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番外編
【IF】シエテルート 1
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前世で敬愛した人の双子の兄として生を受けたシエテだったが、カーシュの気持ちをある程度受け継いでいたが、彼とは大きな違いを持って生まれていた。
それは、双子の妹を本気で愛してしまったという点だ。
前世では、ただ純粋に敬愛していただけだった気持ちは、生まれ変わったことで独占欲に変わっていったのだ。
二人は、庭師の両親の手伝いをしながら平穏な生活を送っていた。
そんなある日、庭木の剪定中に台から落ちてしまったシーナが足を折ってしまったのだ。
シエテは、側にいたのにシーナに怪我をさせてしまったと深く後悔をしていた。
シーナは、落ち込むシエテに包帯の巻かれた足を見せて平気だと言って微笑んで見せたのだ。
「にーに、私は大丈夫だよ。ほら、手当もしてもらったし平気だよ?」
シーナの細い足にぐるぐると巻かれている包帯を見たシエテは、シーナの足元に跪いて泣いていた。
「違うよ……。俺がもっとしっかりしていたら、シーたんに怪我なんてさせなかったんだ」
それから、シエテの過保護がエスカレートしていった。
初めは、松葉杖をついて歩くシーナのことを心配して、抱っこすることから始まった。
次に、フォークやナイフは危険だと言って、シーナの食事はシエテの手ずから食べさせるようになった。
足が治った後も、転んでは大変だと言ってシーナを抱いて歩くことを強要した。
気がつけば、トイレもお風呂もシエテが側で見守るという常軌を逸した行動を取るようになっていった。
シーナは、困惑しつつもシエテの不安が減るのならと普通ではないシエテの行動を受け入れていた。
しかし、いつもはのほほんとしている両親はそんなシエテのことが心配でならなかったのだ。
だから、ある時言ってしまったのだ。
「なぁ、シエテ……。お前もそろそろ、妹離れしてみたらどうだ?」
「ええ、好きな子を連れてきてもいいのよ?」
両親の言葉に、シエテは無言で俯くだけだった。
何も言わずに俯くシエテを見た両親は、顔を見合わせてからシエテに、「ごめんな。ゆっくりでいいから自分のことも考えてみてほしいんだ」と優しく問いかけたが、シエテの耳には届いてはいなかったのだ。
翌日、両親が目を覚ますとシエテとシーナの姿は、何処を探しても見つけることが出来なかった。
シエテは、両親の言葉からシーナと引き離されると思い込み、両親が寝静まったのを見計らって衝動的に動いていた。
自室で眠るシーナを起こさないように、毛布で包んで背負って、最低限の荷物だけを持って家を出たのだ。
初めは、歩いていたが街に寄って、馬を買った。
その馬に乗って、一気に駆けたのだ。
日が昇った頃には、隣の領地まで後少しの距離まで来ていた。
領地を出る前に、領地の境にある街に着いたシエテは、まだ眠っていたシーナを宿屋のベッドに降ろした。
実は、昨夜シーナの食事に睡眠薬を入れていたため、丸一日は何があっても目を覚ますことはなかったのだ。
シエテは、まだ眠るシーナの服を着替えさせて、髪もいつもの三つ編みに結った。
まだ眠ったままのシーナを部屋に残し、必要なものを揃えるために急いで買い物を済ませた。
翌朝、まだ眠ったままのシーナを背負って、街を出た。
丸一日眠る睡眠薬だったはずが、シーナは3日も目を覚まさなかった。
しかし、シエテには好都合だった。
シエテには目的地があった。
以前、魔物を狩って売りに行った素材屋で聞いた不思議な森が目的地だった。
素材屋は、その森を精霊の森と呼んでいた。
人が寄り付かないが、珍しい鉱物や動植物がいるというのだ。
その話を聞いたとき、シエテはその森に強い興味を惹かれていたのだ。
そして、シーナと引き離されると思った時に、その森に逃げようと考えたのだ。
不思議なことに、精霊の森らしき場所にはあっさり着くことが出来た。
その森は、とても静かで心が穏やかになるのが分かった。
シーナを、森の中にあるとても大きな大樹の根本に降ろしてから、これから二人きりで生きるための準備を始めた。
途中の街で買ったテントを立てて、そこにシーナを寝かせた。
そして、周辺の木を切り小さな小屋を建てた。
