立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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11.立花家の秘密

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出掛けるまでは唯斗くんが心配だし、慌ててたから気づかなかったけど

彼女いる人と出掛けるってまずくないかな?

ヒナタさんが知ったらいい気はしないだろうし……。


今更ながらそんな事に悩んでしまったけど、大和くんは気にしてる様子はないし

考え事をしているせいかいつもより極端に口数が少ない。





「大和くん、ここだよ」

「え……ここ?」


大和くんははじめて見る唯斗くんのバイト先の外観に戸惑い気味だった。

分かるよ……私もそうだったから。


私がドアをそっと開けたら入り口のすぐそばに唯斗くんがいた。



「唯斗!!」


後ろにいた大和くんが大きな声をあげたから唯斗くんが振り向いて


驚いて、それから、あからさまに嫌そうな顔をした。


「あ~、心ちゃんいらっしゃ~い……って後ろのイケメンだれっ!?彼氏っ!?」


美咲さんの言葉に私はだいぶ赤くなって

唯斗くんと大和くんの笑い声も聞こえた。


私は恥ずかしかったけど、美咲さんのおかげで空気が和らいだ気がした。


「美咲さん、つまりそれは俺もイケメンって事だよね?同じ遺伝子受け継いでいるから」

「兄弟!?似てないねー……唯斗ももう少しイケメンなら良かったのにね」

「これでも俺は女に不自由したことないんだけど?」

「うそぉ!?私は唯斗は遠慮しとく。タイプじゃないもん」


お客ってワケじゃないけど、第三者がいても唯斗さんと美咲さんは親しげに会話してて大和くんは様子を伺っている感じだった。


会話が終わったかな?ってタイミングで、大和くんが切り出した。


「今日は唯斗の迎えに来たんだけど、いつ終わる?」


大和くんが切り出したら、唯斗くんを取り巻く空気が変わった。

スッと目が据わって、それから静かに口を開いた。


「今バイト中だから……空気読んで?」


お客さんは私たちしかいないけど……。

美咲さんを気にしてなのか、単に家に帰りたくないのか。

唯斗くんが冷たく言うから、再び空気が凍りついた。

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