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第三部
第六章 巡り巡って 5
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「この鬼畜外道が!!こんなに小さくて華奢なシーたんに、お前の欲望で塗れた塊を突っ込んだのかよ!!死ね!!変態鬼畜外道ロリコン糞ゴミクズ野郎が!!」
シエテはそう言って、カインを汚物でも見るかのような視線で見たのだった。
突然のアッパーカットで倒れ伏したカインは、とんでもない言いがかりに反論しようとした。
しかし、それは駆けつけたシーナによって遮られた。
「カイン様!!にーに、酷いよ!!にーにの言っている意味全然わかんないよ!!それに、ツッコまれたくらいでなんでそんなに怒るの?それに、どちらかと言うと、私がカイン様にいつもツッコんでるよ?今更何言ってるのに―に?」
「シーたん!!でも、さっき……ってえええええ!!!いつも突っ込んでる?!」
シーナは、いつも会話をする際に、カインにツッコミを入れているという意味で言ったのだが、シエテは完全に勘違いをしていた。
しかし、勘違いしていたのはシエテだけではなかった。
その場にいた、全員がシエテと同様の勘違いをしていた。
「えっと、さっきっていうのは、カイン様がもうどうていじゃないって話?」
シーナは、特に自分の言った発言に疑問を持つこともなく、シエテの言いかけた質問に答えた。
対して、混乱の局地にいるシエテは同意だと伝えるために、激しく首を縦に振ることしか出来なかった。
「あっ、あれは……、カイン様を慰めるためで……」
会話の行き違いにまったく気が付いていないシーナは、恥ずかしそうに両手で赤くなった顔を隠すかのようにしながら、イヤイヤと首を横に振っていたのだった。
「なっ!!慰める!!」
追い打ちをかけるかのようなシーナのまさかの発言にシエテは、驚きのあまり目を剥いた。
「そうだよ!!辛そうなカイン様を見ていられなくて、私からカイン様を抱いたの!!」
「シーたんから、変態伯を抱いた!?えっ?待て、待ってくれ……」
混乱するシエテは、冷静さを取り戻そうとしたがシーナのとんでもない発言の数々に混乱は深まるばかりだった。
さらに、二人の会話は噛み合わないまま進んでいったのだった。
「えっ?色々あって、初めは嫌がって私から逃げようとしたり、暴走したカイン様をぶったりしてしまったけど、泣いているカイン様がかわいそうで、見ていられなくて私から抱いたんだけど?」
そして、とうとうシーナは最大級とも言える爆弾発言をしたのだった。
シーナの発言を聞いたシエテは、自然とその視線がカインの尻に向かっていた。
シエテだけではない。シーナとカイン以外のその場にいる人間全員が同時にカインの尻を見たのだ。
全員が同じことを思ったが、代表するかのようにシエテはカインが喪失したのは童貞ではなく別のものだったのかと口に出したのだった。
「えっ?えっ?それじゃ、童貞じゃなく、しょ―――」
バシッ!!
しかし、シエテがそこまで口走ったところで、駆け寄ってきたカインに後頭部を派手に叩かれたのだった。
ワナワナと震えるカインは言った。
「全部勘違いだ!!俺は童貞じゃない!!とうの昔に経験済みだ!!それに、シーナの言っているのはお前が考えている内容とは違う!!シーナも主語を言え!!それに抱いたじゃなくて、正確には抱きしめただろうが!!あと、シーナの言うツッコミは、会話の際に行われるあれで、お前等の考える突っ込みではない!!全員!!俺の尻を見るな!!!!」
そう言って、カインは自然と尻を手で隠しながらその場にいる者全てに聞こえるような大声で否定したのだった。
その場にいる者たちは、カインの言葉を聞いて一斉にカインの尻から視線を逸らしたのだった。
自分の尻に向かう視線が無くなったことを確認したカインは、シエテに向かって言った。
「俺は、シーナに対して疚しい事など……、してない!!」
シエテに対して、身の潔白を伝えようとしたカインだったが、シーナの胸に抱きしめられたときの事が急に思い出されてしまい言葉が一瞬遅れたのだった。
あの時は、怒りと混乱から考える余裕がなかったが、心の落ち着きを取り戻した今だからこそ、あの時のことが鮮明に思い出されたのだ。
シーナの細く華奢な腰回りや、小さめではあったが女性らしい柔らかな胸の感触。砂糖菓子のような甘く蕩けてしまいそうな優しい香りを思い出してしまい、一瞬だったが、本来続くはずの言葉が遅れたのだ。
「おい!!その間はなんだ!!やっぱり何かしたんだろう!!」
「してない!!するはずがないだろうが!!」
「あんなに可愛いシーたんに何もしないなんてあり得ない!!」
「ああ、確かに彼女は可愛い。だが、俺は何もしていない!!」
「シーたんは可愛い!!声も顔も性格も、癖も全部が可愛い!!世界一可愛い!!そんな可愛いシーたんにムラムラしないなんて男じゃない!!」
「ムラムラしても、俺は獣じゃない!!結ばれるなら、然るべき手順を踏んだ上でだ!」
「おい!!やっぱりムラムラしていたんじゃないか!!変態伯め!!然るべき手順ってなんだ!!」
「ムラムラするだけで、手は出してはいない!!先ずは、告白だ。その後手を繋いでから、二人きりで過ごした上で口付けだ!!」
「乙女か!!」
―――乙女か!!