小屋が建つ頃には、シーナは目を覚ましていた。
ぼんやりとした表情で、シエテにここが何処なのかと尋ねたのだ。
「にーに?ここは?どうして、私達はここにいるの?」
それは、双子の妹を本気で愛してしまったという点だ。
前世では、ただ純粋に敬愛していただけだった気持ちは、生まれ変わったことで独占欲に変わっていったのだ。
二人は、庭師の両親の手伝いをしながら平穏な生活を送っていた。
そんなある日、庭木の剪定中に台から落ちてしまったシーナが足を折ってしまったのだ。
シエテは、側にいたのにシーナに怪我をさせてしまったと深く後悔をしていた。
シーナは、落ち込むシエテに包帯の巻かれた足を見せて平気だと言って微笑んで見せたのだ。
「にーに、私は大丈夫だよ。ほら、手当もしてもらったし平気だよ?」
シーナの細い足にぐるぐると巻かれている包帯を見たシエテは、シーナの足元に跪いて泣いていた。
「違うよ……。俺がもっとしっかりしていたら、シーたんに怪我なんてさせなかったんだ」
それから、シエテの過保護がエスカレートしていった。
初めは、松葉杖をついて歩くシーナのことを心配して、抱っこすることから始まった。
次に、フォークやナイフは危険だと言って、シーナの食事はシエテの手ずから食べさせるようになった。
足が治った後も、転んでは大変だと言ってシーナを抱いて歩くことを強要した。
気がつけば、トイレもお風呂もシエテが側で見守るという常軌を逸した行動を取るようになっていった。
シーナは、困惑しつつもシエテの不安が減るのならと普通ではないシエテの行動を受け入れていた。
しかし、いつもはのほほんとしている両親はそんなシエテのことが心配でならなかったのだ。
だから、ある時言ってしまったのだ。
「なぁ、シエテ……。お前もそろそろ、妹離れしてみたらどうだ?」
「ええ、好きな子を連れてきてもいいのよ?」
両親の言葉に、シエテは無言で俯くだけだった。
何も言わずに俯くシエテを見た両親は、顔を見合わせてからシエテに、「ごめんな。ゆっくりでいいから自分のことも考えてみてほしいんだ」と優しく問いかけたが、シエテの耳には届いてはいなかったのだ。
翌日、両親が目を覚ますとシエテとシーナの姿は、何処を探しても見つけることが出来なかった。
シエテは、両親の言葉からシーナと引き離されると思い込み、両親が寝静まったのを見計らって衝動的に動いていた。
自室で眠るシーナを起こさないように、毛布で包んで背負って、最低限の荷物だけを持って家を出たのだ。
初めは、歩いていたが街に寄って、馬を買った。
その馬に乗って、一気に駆けたのだ。
日が昇った頃には、隣の領地まで後少しの距離まで来ていた。
領地を出る前に、領地の境にある街に着いたシエテは、まだ眠っていたシーナを宿屋のベッドに降ろした。
実は、昨夜シーナの食事に睡眠薬を入れていたため、丸一日は何があっても目を覚ますことはなかったのだ。
シエテは、まだ眠るシーナの服を着替えさせて、髪もいつもの三つ編みに結った。
まだ眠ったままのシーナを部屋に残し、必要なものを揃えるために急いで買い物を済ませた。
翌朝、まだ眠ったままのシーナを背負って、街を出た。
丸一日眠る睡眠薬だったはずが、シーナは3日も目を覚まさなかった。
しかし、シエテには好都合だった。
シエテには目的地があった。
以前、魔物を狩って売りに行った素材屋で聞いた不思議な森が目的地だった。
素材屋は、その森を精霊の森と呼んでいた。
人が寄り付かないが、珍しい鉱物や動植物がいるというのだ。
その話を聞いたとき、シエテはその森に強い興味を惹かれていたのだ。
そして、シーナと引き離されると思った時に、その森に逃げようと考えたのだ。
不思議なことに、精霊の森らしき場所にはあっさり着くことが出来た。
その森は、とても静かで心が穏やかになるのが分かった。
シーナを、森の中にあるとても大きな大樹の根本に降ろしてから、これから二人きりで生きるための準備を始めた。
途中の街で買ったテントを立てて、そこにシーナを寝かせた。
そして、周辺の木を切り小さな小屋を建てた。
小屋が建つ頃には、シーナは目を覚ましていた。
ぼんやりとした表情で、シエテにここが何処なのかと尋ねたのだ。
「にーに?ここは?どうして、私達はここにいるの?」
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