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第六章 真実は……
真実は……
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撮影が終了すると、姉は次の仕事があるからとあたし達を残して行ってしまった。ビルのロビーに戻り、ソファーに座って光夜くんが来るのを春一と待つ。ちょうどお昼前でお腹の空いたあたしは春一が近くのお店で買ってきてくれたサンドイッチセットを食べながら待っていた。
「待たせてすまない」
急いで来てくれた光夜くんは、少し息を切らしていて、仕事で忙しい中来てくれたことに優しさを感じた。「これ」と言って、手に持っていたコーヒーの缶をあたしに差し出してくれる。
「あ、ありがとう」
冷たい缶を受け取ると、光夜くんはホッとしたように笑うから、その笑顔が卒業アルバムの頃の写真と重なって見えて、ようやくこの人が同級生の光夜くんであることに信憑性が高まる。
「いきなりごめんな、やっぱ光夜かわんねぇ。元気だったか?」
申し訳なさそうに、春一もコーヒーを受け取りながら嬉しそうに笑った。
「あぁ、何とかな。春一は?」
「見ての通り。変わんないでしょ?」
両手を広げて自分の姿を見せる春一に、光夜くんは笑って頷きながら隣に座った。
「はは、ミステリアスな雰囲気でかっこいいよね、春一って、今も昔も」
「えー? どこが?」
「一人で黙々と書き物してるかと思えば、慣れるとめちゃくちゃ明るいの。変わらない」
光夜くんは笑ってコーヒーの蓋を開けて一口飲んだ。
あたしの目の前では、春一が耳を赤くして「人見知りなんだよ」と、照れてるのかそっぽを向いていた。
「ところで、二人揃って何? もしかして結婚の報告とか?」
にっこりと笑ってあたしと春一を交互に見る光夜くんに一瞬固まってしまう。
「「え!? 違う、違う!!」」
光夜くんの言葉に、あたしも春一もおんなじリアクションをして首を横に振る。
「じゃあ、何?」
あたし達の反応に、明らかに残念そうな表情をした光夜くん。あたしは今日ここに来た目的をついに話し始めた。
「あ、あのね。この前、光夜くんが買っていった星のオルゴールなんだけど……あれをね、その……返して、ほしいの。すっごく、大事な物で………ないと困るんだ……」
必死に光夜くんに説明するけど、泣きそうになってしまう。グッと膝の上で両手を握りしめて、耐えた。
「あぁ、あれか……」
光夜くんの反応にあたしが顔を上げると、考え込むように困った顔をしてから、「もう俺は持ってないんだ」と、申し訳なさそうに言った。
愕然とするあたしの前で、春一は小さく「やっぱりな……」と呟いた。
それでも引き下がれなくて、無理を承知で聞いた。
「……渡した人に事情を説明して、返して、貰えないかな? 勝手なこと言ってるのは分かってる、間違って売った自分が悪いのも百も承知。だけど、どうしても……あたしにはあれが必要なの」
声が震える。我慢していた涙も寸前まで込み上げてくる。
「お願い……あれがないと……」
千冬との繋がりがすべて消えるようで、悲しいの……
約束していた全てを失ってしまったみたいで、苦しい。
俯いたあたしの前で、ため息混じりに光夜くんが「……分かったよ」と呟く。
「ほんと?!」
しかし、喜ぶあたしとは逆に、光夜くんは悔しそうな、悲しむような、そんな顔をしてそっと缶をテーブルに置いた。
「……新堂さん、小学校の頃に仲の良かった、千冬って覚えてる?」
「…………え?」
あたしは光夜くんの口から千冬の名前が発せられたことに、小さく体が震えた。
真っ直ぐに捉えた光夜くんの瞳は、またうろうろと宙を彷徨う。
「千冬、今も大学病院に入院していて、俺は千冬に、あのお店で木箱のオルゴールを買ってきてほしいって、頼まれたんだよ」
え……? なにそれ。千冬が入院?
