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第四章「恩愛訣別関(おんないわかれのせき)」
【魂魄・参】『時空を刻む針を見よ』37話「阿高の関」
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刻蔵がいる崖上反対側の絶壁で、牛若は対岸で落下する姫を見て叫んだ。
彼らは先導隊を追い、谷底を進む本隊とは別に少数先鋭で崖へと登っていた。何か罠があるかも知れないと牛若が機転を利かせたのだ。
「姫ッ」
「大将、無茶ダッ」
「心して下れば命を失うことはないッ……皆のもの、我に続けッッ」
ベンケイの制止をふり切り断崖絶壁を駆け降りる牛若。それを見た隊員が次々に続く。牛若が姫が地面に衝突する直前に救出すると、鬼援隊が鬼殲組をみるみる追い込んでいく。
「浄瑠璃ッ、無事かッ?」
「助けに来てくれるって信じてた」
抱き合う二人。刻蔵は悔しそうにそれを見ると踵を返して浅見と共に逃げ去った。あとには牛若の勇敢な行為を見て興奮した鬼援隊が、残党を次々と駆逐していく姿があった――。
○
――数年後
牛若は浄瑠璃の膝の上で目を覚ました。
そこは住み慣れた屋敷の一室で、愛する息子を背負った妻が優しい笑みを浮かべ団扇で彼を扇いでいた。牛若は飲みかけの酒を飲むと、上機嫌で傍らにあった三味線を奏でた。
「三千世界の~烏を殺し~主と朝寝が~してみたい」
「クス……なぁに、それ。下手っぴね」
「鳴く鳥の声がうるさいから黙らせて、ずっとお前とこうしていたいって歌だよ」
「まぁ、お師匠さまに怒られるわよ」
「カカは怒らないよ。烏じゃなくて天狗だもん」
新居に越す前に、牛若は妻子とともに住み慣れた家での最後の一時を楽しんでいた。
これから始まる新生活に心を躍らせていると、朝廷から使者が来て新国皇から招集があったと牛若を呼んだ。
彼は喜んで床の間に飾られた宝刀を掴むと、意気揚々と馬車に乗り込んだ。
鬼援隊が勅令を受けて鬼殲組を一網打尽にしたあと、牛若は都中の人々から拍手喝采を受けた。長年に渡り民を苦しめた恐怖の狼集団を見事に打ち破ったのだ。
局長副長だけは取り逃がしたが、都を救った正義の英雄として崇められたのだ。
「バァブ、バァブ」
浄瑠璃に抱かれた赤ん坊も嬉しそうに笑う。
覇道皇は老衰で逝去し、新たに日ノ本皇となった現国皇が先の功績を称え、宝刀を与えただけでなく、彼らに新しい宮殿を用意したというのだ。
姫の屋敷も他に類を見ない立派な物だが、新宮殿はそれを遥かに凌ぐと言う。
妻は三人には広過ぎ畏れ多いと辞退を提案したが、功労を挙げた自分たちなのだから、甘んじて受けるべきだと牛若は突っぱねた。しかし、謁見の間で国皇の言葉を聞いたあと、彼の喜びと希望は……激しい怒りへと変わる。
「あれか、あれは浄瑠璃のために作った朕の別邸じゃ」
それが感謝を述べて頭を下げた牛若への国皇の答えだった。
彼は新居を与える意思は毛頭なく、姫を囲う別邸にすると言う。
そして牛若を激高させたもう一つの言葉がある。
「お前の母親も、覇道皇の妾ではないか。親子揃って妻を献上するとは見どころがある。褒めてつかわす」
この言葉を聞いた牛若は謁見の間に飾られた数々の調度品を壊し、我を忘れて暴れた。そして転がるように宮殿を飛び出すと、驚く妻子を連れて都を離れた。
当然、彼を捕らえようと国皇の親衛隊が展開され、騎馬隊が砂煙をあげて襲いかかった。
「牛若さまは我らの誇りです。お守りします」
そう味方をする者もいたが、残り数百の鬼援隊は「勅令だから」と、助けを請う牛若たちに扉を開く事なく、そればかりか国皇側に付き、追う者も多かった。
「大将、あそこに関がある。ヤバいヨ」
「くそッ、どうしたらいい」
