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婚約騒動編
92 私はかっちゃんと口喧嘩をする
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それは夕食後の事だった。
いつもは夕食を食べた後に、食後のお茶を飲みながら少しおしゃべりをして帰るかっちゃんと野上くんが口を揃えて言ったのだ。
「しずが心配だから、それが外れるまで側に居るからな」
「俺も、おも、じゃなくて、心配だからね。何かあったらフォローするよ」
二人はそう言ったのだ。
でも、二人が何に対しての心配をしたのかはよく分からないけど、私とヴェインさんの事を思ってくれたことが嬉しくて、二人には泊まってもらうことにした。
何時もよりも長くリビングでおしゃべりをしながら、お風呂の順番についてアーくんとかっちゃんと野上くんに聞いた。
三人は軽く顔を見あわたせた後に、無言でじゃんけんを始めていた。
その結果、アーくんが一番で、次に野上くん、最後にかっちゃんという順番に決まった。
三人の入る順番が決まった時に、「それじゃ、最後に私とヴェインさんが入るね」と言った時だ。
それを聞いたかっちゃんが言った一言に私は、頬を膨らませることになった。
私とヴェインさんは、交代で入ることから時間がかかることを見越して、一番最後に入ると言っただけなのに……。
時間がかかることを考えて、気を使った結果の言葉だったのに、かっちゃんは、眉間に物凄いシワを寄せて、苦いものでも口に入れたかのような表情で言ったのだ。
「静弥は馬鹿なのか?ああ、馬鹿だな。こんな時に風呂に入ろうだなんて。3日くらい我慢しろ」
3日もお風呂を我慢するだなんてあり得ないよ!
かっちゃんの言葉を聞いた私は、ムッとした顔を隠しもせずにかっちゃんに言っていた。
「いや!ヴェインさんとなら一緒に入っても大丈夫だから!私は馬鹿じゃないもん!!」
「は?ヴェインのどこが大丈夫なんだよ?!こいつこそ危ないっての!」
こんなに紳士的で、お父さんみたいなヴェインさんを捕まえて何て酷い言い草なのだと、私はかっちゃんに食って掛かっていた。
「ヴェインさんの何が危ないっていうの?!ヴェインさんは、世界一安全で安心できる人なんだから!!かっちゃんこそ、変な言いがかりしないで!」
「はあ?こいつのどこが世界一安全で安心出来るんだよ!!こいつは、獰猛な狼、ケダモノだってーの!!」
かっちゃんのあまりの言いように、さらに頭にきた私は、ヴェインさんの方を向いて言っていた。
「ヴェインさん!かっちゃんに言ってやってください!!ヴェインさんほど紳士的で、お父さん味のある人はいないって!!だから、一緒にお風呂に入っても全然、全く、大丈夫だって、宣言してください!」
私がそう言って、ヴェインさんの服の裾を掴んで、その瞳を見つめると、何故かヴェインさんは、ハイライトの消えた暗い瞳で、まるで悟りを開いたお釈迦様のような表情で言ったのだ。
「アア、ダイジョウブ。オレ、アンシン。ハハハ、オレ、シズのチチオヤミタイナモノ。ダカラ、アンゼン」
「ほら、ヴェインさんもこう言ってるし、何も心配することなんて無いの!」
そう言って、かっちゃんを振り返ると、何故かかっちゃんがもの凄く可哀相なものを見るような目でヴェインさんを見ていたのが気になったけど、かっちゃんはこう言ったのだ。
「ヴェイン……。俺が悪かった……。ごめん、色々と……」
こうして、ひと悶着はあったけど、私とヴェインさんのお風呂問題は無事に解決した。
だけど、私達の話に入ってこなかったアーくんがずっと、「兄様、お労しいです……」と言って、涙目になっていたことと、野上くんがずっと震えながら床に蹲っていたことが不思議でならなかった。
いつもは夕食を食べた後に、食後のお茶を飲みながら少しおしゃべりをして帰るかっちゃんと野上くんが口を揃えて言ったのだ。
「しずが心配だから、それが外れるまで側に居るからな」
「俺も、おも、じゃなくて、心配だからね。何かあったらフォローするよ」
二人はそう言ったのだ。
でも、二人が何に対しての心配をしたのかはよく分からないけど、私とヴェインさんの事を思ってくれたことが嬉しくて、二人には泊まってもらうことにした。
何時もよりも長くリビングでおしゃべりをしながら、お風呂の順番についてアーくんとかっちゃんと野上くんに聞いた。
三人は軽く顔を見あわたせた後に、無言でじゃんけんを始めていた。
その結果、アーくんが一番で、次に野上くん、最後にかっちゃんという順番に決まった。
三人の入る順番が決まった時に、「それじゃ、最後に私とヴェインさんが入るね」と言った時だ。
それを聞いたかっちゃんが言った一言に私は、頬を膨らませることになった。
私とヴェインさんは、交代で入ることから時間がかかることを見越して、一番最後に入ると言っただけなのに……。
時間がかかることを考えて、気を使った結果の言葉だったのに、かっちゃんは、眉間に物凄いシワを寄せて、苦いものでも口に入れたかのような表情で言ったのだ。
「静弥は馬鹿なのか?ああ、馬鹿だな。こんな時に風呂に入ろうだなんて。3日くらい我慢しろ」
3日もお風呂を我慢するだなんてあり得ないよ!
かっちゃんの言葉を聞いた私は、ムッとした顔を隠しもせずにかっちゃんに言っていた。
「いや!ヴェインさんとなら一緒に入っても大丈夫だから!私は馬鹿じゃないもん!!」
「は?ヴェインのどこが大丈夫なんだよ?!こいつこそ危ないっての!」
こんなに紳士的で、お父さんみたいなヴェインさんを捕まえて何て酷い言い草なのだと、私はかっちゃんに食って掛かっていた。
「ヴェインさんの何が危ないっていうの?!ヴェインさんは、世界一安全で安心できる人なんだから!!かっちゃんこそ、変な言いがかりしないで!」
「はあ?こいつのどこが世界一安全で安心出来るんだよ!!こいつは、獰猛な狼、ケダモノだってーの!!」
かっちゃんのあまりの言いように、さらに頭にきた私は、ヴェインさんの方を向いて言っていた。
「ヴェインさん!かっちゃんに言ってやってください!!ヴェインさんほど紳士的で、お父さん味のある人はいないって!!だから、一緒にお風呂に入っても全然、全く、大丈夫だって、宣言してください!」
私がそう言って、ヴェインさんの服の裾を掴んで、その瞳を見つめると、何故かヴェインさんは、ハイライトの消えた暗い瞳で、まるで悟りを開いたお釈迦様のような表情で言ったのだ。
「アア、ダイジョウブ。オレ、アンシン。ハハハ、オレ、シズのチチオヤミタイナモノ。ダカラ、アンゼン」
「ほら、ヴェインさんもこう言ってるし、何も心配することなんて無いの!」
そう言って、かっちゃんを振り返ると、何故かかっちゃんがもの凄く可哀相なものを見るような目でヴェインさんを見ていたのが気になったけど、かっちゃんはこう言ったのだ。
「ヴェイン……。俺が悪かった……。ごめん、色々と……」
こうして、ひと悶着はあったけど、私とヴェインさんのお風呂問題は無事に解決した。
だけど、私達の話に入ってこなかったアーくんがずっと、「兄様、お労しいです……」と言って、涙目になっていたことと、野上くんがずっと震えながら床に蹲っていたことが不思議でならなかった。
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