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出会い編
15 私はここが未知の世界だと思い知る
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こんなファンタジーに溢れた世界なのにまさかの反応が返ってきて私は、無言になった。
だって、ファンタジーな世界イコールゲームみたいな世界だと思いこんでいたからね。それに、召喚された時に、不思議な力でこの便利な力を貰ったから、何でもありなんだとばかり思い込んでいた。
でも、私ってば、召喚されて即ここに飛ばされたから、この世界のこと全然知らないんだよね……。
う~ん。ヴェインさんは良い人そうだし、私の事情を話しても大丈夫だよね?
それで、この世界のことを教えてもらって……、でも……、私の事情に巻き込んでしまっていいのかな?
そんなことを悩んでいると、アーくんが不機嫌そうな顔で私を睨んで言った。
「おい、また黙りか?話の途中で急に黙り込むな。心ぱ、じゃなくて驚くだろうが!で、ポーションとは?」
アーくんの言葉で、私は慌ててポーションについて説明した。
「えっと、便利なお薬?みたいなものだよ。それを飲んだり、掛けたりして傷を治したり、病気とか毒とかの状態異常を治したりも出来るんだよ。そういう便利な物はアーくんたちのせ……、国には無いのかな?」
つい、世界って言いそうになったけど慌てて国って言い直したけど大丈夫だよね?
気になって、長い前髪の間から二人の様子を窺っていると、変に思った様子はなかった。でも、ヴェインさんは顎に手を添えて何かを考える様な仕草をしていた。
アーくんも黙り込んで、眉間にシワを寄せた顔で何かを考えていた。
二人の様子が余りにも深刻そうな感じだったから、私は何も言えずに黙って俯くことしか出来なかった。
俯いて、太腿の上で組んだ自分の手をただ見つめて時が過ぎるのを待った。
そうしていると、ヴェインさんがぽそって何かを言ったけど、私はそれを聞き取ることは出来なかった。
「うーん。これは……、だが俺が側にいればシズを守ってやれる。きっと大丈夫だ」
私は、顔を上げて首を傾げた姿勢でヴェインさんの言葉を待っていた。すると、ヴェインさんは、ニカって明るい笑顔を私に向けて言った。
「俺のこの傷は大丈夫だ。気にするな。ツバでも付けとけば治るさ。それよりも、シズのことだ」
そう言って、私のことだと言って急に真剣な顔で私のことを見てきた。
私はびくって、肩を震わせてしまっていた。だって、急にあんな真剣な顔をするんだもん。
ビクビクしながら、ヴェインさんの次の言葉を待っていると、思いも寄らない言葉がヴェインさんの口から出た。
「シズ。前髪を切ろう」
「はい?」
「よし、いい子だ。俺はこれでも手先が器用なんだ。ついでに、前髪以外も少し切って整えよう。そうしたら、もっと可愛くなるぞ。あ~、でもあまり可愛くなりすぎるのも問題あるか?いや、それは俺が保護者として守ってやれば解決するな。よし、そうと決まればハサミを貸してくれないか?」
えっ?いやいや、待って下さい。さっきの「はい?」は、肯定ではなく、疑問形だったでしょうが!それに、私みたいなのが髪を切ったって、顔を出した分酷さが勝るだけで、可愛さなんて微塵も有りはしないのは私が十分理解してるんですけど!!その後の言葉は、小さくて聞こえなかったけど、絶対に嫌!!前髪を切るなんて絶対に無理だから!!
「無理です。嫌です。拒否です!!」
「どうしてだ?大丈夫だ。自分で言うのも何だが、俺は器用だぞ?なぁ、アーク?」
「はい。兄様はとても器用で素敵で素晴らしい兄様です」
「ほら、アークも俺の器用さを認めてるだろ?」
えぇぇ、ブラコンの褒め言葉ほど信用できない言葉はないんですけどぉ……。
って、言うか。アーくんって、息をするようにヴェインさんを褒めちぎってるけど……、重度のブラコン過ぎるよ。
それに、ヴェインさんもどうしてそこまで褒められてるのにノーリアクションなの?
少しは、「おいおい、それは褒め過ぎだぞ」とか、「そこまで褒められると照れるよ」位の反応を見せてよ!
何、当然だと思ってるの?それとも褒められすぎて何も感じなくなっているとでも言うの?
私がそんなことを考えていると、アーくんがハサミをヴェインさんに手渡しているのが見えた。
ちょっ!!なんで?
私のそんな心を読んだのか。アーくんは悪びれもなく言ってのけた。
「あぁ、お前が寝ている間に少し家の中を見せてもらった。その時にな」
おいぃぃ!!人の寝てる間に家探しとは恐れ入ったわ!!何この子、怖いんですけど!!
そんなことを思っていても口には出せない私は、心の中でアーくんに突っ込んでいると、ヴェインさんが私の代わりにアーくんを注意してくれた。
「アーク駄目だろう?人様の家を勝手に見て回るなんて。それは、シズの許可をとってからしなさい」
「ごめんなさい。兄様」
「アーク。分かってくれればいい。でも、謝るのは、俺ではなくシズにだ」
「はい。シズ、ごめん」
そう言って、ヴェインさんに背を向けて私に謝ってくれたアーくんだったけど、その顔は全然悪いと思っていない顔だった。
えっ?何この違い?えっ、全然謝られた気がしないんだけど?
だけど、背を向けられているヴェインさんは、アーくんの反省の色のない顔を見ていないので、ここで私が反論すると、私だけが聞き分けのない人になってしまう。
くっ、アーくんのぶりっ子!猫被り!!超絶ブラコン!!
