政略結婚が恋愛結婚に変わる時。

美桜羅

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揺れ動く心

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その日の夜。

洗面所で歯を磨いていると、瑞紀が少し閉めてあった洗面所のドアの隙間からチョコンと顔を出して。

「私、もう寝ますね。お休みなさい。」

そう言って瑞紀はちらっと瑞紀を見て視線をそらした俺に笑ってから、自室へ下がっていった。

歯を磨き終わったあと、俺は自室へ行ってから、書斎に入って手に持っていた今日読み終わった本をしまう。

それから、自分も寝ようと自室へ入ろうとすると。



そう言えば。

廊下って俺が寝る前いつも点いてて、俺が消してるな。

何でだ?

そんな事を思いながら。

パチン

いつもの様に廊下の電気を消して自室へ入ろうとすると。

ガタガタッ

瑞紀の部屋である隣の部屋から大きな物音がして。

…は。

思わず、何があったのかと瑞紀の部屋を開けると。

…暗くて、何も見えない。

「…っやだ!駄目!消さないで…っ!!」

…何で。

わけが分からない。

寝る前に電気を消すのは当たり前の事だろう。

だんだんと目が慣れてくる。

瑞紀が、布団の上で。

「点けて下さい…っ」

震えて。

取り乱して。

「…み、ずき」

俺が声をかけたにも関わらず。

「…っは、は、はっ、」

瑞紀の呼吸は荒くなっていく。

どうして良いかも分からずに、急いで瑞紀の部屋の電気を付けて、胸を抑える瑞紀に近づく。

「…はっ、は、や、だっ、」

「瑞「…っ」

俺が近づいていくと。

瑞紀は、俺のTシャツを強い力でひっばった。

「…っ」

予想しなかった行動に俺はバランスを崩し、ベットに手をつく。

「…っは、行かないで!」

瑞紀は過呼吸のまま、涙を流して訴える。

「瑞紀…っ、落ち着いて。」

過呼吸は、確か、自分のはいた呼吸を吸う事で治まるはず。

「は…っ、は、やぁ…っ、」

何か袋は無いかと周りを見回すも、そんな物はなくて。

「置い、…って、かないで…っ!は、…っは、は、」

は?

こいつは何を言っている?

ヒュ、とさっきまでしなかった空気の抜ける音がする。

まずい。

このままだと、気を失うかもしれない。

「…っや、お願い…っ!」

過呼吸の上、混乱してる。



袋を取りに行ってる時間は無いし、今俺がここを離れたら瑞紀はさらに混乱する一方だろう。

「…とっ、もや、…っさ」

俺の名前を呼んだ瑞紀を。

抱える様に抱きしめた。
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