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浄化編
113 私はその可能性を否定したい
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とりあえず、周囲を警戒しながら先に進むことになった私たちだったけど、奥に進めば進むほど、清浄な空気が広がっていったように思えて首を傾げることになったの。
何回か野営をしつつ奥に進んでいくと、なんとなく見覚えのある場所にたどり着いていた。
そう、その場所は私が魔の森に飛ばされた時に家を建てて暮らしていた場所によく似ていた。
いい感じに開けた場所で似ているように感じたけど、違っているように感じたのには理由があった。
その場所には、見たことのない虹色に咲く綺麗な花々が咲き誇っていたのだ。
周囲には甘い匂いが満ちていて、なんだかお菓子に囲まれているような、そんな不思議な場所だった。
それを不思議に思った私は、かっちゃんと野上君を見て目を丸くすることになった。
二人は、小さな声で何か言いあった後に、喧嘩を始めてしまったのだ。
「はぁ、いい匂い。なんかどこかで嗅いだような……、甘くて柔らかくて、優しい匂い……あっ!静弥ちゃんの匂いだよこれ」
「確かに静弥の……、ってお前!!今すぐ鼻を塞げ!!」
「なんでだよ!!いいじゃんか!別に、静弥ちゃん自身の匂いをくんかくんかした訳じゃないし!これくらいいいだろうが!!」
「もしお前が、その言葉通り、静弥の匂いをくんかくんかしていたら、ぶち殺してる。てか、息をするな」
「ひ、酷い!!カツ酷い!!それを言うなら、静弥ちゃんはヴェイン兄さんのものなんだから、お前にもくんかくんかする権利なんてない!!」
「べ、別に……そんなつもりねぇよ!!」
「どの口が言うんだ!!」
よく分からないけど、口喧嘩は激しくなっていってきていて、私はおろおろする事しか出来なかった。
私がそうしていると、シロがまたひとりで走り出してしまっていた。
それに気が付いた私は、かっちゃんと野上君に声をかけてからシロの後を追った。
「二人とも、シロがまたひとりで走って行っちゃった。追いかけなきゃ!!」
そう言って、シロを追いかけて綺麗な花畑を進んでいくと、奥の方によく分からない巨大な植物が所狭しと生えていた。
とても大きくて、私の背丈の何倍もの高さがあった。
巨大な植物の太い茎は、どす黒い色をしていた。茎の先にあるギザギザの葉っぱも同様にどす黒い色をしていた。
さっきまでの虹色の花とは対照的にその巨大な植物はとても禍々しいものに感じられて、私は呆然と見上げることになった。
私が巨大な植物を見上げていると、後ろから追いかけてきたかっちゃんと野上君も同じように謎の植物を見て驚愕していた。
「な、なんだこれ?物凄い邪気なんだけど……。二人とも迂闊に触ったらだめだからね」
そう言って、まさに植物に触りそうになっていた私は、野上君の言葉に慌てて手を引いていた。
そんな私を見たかっちゃんは、私の手を引いて後方に下がってから野上君に言っていた。
「ソウ、調べられそうか?」
「う~ん。分かんない。でも、ちょっと頑張ってみる」
野上君がそう言った後だった。
何らかのスキルを使ったのか、野上君の足元に魔法陣のようなものが広がっていった。
そして、その魔法陣が目の前に生い茂る謎の巨大植物の生えているだろう範囲を越えるくらい広がったところで、光り出したのだ。
野上君は、額に汗をかいて眉間にしわを寄せながらも何かを確かめるかのように両手を広げていた。
そして、広げた両手を握ってから開いて、空中を掻き分けるような仕草をした後に、その手を勢いよく引っ込めて小さな声を上げていた。
「えっ?な、なんだよ……これ……」
そして、魔法陣のようなものを消した後に、青い顔で私とかっちゃんを見つめて、震える声で言ったのだ。
「あの……。あの植物の中に、とても弱いけど……人間の気配があった……。もしかすると……」
野上君はそこで言葉を止めたけど、私もかっちゃんもその言葉の続きが分かってしまった。
私は、そんなこと信じたくなくて否定の言葉を吐いてから、駆け出していた。
私を引き留めようとする二人を振り切って、目の前の巨大な植物に向かって手を伸ばしていた。
