異世界に召喚されたけど、従姉妹に嵌められて即森に捨てられました。

バナナマヨネーズ

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新居編

33 私と商業組合

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 よく分からないけど、私はすごく疲れていた。でも、やることはやっておかないとね?
 そういう訳で、ヴェインさんとアーくんに連れられて、商業組合に私は来ていた。
 建物は、レンガ造りで2階建ての構造をしていた。
 中に入ると、飲食スペースや売店が手前にあって、奥側が受付になっていた。
 余り混んでいないみたいでよかった。これなら待たずに済みそうだ。
 
 ヴェインさんは、一番近い窓口に歩いて行って、受付に座っているお姉さんに声を掛けていた。
 受付は、銀行の様な作りで、2メートルあるかないか位の間隔でブースが区切られていた。
 隣が見えないように、衝立で仕切られているのが好印象だった。
 受付のお姉さんはニコニコと笑みを浮かべていた。
 
「いらっしゃいませ。本日はどうなさいましたか?」

「ああ、この子の登録をお願いしたい」

「かしこまりました。それでは、そちらの椅子にお座りください」

 お姉さんは、そう言ってブースに設置されている椅子を勧めてくれた。
 私は、言われるままに椅子に腰掛けた。ヴェインさんとアーくんは私の後ろに立ってお姉さんの話を聞いていた。
 
「すみません。この子は、まだ住民登録が終わってないんです。先に組合に登録した上で、住民登録をするので手続きをお願いします。それと、直ぐにとは行きませんが、ゆくゆくは店を出したいと考えているので、その事も踏まえて組合登録をお願いします」

「かしこまりました。それでは、住民登録が早く終わるように考慮して書類を作成させていただきますね」

「お願いします」

 お姉さんとアーくんが話し合って、あっという間に組合登録が終わっていた。
 登録も簡単で、名前と年齢、住まいの申告。その他に、住民登録が早く済むようにと、色々聞かれたけど、その殆どをヴェインさんとアーくんが答えてくれていた。
 
 30分程で手続きは終わっていた。
 
「はい。これで、全ての手続が終わりました。役所で住民登録をされる際には、こちらの書類を提出していただくと早く終わりますのでご活用ください。何かご質問はありますか?」

 お姉さんの言葉で、私はずっと気になっていたことを聞いていた。
 
「あの……、家ってどのくらいのお金があれば買えますか?」

「家ですか?そうですね、相場は色々ですが、現在手頃な家の販売は無いですね。貸家ならいくつかございますが?」

 そう、私は独り立ちはそのうちでいいと思っていたはずなんだけど、何故か早急に自由にできる家が欲しいという思いで一杯になっていたのだ。
 理由は、よく分からないけど……。
 
「そうですか……、それなら家は建ってなくてもいいので、空き地とかでありませんか?」

「そうですね……、あるにはありますが、もしお店を開く場所をお探しでしたら余りお薦めはできないですね。商店が並ぶ区画よりも居住区側にある空き地なんですけど、現在は荒れ地となっているので、そこを整地して家、もしくは店を建てるとなると相当な費用がかかると思いますよ?」

「そうですか……。あの……、その空き地はおいくらするんですか?」

「ここは、中々買い手がつかないため現在は値下げ中なんですが、それでも10万ジギルします」

 10万ジギル?って、どのくらいの金額なんだろう?確か組合の登録が100ジギルって言っていたような?
 えっ、登録料の千倍!?
 
 無理だね……。ここの物価とか全然分からないけど、諦め……たくないよ。
 どうしてかは分からないけど、早急にお家が欲しいと私の中の誰かが叫んでいるんだもん。
 そうだ!お風呂に入れないからだよ!!うん。お風呂に毎日入りたいもんね!!
 
 こうなったら……、ヴェインさんとアーくんには、余り他の人に武具を見せてはいけないって言われたけど、アレなら大丈夫だよね?
 アレがいくらになるか分からないけど、いっぱいあるし、買い取ってもらえるか聞いてみよう。
 拾ったものだから、最悪買取不可って言われても他のものを考えればいいしね。
 
 そう考えた私は、アイテムリストからアレを出そうとして、ヴェインさん達に言われたことを思い出して一旦動きを止めた。
 そして、肩にかけていたバッグから取り出したように見えるようにバッグの中でアイテムリストを操作して拾ったアレを10個取り出してテーブルの上に置いてからお姉さんに聞いたんだ。
 
「えっと、これって買取してもらえたりしますか?」

 私が取り出したのは、無色透明でガラスみたいに透き通った丸い石ころ。
 お姉さんは、その石ころを見て一瞬驚いた顔をした後に、緩く首を横に振って右手で額を押さえていた。
 その姿を見て、私は思ったよ。綺麗な石でも拾ったものだしやっぱり無理だったと。
 でも、お姉さんは額を押さえながらも石ころを凝視していた。
 よく見ると、お姉さんは汗だくになっていた。
 そして、震える声で変なことを言ったんだよね。

「すみません……。ちょっと、上司を呼ぶのでお待ちいただけますか?申し訳ございませんが、ただの受付の私では、こちらを買い取ってもいいのか判断することが出来ません……」

 そう言って、後ろにある扉を開けて奥に引っ込んでしまった。
 だけど、扉を締めた直後に、お姉さんのものだと思われる絶叫が聞こえてきて私は首を傾げた。
 
「組合長!!ヤバいです!!マジでヤババです!!!月間予算全部注ぎ込んでも買い取りできるかってくらいの大物取引です!!でもアレを買い取れれば、黒字間違いなしの代物が持ち込まれました!!組合長!!ヤバいですから早く来てください!!!」
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