4 / 10
3 オスカー・キーガン侯爵子息視点
しおりを挟む
3
私は、婚約者のイブも義妹のウェンディも、どちらにも興味はなかった。女性は、みんな、同じだよ。綺麗でも美人でも、可愛くても、悪魔だろう? 私には、3人の姉がいるんだよ。この姉達ときたら、やかましくて、嫉妬深くて金遣いが荒くて・・・つまらない女達だ。
女なんか、流行の話をしておけば、充分だよね? 服や流行のスイーツの話は姉達の、最も好きな話題だった。女は、難しい話なんて好きじゃないものな。イブだって、きっとそうだ。いつも、肌はつるつるでおしゃれな彼女はこの手の話が大好きなはずなんだ。いつも、感情を表さない穏やかにほほえんでいるだけのイブは、高位貴族の妻には相応しいけれど、退屈な女だなと思う。
私は、もっと教養のあるしっかりした女性が好きなんだ。だから、イブよりはウェンディの方が、まだマシかもとは思っていたけれど、くだらない話を持ちかけられてうんざりしたな。
お姉様は浮気しているんです! そんなことを、実の姉の婚約者に告げて、なにを目論んでいるんだよ? 腹黒い女って大嫌いなんだよ。・・・うんざりだな・・・
適当に聞き流して、あしらっていたら、私が好きだと告白してきた。頼むよ・・・勘弁してくれよ・・・こんな女は大嫌いさ。
その日も、相談があると、持ちかけられて、王宮の庭園近くで一緒に散歩をしていたら、イブにばったり会ってしまった。イブは軽蔑したように私を見て、次の日にはイブの自室に呼ばれていた。
「ねぇ、婚約者を交換しませんこと? 私は、薄っぺらい男が大嫌いなんですのよ? オスカー様の話は、すっごくつまらなくて眠りそうでしたもの・・・私はね、もっと、教養がある方が好きですのよ」
あっははは。すごく、タイプだな。もっと、早く言ってくれれば良かったのに・・・・・・
「だったら、こんな話はどうだい? 私の領地では、一回の網漁で、さまざまな魚が捕れるんだが、食用に適さない魚は棄てていたんだ。でも美味しく食べれる加工法を、ついこのあいだ発見したんだよ? これが、どういうことかわかる?」
「まぁ! とても、素晴らしいことですわ。今まで、棄てていたお魚が、加工することによって美味しくなるのなら、一回の漁で稼げるお金が倍以上になって、きっと漁師の生活も豊かになりますね! 環境にも、とてもいいし、お魚も棄てられるより、美味しく食べてもらいたいでしょう」
イブは、顔を輝かせてそう言ったんだ。
「それからね、魚料理って今まで、加熱してしか食べていなかったけれど、生で食べる国もあるんだよ? 知っていた? そこでは、醤油というものにつけて食べるんだって。なんとか、その調味料を作れないかなって思っていて・・・」
「まぁ、素敵! 協力しますわ! 一緒に、研究しませんこと? 私、実験とか大好きだし、お料理も習っていたからできますわよ?」
「そうかい・・・じゃぁ、婚約者を交換するっているのは、どうするの?」
「あぁ、あれは、妹が交換してくれってうるさかったし、エルナン様の方が領地のことを考えていそうだったから・・・」
「ふふふ。いいことを教えてあげる。男は見た目で判断しちゃダメだよ? 言葉でもね・・・真面目そうに見えるからってそうとも限らない・・・」
私達は、とても仲良くなって、私はイブが大好きになった・・・
しかしイブはその10日後に『婚約破棄をして欲しい』と涙ながらに言ってきたのだった。
私は、婚約者のイブも義妹のウェンディも、どちらにも興味はなかった。女性は、みんな、同じだよ。綺麗でも美人でも、可愛くても、悪魔だろう? 私には、3人の姉がいるんだよ。この姉達ときたら、やかましくて、嫉妬深くて金遣いが荒くて・・・つまらない女達だ。
女なんか、流行の話をしておけば、充分だよね? 服や流行のスイーツの話は姉達の、最も好きな話題だった。女は、難しい話なんて好きじゃないものな。イブだって、きっとそうだ。いつも、肌はつるつるでおしゃれな彼女はこの手の話が大好きなはずなんだ。いつも、感情を表さない穏やかにほほえんでいるだけのイブは、高位貴族の妻には相応しいけれど、退屈な女だなと思う。
私は、もっと教養のあるしっかりした女性が好きなんだ。だから、イブよりはウェンディの方が、まだマシかもとは思っていたけれど、くだらない話を持ちかけられてうんざりしたな。
お姉様は浮気しているんです! そんなことを、実の姉の婚約者に告げて、なにを目論んでいるんだよ? 腹黒い女って大嫌いなんだよ。・・・うんざりだな・・・
適当に聞き流して、あしらっていたら、私が好きだと告白してきた。頼むよ・・・勘弁してくれよ・・・こんな女は大嫌いさ。
その日も、相談があると、持ちかけられて、王宮の庭園近くで一緒に散歩をしていたら、イブにばったり会ってしまった。イブは軽蔑したように私を見て、次の日にはイブの自室に呼ばれていた。