シエテ以外の人間も心のなかで同様にツッコミを入れていた。
カインとシエテのやり取りを聞いているうちに、シーナは何故こんな話になったのか完全に忘れていたのだった。
そして、カインの言う「然るべき手順」を聞いたシーナは、その殆どの手順はクリア済みだと考えた。
順番は違うが、もう数え切れないくらい二人きりで過ごしたし、告白もしたし、手も繋いだ。
そこまで考えたシーナは、後は口付けをすれば然るべき手順が完了すると考えたのだ。
周囲から見れば、カインはシーナのことを間違いなく好きだと丸わかりではあったが、色々と疎いところのあるシーナは、カインはまだシーナのことを女性として見ていないと思っていたためカインと結ばれるために、口付けする方法について一人考え始めたのだった。
シーナが一人考え出しても、カインとシエテの言い合いは続いていた。
しかし、シエテはふと思い出したのだ。
自分がカインに決闘を申し込んでいたことを。
その事を思い出したシエテは、真剣な表情になりカインに言い放った。
「おい、変態伯!!そこの手袋を取れ!!決闘だ!!俺が勝ったらシーたんのことは諦めてもらう!!」
そう言って、地面に落ちたままだった、白い手袋を指差したのだった。
シエテはそう言って、カインを汚物でも見るかのような視線で見たのだった。
突然のアッパーカットで倒れ伏したカインは、とんでもない言いがかりに反論しようとした。
しかし、それは駆けつけたシーナによって遮られた。
「カイン様!!にーに、酷いよ!!にーにの言っている意味全然わかんないよ!!それに、ツッコまれたくらいでなんでそんなに怒るの?それに、どちらかと言うと、私がカイン様にいつもツッコんでるよ?今更何言ってるのに―に?」
「シーたん!!でも、さっき……ってえええええ!!!いつも突っ込んでる?!」
シーナは、いつも会話をする際に、カインにツッコミを入れているという意味で言ったのだが、シエテは完全に勘違いをしていた。
しかし、勘違いしていたのはシエテだけではなかった。
その場にいた、全員がシエテと同様の勘違いをしていた。
「えっと、さっきっていうのは、カイン様がもうどうていじゃないって話?」
シーナは、特に自分の言った発言に疑問を持つこともなく、シエテの言いかけた質問に答えた。
対して、混乱の局地にいるシエテは同意だと伝えるために、激しく首を縦に振ることしか出来なかった。
「あっ、あれは……、カイン様を慰めるためで……」
会話の行き違いにまったく気が付いていないシーナは、恥ずかしそうに両手で赤くなった顔を隠すかのようにしながら、イヤイヤと首を横に振っていたのだった。
「なっ!!慰める!!」
追い打ちをかけるかのようなシーナのまさかの発言にシエテは、驚きのあまり目を剥いた。
「そうだよ!!辛そうなカイン様を見ていられなくて、私からカイン様を抱いたの!!」
「シーたんから、変態伯を抱いた!?えっ?待て、待ってくれ……」
混乱するシエテは、冷静さを取り戻そうとしたがシーナのとんでもない発言の数々に混乱は深まるばかりだった。
さらに、二人の会話は噛み合わないまま進んでいったのだった。
「えっ?色々あって、初めは嫌がって私から逃げようとしたり、暴走したカイン様をぶったりしてしまったけど、泣いているカイン様がかわいそうで、見ていられなくて私から抱いたんだけど?」
そして、とうとうシーナは最大級とも言える爆弾発言をしたのだった。
シーナの発言を聞いたシエテは、自然とその視線がカインの尻に向かっていた。
シエテだけではない。シーナとカイン以外のその場にいる人間全員が同時にカインの尻を見たのだ。
全員が同じことを思ったが、代表するかのようにシエテはカインが喪失したのは童貞ではなく別のものだったのかと口に出したのだった。
「えっ?えっ?それじゃ、童貞じゃなく、しょ―――」
バシッ!!
