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制裁編
76 私とキラキラと煌く光
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頭だけを結界で覆われている私は、少しずつ息が苦しくなっていった。
だけど、抗うだけの体力もなく、少しずつ体の力が抜けていくのが分かった。
千歌子ちゃんは、そんな私を見て表情をさらに歪めていた。
「どうして醜く抗わないのよ!!藻掻き苦しんで、地面に這いつくばって、私に命乞いしてみなさいよ!!」
何の反応もない私が気に食わなかったとでも言うように、地団駄を踏みながら頭を掻きむしり、爛々とした目で私を見て千歌子ちゃんは言った。
「もういいわ。苦しむあんたを見せて、克人君に私を選ばなかったことを後悔させようと思ったけど、もういいわ。思い通りの反応をしないあんたが悪いのよ。もう死んでよ」
そう言って、結界内の空気を一気に抜いたのだ。
視界が黒く染まり、何も見えないし、何も聞こえなかった。
段々と、熱を持っていたはずの指先が冷たくなっていくのが分かった。
そして、視界が完全に黒く染まったと思った時だった。
キラキラと煌く何かが一瞬だけ視界の端に見えた気がした私は、何故かそれを掴んで離してはいけない気がしたのだ。
必死にそのキラキラする何かを掴もうと腕を伸ばそうとしたけど、ピクリとも動かなかった。
諦めてはいけないと、自分に言い聞かせてなんとか指先を動かす。
微かにだけど、人差し指が動いた。
でも、キラキラを掴めるほどではなかった。
だけど、その微かに動いた私の指先に温かい何かが優しく触れたのが分かった。
そう思ったのと同時に、私の意識は強い力に引っ張られていた。
強い力に引っ張られたと思った次の瞬間、私の肺に酸素が入ってきて盛大に咳き込んでいた。
「ウホッ!!ウホッ!!(げほっ!!ごほっ!!)」
私が何度も咳き込んでいると、誰かに背中を擦られたと思ったら、強い力で抱きしめられていた。
「シズ!!シズ!!もう大丈夫だ!ゆっくり、ゆっくり息を吸うんだ」
「静弥!!大丈夫だから、ゆっくり息をしろ」
急に酸素を吸ったせいなのか、ひどい頭痛がしたけど、なんとかゆっくりと深呼吸を繰り返す。
すると、次第に視界が明るくなっていくのが分かった。
両腕に感じる温かい温度を確かめるべく、視線を向けると、そこには泣きそうな表情をしたヴェインさんとかっちゃんがいた。
二人は、ぼろぼろな格好で、怪我もしているみたいだった。
こんなにぼろぼろな姿の二人を見るのは初めてで驚いたけど、二人の怪我の方が心配で、辛うじて動く指先を必死に動かしてポーションを二人に使ってもらうためにアイテムリストから取り出した。
手に持つ力もなかった私は、床に落ちたポーションを二人に向かって手で押しやった。
それを見た二人は、驚いた表情をした後に、私の考えを理解してくれたようで、床に落ちてしまったポーションを手にとってくれた。
そのことに安心していると、ヴェインさんとかっちゃんが同時に言ったのだ。
「バカ!!どうしてシズは自分のことを大切にしてくれないんだ!!俺のことを心配してくれるのは嬉しい。だけど、シズを心配している俺の気持ちも分かって欲しい!!」
「馬鹿野郎!!なんでここで自分じゃなくて人のために動こうとするんだよ!!自分がこんなにボロボロだっていうのに!!」
二人はそう言った後に、私が出したポーションを私に使っていた。
自分で折った指は元通りになり、その他にも火傷や打撲、切り傷もあっという間に回復していた。
私の傷が治ったのを見た二人は、安心した顔をした後に、表情を険しいものに変えていた。
そして、背後を振り返り、こう言ったのだ。
「大罪人、チカコ・カスミ。フェールズ王国の民の誘拐、並びにその者への非道な行い。その他に、ベルディアーノ王国に対して、国家転覆を起こした罪をもって、貴様をゲヘナ送りと処す」
未だにぼんやりとする頭で、ヴェインさんの視界の先を見ると、床に押さえつけられた格好の千歌子ちゃんが目に入った。
千歌子ちゃんは、血走った目で叫んでいた。
だけど、体力の限界だった私は意識が遠のいていって、その後何があったのかを後から、ヴェインさんたちに聞くこととなった。
「どうしてなのよ!!私の張った結界にどうして入ってこれるのよ!!克人君、たすけて!!助けてよ!!助けてくれたら何でもするから、ほら、私のこと好きにしていいわよ?好きにして、メチャクチャに抱いてもいいのよ?ねぇ、だから私を助けてよ!!」
「千歌子……、いい加減にしろ!俺は、お前のことこれっぽっちも好きじゃねぇよ!!」
「だって、いつも私のこと……」
「俺が見てたのは静弥だけだ」
「でも……、でも!!そ、そうよ!!それって照れ隠しよね?だって、どうでも良かったら、克人君、無視するわよね?でも、私のこと―――」
「お前が静弥の話をするから、お前の話を聞いていただけだ。お前が静弥の従姉妹じゃなかったら、お前なんて視界にも入ってなかったよ」
「う、嘘よ!!そうやって私のことからかってるんでしょう?ねえ、そうだと言ってよ!!」
「嘘じゃねぇよ」
「嘘よ!!そんなの嘘よ!!いやよ、いや!!!いやーーーーーーーーー!!!!!」
だけど、抗うだけの体力もなく、少しずつ体の力が抜けていくのが分かった。
千歌子ちゃんは、そんな私を見て表情をさらに歪めていた。
「どうして醜く抗わないのよ!!藻掻き苦しんで、地面に這いつくばって、私に命乞いしてみなさいよ!!」
何の反応もない私が気に食わなかったとでも言うように、地団駄を踏みながら頭を掻きむしり、爛々とした目で私を見て千歌子ちゃんは言った。
「もういいわ。苦しむあんたを見せて、克人君に私を選ばなかったことを後悔させようと思ったけど、もういいわ。思い通りの反応をしないあんたが悪いのよ。もう死んでよ」
そう言って、結界内の空気を一気に抜いたのだ。
視界が黒く染まり、何も見えないし、何も聞こえなかった。
段々と、熱を持っていたはずの指先が冷たくなっていくのが分かった。
そして、視界が完全に黒く染まったと思った時だった。
キラキラと煌く何かが一瞬だけ視界の端に見えた気がした私は、何故かそれを掴んで離してはいけない気がしたのだ。
必死にそのキラキラする何かを掴もうと腕を伸ばそうとしたけど、ピクリとも動かなかった。
諦めてはいけないと、自分に言い聞かせてなんとか指先を動かす。
微かにだけど、人差し指が動いた。
でも、キラキラを掴めるほどではなかった。
だけど、その微かに動いた私の指先に温かい何かが優しく触れたのが分かった。
そう思ったのと同時に、私の意識は強い力に引っ張られていた。
強い力に引っ張られたと思った次の瞬間、私の肺に酸素が入ってきて盛大に咳き込んでいた。
「ウホッ!!ウホッ!!(げほっ!!ごほっ!!)」
私が何度も咳き込んでいると、誰かに背中を擦られたと思ったら、強い力で抱きしめられていた。
「シズ!!シズ!!もう大丈夫だ!ゆっくり、ゆっくり息を吸うんだ」
「静弥!!大丈夫だから、ゆっくり息をしろ」
急に酸素を吸ったせいなのか、ひどい頭痛がしたけど、なんとかゆっくりと深呼吸を繰り返す。
すると、次第に視界が明るくなっていくのが分かった。
両腕に感じる温かい温度を確かめるべく、視線を向けると、そこには泣きそうな表情をしたヴェインさんとかっちゃんがいた。
二人は、ぼろぼろな格好で、怪我もしているみたいだった。
こんなにぼろぼろな姿の二人を見るのは初めてで驚いたけど、二人の怪我の方が心配で、辛うじて動く指先を必死に動かしてポーションを二人に使ってもらうためにアイテムリストから取り出した。
手に持つ力もなかった私は、床に落ちたポーションを二人に向かって手で押しやった。
それを見た二人は、驚いた表情をした後に、私の考えを理解してくれたようで、床に落ちてしまったポーションを手にとってくれた。
そのことに安心していると、ヴェインさんとかっちゃんが同時に言ったのだ。
「バカ!!どうしてシズは自分のことを大切にしてくれないんだ!!俺のことを心配してくれるのは嬉しい。だけど、シズを心配している俺の気持ちも分かって欲しい!!」
「馬鹿野郎!!なんでここで自分じゃなくて人のために動こうとするんだよ!!自分がこんなにボロボロだっていうのに!!」
二人はそう言った後に、私が出したポーションを私に使っていた。
自分で折った指は元通りになり、その他にも火傷や打撲、切り傷もあっという間に回復していた。
私の傷が治ったのを見た二人は、安心した顔をした後に、表情を険しいものに変えていた。
そして、背後を振り返り、こう言ったのだ。
「大罪人、チカコ・カスミ。フェールズ王国の民の誘拐、並びにその者への非道な行い。その他に、ベルディアーノ王国に対して、国家転覆を起こした罪をもって、貴様をゲヘナ送りと処す」
未だにぼんやりとする頭で、ヴェインさんの視界の先を見ると、床に押さえつけられた格好の千歌子ちゃんが目に入った。
千歌子ちゃんは、血走った目で叫んでいた。
だけど、体力の限界だった私は意識が遠のいていって、その後何があったのかを後から、ヴェインさんたちに聞くこととなった。
「どうしてなのよ!!私の張った結界にどうして入ってこれるのよ!!克人君、たすけて!!助けてよ!!助けてくれたら何でもするから、ほら、私のこと好きにしていいわよ?好きにして、メチャクチャに抱いてもいいのよ?ねぇ、だから私を助けてよ!!」
「千歌子……、いい加減にしろ!俺は、お前のことこれっぽっちも好きじゃねぇよ!!」
「だって、いつも私のこと……」
「俺が見てたのは静弥だけだ」
「でも……、でも!!そ、そうよ!!それって照れ隠しよね?だって、どうでも良かったら、克人君、無視するわよね?でも、私のこと―――」
「お前が静弥の話をするから、お前の話を聞いていただけだ。お前が静弥の従姉妹じゃなかったら、お前なんて視界にも入ってなかったよ」
「う、嘘よ!!そうやって私のことからかってるんでしょう?ねえ、そうだと言ってよ!!」
「嘘じゃねぇよ」
「嘘よ!!そんなの嘘よ!!いやよ、いや!!!いやーーーーーーーーー!!!!!」
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