だって、ファンタジーな世界イコールゲームみたいな世界だと思いこんでいたからね。それに、召喚された時に、不思議な力でこの便利な力を貰ったから、何でもありなんだとばかり思い込んでいた。
でも、私ってば、召喚されて即ここに飛ばされたから、この世界のこと全然知らないんだよね……。
う~ん。ヴェインさんは良い人そうだし、私の事情を話しても大丈夫だよね?
それで、この世界のことを教えてもらって……、でも……、私の事情に巻き込んでしまっていいのかな?
そんなことを悩んでいると、アーくんが不機嫌そうな顔で私を睨んで言った。
「おい、また黙りか?話の途中で急に黙り込むな。心ぱ、じゃなくて驚くだろうが!で、ポーションとは?」
アーくんの言葉で、私は慌ててポーションについて説明した。
「えっと、便利なお薬?みたいなものだよ。それを飲んだり、掛けたりして傷を治したり、病気とか毒とかの状態異常を治したりも出来るんだよ。そういう便利な物はアーくんたちのせ……、国には無いのかな?」
つい、世界って言いそうになったけど慌てて国って言い直したけど大丈夫だよね?
気になって、長い前髪の間から二人の様子を窺っていると、変に思った様子はなかった。でも、ヴェインさんは顎に手を添えて何かを考える様な仕草をしていた。
アーくんも黙り込んで、眉間にシワを寄せた顔で何かを考えていた。
二人の様子が余りにも深刻そうな感じだったから、私は何も言えずに黙って俯くことしか出来なかった。
俯いて、太腿の上で組んだ自分の手をただ見つめて時が過ぎるのを待った。
そうしていると、ヴェインさんがぽそって何かを言ったけど、私はそれを聞き取ることは出来なかった。
「うーん。これは……、だが俺が側にいればシズを守ってやれる。きっと大丈夫だ」
私は、顔を上げて首を傾げた姿勢でヴェインさんの言葉を待っていた。すると、ヴェインさんは、ニカって明るい笑顔を私に向けて言った。
「俺のこの傷は大丈夫だ。気にするな。ツバでも付けとけば治るさ。それよりも、シズのことだ」
そう言って、私のことだと言って急に真剣な顔で私のことを見てきた。
私はびくって、肩を震わせてしまっていた。だって、急にあんな真剣な顔をするんだもん。
ビクビクしながら、ヴェインさんの次の言葉を待っていると、思いも寄らない言葉がヴェインさんの口から出た。
「シズ。前髪を切ろう」
「はい?」
「よし、いい子だ。俺はこれでも手先が器用なんだ。ついでに、前髪以外も少し切って整えよう。そうしたら、もっと可愛くなるぞ。あ~、でもあまり可愛くなりすぎるのも問題あるか?いや、それは俺が保護者として守ってやれば解決するな。よし、そうと決まればハサミを貸してくれないか?」
えっ?いやいや、待って下さい。さっきの「はい?」は、肯定ではなく、疑問形だったでしょうが!それに、私みたいなのが髪を切ったって、顔を出した分酷さが勝るだけで、可愛さなんて微塵も有りはしないのは私が十分理解してるんですけど!!その後の言葉は、小さくて聞こえなかったけど、絶対に嫌!!前髪を切るなんて絶対に無理だから!!
「無理です。嫌です。拒否です!!」
「どうしてだ?大丈夫だ。自分で言うのも何だが、俺は器用だぞ?なぁ、アーク?」
「はい。兄様はとても器用で素敵で素晴らしい兄様です」
「ほら、アークも俺の器用さを認めてるだろ?」
えぇぇ、ブラコンの褒め言葉ほど信用できない言葉はないんですけどぉ……。
って、言うか。アーくんって、息をするようにヴェインさんを褒めちぎってるけど……、重度のブラコン過ぎるよ。
それに、ヴェインさんもどうしてそこまで褒められてるのにノーリアクションなの?
少しは、「おいおい、それは褒め過ぎだぞ」とか、「そこまで褒められると照れるよ」位の反応を見せてよ!
何、当然だと思ってるの?それとも褒められすぎて何も感じなくなっているとでも言うの?
私がそんなことを考えていると、アーくんがハサミをヴェインさんに手渡しているのが見えた。
ちょっ!!なんで?
私のそんな心を読んだのか。アーくんは悪びれもなく言ってのけた。
「あぁ、お前が寝ている間に少し家の中を見せてもらった。その時にな」
おいぃぃ!!人の寝てる間に家探しとは恐れ入ったわ!!何この子、怖いんですけど!!
そんなことを思っていても口には出せない私は、心の中でアーくんに突っ込んでいると、ヴェインさんが私の代わりにアーくんを注意してくれた。
「アーク駄目だろう?人様の家を勝手に見て回るなんて。それは、シズの許可をとってからしなさい」
「ごめんなさい。兄様」
「アーク。分かってくれればいい。でも、謝るのは、俺ではなくシズにだ」
「はい。シズ、ごめん」
そう言って、ヴェインさんに背を向けて私に謝ってくれたアーくんだったけど、その顔は全然悪いと思っていない顔だった。
えっ?何この違い?えっ、全然謝られた気がしないんだけど?
だけど、背を向けられているヴェインさんは、アーくんの反省の色のない顔を見ていないので、ここで私が反論すると、私だけが聞き分けのない人になってしまう。
くっ、アーくんのぶりっ子!猫被り!!超絶ブラコン!!
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