しかし、シエテがそこまで口走ったところで、駆け寄ってきたカインに後頭部を派手に叩かれたのだった。
ワナワナと震えるカインは言った。
「全部勘違いだ!!俺は童貞じゃない!!とうの昔に経験済みだ!!それに、シーナの言っているのはお前が考えている内容とは違う!!シーナも主語を言え!!それに抱いたじゃなくて、正確には抱きしめただろうが!!あと、シーナの言うツッコミは、会話の際に行われるあれで、お前等の考える突っ込みではない!!全員!!俺の尻を見るな!!!!」
そう言って、カインは自然と尻を手で隠しながらその場にいる者全てに聞こえるような大声で否定したのだった。
その場にいる者たちは、カインの言葉を聞いて一斉にカインの尻から視線を逸らしたのだった。
自分の尻に向かう視線が無くなったことを確認したカインは、シエテに向かって言った。
「俺は、シーナに対して疚しい事など……、してない!!」
シエテに対して、身の潔白を伝えようとしたカインだったが、シーナの胸に抱きしめられたときの事が急に思い出されてしまい言葉が一瞬遅れたのだった。
あの時は、怒りと混乱から考える余裕がなかったが、心の落ち着きを取り戻した今だからこそ、あの時のことが鮮明に思い出されたのだ。
シーナの細く華奢な腰回りや、小さめではあったが女性らしい柔らかな胸の感触。砂糖菓子のような甘く蕩けてしまいそうな優しい香りを思い出してしまい、一瞬だったが、本来続くはずの言葉が遅れたのだ。
「おい!!その間はなんだ!!やっぱり何かしたんだろう!!」
「してない!!するはずがないだろうが!!」
「あんなに可愛いシーたんに何もしないなんてあり得ない!!」
「ああ、確かに彼女は可愛い。だが、俺は何もしていない!!」
「シーたんは可愛い!!声も顔も性格も、癖も全部が可愛い!!世界一可愛い!!そんな可愛いシーたんにムラムラしないなんて男じゃない!!」
「ムラムラしても、俺は獣じゃない!!結ばれるなら、然るべき手順を踏んだ上でだ!」
「おい!!やっぱりムラムラしていたんじゃないか!!変態伯め!!然るべき手順ってなんだ!!」
「ムラムラするだけで、手は出してはいない!!先ずは、告白だ。その後手を繋いでから、二人きりで過ごした上で口付けだ!!」
「乙女か!!」
―――乙女か!!
シエテ以外の人間も心のなかで同様にツッコミを入れていた。
カインとシエテのやり取りを聞いているうちに、シーナは何故こんな話になったのか完全に忘れていたのだった。
そして、カインの言う「然るべき手順」を聞いたシーナは、その殆どの手順はクリア済みだと考えた。
順番は違うが、もう数え切れないくらい二人きりで過ごしたし、告白もしたし、手も繋いだ。
そこまで考えたシーナは、後は口付けをすれば然るべき手順が完了すると考えたのだ。
周囲から見れば、カインはシーナのことを間違いなく好きだと丸わかりではあったが、色々と疎いところのあるシーナは、カインはまだシーナのことを女性として見ていないと思っていたためカインと結ばれるために、口付けする方法について一人考え始めたのだった。
シーナが一人考え出しても、カインとシエテの言い合いは続いていた。
しかし、シエテはふと思い出したのだ。
自分がカインに決闘を申し込んでいたことを。
その事を思い出したシエテは、真剣な表情になりカインに言い放った。
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