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番外編
ナナとリゼとの再会
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白亜の城門がゆっくりと開かれ、馬車がひとつ、王宮前の石畳に停まった。
リーナは門の前に立ち、そわそわと胸元で手を組み替える。
待ち焦がれた人たち。遠く離れたアイルストン王国から、オリオル王国に迎え入れることができた恩人たちだ。
馬車の扉が開いた瞬間、勢いよく飛び出してきたのは、あの元気な声の持ち主だった。
「リーナーッ!」
「ナナさん……!」
駆けてくるナナを思わず迎えに出て、リーナもまた数歩走り出す。
二人はそのまま、互いに抱き合うように再会の瞬間を確かめた。
「ほんとにあんた、皇太子妃になっちゃって! なにそのドレス! 髪もツヤツヤで、超セレブ!」
「もう……ナナさんったら。変わってないですね」
懐かしい声と、懐かしい軽口。涙が出るほど、嬉しかった。
続いて馬車からそっと降り立ったのは、控えめに裾を持ち上げるリゼだった。少し緊張した面持ちで一礼したあと、リーナの顔を見ると、すっと表情がほどけていく。
「お久しぶりです……リーナ王太子妃殿下。呼び寄せていただき、ありがとうございます」
「ううん、私のほうこそ。来てくれて、本当にありがとう! でも、その言葉遣いはやめて。私たち姉妹みたいに生活してたんですよ?」
「だったら……おめでとう、リーナ! 幸せになって……良かった……ほんとうに良かったねぇ」
リーナは微笑む。ナナとリゼ、ふたりの手をしっかりと取りながら。
空は晴れ渡り、白い雲が遠くゆったりと流れていた。
このオリオル王国でのナナとリゼの新しい生活のはじまりを祝福しているかのように。
リーナは門の前に立ち、そわそわと胸元で手を組み替える。
待ち焦がれた人たち。遠く離れたアイルストン王国から、オリオル王国に迎え入れることができた恩人たちだ。
馬車の扉が開いた瞬間、勢いよく飛び出してきたのは、あの元気な声の持ち主だった。
「リーナーッ!」
「ナナさん……!」
駆けてくるナナを思わず迎えに出て、リーナもまた数歩走り出す。
二人はそのまま、互いに抱き合うように再会の瞬間を確かめた。
「ほんとにあんた、皇太子妃になっちゃって! なにそのドレス! 髪もツヤツヤで、超セレブ!」
「もう……ナナさんったら。変わってないですね」
懐かしい声と、懐かしい軽口。涙が出るほど、嬉しかった。
続いて馬車からそっと降り立ったのは、控えめに裾を持ち上げるリゼだった。少し緊張した面持ちで一礼したあと、リーナの顔を見ると、すっと表情がほどけていく。
「お久しぶりです……リーナ王太子妃殿下。呼び寄せていただき、ありがとうございます」
「ううん、私のほうこそ。来てくれて、本当にありがとう! でも、その言葉遣いはやめて。私たち姉妹みたいに生活してたんですよ?」
「だったら……おめでとう、リーナ! 幸せになって……良かった……ほんとうに良かったねぇ」
リーナは微笑む。ナナとリゼ、ふたりの手をしっかりと取りながら。
空は晴れ渡り、白い雲が遠くゆったりと流れていた。
このオリオル王国でのナナとリゼの新しい生活のはじまりを祝福しているかのように。
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