朝日に捧ぐセレナーデ 〜天使なSubの育て方〜

沈丁花

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第二部

※誕生日の日に②※(静留side)

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静留を抱えながら階段を上がり部屋に入った東弥は、そっと静留をベッドに下ろすと間接照明の電源を入れた。

セピア色の照明にぼんやりと照らされて、見慣れた空間は一気に大人の雰囲気へと変化する。

「静留、体調は大丈夫?」

優しい手つきで頭を撫でながらぞっとするほど色を帯びた声で囁かれ、緊張で声が出せなくなった静留はこくりと首を縦に振った。

「脱がせてもいい?」

「うっ、うんっ…ぁっ…。」

続いた問いに答え終わらないうちにワンピースタイプの部屋着から下半身を覆う布までの全てを一気に脱がされる。

こんなにも性急に剥かれたのは初めてで、驚いた静留は自分の身体を隠そうと咄嗟に丸くなろうとしたが、その前に東弥の大きな手が静留の手首をシーツに縫い留めた。

見上げた先で、彼と視線が交錯する。

「ごめん、余裕ない。…まだ怖い?」

苦しげな表情で吐き出された彼の声は雲のように柔らかい一方でひどく艶っぽく、視界に映し出されたダークブラウンの瞳は余裕なさげに揺らいでいた。

そんな状況でも静留を気遣ってくれるその優しさが、嬉しいと同時に少し切ない。

彼はたくさん時間をかけて静留の身体を大切に開いてくれた。

経験のない静留に足取りを合わせてたくさんたくさん待ってくれた。

だから、もう、どうか。

「こわくない。僕も、はやく東弥さんと、…したい。」

勇気を出して紡げば、噛み付くように唇を奪われた。





心臓の速さも身体の熱ももうこれ以上ないほど大きいと言うのに、口内で激しく舌を絡め合うその行為は媚薬のようにさらに静留の身体をおかしくさせる。

触れられてもいない下半身が屹立し、下腹部がどうしようもない切なさで疼いた。

そこから広がる熱は際限を知らない。

「優しくしたいからそんなふうに煽らないで。でも、怖がらないでいてくれてありがとう。」

静留が苦しくならないぎりぎりのところで唇を離し、東弥が欲望を噛み潰したような声で告げる。

そんな苦しげな声を吐くのに、静留の頬にそっと添えられた彼の手は陽だまりのように温かく、慈愛に満ちていた。

何かを堪えるように噛まれた薄い唇と熱い雄の視線に静留の目は釘付けになる。

「足を開いて。…そう、上手。」

囁かれ、静留はglareも無いのに彼に従った。

わざと局部を露出するように膝を立てて左右に開かれた足は自分でも見て取れるほどに震えている。

自分の意思だけで開くことがこんなにも恥ずかしいことだとは思わなかった。

たっぷりとローションを纏った東弥の指が蕾に当てられる。

「んっ…。」

くすぐったさにも似た弱い快楽に、静留はたまらず吐息で喘いだ。

そのままゆっくりと東弥の指が静留の中に入ってくる。

「痛くない?大丈夫?痛くなったら必ず言ってね。」

何度も、何本もその指の侵入を許した中はほとんど抵抗なく彼の指を飲み込んでいるのに、心配そうな彼の声。

すぐに静留の感じる部分を探り当て執拗に刺激を始める骨張った長い指。

彼から与えられる行為の全てに身を捩りながら、静留はひっきりなしに声を漏らした。

解放されないまま下半身に熱が蓄積されていく。

一本、また一本と指が増えていくうちにだんだんとその熱に酩酊して、静留は無意識のうちにまだ服を着たままの東弥の屹立に手を伸ばしていた。

「…あつい…。」

「手加減できなくなるから煽らないで。」

東弥が戸惑うような声を出す。

自然と口から漏れていた言葉はまたもや東弥を煽るものだったらしい。

それについては申し訳ないと思った。煽るな、と言われてもその“煽る”、という感覚が静留には未だによくわかっていないから。

でも。

「がまんしないで。…僕は、だいじょうぶ、だから…。」

静留だって東弥と繋がりたい。もう我慢をして欲しくない。

それを聞いた東弥は戸惑うように視線を泳がせたが、やがて静留の中からゆっくりと指を引き抜いた。

結合部が立てた卑猥な音が室内にやけに大きく響く。

そしてその音がまだ無くならないうちに東弥が羽織っていたカーディガンを脱ぎ、シャツをはだけ、晒された男らしい上半身に静留の心臓はまた大きく脈打った。
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