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お父様から詳しいお話を聞けば聞くほど、いよいよ路上生活しかないな、と覚悟を決めます。
仕方ないですね。
優しすぎる両親を持ってしまった私の宿命ですわ。
翌日、せめてテントで公園に住む手はずを整えようと、屋敷の敷地にある物置で昔使ったテントを探します。ガサゴソと必死にテントを探しますが見つかりません。
棄ててしまったのでしょうか?
残念ですね。
「こちらは、エルナン男爵家でございますよね? 門番もいないので、そのまま敷地に入らせていただきましたよ。玄関の呼び鈴を鳴らしても侍女もでてこないし、不思議な屋敷ですねぇ。ところで、ギャビン伯爵家のカイド様がお話をしたい、とおっしゃっています」
話しかけてきた男性を見れば、高位貴族のお屋敷で働く侍従さんの格好をしています。
ギャビン伯爵家? そんな身分の高い方が、路上生活まっしぐらの男爵家になんの用があるのでしょう?
「門番はかなり以前からおりませんし、侍女はひとりしかいないので、来客があってもすぐに応対できませんのよ。それから、申し訳ありませんが、こちらはお話をする余裕もございません。今のエルナン男爵家は、とても切羽詰まった状況にあるのですわ。」
私はきっぱりとお断りの言葉を口にしました。それにしても、テントはどこにしまったかしら? こんな時に限って、捜し物は見つからないのです。
「お金のことでお困りでしたら、カイド様にお会いした方がよろしいかもしれません」
意味深なことを言う侍従です。思わず、私はじっとその顔を見つめてしまいます。
「どういう意味でしょうか?」
「カイド様が明日の午後、こちらに伺いますので本人から聞いてください」
謎のまま去って行く侍従に、疑問符はいっぱいでしたが、私はそのままテントを探します。
ですが、見つけたテントはあまりに小さすぎました。これでは大人が二人寝るのがやっとです。幼い頃は秘密基地みたいで、とても大きいテントに思えましたがね。自分が成長したということなのでしょう。
☆彡 ★彡
翌日、お茶の用意をしてカイド様をお待ちしていました。お母様もお父様もそわそわしております。お待ちしていると、颯爽と来訪されたのは、なんとも見目麗しい男性でした。
わぁーー。こんな綺麗な人は初めて見たわ。苦手です! あ、私はイケメン様は嫌いなのですわ。
嫌いになった発端はお父様です。お父様はとても爽やかなイケメンですが、お人好しすぎて騙されてばかりなので私がいつも迷惑を被っていました。『イケメン=迷惑』の図式が、私のなかで構築されていたのです。
学生時代のことですが、学園で隣に座っていた男子生徒も、目が潰れるほどのイケメンでした。顔はとても良いのですが、人を見下す嫌な人でしたよ。イケメン様で良い思いをしたことがない私は、普通な方が好きですね。
私はとりあえず出がらしの紅茶を勧めて、干からびかけたゼリーをお出しします。あ、これは意地悪ではありませんよ? 紅茶は一人分の量の茶葉で、四つのカップに注ぎます。うっすらと色の付いた白湯ですわね。
白湯って身体によろしいのですから一石二鳥ですわ。エルナン家の最後の紅茶です。
干からびかけたゼリーは、妹達のおやつになるはずのものでした。かわいそうに妹達のおやつは、今日はなくなってしまいますね。
「早速だが、本題にはいらせてもらう。アイビー・エルナン男爵令嬢に提案がある。私の妻になってほしい。これは契約だ」
ほらね? イケメン様って、碌なことを言わないのですわ。契約妻ですって? おかしなお話です。でも、待てよ・・・・・・契約というからには、そこには、お金よ、お金が発生するのではないでしょうか?
「契約というからにはお金がもらえるのですか? それはお仕事ということですか? それでしたら時給は、いかほどいただけますか?」
思わず、私は身を乗りだします。
「時給じゃないよ。このエルナン家の背負った借金は私が払う。妹達の授業料もね」
無駄に綺麗な爽やかイケメン様は私にウィンクしてきます。
ずいぶん、女慣れしていますね? うん、嫌いです! 遊び人な男、私は苦手です。
それに、この方はなぜエルナン男爵家の経済状況に詳しいのでしょうか? 怪しいですよねぇ?
୨୧⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒୨୧
※これ、以前書いたものですが、いきなりぶっとんでますよね💦
なんでいきなり路上生活がでてくるんだろう?
