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婚約騒動編
91 私の婚約相手?
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そう、なんでこんな事になってしまったのかと言うと、商業組合から出た後に、セレフィン殿下とヴェインさんに出会ったところまで話は遡る。
ヴェインさんが、セレフィン殿下を王宮まで送るという話になったので、私はそこで別れようとしたんだけど、よく分からないうちに私も王宮に行くことになっていたのだ。
そして、王宮に着いた私とヴェインさんは、あれよあれよという間に、セレフィン殿下の私室に連れられていたのだ。
「セレフィン……、お前というやつは……」
「まぁまぁ。私は気に入った者には寛大だよ?ところで、シズヤさん。私とのことは―――」
「駄目に決まっているだろうが!!」
「どうして、ヴェインが断るんだ?君が彼女のことを大事にしていることは理解しているが、これは彼女と私の問題だ」
「お前こそ、シズに婚約の申込みだなんて、一体どういうことだ」
「まぁ、以前から興味はあったよ?ほら、お前が何時も熱心に可愛い可愛いと自慢するからね?それに、この前の奪還作戦の時に、美しい黒曜石のような瞳から流れる涙を見て、私の心は彼女に射止められてしまったのだよ」
「……。お前って、獣好きだったのか?」
「確かに、初めて見た彼女は獣の姿をしていたが、それが仮の姿だとすぐに理解した。それに、彼女の泣き顔はこう、唆られるものがあった。もっと困らせて泣かせてしまいたいとな?」
「変態め」
「なんとでも言え」
「だがな、シズは駄目だ。他を当たれ」
「はぁ。だから、これは私と彼女との問題だ。他人のお前には関係のないことだ」
「……る」
「ん?何だ?」
「関係あると言ったんだ!俺とシズは婚約しているんだ!!お前の入る余地など無い!!」
「ほほう。婚約者同士なんて初耳だ」
「言ってなかったからな」
そんな感じで、ヴェインさんとセレフィン殿下が、よく分からない喧嘩を始めてしまったのだ。
ところで、いつ私とヴェインさんは婚約をしたことになったのだろう……?
そっか、これは、セレフィン殿下の申し出を断るための嘘なんだ。
ヴェインさん……、私のために……。
何ていい人なのだろうか。
私が、一人でヴェインさんの思いやりに感動していると、ガチャンという音が立て続けに聞こえてきたのだ。
不思議に思い首を傾げていると、隣りに座っていたヴェインさんが、セレフィン殿下に掴みかかっていたのだ。
驚いた私は、慌ててヴェインさんの服の裾を掴んでいた。
「ヴェインさん?だ、駄目です!」
「駄目なものか!!たった今、俺とシズは手枷を嵌められた所なんだぞ?!黙ってなど居られるか!」
えっ?
そう言われた私は、無言で自身とヴェインさんを見たのだった。
すると、お互いの手首には枷が嵌められていて、その枷には細い鎖がついていたのだ。
さらにその鎖で、互いの手枷は繋がれていたのだ。
謎の状況に無言でいると、セレフィン殿下が楽しそうに言ったのだ。
「ほらほら、婚約者同士ならこれくらい問題ないだろう?大丈夫。3日で枷は外れるようになっているから」
「ばっ、馬鹿かお前!!こんな細い鎖くらい、簡単に壊せるからな!」
そう言って、ヴェインさんが鎖を壊そうとしたけど、笑顔のセレフィン殿下に止められていた。
「あぁ~。それだけは、止めたほうがいいと思うよ?」
「どういうことだ?」
「その手枷は特別製なんだよね。間違った方法で外そうとすると、呪われるよ?」
「はあ?」
「その内容が大問題なんだよね。くすくす。男が不能になるんだ。一生勃たなくなる」
「ば、ばかな……」
「えっ!ヴェインさんが、一生立てなくなるんですか?!それは大変です」
「そうだよね。勃たないことには、何も出来ないしね」
「はい。立てなくなったら、大変です」
一生歩けなくなるなんて、大変な呪いの効果を聞いてしまい、私は慌ててヴェインさんの顔を見て言っていた。
「ヴェインさんのためなら、3日くらい大丈夫です」
そんな訳で、私達は鎖に繋がれることとなったのだった。
だけど、私の説明を聞いたアーくんは、悲しそうにヴェインさんを見つめ、かっちゃんは、複雑そうな表情で、少し憐れむようにヴェインさんを見つめ、野上くんはお腹を抱えて笑っていた。
