(完結)(続編)カトレーネ・トマス前々公爵夫人の事件簿その2ーアナスタシヤ伯爵家の姉妹の場合ー婚約破棄を目論む妹

青空一夏

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1 二人は真逆・・・お互いが羨ましい

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🌷姉視点

私は、妹のウェンディのペンダントが羨ましい。すごくぴかぴかと青く光って綺麗だわ。なんで、お母様はあのペンダントを私にくださらなかったの? 

私は、こんなにつまらないピンクのペンダントだ。私のピンクの髪にあうからって、こんな子供っぽい色は嫌いよ。

私は、自分の容姿も嫌だった。ピンクの髪と瞳の、大きな胸の私は、いつも女の子達から疎まれた。周りの人達は、私を頭の弱い天然娘と思い込んで、私が難しい話をすると困った顔をするのよ。

「イブのような、色っぽい、綺麗な女の子は難しい話をしてはいけないわ。いつも、曖昧に微笑んでいなさい」

お母様は、私にそうおっしゃった。本当は、難しい本が大好きで、数学や物理学が大得意なのに・・・学者養成学校に行きたいとお願いしたら却下された。

おしゃれよりも、私は勉強がしたかった。けれど私は、お料理や刺繍を習う花嫁修業のような学校に入らされて、妹は学者養成学校に入った。

仕方なく私は妹の本を借りて勉強した。それは、刺繍なんかよりもすごく楽しかった!


🌷妹視点


私はお姉様のペンダントが羨ましい。あんなに、可愛いピンクのペンダントをもらえたお姉様はずるい!

お姉様は、ピンクの髪と瞳の、すごく色っぽい美人だ。あんなに、綺麗だと、なにもしなくてもちやほやされるんだな。お姉様は、本当は私よりも、すごく頭がいい。なのに、お母様から、勉強ではなく刺繍をして、肌の手入れをしなさいと言われていた。爵位の高い方と婚約するには、それが一番いいらしい。

女性は美人に産まれたら、刺繍とおしゃれをして、おいしいクッキーを焼いて、微笑んでいれば、玉の輿にのれると、お母様はおっしゃった。

私は、ブラウンの髪と瞳の地味な子だ。勉強は、あまり好きではなくて、クッキーを焼いたり刺繍をすることの方が好きなんだ。けれど、お母様は、私に勉強をするようにおっしゃる。

「貴女は、お婆様に似て地味な顔立ちだけれど、お婆様はとても頭が良かったわ。だから、学者になってちょうだい?」

そんなの無理だ。亡くなったお婆様に容姿が似てるだけで、私はお母様の子なんだよ? お姉様のほうが、よっぽど優秀なのに、見た目で決めつける両親がとても嫌いだ。

「お姉様! 私達は入れ替われたらいいのにね・・・なぜ、こうも逆のことを押しつけられるのかな?」

その頃の私達は、とても仲が良かった・・・

私は、お姉様の刺繍を一緒にして、お料理も一緒に作った。数学や物理なんかより、刺繍のほうが、数倍も楽しかった。

そして、私は・・・段々と、お姉様を憎むようになった・・・・・・あんなに綺麗な姉なんて、いなければいいのに・・・
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