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23. 突然、部屋に現れて
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「これじゃないわ……でも、これは少し……」
家政婦達が別室から持ってきた魔術書をパラパラとめくる。次々に本を読んでいき、テーブルやベッドの上、床にシャーロットが流し見た本や家政婦達が持ってきた本が積まれていく
「あの、シャーロット様……」
急に真剣な眼差しで魔術書を読むシャーロットに不安を覚えた家政婦の一人が恐る恐る声をかける。シャーロットが読んでいた手を止め、顔を上げると声をかけた家政婦だけでなく部屋にいた家政婦達も心配そうにシャーロットを見ていた
「持ってきてくれてありがとう。もう出てもいいわ」
「分かりました。何かあったらいつでも呼んでくださいね」
ペコリと頭を下げシャーロットの部屋を出る。本を運ぶため少し騒がしかった部屋が一気に静かになり、シャーロットの集中力が少し途切れた
「……ふう。ちょっと休憩しましょ」
本を閉じ、背伸びをすると、新たに部屋に置かれたテーブルに向かう。家政婦が用意した果物やお菓子、温かな紅茶が入ったティーポットが用意されていて、お菓子を食べようと手を伸ばした時、部屋にある大きな窓からガタガタと大きな物音が響いた
「えっ、なに?」
驚いたシャーロットがお菓子を食べようとしていたのを止め、まだガタガタと揺れる窓に近づき、そーっと窓を開けると、一気に強い風が部屋に入り窓も勢いよく開く。風の強さに負けたシャーロットが数歩後退りすると、顔の横を一瞬何かが通り過ぎた
「やっと入れた。疲れた」
「あなた、なんでここに?」
リリーが風の勢いに乗ったままシャーロットの部屋を飛んで回り、シャーロットの肩に止まった
「シャロがいないの、だから来た」
「いない?」
「うん、どこかに行っちゃった」
「どこかって、どこ行ったか分かんないの?」
「うん、分かんない」
シャーロットと話していると果物やお菓子に気づいたリリーがテーブルに移動して、果物を一粒食べた
「寂しくないの?」
「シャロの使い魔だから、シャロが呼んだらいつでも会えるから平気だよ」
「……ああ。そっ」
シャーロットも果物を一粒摘まんで食べる。リリーがもう一つ食べようとテーブルの上に一冊、本が置いているのに気づいた
「この本なに?」
「これ?昔、お母様とお父様に買って貰った魔術書よ」
「燃えた本と一緒?」
「違うわ。町にあるような本よ」
「シャロに渡してもいいの?」
「いいけれど、普通に売っているものよ」
リリーがテーブルに置かれた本に飛び乗る。表紙を見た後、本を開こうと少し表紙から飛んで離れた時、本が音もなく突然火が現れ、本が燃え出した
「えっ、ちょっと大丈夫?」
驚いたリリーが部屋を飛び回り、シャーロットはティーポットに入っていた紅茶を燃えている本にかけて消化する。すぐに火は消えて、シャーロットがほっと胸を撫で下ろす
「燃えるところだったよ、危なかったね」
シャーロットの肩に止まり、毛繕いをするリリー。その様子を横目で見ていると、何かがヒラヒラと舞い落ちたシャーロットの手のひらに止まった。手のひらにある燃えなかった魔術書のページに書かれた文字を見て、そのページを握るようにつつんて、部屋中にある魔術書を見渡した
「これは、お母様達は買ったと言っていた本なのに……。本当は全て違うのね」
家政婦達が別室から持ってきた魔術書をパラパラとめくる。次々に本を読んでいき、テーブルやベッドの上、床にシャーロットが流し見た本や家政婦達が持ってきた本が積まれていく
「あの、シャーロット様……」
急に真剣な眼差しで魔術書を読むシャーロットに不安を覚えた家政婦の一人が恐る恐る声をかける。シャーロットが読んでいた手を止め、顔を上げると声をかけた家政婦だけでなく部屋にいた家政婦達も心配そうにシャーロットを見ていた
「持ってきてくれてありがとう。もう出てもいいわ」
「分かりました。何かあったらいつでも呼んでくださいね」
ペコリと頭を下げシャーロットの部屋を出る。本を運ぶため少し騒がしかった部屋が一気に静かになり、シャーロットの集中力が少し途切れた
「……ふう。ちょっと休憩しましょ」
本を閉じ、背伸びをすると、新たに部屋に置かれたテーブルに向かう。家政婦が用意した果物やお菓子、温かな紅茶が入ったティーポットが用意されていて、お菓子を食べようと手を伸ばした時、部屋にある大きな窓からガタガタと大きな物音が響いた
「えっ、なに?」
驚いたシャーロットがお菓子を食べようとしていたのを止め、まだガタガタと揺れる窓に近づき、そーっと窓を開けると、一気に強い風が部屋に入り窓も勢いよく開く。風の強さに負けたシャーロットが数歩後退りすると、顔の横を一瞬何かが通り過ぎた
「やっと入れた。疲れた」
「あなた、なんでここに?」
リリーが風の勢いに乗ったままシャーロットの部屋を飛んで回り、シャーロットの肩に止まった
「シャロがいないの、だから来た」
「いない?」
「うん、どこかに行っちゃった」
「どこかって、どこ行ったか分かんないの?」
「うん、分かんない」
シャーロットと話していると果物やお菓子に気づいたリリーがテーブルに移動して、果物を一粒食べた
「寂しくないの?」
「シャロの使い魔だから、シャロが呼んだらいつでも会えるから平気だよ」
「……ああ。そっ」
シャーロットも果物を一粒摘まんで食べる。リリーがもう一つ食べようとテーブルの上に一冊、本が置いているのに気づいた
「この本なに?」
「これ?昔、お母様とお父様に買って貰った魔術書よ」
「燃えた本と一緒?」
「違うわ。町にあるような本よ」
「シャロに渡してもいいの?」
「いいけれど、普通に売っているものよ」
リリーがテーブルに置かれた本に飛び乗る。表紙を見た後、本を開こうと少し表紙から飛んで離れた時、本が音もなく突然火が現れ、本が燃え出した
「えっ、ちょっと大丈夫?」
驚いたリリーが部屋を飛び回り、シャーロットはティーポットに入っていた紅茶を燃えている本にかけて消化する。すぐに火は消えて、シャーロットがほっと胸を撫で下ろす
「燃えるところだったよ、危なかったね」
シャーロットの肩に止まり、毛繕いをするリリー。その様子を横目で見ていると、何かがヒラヒラと舞い落ちたシャーロットの手のひらに止まった。手のひらにある燃えなかった魔術書のページに書かれた文字を見て、そのページを握るようにつつんて、部屋中にある魔術書を見渡した
「これは、お母様達は買ったと言っていた本なのに……。本当は全て違うのね」
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