133 / 165
41~50話
涙の代わりに愛を【下】 ※
しおりを挟む
先ほどまでの時間をかけた優しさも、今の制止すら届かない激しさも。
そのどれもが私を『愛している』と言ってくれているかのようで、抑えようのない幸せに包まれる。
クロは『限界』だと言った。
実際、意識は正しく働いていないようだけれど。
それでも一気に貫いたりはせず、強引な侵攻のなかにもどこか私への思いやりを感じさせるあたり、やっぱりクロだなぁと思う。
優しくて、愛情深くて、――情熱的で。
私だって受け止めたい。
クロに負けないくらい愛しているのだと、全身で伝えたい。
そうしてクロが、私と同じように幸せを感じてくれるなら嬉しい。
だから、『痛い』の代わりに愛を紡いだ。
「――っき……! す――ぅぐっ、……すきっ! クロっ、だいすき、ぃ……!」
ボロボロと零れ落ちる涙よりも、幸せな想いが先に届きますように。
途切れる声の代わりに、触れ合った部分から愛が流れ込みますように。
この世界で私を迎え入れてくれた大好きなクロのためなら、なんだって乗り越えられるから。
「くっ――――!」
痛みでも感じたのか、クロがぎゅっと眉根を寄せる。
と同時に、浅く繋がった秘部の中にぶわりと熱が溢れた。
温かく穏やかな魔力の流入とは違う、伝染するような熱の充満。
……え? 何が起こったの……?
ぴたりと動きを止めたクロを問いかけるように見つめれば、クロはなぜかガックリと項垂れて言った。
「すまない」
「? なにが……」
「ヒナがあまりに煽るものだから、早々に達してしまった」
とんでもない濡れ衣を着せられている気がする。
しかし、達したということは――。
「じゃあ……おしまい、ですか?」
一縷の望みをかけてクロを見つめる。
性交というものは、男性が女性の膣内で射精すれば達成だったはず。
挿入半ばとはいえクロがナカで吐精したのであれば、これはもう行為を完遂したと言えるのでは!?
「――いや、まだまだいける。安心してくれ」
「えっ……」
安心要素なんて微塵もない宣告をしたクロは、凍りつく私の膝裏を抱え直して気合い十分に侵攻を再開した。
そのどれもが私を『愛している』と言ってくれているかのようで、抑えようのない幸せに包まれる。
クロは『限界』だと言った。
実際、意識は正しく働いていないようだけれど。
それでも一気に貫いたりはせず、強引な侵攻のなかにもどこか私への思いやりを感じさせるあたり、やっぱりクロだなぁと思う。
優しくて、愛情深くて、――情熱的で。
私だって受け止めたい。
クロに負けないくらい愛しているのだと、全身で伝えたい。
そうしてクロが、私と同じように幸せを感じてくれるなら嬉しい。
だから、『痛い』の代わりに愛を紡いだ。
「――っき……! す――ぅぐっ、……すきっ! クロっ、だいすき、ぃ……!」
ボロボロと零れ落ちる涙よりも、幸せな想いが先に届きますように。
途切れる声の代わりに、触れ合った部分から愛が流れ込みますように。
この世界で私を迎え入れてくれた大好きなクロのためなら、なんだって乗り越えられるから。
「くっ――――!」
痛みでも感じたのか、クロがぎゅっと眉根を寄せる。
と同時に、浅く繋がった秘部の中にぶわりと熱が溢れた。
温かく穏やかな魔力の流入とは違う、伝染するような熱の充満。
……え? 何が起こったの……?
ぴたりと動きを止めたクロを問いかけるように見つめれば、クロはなぜかガックリと項垂れて言った。
「すまない」
「? なにが……」
「ヒナがあまりに煽るものだから、早々に達してしまった」
とんでもない濡れ衣を着せられている気がする。
しかし、達したということは――。
「じゃあ……おしまい、ですか?」
一縷の望みをかけてクロを見つめる。
性交というものは、男性が女性の膣内で射精すれば達成だったはず。
挿入半ばとはいえクロがナカで吐精したのであれば、これはもう行為を完遂したと言えるのでは!?
「――いや、まだまだいける。安心してくれ」
「えっ……」
安心要素なんて微塵もない宣告をしたクロは、凍りつく私の膝裏を抱え直して気合い十分に侵攻を再開した。
53
あなたにおすすめの小説
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
推しの幸せをお願いしたら異世界に飛ばされた件について
あかね
恋愛
いつも推しは不遇で、現在の推しの死亡フラグを年末の雑誌で立てられたので、新年に神社で推しの幸せをお願いしたら、翌日異世界に飛ばされた話。無事、推しとは会えましたが、同居とか無理じゃないですか。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
【完結】お見合いに現れたのは、昨日一緒に食事をした上司でした
楠結衣
恋愛
王立医務局の調剤師として働くローズ。自分の仕事にやりがいを持っているが、行き遅れになることを家族から心配されて休日はお見合いする日々を過ごしている。
仕事量が多い連休明けは、なぜか上司のレオナルド様と二人きりで仕事をすることを不思議に思ったローズはレオナルドに質問しようとするとはぐらかされてしまう。さらに夕食を一緒にしようと誘われて……。
◇表紙のイラストは、ありま氷炎さまに描いていただきました♪
◇全三話予約投稿済みです
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる