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婚約騒動編
86 私とお兄さん?らしき人
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アーくんの驚いた声を聞いた私は、ヴェインさんの肩越しに玄関に視線を向けた。
玄関先には、ヴェインさんによく似た顔立ちだけど、金色の髪は短く切られていて、青い瞳は研ぎ澄まされた剣のように鋭くヴェインさんの背中を睨み付けているように見えた。
その男の人は、明らかにヴェインさんとアーくんの血縁者だと分かる顔立ちのイケメンさんだった。
アーくんが、兄上と呼んでいたことから、きっとお家を継いだっていうお兄さんなのだろうと私は予想した。
ヴェインさんを見ると、眉間に見たこともないくらいシワが寄っていた。
ついつい、掴まれていない方の手で眉間のシワを伸ばしながら言っていた。
「ヴェインさん?眉間のシワが凄いです……」
私の言葉を聞いたヴェインさんは、いつもの優しい表情に戻っていたけど、それは一瞬で、ため息を吐きながら、やっぱり眉間にシワを寄せながら背後を振り向きつつ言ったのだ。
「はぁ。兄貴……。何だってここに?」
ヴェインさんの問いかけに、お兄さん?らしき人はさらに鋭い視線を向けながら言ったのだ。
「お前が、ついに嫁を見つけて一緒に暮らしていると部下から報告があってな。それで、様子を見に来た。いつまでも式も挙げずに同棲を続けるのはどうかと思い、苦言を言いに来たまでだ。で、その嫁というのは……」
お兄さん?らしき人の話には、色々と不可解なワードが出てきて私は首を傾げていた。
ヴェインさんのお嫁さん、同棲、式……?
一体何のことを言っているのだろうか?
そんな事を考えていると、お兄さん?らしき人とばっちり目が合ってしまった。
逸らすのも変なので、会釈をしてみる。それと、最近自然に笑える様になった成果を発揮すべく、微笑みも浮かべてみる。
だって、ヴェインさんとアーくんのお兄さん?ということは私のお兄さんも同然?
そんな謎の図式が私の中で成立したための微笑みだったのだけど、お兄さん?らしき人は、何故か顔を真赤にして怒り出してしまったのだ。
「なっ!その子が嫁……だと?!ヴェイン!!どこで拐かした!!いくら気に入ったからと言って、それは駄目だ!!こ、こんな何も知らなさそうな、無垢な乙女になんてことを!!」
えっと、言っている意味がよく分からないけど、お兄さん?らしき人的に私はアウトってことかな?
その事がちょっと悲しくて、ついヴェインさんに助けを求めるかのように、彼の服の端を掴んでしまっていた。
ヴェインさんは、私の気持ちを察してくれたのか、優しく私の肩を抱き寄せて力強く言ってくれたの。
「兄貴、俺は本気だ。それに、シズは可愛くて可愛いが、ちゃんと自分で考えられる子だ」
ん?ヴェインさん?
ヴェインさんの言っていることもよく分からないんですけど……?
「可愛いというのは十分理解した。確かに、この子が私の義妹になるのだと考えると、こう、熱いものが込み上げてくると言うか……。って、そうではない!!いや、そうなのか?」
そう言って、お兄さん?らしき人は、悩みだしてしまった。
私も、何の話をしていたのかよく分からなくなってきて、首を傾げつつ状況を整理しようとしたけど、さらに混乱するだけど解決には至らなかった。
そんな、謎の状況は、野上くんの爆笑で吹き飛ばされることとなった。
「ぶっぶふふーーーーー!!くっ、ククク、あはははは!!何この面白いコントは!!なになに、そのキリッとしたイケメンは、ヴェイン兄さんとアグアグのリアル兄ってこと?マジ、面白すぎなんだけど!!それに、静弥ちゃんの、他人事感が最高に面白いんだけど!!」
野上くんの、この謎の状況を整理出来るだけの余裕があることを少しだけ羨ましく思っていると、お兄さん?らしき人は、咳払いをして、改めて私達に言ったのだ。
「すまない。私は、リーヴェル・ラズロだ。そこにいるヴェインとアグローヴェの兄だ。弟たちの様子を見に王都に来たのだ」
玄関先には、ヴェインさんによく似た顔立ちだけど、金色の髪は短く切られていて、青い瞳は研ぎ澄まされた剣のように鋭くヴェインさんの背中を睨み付けているように見えた。
その男の人は、明らかにヴェインさんとアーくんの血縁者だと分かる顔立ちのイケメンさんだった。
アーくんが、兄上と呼んでいたことから、きっとお家を継いだっていうお兄さんなのだろうと私は予想した。
ヴェインさんを見ると、眉間に見たこともないくらいシワが寄っていた。
ついつい、掴まれていない方の手で眉間のシワを伸ばしながら言っていた。
「ヴェインさん?眉間のシワが凄いです……」
私の言葉を聞いたヴェインさんは、いつもの優しい表情に戻っていたけど、それは一瞬で、ため息を吐きながら、やっぱり眉間にシワを寄せながら背後を振り向きつつ言ったのだ。
「はぁ。兄貴……。何だってここに?」
ヴェインさんの問いかけに、お兄さん?らしき人はさらに鋭い視線を向けながら言ったのだ。
「お前が、ついに嫁を見つけて一緒に暮らしていると部下から報告があってな。それで、様子を見に来た。いつまでも式も挙げずに同棲を続けるのはどうかと思い、苦言を言いに来たまでだ。で、その嫁というのは……」
お兄さん?らしき人の話には、色々と不可解なワードが出てきて私は首を傾げていた。
ヴェインさんのお嫁さん、同棲、式……?
一体何のことを言っているのだろうか?
そんな事を考えていると、お兄さん?らしき人とばっちり目が合ってしまった。
逸らすのも変なので、会釈をしてみる。それと、最近自然に笑える様になった成果を発揮すべく、微笑みも浮かべてみる。
だって、ヴェインさんとアーくんのお兄さん?ということは私のお兄さんも同然?
そんな謎の図式が私の中で成立したための微笑みだったのだけど、お兄さん?らしき人は、何故か顔を真赤にして怒り出してしまったのだ。
「なっ!その子が嫁……だと?!ヴェイン!!どこで拐かした!!いくら気に入ったからと言って、それは駄目だ!!こ、こんな何も知らなさそうな、無垢な乙女になんてことを!!」
えっと、言っている意味がよく分からないけど、お兄さん?らしき人的に私はアウトってことかな?
その事がちょっと悲しくて、ついヴェインさんに助けを求めるかのように、彼の服の端を掴んでしまっていた。
ヴェインさんは、私の気持ちを察してくれたのか、優しく私の肩を抱き寄せて力強く言ってくれたの。
「兄貴、俺は本気だ。それに、シズは可愛くて可愛いが、ちゃんと自分で考えられる子だ」
ん?ヴェインさん?
ヴェインさんの言っていることもよく分からないんですけど……?
「可愛いというのは十分理解した。確かに、この子が私の義妹になるのだと考えると、こう、熱いものが込み上げてくると言うか……。って、そうではない!!いや、そうなのか?」
そう言って、お兄さん?らしき人は、悩みだしてしまった。
私も、何の話をしていたのかよく分からなくなってきて、首を傾げつつ状況を整理しようとしたけど、さらに混乱するだけど解決には至らなかった。
そんな、謎の状況は、野上くんの爆笑で吹き飛ばされることとなった。
「ぶっぶふふーーーーー!!くっ、ククク、あはははは!!何この面白いコントは!!なになに、そのキリッとしたイケメンは、ヴェイン兄さんとアグアグのリアル兄ってこと?マジ、面白すぎなんだけど!!それに、静弥ちゃんの、他人事感が最高に面白いんだけど!!」
野上くんの、この謎の状況を整理出来るだけの余裕があることを少しだけ羨ましく思っていると、お兄さん?らしき人は、咳払いをして、改めて私達に言ったのだ。
「すまない。私は、リーヴェル・ラズロだ。そこにいるヴェインとアグローヴェの兄だ。弟たちの様子を見に王都に来たのだ」
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