政略結婚が恋愛結婚に変わる時。

美桜羅

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望んだ未来

2

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一人で机に向かってカリカリと今日の夕方までに提出しなければならない書類を書いていると。

シャッ

隣の部屋との境目にあるカーテンが開かれて。

その音にゆっくりと顔を上げて見慣れた顔を確認して眉を寄せると。

その女は、そんな俺の表情を気にしていないくらい焦ったように。

はたまた呆れたように。

「先生!また、桜ちゃんが!」



俺は座ってた椅子から立ち上がり、
「行きます。」
と言ってから。

座っていた椅子の背もたれにかけてあった白衣を見にまとい。

小児科第二診察室、と書かれてる部屋から出た。






「…やだ!絶対、やだぁ!」

聞き慣れた甲高い声は、静かな廊下に響き渡ってる。

どんだけ大声を出してるんだ。

俺は少し眉を寄せながら。

目的地である部屋のドアをガラリと開ける。

すると騒がしかった部屋の中は一旦静かになって。

俺が病室の奥へと入って行くと。

ベットに座る女の子と、それを囲むようにして立っている三人の女看護師。

それらが一斉に俺を見る。

俺はそんな事を気にも止めずベットに座っている、体が小さくてどこか弱々しい雰囲気を纏っている女の子を見ると。

その女の子も相変わらず俺を見ていて。

「…悠河先生…」
と言った。
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