まぁ、いっかコメディですから、深く考えないで読んでくださいね!
仕方ないですね。
優しすぎる両親を持ってしまった私の宿命ですわ。
翌日、せめてテントで公園に住む手はずを整えようと、屋敷の敷地にある物置で昔使ったテントを探します。ガサゴソと必死にテントを探しますが見つかりません。
棄ててしまったのでしょうか?
残念ですね。
「こちらは、エルナン男爵家でございますよね? 門番もいないので、そのまま敷地に入らせていただきましたよ。玄関の呼び鈴を鳴らしても侍女もでてこないし、不思議な屋敷ですねぇ。ところで、ギャビン伯爵家のカイド様がお話をしたい、とおっしゃっています」
話しかけてきた男性を見れば、高位貴族のお屋敷で働く侍従さんの格好をしています。
ギャビン伯爵家? そんな身分の高い方が、路上生活まっしぐらの男爵家になんの用があるのでしょう?
「門番はかなり以前からおりませんし、侍女はひとりしかいないので、来客があってもすぐに応対できませんのよ。それから、申し訳ありませんが、こちらはお話をする余裕もございません。今のエルナン男爵家は、とても切羽詰まった状況にあるのですわ。」
私はきっぱりとお断りの言葉を口にしました。それにしても、テントはどこにしまったかしら? こんな時に限って、捜し物は見つからないのです。
「お金のことでお困りでしたら、カイド様にお会いした方がよろしいかもしれません」
意味深なことを言う侍従です。思わず、私はじっとその顔を見つめてしまいます。
「どういう意味でしょうか?」
「カイド様が明日の午後、こちらに伺いますので本人から聞いてください」
謎のまま去って行く侍従に、疑問符はいっぱいでしたが、私はそのままテントを探します。
ですが、見つけたテントはあまりに小さすぎました。これでは大人が二人寝るのがやっとです。幼い頃は秘密基地みたいで、とても大きいテントに思えましたがね。自分が成長したということなのでしょう。
☆彡 ★彡
翌日、お茶の用意をしてカイド様をお待ちしていました。お母様もお父様もそわそわしております。お待ちしていると、颯爽と来訪されたのは、なんとも見目麗しい男性でした。
わぁーー。こんな綺麗な人は初めて見たわ。苦手です! あ、私はイケメン様は嫌いなのですわ。
嫌いになった発端はお父様です。お父様はとても爽やかなイケメンですが、お人好しすぎて騙されてばかりなので私がいつも迷惑を被っていました。『イケメン=迷惑』の図式が、私のなかで構築されていたのです。
学生時代のことですが、学園で隣に座っていた男子生徒も、目が潰れるほどのイケメンでした。顔はとても良いのですが、人を見下す嫌な人でしたよ。イケメン様で良い思いをしたことがない私は、普通な方が好きですね。
私はとりあえず出がらしの紅茶を勧めて、干からびかけたゼリーをお出しします。あ、これは意地悪ではありませんよ? 紅茶は一人分の量の茶葉で、四つのカップに注ぎます。うっすらと色の付いた白湯ですわね。
白湯って身体によろしいのですから一石二鳥ですわ。エルナン家の最後の紅茶です。
干からびかけたゼリーは、妹達のおやつになるはずのものでした。かわいそうに妹達のおやつは、今日はなくなってしまいますね。
「早速だが、本題にはいらせてもらう。アイビー・エルナン男爵令嬢に提案がある。私の妻になってほしい。これは契約だ」
ほらね? イケメン様って、碌なことを言わないのですわ。契約妻ですって? おかしなお話です。でも、待てよ・・・・・・契約というからには、そこには、お金よ、お金が発生するのではないでしょうか?
「契約というからにはお金がもらえるのですか? それはお仕事ということですか? それでしたら時給は、いかほどいただけますか?」
思わず、私は身を乗りだします。
「時給じゃないよ。このエルナン家の背負った借金は私が払う。妹達の授業料もね」
無駄に綺麗な爽やかイケメン様は私にウィンクしてきます。
ずいぶん、女慣れしていますね? うん、嫌いです! 遊び人な男、私は苦手です。
それに、この方はなぜエルナン男爵家の経済状況に詳しいのでしょうか? 怪しいですよねぇ?
୨୧⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒୨୧
※これ、以前書いたものですが、いきなりぶっとんでますよね💦
なんでいきなり路上生活がでてくるんだろう?
まぁ、いっかコメディですから、深く考えないで読んでくださいね!
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