私の説明が変だったのかと思い、隣にいるヴェインさんの顔を見ると、ヴェインさんも複雑そうな表情をしていた。
そんな訳で、この日から私とヴェインさんの二人三脚の生活が始まったのだった。
ヴェインさんが、セレフィン殿下を王宮まで送るという話になったので、私はそこで別れようとしたんだけど、よく分からないうちに私も王宮に行くことになっていたのだ。
そして、王宮に着いた私とヴェインさんは、あれよあれよという間に、セレフィン殿下の私室に連れられていたのだ。
「セレフィン……、お前というやつは……」
「まぁまぁ。私は気に入った者には寛大だよ?ところで、シズヤさん。私とのことは―――」
「駄目に決まっているだろうが!!」
「どうして、ヴェインが断るんだ?君が彼女のことを大事にしていることは理解しているが、これは彼女と私の問題だ」
「お前こそ、シズに婚約の申込みだなんて、一体どういうことだ」
「まぁ、以前から興味はあったよ?ほら、お前が何時も熱心に可愛い可愛いと自慢するからね?それに、この前の奪還作戦の時に、美しい黒曜石のような瞳から流れる涙を見て、私の心は彼女に射止められてしまったのだよ」
「……。お前って、獣好きだったのか?」
「確かに、初めて見た彼女は獣の姿をしていたが、それが仮の姿だとすぐに理解した。それに、彼女の泣き顔はこう、唆られるものがあった。もっと困らせて泣かせてしまいたいとな?」
「変態め」
「なんとでも言え」
「だがな、シズは駄目だ。他を当たれ」
「はぁ。だから、これは私と彼女との問題だ。他人のお前には関係のないことだ」
「……る」
「ん?何だ?」
「関係あると言ったんだ!俺とシズは婚約しているんだ!!お前の入る余地など無い!!」
「ほほう。婚約者同士なんて初耳だ」
「言ってなかったからな」
そんな感じで、ヴェインさんとセレフィン殿下が、よく分からない喧嘩を始めてしまったのだ。
ところで、いつ私とヴェインさんは婚約をしたことになったのだろう……?
そっか、これは、セレフィン殿下の申し出を断るための嘘なんだ。
ヴェインさん……、私のために……。
何ていい人なのだろうか。
私が、一人でヴェインさんの思いやりに感動していると、ガチャンという音が立て続けに聞こえてきたのだ。
不思議に思い首を傾げていると、隣りに座っていたヴェインさんが、セレフィン殿下に掴みかかっていたのだ。
驚いた私は、慌ててヴェインさんの服の裾を掴んでいた。
「ヴェインさん?だ、駄目です!」
「駄目なものか!!たった今、俺とシズは手枷を嵌められた所なんだぞ?!黙ってなど居られるか!」
えっ?
そう言われた私は、無言で自身とヴェインさんを見たのだった。
すると、お互いの手首には枷が嵌められていて、その枷には細い鎖がついていたのだ。
さらにその鎖で、互いの手枷は繋がれていたのだ。
謎の状況に無言でいると、セレフィン殿下が楽しそうに言ったのだ。
「ほらほら、婚約者同士ならこれくらい問題ないだろう?大丈夫。3日で枷は外れるようになっているから」
「ばっ、馬鹿かお前!!こんな細い鎖くらい、簡単に壊せるからな!」
そう言って、ヴェインさんが鎖を壊そうとしたけど、笑顔のセレフィン殿下に止められていた。
「あぁ~。それだけは、止めたほうがいいと思うよ?」
「どういうことだ?」
「その手枷は特別製なんだよね。間違った方法で外そうとすると、呪われるよ?」
「はあ?」
「その内容が大問題なんだよね。くすくす。男が不能になるんだ。一生勃たなくなる」
「ば、ばかな……」
「えっ!ヴェインさんが、一生立てなくなるんですか?!それは大変です」
「そうだよね。勃たないことには、何も出来ないしね」
「はい。立てなくなったら、大変です」
一生歩けなくなるなんて、大変な呪いの効果を聞いてしまい、私は慌ててヴェインさんの顔を見て言っていた。
「ヴェインさんのためなら、3日くらい大丈夫です」
そんな訳で、私達は鎖に繋がれることとなったのだった。
だけど、私の説明を聞いたアーくんは、悲しそうにヴェインさんを見つめ、かっちゃんは、複雑そうな表情で、少し憐れむようにヴェインさんを見つめ、野上くんはお腹を抱えて笑っていた。
私の説明が変だったのかと思い、隣にいるヴェインさんの顔を見ると、ヴェインさんも複雑そうな表情をしていた。
そんな訳で、この日から私とヴェインさんの二人三脚の生活が始まったのだった。
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