光夜くんの言っている意味がわからない。
「小学校を転校する時に、約束したんだって。千冬は新堂さんがこの約束を覚えているのはゼロに近いだろうって言ってた。けど、望みは捨てたくないって……自分が行けない変わりにって、俺に託してくれた」
それで、あの日……
「何の抵抗もなくラッピングしてくれる君に、俺もゼロなんだなって、思った……」
あたしは小さくなっていくその言葉に顔を上げた。
「今、木箱のオルゴールは千冬が持ってるよ。新堂さんに、会いたかったって言ってた」
「ゼロなんかじゃないよっ!! ゼロなんかじゃ……な……い……」
つい、声を上げて立ち上がっていた。周りの視線が一瞬こちらに集中した気がする。だけど、そんなの関係なかった。
「あたし覚えてたよ。ずっと……いつか千冬とまた会えるんだって、楽しみに待ってた。なのに……大切なオルゴールを売っちゃったりして……だから、光夜くんを探してここまで来たの。千冬と約束した、とても大切な物だから、取り戻す為に。あたしは、約束を忘れてなんかいないよ」
真っ直ぐに強い眼差しを向ける。千冬に会いたい気持ちは誰にも負けたくない。
力が抜けてしまって、そのまま椅子に落ちるように座った。そんなあたしに、光夜くんは安心したように優しく問いかけた。
「……新堂さん、千冬に……会ってやってくれないか?」
顔を上げると、悲しげで、苦しそうで、今にも泣き出しそうな瞳の光夜くんが視界に入る。縋るような言葉に、不安にもなる。
「千冬さ、もう、病気からは逃れられないから……」
徐々に目元が赤くなり、潤み始める光夜くんの姿に、あたしの胸の奥がギュッとなって、ますます不安が募っていく。
「……どう、したの……? 光夜くん」
さっきまで冷静で落ち着いて、大人びた雰囲気をしていた光夜くんはどこにもいない。
突然涙を浮かべ、こぼれ落ちないように必死に目を真っ赤にさせて、眉根を寄せたまま黙ってしまった。
「……光夜?」
不安になったのはきっと春一も同じで、光夜くんの肩に手を添えた。たくましく大きな体が、カタカタと小刻みに震えているように見える。
そして──
「千冬は、あと一年、生きられるか分からないんだ……」
俯いてしまった光夜くんの涙声はとても弱々しくて、目の前で見ていると、とても小さくなっていくような錯覚に陥る。先ほどまで暑かったはずなのに、今は指先まで凍り付いてしまったんじゃないかと思うほどに冷たい空気を感じる。
春一が光夜くんに「大丈夫か?」と声をかけているのを、ただただ、見ているしか出来なかった。
何も考えられなかった。何も思い浮かばなかった。頭の中が真っ白で、遠く、光夜くんの言葉が何度も響いた。
“千冬は、あと一年、生きられるか分からないんだ……”
千冬……
あなたはずっと、病気と戦っていたの?
あたしが意味もなくただ過ぎる毎日を消化するだけの年月を送っていた学生の頃も、千冬は、ずっと苦しんでいたの?
ねぇ、千冬……
あたし、千冬は元気に笑って、青ちゃんちに現れるんだとずっと思っていたよ。
ずっと、「おかえり」が言いたくて、待ってた。
千冬……あたし……
千冬に笑って、会えるのかな……
撮影が終了すると、姉は次の仕事があるからとあたし達を残して行ってしまった。ビルのロビーに戻り、ソファーに座って光夜くんが来るのを春一と待つ。ちょうどお昼前でお腹の空いたあたしは春一が近くのお店で買ってきてくれたサンドイッチセットを食べながら待っていた。
「待たせてすまない」
急いで来てくれた光夜くんは、少し息を切らしていて、仕事で忙しい中来てくれたことに優しさを感じた。「これ」と言って、手に持っていたコーヒーの缶をあたしに差し出してくれる。
「あ、ありがとう」
冷たい缶を受け取ると、光夜くんはホッとしたように笑うから、その笑顔が卒業アルバムの頃の写真と重なって見えて、ようやくこの人が同級生の光夜くんであることに信憑性が高まる。
「いきなりごめんな、やっぱ光夜かわんねぇ。元気だったか?」
申し訳なさそうに、春一もコーヒーを受け取りながら嬉しそうに笑った。
「あぁ、何とかな。春一は?」
「見ての通り。変わんないでしょ?」
両手を広げて自分の姿を見せる春一に、光夜くんは笑って頷きながら隣に座った。
「はは、ミステリアスな雰囲気でかっこいいよね、春一って、今も昔も」
「えー? どこが?」
「一人で黙々と書き物してるかと思えば、慣れるとめちゃくちゃ明るいの。変わらない」
光夜くんは笑ってコーヒーの蓋を開けて一口飲んだ。
あたしの目の前では、春一が耳を赤くして「人見知りなんだよ」と、照れてるのかそっぽを向いていた。
「ところで、二人揃って何? もしかして結婚の報告とか?」
にっこりと笑ってあたしと春一を交互に見る光夜くんに一瞬固まってしまう。
「「え!? 違う、違う!!」」
光夜くんの言葉に、あたしも春一もおんなじリアクションをして首を横に振る。
「じゃあ、何?」
あたし達の反応に、明らかに残念そうな表情をした光夜くん。あたしは今日ここに来た目的をついに話し始めた。