追手から逃げる一行は北上し、山を越えて古都神澤を目指した。そこは狂都にも劣らぬほど歴史深い街で、朝廷に反抗した彼らが隠れるには最適な場所だった。
神澤まで辿り着ければ、朝廷も易々と攻めて来ない、そう思っていた矢先の出来事だった。
「阿高の関か……ベンケイ、お前は大仏建立の勧進に出向く山伏のフリをしてくれ。俺と浄瑠璃、それにウジトとトージは従者のフリをして乗り切る。あの関さえ越えれば、国皇軍から逃げ伸びる事が出来る、行くぞッ」
そう言って子を抱いた妻と味方二人と共に変装する。
新国皇を祝うために建立された仏像に祝詞をあげに行くという体で、この難局を乗り切ろうとしたのだ。
関には関守がいたが、一行を疑い「祝詞をあげてみよ」と、巻物をベンケイに渡して彼らを試した。
もちろん彼に祝詞などあげられるわけがない。そもそも読み書きさえ出来ないのだ。だが、一行が覚悟を決めて関を強行突破しようと身構えた際に奇跡が起こる。
「かけまくもカシコキ国主の御前ニ……」
ベンケイがつらつらと巻物を読み始めたのだ。
一同は目を見張って驚いたが、ベンケイは自分を匿ってくれた和尚が上げた祝詞を暗記していたのだ。
一字一句、間違うことなく厳かに祝詞を上げ終わると、徐ろに瞳を開き、関守に向きなおって言った。
「これで宜しいカ」
「う、うむ」
関守は祝詞をあげたベンケイにそれ以上言うことは出来なかったが、従者の一人に変装した浄瑠璃に顔を見せろと近付くと、素性を知られると焦った牛若がそれを制止した。
「ホゥ……止めるか。いかなる理由があるのか」
従者に変装した牛若に詰め寄る関守。そこへ再び機転を利かせたベンケイが、金剛杖で「関守さまへナンたる無礼、お詫びしろ、お詫びシロッ」と関守が制止するまで殴りつけた。
(大将……ごめん……ゴメンよッ)
「……もういい、お前たちの疑いは晴れた。行ってよし」
関守は扉を開き、彼らを神澤に続く道に促したが、最後にベンケイを呼び止め「お主は聞いたところによる異人だろう。流暢に祝詞をあげ感心したぞ。さぁ酒でも」と引き留めた。
一行は「ダイジョぶっ」と力強く頷くベンケイを残して先へと急ぐのだった。
彼らは先導隊を追い、谷底を進む本隊とは別に少数先鋭で崖へと登っていた。何か罠があるかも知れないと牛若が機転を利かせたのだ。
「姫ッ」
「大将、無茶ダッ」
「心して下れば命を失うことはないッ……皆のもの、我に続けッッ」
ベンケイの制止をふり切り断崖絶壁を駆け降りる牛若。それを見た隊員が次々に続く。牛若が姫が地面に衝突する直前に救出すると、鬼援隊が鬼殲組をみるみる追い込んでいく。
「浄瑠璃ッ、無事かッ?」
「助けに来てくれるって信じてた」
抱き合う二人。刻蔵は悔しそうにそれを見ると踵を返して浅見と共に逃げ去った。あとには牛若の勇敢な行為を見て興奮した鬼援隊が、残党を次々と駆逐していく姿があった――。
○
――数年後
牛若は浄瑠璃の膝の上で目を覚ました。
そこは住み慣れた屋敷の一室で、愛する息子を背負った妻が優しい笑みを浮かべ団扇で彼を扇いでいた。牛若は飲みかけの酒を飲むと、上機嫌で傍らにあった三味線を奏でた。
「三千世界の~烏を殺し~主と朝寝が~してみたい」
「クス……なぁに、それ。下手っぴね」
「鳴く鳥の声がうるさいから黙らせて、ずっとお前とこうしていたいって歌だよ」
「まぁ、お師匠さまに怒られるわよ」
「カカは怒らないよ。烏じゃなくて天狗だもん」
新居に越す前に、牛若は妻子とともに住み慣れた家での最後の一時を楽しんでいた。
これから始まる新生活に心を躍らせていると、朝廷から使者が来て新国皇から招集があったと牛若を呼んだ。
彼は喜んで床の間に飾られた宝刀を掴むと、意気揚々と馬車に乗り込んだ。
鬼援隊が勅令を受けて鬼殲組を一網打尽にしたあと、牛若は都中の人々から拍手喝采を受けた。長年に渡り民を苦しめた恐怖の狼集団を見事に打ち破ったのだ。
