朝日に捧ぐセレナーデ 〜天使なSubの育て方〜

沈丁花

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第二部

※温泉旅行※④(東弥side)

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「わぁ…!」

案内された部屋を一瞥し、静留は目を大きく開き、口を押さえたまま固まってしまった。

ちなみに先程の熱はすでに収まっているようである。

あの時は本当に危なかった。

目の前で裸の静留が顔を赤らめて自分の雄を隠し、上目遣いで“見た?”、などと聞いてくるのだから、自分はよく耐えたものだと思う。

…と、それは置いておくとして。

障子を開けると海を一瞥できる個室の露天風呂が広がっているし、よく清掃されている和室は広く、御手洗いと洗面台も分かれていてなかなかいい部屋だ。

「静留、さっき濡れたから、先に入っておいで。」

とんとんと肩を叩き静留に言うと、ぽかんと口を開け首を傾げられた。

「…ひとりではいるの…?」

続いて眉を下げて悲しそうな顔で紡がれる。

「いやだって、いつもお風呂は別々だし、さっきも裸恥ずかしかったんでしょう…?」

「…うぅ…だって、ひろいのにさびしい… 」

恥ずかしいよりもさびしい方が上らしい。泣きそうな顔で訴えられ、東弥は慌てて彼の頭を撫でた。

まだ少し髪が濡れている。

「じゃあ一緒に入ろうか。」

静留と二人きりで入浴をして耐えられるのだろうかという不安を抱えながらも、彼をなかせたくなくて首を縦に振る。

「うん!!」

静留はぱっと顔を輝かせてうなずき、彼が笑んだことに東弥はホッとした。

正直自分でも静留に甘すぎると思うが、彼が笑っていると東弥も嬉しい。

__どうか理性を保てますように…。

長く息を吐いて心の中で願う。

東弥の心中など全くわからない静留は、楽しげに東弥の手を脱衣所の方へ引くのだった。
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