「あ、あのね。この前、光夜くんが買っていった星のオルゴールなんだけど……あれをね、その……返して、ほしいの。すっごく、大事な物で………ないと困るんだ……」
必死に光夜くんに説明するけど、泣きそうになってしまう。グッと膝の上で両手を握りしめて、耐えた。
「あぁ、あれか……」
光夜くんの反応にあたしが顔を上げると、考え込むように困った顔をしてから、「もう俺は持ってないんだ」と、申し訳なさそうに言った。
愕然とするあたしの前で、春一は小さく「やっぱりな……」と呟いた。
それでも引き下がれなくて、無理を承知で聞いた。
「……渡した人に事情を説明して、返して、貰えないかな? 勝手なこと言ってるのは分かってる、間違って売った自分が悪いのも百も承知。だけど、どうしても……あたしにはあれが必要なの」
声が震える。我慢していた涙も寸前まで込み上げてくる。
「お願い……あれがないと……」
千冬との繋がりがすべて消えるようで、悲しいの……
約束していた全てを失ってしまったみたいで、苦しい。
俯いたあたしの前で、ため息混じりに光夜くんが「……分かったよ」と呟く。
「ほんと?!」
しかし、喜ぶあたしとは逆に、光夜くんは悔しそうな、悲しむような、そんな顔をしてそっと缶をテーブルに置いた。
「……新堂さん、小学校の頃に仲の良かった、千冬って覚えてる?」
「…………え?」
あたしは光夜くんの口から千冬の名前が発せられたことに、小さく体が震えた。
真っ直ぐに捉えた光夜くんの瞳は、またうろうろと宙を彷徨う。
「千冬、今も大学病院に入院していて、俺は千冬に、あのお店で木箱のオルゴールを買ってきてほしいって、頼まれたんだよ」
え……? なにそれ。千冬が入院?
光夜くんの言っている意味がわからない。
「小学校を転校する時に、約束したんだって。千冬は新堂さんがこの約束を覚えているのはゼロに近いだろうって言ってた。けど、望みは捨てたくないって……自分が行けない変わりにって、俺に託してくれた」
それで、あの日……
「何の抵抗もなくラッピングしてくれる君に、俺もゼロなんだなって、思った……」
あたしは小さくなっていくその言葉に顔を上げた。
「今、木箱のオルゴールは千冬が持ってるよ。新堂さんに、会いたかったって言ってた」
「ゼロなんかじゃないよっ!! ゼロなんかじゃ……な……い……」
つい、声を上げて立ち上がっていた。周りの視線が一瞬こちらに集中した気がする。だけど、そんなの関係なかった。
「あたし覚えてたよ。ずっと……いつか千冬とまた会えるんだって、楽しみに待ってた。なのに……大切なオルゴールを売っちゃったりして……だから、光夜くんを探してここまで来たの。千冬と約束した、とても大切な物だから、取り戻す為に。あたしは、約束を忘れてなんかいないよ」
真っ直ぐに強い眼差しを向ける。千冬に会いたい気持ちは誰にも負けたくない。
力が抜けてしまって、そのまま椅子に落ちるように座った。そんなあたしに、光夜くんは安心したように優しく問いかけた。
「……新堂さん、千冬に……会ってやってくれないか?」
顔を上げると、悲しげで、苦しそうで、今にも泣き出しそうな瞳の光夜くんが視界に入る。縋るような言葉に、不安にもなる。
「千冬さ、もう、病気からは逃れられないから……」
徐々に目元が赤くなり、潤み始める光夜くんの姿に、あたしの胸の奥がギュッとなって、ますます不安が募っていく。
「……どう、したの……? 光夜くん」
さっきまで冷静で落ち着いて、大人びた雰囲気をしていた光夜くんはどこにもいない。
突然涙を浮かべ、こぼれ落ちないように必死に目を真っ赤にさせて、眉根を寄せたまま黙ってしまった。
「……光夜?」
不安になったのはきっと春一も同じで、光夜くんの肩に手を添えた。たくましく大きな体が、カタカタと小刻みに震えているように見える。
そして──
「千冬は、あと一年、生きられるか分からないんだ……」
俯いてしまった光夜くんの涙声はとても弱々しくて、目の前で見ていると、とても小さくなっていくような錯覚に陥る。先ほどまで暑かったはずなのに、今は指先まで凍り付いてしまったんじゃないかと思うほどに冷たい空気を感じる。
春一が光夜くんに「大丈夫か?」と声をかけているのを、ただただ、見ているしか出来なかった。
何も考えられなかった。何も思い浮かばなかった。頭の中が真っ白で、遠く、光夜くんの言葉が何度も響いた。
“千冬は、あと一年、生きられるか分からないんだ……”
千冬……
あなたはずっと、病気と戦っていたの?
あたしが意味もなくただ過ぎる毎日を消化するだけの年月を送っていた学生の頃も、千冬は、ずっと苦しんでいたの?
ねぇ、千冬……
あたし、千冬は元気に笑って、青ちゃんちに現れるんだとずっと思っていたよ。
ずっと、「おかえり」が言いたくて、待ってた。
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千冬に笑って、会えるのかな……
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