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第二部
新学期が始まって(東弥side)
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大学が始まって二日目。朝起きると静留が物憂げにこちらをのぞいていて、東弥はその髪を緩く撫でた。
今後も同じ家に住むと約束してから、静留とは一緒のベッドで眠っている。
しかしいつも彼は東弥より先に起き出してピアノを弾いているはずだ。なぜそんなふうにじっとこちらをのぞいているのだろうか。
「… 」
「どうしたの?静留。」
問いかけると、彼は起き上がった東弥の膝の上に登ってきた。
シャンプーの香りが鼻をくすぐり、愛おしさに頬が緩む。
「…なんじに帰ってくる…?」
少し拗ねた口調で静留が呟いた。
「えっと、今日は2限から5限だから…7時半までには帰ってくるよ。」
「7時半…。」
口にしながら部屋に置いてある時計を見て、静留は絶望したような表情を浮かべる。
そして東弥の胸に顔をすり寄せ、動かなくなってしまった。
__…昨日寂しかったんだろうな…。
春休みだったこともありほぼずっと一緒にいたから、東弥とて静留と同じ気持ちだ。そのうえこのような振る舞いをされては行きたくなくなってしまう。
しかし6割以上の出席が単位取得条件のため、新学期早々出席に大穴を開けるのはできれば避けたい。
熟考の末、東弥はあることを思いついた。
「じゃあ、お昼にビデオ通話しようか。そうしたら我慢できる?」
ぴくり、と静留の身体がわずかに跳ねる。
「ビデオつうわ…?」
「そう。テーブルの近くにパソコンがあるでしょう?昼休みに一緒にお話ししよう。」
「東弥さんの顔、みれる?」
「もちろん。」
漆黒の瞳がきらきらと輝いて東弥の瞳を覗き、こくりと頷いた。
彼が首に手を回してきたので、そのまま静留を抱え階段を降りる。
__…着替えは後ででいいか、
「じゃあ練習しようか。俺が今から電話をかけるから、静留は通話ボタンを押してね。」
「うん。」
パソコンの前まで行ってSk◯peをかけると、静留はデスクトップの前で首を傾げる。
予想通り、パソコンの扱い方を知らないらしい。
「この画面が出たら、こうやって…。」
静留の白い手に自らの手をかぶせ、東弥はマウスに手を乗せる。
そして通話ボタンをクリックしてみせた。
画面にこの部屋が映し出される。
「…ここ…?」
「そう。…こうすると、ほら。」
「東弥さんだ!」
静留が驚いた声を上げ、画面の方へ身を乗り出した。
「そう。お昼にこれをすれば、我慢できる?」
「うん。」
「いい子。」
まだ少し不安そうな表情の彼に淡く口付けると、白い頬が紅に染まる。
それから2度ほど練習をして、朝食を摂り、急いで着替えて家を出た。
玄関先では静留がずっと手を振っていて、その姿があまりにも可愛らしく、今すぐにでも家に帰りたくなったのはまた別の話である。
今後も同じ家に住むと約束してから、静留とは一緒のベッドで眠っている。
しかしいつも彼は東弥より先に起き出してピアノを弾いているはずだ。なぜそんなふうにじっとこちらをのぞいているのだろうか。
「… 」
「どうしたの?静留。」
問いかけると、彼は起き上がった東弥の膝の上に登ってきた。
シャンプーの香りが鼻をくすぐり、愛おしさに頬が緩む。
「…なんじに帰ってくる…?」
少し拗ねた口調で静留が呟いた。
「えっと、今日は2限から5限だから…7時半までには帰ってくるよ。」
「7時半…。」
口にしながら部屋に置いてある時計を見て、静留は絶望したような表情を浮かべる。
そして東弥の胸に顔をすり寄せ、動かなくなってしまった。
__…昨日寂しかったんだろうな…。
春休みだったこともありほぼずっと一緒にいたから、東弥とて静留と同じ気持ちだ。そのうえこのような振る舞いをされては行きたくなくなってしまう。
しかし6割以上の出席が単位取得条件のため、新学期早々出席に大穴を開けるのはできれば避けたい。
熟考の末、東弥はあることを思いついた。
「じゃあ、お昼にビデオ通話しようか。そうしたら我慢できる?」
ぴくり、と静留の身体がわずかに跳ねる。
「ビデオつうわ…?」
「そう。テーブルの近くにパソコンがあるでしょう?昼休みに一緒にお話ししよう。」
「東弥さんの顔、みれる?」
「もちろん。」
漆黒の瞳がきらきらと輝いて東弥の瞳を覗き、こくりと頷いた。
彼が首に手を回してきたので、そのまま静留を抱え階段を降りる。
__…着替えは後ででいいか、
「じゃあ練習しようか。俺が今から電話をかけるから、静留は通話ボタンを押してね。」
「うん。」
パソコンの前まで行ってSk◯peをかけると、静留はデスクトップの前で首を傾げる。
予想通り、パソコンの扱い方を知らないらしい。
「この画面が出たら、こうやって…。」
静留の白い手に自らの手をかぶせ、東弥はマウスに手を乗せる。
そして通話ボタンをクリックしてみせた。
画面にこの部屋が映し出される。
「…ここ…?」
「そう。…こうすると、ほら。」
「東弥さんだ!」
静留が驚いた声を上げ、画面の方へ身を乗り出した。
「そう。お昼にこれをすれば、我慢できる?」
「うん。」
「いい子。」
まだ少し不安そうな表情の彼に淡く口付けると、白い頬が紅に染まる。
それから2度ほど練習をして、朝食を摂り、急いで着替えて家を出た。
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