて元気な奴だった。だからこそ、オレはポーリーには死んでほしくないとばかりに、オレがファミリーに入った直後にも、ファミリーの仕事を求めるポーリーには簡単な仕事しか任せなかった。そして時期がくれば、ポーリーをファミリーから離して、カタギの仕事を任せる筈だった……)
だが、ポーリーは死んでしまった。他ならぬアメリカ政府の手によって。
全てはヴィトがファミリーに入団して一年後の話だった。
「みんな、こっちを見てくれッ!」
ヴィトが初めてファミリーの構成員に紹介したのは、1951年のドメニコの誕生日の事だった。
「オレの弟分のポーリー・ロールズだよ、みんな仲良くしてやってくれ」
その言葉にイースターを祝うために揃っていたファミリーの馴染みのメンバーが、一斉にポーリーの方に向く。
「オレはマイケル・ヤングだ。みんなマイクって呼んでるよ」
マイケルは席から立ち上がり、ポーリーに握手を求め、ポーリーもそれに応じる。
「それから、マイクの隣に座っていたのが、パット……パット・クリスプキーだ。ほら、ポーリー。挨拶しな」
ポーリーはパットに頭を下げる。
「それから、コッチはオレの頼れる相棒のアントニオ・グラント……強い奴でな、『三国志』に例えると呂布かもしれねえぜ、それくらい頼りになるし強いんだ」
ヴィトの言葉にグラントは照れ臭そうに頸を触っている。
「お待たせ、ケーキよ、重かったわ……運んで来る途中に何回ため息を吐いたか、分からないくらい」
ルーシーがラム酒漬けのケーキを運んできた。
「ねえ、兄貴……この可愛い人は?」
ポーリーの言葉にヴィトは苦笑しながら、答える。
「時期にファミリーのボスになる、次の世代の我らがボス、カリーナ・ルーシー・カヴァリエーレさ、挨拶しな」
ヴィトの言葉に答え、ポーリーはルーシーがテーブルにケーキを置くのと同時に、ルーシーの手を取り、その手の甲に口づけをする。
「うふふ、可愛い子ね、ヴィト」
「だろ、オレの可愛い弟分なんだ」
その時だった。ニュースで朝鮮戦争の状況を伝えるニュースが流れた。
「戦争は酷くなるばかりだな」
マイケルの言葉にパットは口を挟む。
「だな、韓国軍は劣勢だそうだ。北朝鮮は中国やソビエトの後押しもあるしな……」
「だけど、六月に政府が介入を決めてから、段々と有利になっているらしいけど」
ルーシーの言葉にヴィトは眉をひそめる。
「戦争の話なんか辞めてくれ、白けちまう」
ヴィトの言葉にポーリーは反発するように言った。
「どうしてだよ、みんな国のために戦ったんだ……オレらはそれに答えるべきだよ」
「おい、正気か?オレらは国に潰されるかもしれねえんだぞッ!」
「それとこれとは話は別さ」
ポーリーはヴィトの言葉を一蹴する。
「オレは今朝軍に志願したんだ……国のために戦いたいんだ……」
それを聞いた瞬間にヴィトは見たこともないくらいの修羅の顔でポーリーを殴りつけた。
「テメェ !何で勝手にそんな事をしたんだッ!オレはお前が戦争に行かなくても済むように色々と工作を……」
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そして、拳を振るおうとした時だった。
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