「いや、いやよ!!ヴェインさん、ヴェインさん!!アーくん!!そんなの……、そんなのってないよ!!」
ヴェインさんとアーくんが植物の中に捕らわれていたらと考えると、私は気が狂いそうだった。
何回か野営をしつつ奥に進んでいくと、なんとなく見覚えのある場所にたどり着いていた。
そう、その場所は私が魔の森に飛ばされた時に家を建てて暮らしていた場所によく似ていた。
いい感じに開けた場所で似ているように感じたけど、違っているように感じたのには理由があった。
その場所には、見たことのない虹色に咲く綺麗な花々が咲き誇っていたのだ。
周囲には甘い匂いが満ちていて、なんだかお菓子に囲まれているような、そんな不思議な場所だった。
それを不思議に思った私は、かっちゃんと野上君を見て目を丸くすることになった。
二人は、小さな声で何か言いあった後に、喧嘩を始めてしまったのだ。
「はぁ、いい匂い。なんかどこかで嗅いだような……、甘くて柔らかくて、優しい匂い……あっ!静弥ちゃんの匂いだよこれ」
「確かに静弥の……、ってお前!!今すぐ鼻を塞げ!!」
「なんでだよ!!いいじゃんか!別に、静弥ちゃん自身の匂いをくんかくんかした訳じゃないし!これくらいいいだろうが!!」
「もしお前が、その言葉通り、静弥の匂いをくんかくんかしていたら、ぶち殺してる。てか、息をするな」
「ひ、酷い!!カツ酷い!!それを言うなら、静弥ちゃんはヴェイン兄さんのものなんだから、お前にもくんかくんかする権利なんてない!!」
「べ、別に……そんなつもりねぇよ!!」
「どの口が言うんだ!!」
よく分からないけど、口喧嘩は激しくなっていってきていて、私はおろおろする事しか出来なかった。
私がそうしていると、シロがまたひとりで走り出してしまっていた。
それに気が付いた私は、かっちゃんと野上君に声をかけてからシロの後を追った。
「二人とも、シロがまたひとりで走って行っちゃった。追いかけなきゃ!!」
そう言って、シロを追いかけて綺麗な花畑を進んでいくと、奥の方によく分からない巨大な植物が所狭しと生えていた。
とても大きくて、私の背丈の何倍もの高さがあった。
巨大な植物の太い茎は、どす黒い色をしていた。茎の先にあるギザギザの葉っぱも同様にどす黒い色をしていた。
さっきまでの虹色の花とは対照的にその巨大な植物はとても禍々しいものに感じられて、私は呆然と見上げることになった。
私が巨大な植物を見上げていると、後ろから追いかけてきたかっちゃんと野上君も同じように謎の植物を見て驚愕していた。
「な、なんだこれ?物凄い邪気なんだけど……。二人とも迂闊に触ったらだめだからね」
そう言って、まさに植物に触りそうになっていた私は、野上君の言葉に慌てて手を引いていた。
そんな私を見たかっちゃんは、私の手を引いて後方に下がってから野上君に言っていた。
「ソウ、調べられそうか?」
「う~ん。分かんない。でも、ちょっと頑張ってみる」
野上君がそう言った後だった。
何らかのスキルを使ったのか、野上君の足元に魔法陣のようなものが広がっていった。
そして、その魔法陣が目の前に生い茂る謎の巨大植物の生えているだろう範囲を越えるくらい広がったところで、光り出したのだ。
野上君は、額に汗をかいて眉間にしわを寄せながらも何かを確かめるかのように両手を広げていた。
そして、広げた両手を握ってから開いて、空中を掻き分けるような仕草をした後に、その手を勢いよく引っ込めて小さな声を上げていた。
「えっ?な、なんだよ……これ……」
そして、魔法陣のようなものを消した後に、青い顔で私とかっちゃんを見つめて、震える声で言ったのだ。
「あの……。あの植物の中に、とても弱いけど……人間の気配があった……。もしかすると……」
野上君はそこで言葉を止めたけど、私もかっちゃんもその言葉の続きが分かってしまった。
私は、そんなこと信じたくなくて否定の言葉を吐いてから、駆け出していた。
私を引き留めようとする二人を振り切って、目の前の巨大な植物に向かって手を伸ばしていた。
「いや、いやよ!!ヴェインさん、ヴェインさん!!アーくん!!そんなの……、そんなのってないよ!!」
ヴェインさんとアーくんが植物の中に捕らわれていたらと考えると、私は気が狂いそうだった。
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