局長副長だけは取り逃がしたが、都を救った正義の英雄として崇められたのだ。
「バァブ、バァブ」
浄瑠璃に抱かれた赤ん坊も嬉しそうに笑う。
覇道皇は老衰で逝去し、新たに日ノ本皇となった現国皇が先の功績を称え、宝刀を与えただけでなく、彼らに新しい宮殿を用意したというのだ。
姫の屋敷も他に類を見ない立派な物だが、新宮殿はそれを遥かに凌ぐと言う。
妻は三人には広過ぎ畏れ多いと辞退を提案したが、功労を挙げた自分たちなのだから、甘んじて受けるべきだと牛若は突っぱねた。しかし、謁見の間で国皇の言葉を聞いたあと、彼の喜びと希望は……激しい怒りへと変わる。
「あれか、あれは浄瑠璃のために作った朕の別邸じゃ」
それが感謝を述べて頭を下げた牛若への国皇の答えだった。
彼は新居を与える意思は毛頭なく、姫を囲う別邸にすると言う。
そして牛若を激高させたもう一つの言葉がある。
「お前の母親も、覇道皇の妾ではないか。親子揃って妻を献上するとは見どころがある。褒めてつかわす」
この言葉を聞いた牛若は謁見の間に飾られた数々の調度品を壊し、我を忘れて暴れた。そして転がるように宮殿を飛び出すと、驚く妻子を連れて都を離れた。
当然、彼を捕らえようと国皇の親衛隊が展開され、騎馬隊が砂煙をあげて襲いかかった。
「牛若さまは我らの誇りです。お守りします」
そう味方をする者もいたが、残り数百の鬼援隊は「勅令だから」と、助けを請う牛若たちに扉を開く事なく、そればかりか国皇側に付き、追う者も多かった。
「大将、あそこに関がある。ヤバいヨ」
「くそッ、どうしたらいい」
追手から逃げる一行は北上し、山を越えて古都神澤を目指した。そこは狂都にも劣らぬほど歴史深い街で、朝廷に反抗した彼らが隠れるには最適な場所だった。
神澤まで辿り着ければ、朝廷も易々と攻めて来ない、そう思っていた矢先の出来事だった。
「阿高の関か……ベンケイ、お前は大仏建立の勧進に出向く山伏のフリをしてくれ。俺と浄瑠璃、それにウジトとトージは従者のフリをして乗り切る。あの関さえ越えれば、国皇軍から逃げ伸びる事が出来る、行くぞッ」
そう言って子を抱いた妻と味方二人と共に変装する。
新国皇を祝うために建立された仏像に祝詞をあげに行くという体で、この難局を乗り切ろうとしたのだ。
関には関守がいたが、一行を疑い「祝詞をあげてみよ」と、巻物をベンケイに渡して彼らを試した。
もちろん彼に祝詞などあげられるわけがない。そもそも読み書きさえ出来ないのだ。だが、一行が覚悟を決めて関を強行突破しようと身構えた際に奇跡が起こる。
「かけまくもカシコキ国主の御前ニ……」
ベンケイがつらつらと巻物を読み始めたのだ。
一同は目を見張って驚いたが、ベンケイは自分を匿ってくれた和尚が上げた祝詞を暗記していたのだ。
一字一句、間違うことなく厳かに祝詞を上げ終わると、徐ろに瞳を開き、関守に向きなおって言った。
「これで宜しいカ」
「う、うむ」
関守は祝詞をあげたベンケイにそれ以上言うことは出来なかったが、従者の一人に変装した浄瑠璃に顔を見せろと近付くと、素性を知られると焦った牛若がそれを制止した。
「ホゥ……止めるか。いかなる理由があるのか」
従者に変装した牛若に詰め寄る関守。そこへ再び機転を利かせたベンケイが、金剛杖で「関守さまへナンたる無礼、お詫びしろ、お詫びシロッ」と関守が制止するまで殴りつけた。
(大将……ごめん……ゴメンよッ)
「……もういい、お前たちの疑いは晴れた。行ってよし」
関守は扉を開き、彼らを神澤に続く道に促したが、最後にベンケイを呼び止め「お主は聞いたところによる異人だろう。流暢に祝詞をあげ感心したぞ。さぁ酒でも」と引き留めた。
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