「ねぇ、婚約者を交換しませんこと? 私は、薄っぺらい男が大嫌いなんですのよ? オスカー様の話は、すっごくつまらなくて眠りそうでしたもの・・・私はね、もっと、教養がある方が好きですのよ」
あっははは。すごく、タイプだな。もっと、早く言ってくれれば良かったのに・・・・・・
「だったら、こんな話はどうだい? 私の領地では、一回の網漁で、さまざまな魚が捕れるんだが、食用に適さない魚は棄てていたんだ。でも美味しく食べれる加工法を、ついこのあいだ発見したんだよ? これが、どういうことかわかる?」
「まぁ! とても、素晴らしいことですわ。今まで、棄てていたお魚が、加工することによって美味しくなるのなら、一回の漁で稼げるお金が倍以上になって、きっと漁師の生活も豊かになりますね! 環境にも、とてもいいし、お魚も棄てられるより、美味しく食べてもらいたいでしょう」
イブは、顔を輝かせてそう言ったんだ。
「それからね、魚料理って今まで、加熱してしか食べていなかったけれど、生で食べる国もあるんだよ? 知っていた? そこでは、醤油というものにつけて食べるんだって。なんとか、その調味料を作れないかなって思っていて・・・」
「まぁ、素敵! 協力しますわ! 一緒に、研究しませんこと? 私、実験とか大好きだし、お料理も習っていたからできますわよ?」
「そうかい・・・じゃぁ、婚約者を交換するっているのは、どうするの?」
「あぁ、あれは、妹が交換してくれってうるさかったし、エルナン様の方が領地のことを考えていそうだったから・・・」
「ふふふ。いいことを教えてあげる。男は見た目で判断しちゃダメだよ? 言葉でもね・・・真面目そうに見えるからってそうとも限らない・・・」
私達は、とても仲良くなって、私はイブが大好きになった・・・
しかしイブはその10日後に『婚約破棄をして欲しい』と涙ながらに言ってきたのだった。
1
あなたにおすすめの小説
ホストと女医は診察室で
星野しずく
恋愛
町田慶子は開業したばかりのクリニックで忙しい毎日を送っていた。ある日クリニックに招かれざる客、歌舞伎町のホスト、聖夜が後輩の真也に連れられてやってきた。聖夜の強引な誘いを断れず、慶子は初めてホストクラブを訪れる。しかし、その日の夜、慶子が目覚めたのは…、なぜか聖夜と二人きりのホテルの一室だった…。
こんなのはハーレムと呼ばない。
gacchi(がっち)
恋愛
いつの間にか俺を追いかけてくる女が5人。伯爵令嬢、元盗賊の猫獣人、商会の娘、女騎士、自称幼馴染。
俺はお前らの仲間でもパーティでもない、勝手にしろ!俺に触るな、抱き着くな!突き放しても離れてくれない5人に嫌々ながら対応していたが、あることをきっかけにブチ切れ。俺はハーレムなんて望んじゃいないんだ!(軽ーいお話です。軽ーい気持ちでお読みください。)
ストーカーに狙われたので歳上騎士様に護衛をお願いしました。
ねーさん
恋愛
「氷の彫刻」と呼ばれる美貌の兄を持つ公爵令嬢のクラリッサは不審な視線に悩まされていた。
卒業を二日後に控えた朝、教室のクラリッサの机に置かれた一通の偏執狂者からの手紙。
親友イブを通じてイブの婚約者、近衛騎士団第四分団員のジョーンズに相談すると、第四分団長ネイトがクラリッサのパートナーとして卒業パーティーに出席してくれる事になって───
〈注〉
このお話は「婚約者が記憶喪失になりました。」と「元騎士の歳上公爵様がまさかの××でした!?」の続編になります。
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
あなたが残した世界で
天海月
恋愛
「ロザリア様、あなたは俺が生涯をかけてお守りすると誓いましょう」王女であるロザリアに、そう約束した初恋の騎士アーロンは、ある事件の後、彼女との誓いを破り突然その姿を消してしまう。
八年後、生贄に選ばれてしまったロザリアは、最期に彼に一目会いたいとアーロンを探し、彼と再会を果たすが・・・。
裏庭係の私、いつの間にか偉い人に気に入られていたようです
ルーシャオ
恋愛
宮廷メイドのエイダは、先輩メイドに頼まれ王城裏庭を掃除した——のだが、それが悪かった。「一体全体何をしているのだ! お前はクビだ!」「すみません、すみません!」なんと貴重な薬草や香木があることを知らず、草むしりや剪定をしてしまったのだ。そこへ、薬師のデ・ヴァレスの取りなしのおかげで何とか「裏庭の管理人」として首が繋がった。そこからエイダは学び始め、薬草の知識を増やしていく。その真面目さを買われて、薬師のデ・ヴァレスを通じてリュドミラ王太后に面会することに。そして、お見合いを勧められるのである。一方で、エイダを嵌めた先輩メイドたちは——?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる